− | :天獄篇第41話『ずっと、スタンド・バイ・ミー』。戦いは終盤にうつり、文字通りの総力戦が繰り広げられていた。残された時間はもう少ない。ベリアルに一撃を受けて、爆発を起こすレーバテインの光景を、『ささやき』を跳ね除けたかなめが目撃してしまう。宗介が、死んだ――否。そこにあったのは逆にレーバテインがベリアルに組み付く光景だった。ならば宗介はどこに、とレナードが狼狽える。そこへ、宗介の声が響く。彼の手には、恐るべき武器が握られていた。幾度も死線をくぐり抜けてきた男の愛銃が。自らと同じく、愛する女を求める宗介に貸し与えられたであろう武器'''『バハウザーM571アーマーマグナム』'''の銃弾が悪魔を穿った。あらゆる策謀に火を点け、台無しにする男。世界を書き換えるという緻密にして細心に立てられた計画などこの男にとってクソを塗りたくるものでしかない。奴の存在がある時点で組織のメルトダウンは始まっていたことに誰も気づいていなかったのだ。レナード・テスタロッサ最大の誤り。それは、ヤツを敵に回してしまったことだった。宗介も巨大な不発弾。蔓延する猛毒。自爆誘爆ご用心――! | + | :天獄篇第41話『ずっと、スタンド・バイ・ミー』。戦いは終盤にうつり、文字通りの総力戦が繰り広げられていた。残された時間はもう少ない。ベリアルに一撃を受けて、爆発を起こすレーバテインの光景を、『ささやき』を跳ね除けたかなめが目撃してしまう。宗介が、死んだ――否。そこにあったのは逆にレーバテインがベリアルに組み付く光景だった。ならば宗介はどこに、とレナードが狼狽える。そこへ、宗介の声が響く。彼の手には、恐るべき武器が握られていた。幾度も死線をくぐり抜けてきた男の愛銃が。自らと同じく、愛する女を求める宗介に貸し与えられたであろう武器'''『バハウザーM571アーマーマグナム』'''の銃弾が悪魔を穿った。あらゆる策謀に火を点け、台無しにする男。世界を書き換えるという緻密にして細心に立てられた計画などこの男にとってクソを塗りたくるものでしかない。奴の存在がある時点で組織のメルトダウンは始まっていたことに誰も気づいていなかったのだ。レナード・テスタロッサ最大の誤り。それは、[[キリコ・キュービィー|ヤツ]]を敵に回してしまったことだった。宗介も巨大な不発弾。蔓延する猛毒。自爆誘爆ご用心――! |