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| [[カギ爪の男の集団]]の長である老人。本名は'''クー・クライング・クルー'''。 | | [[カギ爪の男の集団]]の長である老人。本名は'''クー・クライング・クルー'''。 |
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− | 集団のメンバーからは同志と呼ばれ、その名の通りに右腕がカギ爪状の義手となっている。 | + | 集団のメンバーからは同志と呼ばれ、その名の通りに右腕がカギ爪状の義手となっている。[[ヴァン]]にとっては婚約者エレナを殺した仇であり、[[レイ・ラングレン|レイ]]にとっても妻であるシノの仇である。 |
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− | [[ヴァン]]にとっては婚約者エレナを殺した仇であり、[[レイ・ラングレン|レイ]]にとっても妻であるシノの仇である。 | + | 元はマザー([[地球]])の官僚で、マザーが細菌兵器「永遠の春休み」の誤作動によって崩壊した際に[[惑星EI|エンドレス・イリュージョン]]の[[月]]へと逃れたが、争いに巻き込まれて自分以外の人間は全て死に、その時に右腕を失う。この強烈な体験による絶望から争いのない世界を作るという夢をもち、「[[幸せの時]]」なる計画によって、争いを嫌う自らの意識を全人類に植え付けようと[[バースデイ]]に乗り込む。ちなみに[[オリジナル7]]のメンバーをほとんど一人で見つけた。 |
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− | 元はマザー([[地球]])の人間で、マザーが崩壊した際に[[惑星EI|エンドレス・イリュージョン]]の[[月]]へと逃れたが、内部の争いに巻き込まれて仲間と右腕を失う。その絶望から争いのない世界を作るという夢をもち、「[[幸せの時]]」なる計画によって、自らの意識を全人類に植え付けようと[[バースデイ]]に乗り込む。ちなみに[[オリジナル7]]のメンバーをほとんど一人で見つけた。
| + | 作中における悪役でありながら徹底して温厚な性格で、ほとんど怒りの感情を見せたことがなく(ごくまれに、怒りに似た表情を見せたことがあるが)、[[ウェンディ・ギャレット|ウェンディ]]をして悪い人には見えないと言わせたほど。だが、深く信頼している新生オリジナル7が次々と死亡しながらも悲しみや怒りの感情を見せず、部下が造反した際には改めて理解し合おうと抱擁して「うっかり」殺害してしまったり、自分が人を殺しても「その人は自分の心の中で生き続けるのだからそれでいいのだ」と(相手への挑発や、自身の逃避ではなく)本気で考えているなど、常人には理解しがたいに常軌を逸した一面を持つ。というのもカギ爪の計画が成功すれば、死んだ人間も全て再構成されて生き返るため(ただし[[カギ爪の男]]の男の意識が全ての人間に刷り込まれるため、完全に元通りというわけではない)、自らの命も含め今ある命に頓着していないからである。趣味は家庭菜園。身体能力も高く、一人で旧オリジナル7を倒すほどである。 |
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− | 作中における悪役でありながら徹底して温厚な性格で、ほとんど怒りの感情を見せたことがなく(ごくまれに、怒りに似た表情を見せたことがある)、[[ウェンディ・ギャレット|ウェンディ]]をして悪い人には見えないと言わせたほど。だが、深く信頼している新生オリジナル7が次々と死亡しながらも悲しみや怒りの感情を見せず、部下が造反した際には、改めて理解し合おうと抱擁して「うっかり」殺害してしまったり、自分が人を殺しても「その人は自分の心の中で生き続けるのだからそれでいいのだ」と(相手への挑発や、自身の逃避の意味ではなく)本気で考えているなど、常人には理解しがたい常軌を逸した一面を持つ。というのもカギ爪の計画が成功すれば、死んだ人間も全て再構成されて生き返るため、自らの命も含め、今ある命に頓着していないからである。趣味は家庭菜園。身体能力も高く、一人で旧オリジナル7を倒すほどである。
| + | 実際には負の感情を失くしてしまったわけではないのだが、過去の出来事によるショックからそのような感情が自覚できなくなってしまったという背景がある。彼の主観の中では悪意は無く、善意だけで行動しており、それ故に彼の善の部分にのみ触れた人間の多くはその理想に心酔することになる。 |
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− | 実際には負の感情を失くしてしまったわけではないのだが、過去の出来事でのショックからそのような感情が自覚できなくなってしまったという理由がある。彼自身には悪意は無く、善意だけで行動しており、それ故に彼の善の部分にのみ触れた人間の多くは彼とその理想に心酔することになる。
| + | しかし前述の通り、無自覚に殺人を犯した上に都合のよい理屈で正当化を行ったり、謝罪や悲嘆にくれてみせる一方で殺した相手を忘れている、さらに人の意思を無視し自分の『夢』以外の『夢』は全て矮小と捉える、「[[幸せの時]]」を推し進めるために結果的に多くの不幸の種をばらまくなど、結局のところ、自分の理想のために他人を顧みないで行動する極度のエゴイストであるといえる。 |
− | しかし前述の通り、無自覚に殺人を犯した上、自分に都合のよい理屈で正当化を行ったり、謝罪や悲嘆にくれてみせる一方で殺した相手を忘れている、さらに人の意思を無視し、自分の『夢』以外の『夢』は矮小と捉える、「[[幸せの時]]」を推し進めるために多くの不幸の種をばらまくなど、結局のところ、自分の理想のために他人を顧みないで行動する極度のエゴイストであるといえる。
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| 実は死期が迫っている。E.I.での初めての友である医者の手により百年単位の延命治療を受けたが、それによる副作用のため。 | | 実は死期が迫っている。E.I.での初めての友である医者の手により百年単位の延命治療を受けたが、それによる副作用のため。 |
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| ;[[ヴァン]]:ヴァンにとっては婚約者エレナを殺した仇であり、彼から激しく憎まれるが、最後は彼をバカ代表と評して自らの同志に加えようとした。 | | ;[[ヴァン]]:ヴァンにとっては婚約者エレナを殺した仇であり、彼から激しく憎まれるが、最後は彼をバカ代表と評して自らの同志に加えようとした。 |
| ;[[レイ・ラングレン]]:ヴァンと同様に憎まれる事になる。 | | ;[[レイ・ラングレン]]:ヴァンと同様に憎まれる事になる。 |
− | ;[[ウィリアム・ウィル・ウー]]:実子。彼から延命の為の血を貰っており、それ自体には感謝しているものの、自分の実子としての情愛はほとんど無く、それどころか彼が妻を殺してしまった事にさえ、興味を抱いていない。彼がヴァンとの戦いで死亡しても、怒りや悲しみの感情を特に見せていない。小説では彼の母の命日には毎年、居城を訪れている。 | + | ;[[ウィリアム・ウィル・ウー]]:実子。彼から延命の為の血液を貰っており、それ自体には感謝しているものの、自分の実子としての情愛はほとんど無く、それどころか彼が妻を殺してしまった事にさえ興味を抱いていない。彼がヴァンとの戦いで死亡しても、怒りや悲しみの感情を特に見せていない。小説では彼の母の命日には毎年、居城を訪れている。 |
| ;[[ミハエル・ギャレット]]:彼の持つ能力に目をつけ、誘拐し仲間に引き込む。同志の一人として信頼している。 | | ;[[ミハエル・ギャレット]]:彼の持つ能力に目をつけ、誘拐し仲間に引き込む。同志の一人として信頼している。 |
− | ;[[ウェンディ・ギャレット]]:作中後半にてひょんな事から彼女とデートする事になり、ミハエルを強引に連れ出した事を謝罪していたりした。彼女もまた同志に誘ったが、拒否される事になる。カギ爪の男自身はその決断を認めていたが、後に彼女はカギ爪の男の本質を見抜き、痛烈な批判をすることになる。 | + | ;[[ウェンディ・ギャレット]]:作中後半にて彼女とデートを申し込む事になり、ミハエルを強引に連れ出した事を謝罪していたりした。彼女もまた同志に誘ったが、拒否される事になる。カギ爪の男自身はその決断を認めていたが、後に彼女はカギ爪の男の本質を見抜き、痛烈な批判をすることになる。 |
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| ==他作品との人間関係== | | ==他作品との人間関係== |
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| ==名台詞== | | ==名台詞== |
| ;「私と一緒に、夢を見ませんか?」:気にいった人間を組織に勧誘する時の決まり文句。 | | ;「私と一緒に、夢を見ませんか?」:気にいった人間を組織に勧誘する時の決まり文句。 |
− | ;「夢が私を殺させない」:自らの命が危機に陥り、生き残った際に言う台詞。夢の実現まで自分は死なないという何の根拠もない思い込みであるが、必ず夢を実現するという強靭な意志、絶対の自信の表れと言える。 | + | ;「夢が私を殺させない」:自らの命が危機に陥り、生き残った際に言う台詞。夢の実現まで自分は死なないという何の根拠もない思い込みであるが、必ず夢を実現するという強靭な意志、膨張したポジディブシンキングの表れと言える。 |
| + | ;「きみのことを、愛しています」<br/>「分かり合おうとしなければ悲しいじゃないですか」<br/>「あ~あ、またやっちゃった…」:クーデターに加わったドミンゴに話し合いが嫌なら握手から始めませんかと言い、抱擁して怪力と爪で抱き殺してしまった際のセリフ。その後、必死に謝るのだが、いずれカギ爪の男は手にかけた相手の名前すら忘れていく。このように悪意なき殺人をこれまでも繰り返してきたと思われる。カギ爪の男の狂気が最もあらわれたシーンの一つ。 |
| ;「ウェンディさん、私と…デートしませんか?」:[[ウェンディ・ギャレット|ウェンディ]]をデートに誘った時の台詞で[[ウェンディ・ギャレット|ウェンディ]]の初めてのデートである。 | | ;「ウェンディさん、私と…デートしませんか?」:[[ウェンディ・ギャレット|ウェンディ]]をデートに誘った時の台詞で[[ウェンディ・ギャレット|ウェンディ]]の初めてのデートである。 |
| ;「あらぁ」:[[レイ・ラングレン|レイ]]に銃を向けられた時につぶやくように言った。何かが欠如している感がある。 | | ;「あらぁ」:[[レイ・ラングレン|レイ]]に銃を向けられた時につぶやくように言った。何かが欠如している感がある。 |
− | ;「デートなら海が良いですよ」:[[ファサリナ]]に言った台詞で[[ミハエル・ギャレット|ミハエル]]との関係に気付いていた。ちなみに『ガン×ソードさん』で[[カルメン99|カルメン]]が集めた情報の中にも「デートしたい場所は海」とあった。 | + | ;「デートなら海が良いですよ」:[[ファサリナ]]が[[ミハエル・ギャレット|ミハエル]]を好きになっているのに気づいた時の助言。ちなみに『ガン×ソードさん』で[[カルメン99|カルメン]]が集めた情報の中にも「デートしたい場所は海」とあった。 |
− | ;「そうか、わかりました! 君はつまり、バカなんだ!」:ヴァンを自身の計画に欠けていた因子「バカ代表」として扱った際に、嬉々として言い放った言葉。 | + | ;「そうか、わかりました! 君はつまり、バカなんだ!」:ヴァンを自身の計画に欠けていた因子「バカ代表」として扱った際に、嬉々として言い放った言葉。 |
− | ;「すごい! 新しいお友達がいっぱいです!」:[[エルドラメンバー]]と[[プリシラ]]に言った台詞。 | + | ;「すごい! 新しいお友達がいっぱいです!」:[[エルドラメンバー]]と[[プリシラ]]に言った台詞。 |
| ;「ヴァン君、私はあなたを、愛していま…」:他の仲間たちを倒して計画を破綻させ、更に[[バースデイ]]までも両断して自分を追い詰めてきたヴァンに向かって言った彼の最期の言葉。本心で言ったと思われるが、言い終わる前にヴァンによって横一閃に両断される。結局、全てを愛して何も憎むことのない彼の態度は、何も愛していないのと同じことだったのかもしれない。 | | ;「ヴァン君、私はあなたを、愛していま…」:他の仲間たちを倒して計画を破綻させ、更に[[バースデイ]]までも両断して自分を追い詰めてきたヴァンに向かって言った彼の最期の言葉。本心で言ったと思われるが、言い終わる前にヴァンによって横一閃に両断される。結局、全てを愛して何も憎むことのない彼の態度は、何も愛していないのと同じことだったのかもしれない。 |
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| ==迷台詞== | | ==迷台詞== |
| ;「すいません、私ドジっ子なもんで」:ドラマCDの迷台詞。ヴァンジョー(銀河万丈)のお腹に穴を開ける。 | | ;「すいません、私ドジっ子なもんで」:ドラマCDの迷台詞。ヴァンジョー(銀河万丈)のお腹に穴を開ける。 |
− | ;「童貞とはこの世界で一番清らかなものです。数多の欲望に打ち勝ち信念を貫いた勇気ある人なのですよ。」<br/>「ええ、とてもとてもイカス男のことなのですよ。」:ドラマCDの迷台詞。プリシラの「童貞って何?」との質問にこう答える。 | + | ;「童貞とはこの世界で一番清らかなものです。数多の欲望に打ち勝ち信念を貫いた勇気ある人なのですよ。」<br/>「ええ、とてもとてもイカス男のことなのですよ」:ドラマCDの迷台詞。プリシラの「童貞って何?」との質問にこう答える。 |
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