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| サンライズ制作のヒーローロボットアニメ『[[勇者シリーズ]]』の第1作。また、谷田部勝義氏の初監督作品であり、主人公・星川コウタを演じた[[声優:渡辺久美子|渡辺久美子]]氏の初主演作でもある。 | | サンライズ制作のヒーローロボットアニメ『[[勇者シリーズ]]』の第1作。また、谷田部勝義氏の初監督作品であり、主人公・星川コウタを演じた[[声優:渡辺久美子|渡辺久美子]]氏の初主演作でもある。 |
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− | 80年代の[[リアルロボット]]ブームによりハイターゲット向けの作品が乱立していた(特に、本作の放送枠では[[ガンダムシリーズ]]を始めとする富野由悠季監督作品が放送されていた)中で、未就学児童にとってのロボットアニメ入門となるような作品となることを目指して企画された。「アニメ雑誌には載らないような作品(=純然たる子供のためのアニメ)」をコンセプトとしているため、企画当初はサンライズ内部でも「幼稚だ」として反対の声があったとされる。 | + | 80年代の[[リアルロボット]]ブームによりハイターゲット向けの作品が乱立していた(特に、本作の放送枠では[[ガンダムシリーズ]]を始めとする富野由悠季監督作品が放送されていた)中で、未就学児童にとってのロボットアニメ入門となるような作品となる事を目指して企画された。「アニメ雑誌には載らないような作品(=純然たる子供のためのアニメ)」をコンセプトとしているため、企画当初はサンライズ内部でも「幼稚だ」として反対の声があったとされる。 |
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| 「身近な様々な乗り物が[[変形]]・[[合体]]して巨大ロボットになる」という、番組スポンサーのタカラ(現タカラトミー)が手掛けていた『トランスフォーマー』(SRW未参戦)の要素を下地に、「善と悪の『ウルトラマン』的なエネルギー型[[異星人]]の攻防戦」「子供とヒーローロボットの日常」「宝探し」という要素を取り入れて独自性を出している。 | | 「身近な様々な乗り物が[[変形]]・[[合体]]して巨大ロボットになる」という、番組スポンサーのタカラ(現タカラトミー)が手掛けていた『トランスフォーマー』(SRW未参戦)の要素を下地に、「善と悪の『ウルトラマン』的なエネルギー型[[異星人]]の攻防戦」「子供とヒーローロボットの日常」「宝探し」という要素を取り入れて独自性を出している。 |
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− | 元々は単発の作品として終わる予定だったが、本作の成功により、次作『太陽の勇者ファイバード』(SRW未参戦)の制作が決定。以降も同路線でタイトルに「[[勇者]]」の名を冠した作品が作られ、やがて勇者シリーズと呼ばれるようになった。 | + | 元々は単発の作品として終わる予定だったが、本作の成功により、次作『太陽の勇者ファイバード』(SRW未参戦)の制作が決定。以降も同路線でタイトルに「[[勇者]]」の名を冠した作品が作られ、やがて「勇者シリーズ」と呼ばれるようになった。 |
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− | 本作と『ファイバード』、次々作『伝説の勇者ダ・ガーン』(SRW未参戦)はいずれも谷田部氏が監督を務めているため、まとめて「谷田部三部作」と称されることもある。
| + | 本作と『ファイバード』、次々作『伝説の勇者ダ・ガーン』(SRW未参戦)はいずれも谷田部勝義氏が監督を務めているため、まとめて「谷田部三部作」と称される事もある。 |
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| === スーパーロボット大戦への参戦 === | | === スーパーロボット大戦への参戦 === |
− | 勇者シリーズはタカラ(現タカラトミー)がスポンサーを務めていたこともあり、SRWシリーズ初期から参戦を望む声はあったものの、実際の参戦は難しいものと考えられていた。
| + | 勇者シリーズはタカラ(現タカラトミー)がスポンサーを務めていた事もあり、SRWシリーズ初期から参戦を望む声はあったものの、実際の参戦は難しいものと考えられていた。 |
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| 『[[第2次α]]』(2003年)に『[[勇者王ガオガイガー]]』が初参戦したものの、以来『ガオガイガー』以外のシリーズ作品が参戦することはなく、『[[スーパーロボット大戦V|V]]』(2017年)にて『[[勇者特急マイトガイン]]』がシリーズから2作目の参戦を果たす。 | | 『[[第2次α]]』(2003年)に『[[勇者王ガオガイガー]]』が初参戦したものの、以来『ガオガイガー』以外のシリーズ作品が参戦することはなく、『[[スーパーロボット大戦V|V]]』(2017年)にて『[[勇者特急マイトガイン]]』がシリーズから2作目の参戦を果たす。 |
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| === 星川家とその関係者 === | | === 星川家とその関係者 === |
| ;[[星川コウタ]] | | ;[[星川コウタ]] |
− | :小学三年生。エクスカイザーとガイスターの地球での初戦闘に巻き込まれたことで、カイザーズの正体を知る唯一の地球人となる。 | + | :小学三年生。エクスカイザーとガイスターの地球での初戦闘に巻き込まれた事で、カイザーズの正体を知る唯一の地球人となる。 |
| ;星川フーコ | | ;星川フーコ |
| :コウタの姉。中学一年生。 | | :コウタの姉。中学一年生。 |
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| :星川家で飼われている犬。エクスカイザーのことも目撃して知っている。 | | :星川家で飼われている犬。エクスカイザーのことも目撃して知っている。 |
| ;徳田オサム | | ;徳田オサム |
− | :新聞記者でジンイチの部下。カイザーズやガイスター絡みの特ダネを狙うが、間の抜けた性格のため、写真を撮れないことが多い。 | + | :新聞記者でジンイチの部下。カイザーズやガイスター絡みの特ダネを狙うが、間の抜けた性格なので、写真を撮れない事が多い。 |
| ;月山コトミ | | ;月山コトミ |
| :コウタのクラスメイトでガールフレンド。 | | :コウタのクラスメイトでガールフレンド。 |
| ;金有タクミ | | ;金有タクミ |
− | :コウタのクラスメイト。典型的な金持ちのおぼっちゃまだが、災難に遭うことも多い。 | + | :コウタのクラスメイト。典型的な金持ちのおぼっちゃまだが、災難に遭う事も多い。 |
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| == 登場メカ == | | == 登場メカ == |
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| :体内にコウモリ型ロボットを従えており、これを使って四将に指令を伝える。 | | :体内にコウモリ型ロボットを従えており、これを使って四将に指令を伝える。 |
| ;トレーダー | | ;トレーダー |
− | :ガイスターから盗品を買い取る宇宙商人。関西弁で喋る。 | + | :ガイスターから盗品を買い取る[[企業|宇宙商人]]。関西弁で喋る。 |
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| ==== ガイスター四将 ==== | | ==== ガイスター四将 ==== |
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| ::ホーンガイストとアーマーガイストが合体した姿。 | | ::ホーンガイストとアーマーガイストが合体した姿。 |
| ;四将合体マッドガイスター | | ;四将合体マッドガイスター |
− | :ガイスター四将が合体した姿。しかし四将の連携が取れず真価を発揮できなかった。 | + | :ガイスター四将が合体した姿。しかし、四将の連携が取れず、真価を発揮できなかった。 |
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| ==== ガイスターロボ ==== | | ==== ガイスターロボ ==== |
− | プテラガイストが開発したエネルギーボックスが物体と融合することで誕生する。
| + | プテラガイストが開発したエネルギーボックスが物体と融合する事で誕生する。 |
| ;[[ハシダー]] | | ;[[ハシダー]] |
| + | :鉄橋が素体になっている、ガイスターロボ第一号。 |
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| == 用語 == | | == 用語 == |
| ;宝 | | ;宝 |
− | :ガイスターが狙い、毎回話の軸になる様々なもの。ガイスターは主に地球のテレビ番組を視聴して情報を得ているのだが、[[異星人]]であり文化や価値観が異なるので、地球人が「宝」と(比喩表現を含めて)形容したものを価値がよくわからないまま奪おうとする。 | + | :ガイスターが狙い、毎回話の軸になる様々なもの。ガイスターは主に地球のテレビ番組を視聴して情報を得ているのだが、彼等は[[異星人]]であり文化や価値観が異なるので、'''地球人が「宝」と(比喩表現を含めて)形容したものを価値がよくわからないまま奪おうとする'''。 |
− | :このため、コウタが祖父からもらったカメラ、電気、母親、小麦粉、[[夢]]、[[資金|お金]]、煙草、映画など、「宝」とみなして奪おうとしたものは多種多様。普遍的な価値があるとは言えなかったり、そもそも実体のない概念なので盗めないということも多い。 | + | :ちなみに、ガイスターが「宝」と見なして奪おうとしたものは、コウタが祖父からもらったカメラ、電気、母親、小麦粉、[[夢]]、[[資金|お金]]、煙草、映画etc.多種多様に渡るが、普遍的な価値があるとは言えなかったり、そもそも実体の無い概念の場合だと盗めないという事も多い。 |
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| == 楽曲 == | | == 楽曲 == |