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別作品ではアサキムまでも言及している上、関連要素が藪の中であるため説得力のある推測は出来ないが、起きている事象だけで、かつイングラムとユーゼスに関してのみ言うならば、『どの世界のどの時間においても、互いに操る者、操られる者であり、最終的にはどちらも世界からいなくなる』という結果が出ている。またそれぞれに対して言うならば、イングラムは『操られた上で自我の確立に執着し、成就と共に散る』という結果、ユーゼスは『末路に破滅の運命が待っており、それを逃れようとして阻まれる』という結果が確定されている。しかし、其れに至るまでの「因」は未だわかっていない。
 
別作品ではアサキムまでも言及している上、関連要素が藪の中であるため説得力のある推測は出来ないが、起きている事象だけで、かつイングラムとユーゼスに関してのみ言うならば、『どの世界のどの時間においても、互いに操る者、操られる者であり、最終的にはどちらも世界からいなくなる』という結果が出ている。またそれぞれに対して言うならば、イングラムは『操られた上で自我の確立に執着し、成就と共に散る』という結果、ユーゼスは『末路に破滅の運命が待っており、それを逃れようとして阻まれる』という結果が確定されている。しかし、其れに至るまでの「因」は未だわかっていない。
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彼らを縛る「因果の鎖」とは、ユーゼス、イングラム、クォヴレー、シヴァー、ラオデキヤ、その他多くの人間の存在を規定している「因」と「果」が互いに影響し合い、それらが縒り合わさって収束した結果、雁字搦めになって解けなくなってしまった状態だと思われる。
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彼らを縛る「因果の鎖」とは、まず一つの原因が結果を生み、その結果が次の結果を生み……と連鎖し続け、ユーゼス、イングラム、クォヴレー、シヴァー、ラオデキヤ、その他多くの人間の存在を規定しているその「連鎖」が縒り合わさって収束した結果、雁字搦めになって解けなくなってしまった状態だと思われる。
    
DWにおいてクォヴレーは、彼らが鎖から逃れる方法はもう一つあり、それは「数多の世界が大いなる終焉を迎える時(=輪廻の可能性が消え、因果の鎖そのものが機能を失う時)」だと述べている。
 
DWにおいてクォヴレーは、彼らが鎖から逃れる方法はもう一つあり、それは「数多の世界が大いなる終焉を迎える時(=輪廻の可能性が消え、因果の鎖そのものが機能を失う時)」だと述べている。
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ただ、「因果の鎖」という単語自体は、「因果律同士の干渉を『因』とする『果』の発生」を意味する言葉であり、イングラム達以外にも多く存在している。
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第3次αハードルートの最終話において、ケイサル・エフェスは「この宇宙を縛る因果の鎖が消え去らぬ限り、我はまた現れる」と言い残して消滅したが、これが正しければ、αの次の宇宙であり、「鎖」の存在するOG世界にもかの霊帝が現れる可能性はある。
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ちなみに、ユーゼスとイングラムに関連する一連の事象を、因果の鎖の性質と因果律の概要を踏まえて読み解いてみると、「'''『因』が同じなら、経緯がどうあれ行きつく『果』は同じになる'''」というルールが見えてくる。
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ぶっちゃけてしまえばいわゆる「'''フラグ'''」であり、その最たるものが[[アダマトロン]]である。
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第3次αハードルートの最終話において、ケイサル・エフェスは「この宇宙を縛る因果の鎖が消え去らぬ限り、我はまた現れる」と言い残して消滅したが、これが正しければ、αの次の宇宙であり、「鎖」の存在するOG世界にもかの霊帝が現れる可能性はある。
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第2次OGやそれ以前のユーゼスはCPSを用いて「鎖」の先端に当たる最初の原因=一番最初に成立したフラグを解明することで「鎖」の解放を試みているが、それが可能になった途端に「鎖」の切断に目的を変更し、結果として失敗している。
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いずれの作品でも超越者の力を以て自身にまつわる他の因果律を切断する、という方法を取っているが、結果はご存じのとおりである。
    
=== OGシリーズにおける他の「因果律」 ===
 
=== OGシリーズにおける他の「因果律」 ===
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ちなみに、実は'''必ずしも生命の味方ではない'''。第3次αで介入を試みたのは、正と負の無限力が互角の衝突を起こし、それが連鎖的に並行宇宙を破壊するのを危惧したためであり、正負いずれにしろ、どちらかがどちらかを圧倒して勝利出来るならばそれで構わない、ということである。
 
ちなみに、実は'''必ずしも生命の味方ではない'''。第3次αで介入を試みたのは、正と負の無限力が互角の衝突を起こし、それが連鎖的に並行宇宙を破壊するのを危惧したためであり、正負いずれにしろ、どちらかがどちらかを圧倒して勝利出来るならばそれで構わない、ということである。
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番人たちの役目はあくまでも「因果律の破綻や好き勝手な改変を防ぐ」ことであり、「生命の守護」は対象外。事実、イングラムも「俺を善悪の基準に当てはめるな」と述べており、ここからも彼ら「番人」が必ずしも人間の味方ではなく、あくまでも宇宙全体の平衡の守護者であることが読み取れる。もっとも、使命を持った個人の行動まではその限りではなく、新たな番人であるクォヴレーは銀河大戦において、正と負の無限力の衝突による並行世界の崩壊を阻止することを使命づけられた結果、正の無限力を勝利させるために生命を守ることへと動き出している。
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番人たちの役目はあくまでも「因果律の破綻や好き勝手な改変を防ぐ」ことであり、「生命の守護」は対象外。事実、イングラムも「俺を善悪の基準に当てはめるな」と述べており、ここからも彼ら「番人」が必ずしも人間の味方ではなく、あくまでも宇宙全体の平衡の守護者であることが読み取れる。
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もっとも、使命を持った個人が、それを達成するためにどう行動するかはそれぞれに委ねられており、イングラムはアストラナガンをその指針に用い、新たな番人であるクォヴレーは銀河大戦において、正の無限力を勝利させるために生命の守護を選択している。
    
なお、一般相対性理論において「因果律を歪曲させる[[特異点]](物理学の場合、無限大の量を持つ事象)が自然界に存在しないのは、何者かが検閲するかのごとく何かしらの物理現象が働いて存在を禁じているためである」とする仮説「'''宇宙検閲官仮説'''」が元ネタと思われる。ブラックホール中心にある重力特異点(重力が無限大)を例にすると、光速を以てしても脱出不可能な重力場によって観測不可能&時間停止状態にある隔絶領域「事象の地平面」が形成されることで、物理法則から切り離されているとされる。
 
なお、一般相対性理論において「因果律を歪曲させる[[特異点]](物理学の場合、無限大の量を持つ事象)が自然界に存在しないのは、何者かが検閲するかのごとく何かしらの物理現象が働いて存在を禁じているためである」とする仮説「'''宇宙検閲官仮説'''」が元ネタと思われる。ブラックホール中心にある重力特異点(重力が無限大)を例にすると、光速を以てしても脱出不可能な重力場によって観測不可能&時間停止状態にある隔絶領域「事象の地平面」が形成されることで、物理法則から切り離されているとされる。
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:元祖「因果律の番人」。「鎖」に囚われた男その1。どこの世界でも自意識を奪われ、死んでいる時しか自由に動けない、というシリーズきっての苦労人。
 
:元祖「因果律の番人」。「鎖」に囚われた男その1。どこの世界でも自意識を奪われ、死んでいる時しか自由に動けない、というシリーズきっての苦労人。
 
;[[ユーゼス・ゴッツォ]]
 
;[[ユーゼス・ゴッツォ]]
:「鎖」に囚われた男その2。どこの世界でも破滅の運命から逃れようと足掻くが、犠牲や代償を全く考えないために都度都度阻止されている。なお、どこかの世界のユーゼスは完璧な形で計画を遂行したと解釈できる発言があるが、それでも『鎖』から逃れられていないため、根本的にやり方を間違えている可能性がある。
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:「鎖」に囚われた男その2。どこの世界でも破滅の運命から逃れようと足掻くが、犠牲や代償を全く考えないために都度都度阻止されている。なお、どこかの世界のユーゼスは完璧な形で計画を遂行したと解釈できる発言があるが、それでも『鎖』から逃れられていないため、根本的にやり方を間違えている可能性がある。(メタなことを言えばフラグ立てを失敗し続けている)
 
;[[ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ]]
 
;[[ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ]]
 
:バルマー第七艦隊司令官。SHOにおいてユーゼスの前に現れ、ズフィルードあるいはジュデッカの機体フレームを渡している。諸々のファクターから、この時現れたのは「スピリッツ」の黒幕「ジュデッカ・ゴッツォ」ではないのか、という推測がある。
 
:バルマー第七艦隊司令官。SHOにおいてユーゼスの前に現れ、ズフィルードあるいはジュデッカの機体フレームを渡している。諸々のファクターから、この時現れたのは「スピリッツ」の黒幕「ジュデッカ・ゴッツォ」ではないのか、という推測がある。
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