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しかし当時の世界情勢や[[ノイエDC]]の蜂起、そして何よりシャイン王女の意思により、公国親衛隊の旗機(フラグマシン)としての役目を持たせるという方向に開発コンセプトが移行した。ただし、「特別自治区=中立」という立場にあるリクセント公国は自国の意思による戦闘用機動兵器の開発が不可能な為、「恒星間飛行」を目的としたプロジェクトである「[[プロジェクトTD]]・シリーズ77」の派生機として開発した「式典用機体」という、いわゆる「言葉の抜け道」を利用する事で、本機は誕生した。
 
しかし当時の世界情勢や[[ノイエDC]]の蜂起、そして何よりシャイン王女の意思により、公国親衛隊の旗機(フラグマシン)としての役目を持たせるという方向に開発コンセプトが移行した。ただし、「特別自治区=中立」という立場にあるリクセント公国は自国の意思による戦闘用機動兵器の開発が不可能な為、「恒星間飛行」を目的としたプロジェクトである「[[プロジェクトTD]]・シリーズ77」の派生機として開発した「式典用機体」という、いわゆる「言葉の抜け道」を利用する事で、本機は誕生した。
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=== デザインについて ===
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=== 機体のコンセプト ===
この機体はワンオフ機ということもあり後述するような高性能機であるが、それ以上に'''スカートを穿いた縦ロールヘアの小さな女の子'''という見る者を別の意味で圧倒する可愛らしくも奇異な外見が特徴である。なお設定上の機体サイズも、ゲーム中に登場する地球側の人型兵器では最小である。
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テスラ研の研究者・開発者である[[フィリオ・プレスティ]]と[[ジョナサン・カザハラ]]の2人は、このような制約から「シルエットの小ささ・高い機動性・電子戦装備の3点セットで相手の攻撃を受けない」という機体設計を行っている。要するに「[[シャア・アズナブル|当たらなければどうということはない]]」。
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これは元々観光キャンペーンキャラクターの外見をモチーフにしているということもさることながら、テスラ研の研究者・開発者である[[フィリオ・プレスティ]][[ジョナサン・カザハラ]]の2人が、自分たちの趣味の世界を全面的に反映したということが大きい。このデザインにはかなりの拘りがあったようで、フィリオとジョナサンの間で頭部のデザインを「縦ロール」にするか「ツインテール」にするかで揉めたようだが、結局はシャイン王女と同じ縦ロールに納まった。
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機体自体は[[プロジェクトTD]][[アステリオン]]のテスト用機体フレームなど8割を占めるパーツを流用し、OGシリーズのゲーム中に登場する地球側の人型兵器では最小・最軽量となるボディの両肩に小型[[テスラ・ドライブ]]、リアスカート部にはテスラ・ドライブを利用した「ベクトロメナ」という四肢駆動システムを搭載するなど、合計で7基ものテスラ・ドライブを搭載している。リアスカート部にはラムジェットエンジンも装備されているため、「'''超音速の妖精'''」と称されるほどの尋常ならざる機動性を誇る。加えて、[[ヒリュウ改]]と同等の[[エネルギーフィールド]]発生装置・[[ジャマー|ミサイルジャマー]]・ハイパージャマーによる[[分身]]を備え、装甲の薄さが気にならないほど防御面でも隙が無い。火力も後述するようにその兵器らしからぬ外見を裏切る高さを持つので、問題があるとすれば、小型で軽量な機体に様々な防御機構を詰め込んだせいで、[[換装武器]]の搭載量が極端に少ない事ぐらいか。
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[[リュウセイ・ダテ]]のように「可愛い……」と高い評価を与える者がいる反面、開発者フィリオの妹[[スレイ・プレスティ]]のように「金持ちの道楽」と見る者もいるなど評価は分かれている。なお、一般的には奇異の目で見られる事が殆ど。また、007Gと007Sの[[合体攻撃]]「ロイヤルハートブレイカー」は、二人が心を一つに合わせ、戦闘中にペアで踊り出すという摩訶不思議な攻撃だが、この「パターンRHB」のモーションを開発したのは、フィリオとジョナサンであり、アイドルが踊っている映像を参考にモーションを作成したという裏話まで設定されている。
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なお、コックピットはタイプSは通常のAMと同じ仕様だが、タイプGは[[グルンガストシリーズ]]と同様の脳波コントロールを搭載した専用仕様となっている。『[[スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター]]』でのタイプGの操縦システムは、前述の脳波コントロールに「ダイレクト・モーション・リンク・システム(DMLS)」を加えたもので、専用のパイロットスーツを着用することで機体を自在に操作できる(タイプSとタイプGが手を合わせてW-I<sup>3</sup>NKを発動している描写からもその可能性は高い)と描かれている。シャイン王女が赤、ラトゥーニが青……と、色違いでお揃いのデザインのパイロットスーツを着用しているが、これは後述のW-I<sup>3</sup>NK に対応したものと推定される。
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因みに、スパロボの開発陣からは「'''[[ゴスロリオン]]'''」というあだ名をつけられていたらしい<ref>http://blog.spalog.jp/?p=4373</ref>。ゲームユーザーの一部でもその名前で呼ばれているとの事。言いえて妙である。
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=== W-I<sup>3</sup>NK(ウィンク)システム ===
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開発当時操縦技術の稚拙なシャイン王女をラトゥーニが補助出来るように搭載された、特殊なマン・マシン・インターフェイス。007S側が007Gを操縦し、またシャイン王女の予知能力によるデータを007Sに伝達できるようにしたもので、王女の予知が必要な緊急時や[[合体攻撃]]時に使用される。
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=== 性能について ===
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本システムの起動時以外は基本的にシャイン王女は自分で操縦しているが、逆に言えばこのシステムの起動時はシャイン王女は予知で手一杯であり、ラトゥーニが二機の操縦に加え送られてくる予知データを用いた状況判断等々を行うということで、単純にラトゥーニの操縦技術が高いでは済まないようなとんでもない活躍をしているのがわかる。ゲーム的な話で言えば、シャイン王女を単独で出撃(あるいはラトゥーニをフェアリオン以外の機体に乗せて同時出撃)させても特に問題がないのだが、設定・シナリオ面で言えば基本的に本機(というよりシャイン王女)の参戦時には常にラトゥーニが自軍に在席しており、王女には本システムでの補助が必要不可欠という設定であると思われていた。
リクセント公国の国家的立場と式典用機体という建前や、プロジェクトTD・シリーズ77の派生機としてリオンシリーズのフレームを使わざるを得ないなどの制約から、フィリオとジョナサンは「シルエットの小ささ・高い機動性・電子戦装備の3点セットで相手の攻撃を受けない」という機体設計を行っている。要するに「[[シャア・アズナブル|当たらなければどうということはない]]」。
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機体自体は[[プロジェクトTD]]の[[アステリオン]]のテスト用機体フレームなど8割を占めるパーツを流用し、軽量小型のボディに両肩に小型[[テスラ・ドライブ]]を、またリアスカート部にはテスラ・ドライブを利用した「ベクトロメナ」という四肢駆動システムを搭載するなど、合計で7基ものテスラ・ドライブを搭載している。これに加えリアスカート部にラムジェットエンジンに装備されているため、「'''超音速の妖精'''」と称されるほどの尋常ならざる機動性を誇る。加えて、[[ヒリュウ改]]と同等の[[エネルギーフィールド]]発生装置・[[ジャマー|ミサイルジャマー]]・ハイパージャマーによる[[分身]]を備え、装甲の薄さが気にならないほど防御面でも隙が無い。火力も後述するようにその兵器らしからぬ外見を裏切る高さを持つので、問題があるとすれば、小型で軽量な機体に様々な防御機構を詰め込んだせいで、[[換装武器]]の搭載量が極端に少ない事ぐらいか。
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しかし『第2次OG』の地上人召喚事件では完全にラトゥーニ不在の状況でフェアリオンを操縦しており、設定上ラトゥーニの補助を必要としない程度にシャイン王女の操縦技術もまた熟練したようである。
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=== デザインについて ===
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しかし、この機体の最大の特徴はその高性能ぶりではない。'''スカートを穿いた縦ロールヘアの小さな女の子'''という見る者を別の意味で圧倒する、可愛らしくも奇異な外見である。
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なお、コックピットはタイプSは通常のAMと同じ仕様だが、タイプGは[[グルンガストシリーズ]]と同様の脳波コントロールを搭載した専用仕様となっている。
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これは元々観光キャンペーンキャラクターの外見をモチーフにしているということもさることながら、フィリオとジョナサンの2人が、自分たちの趣味の世界を全面的に反映したということが大きい。このデザインにはかなりの拘りがあったようで、フィリオとジョナサンの間で頭部のデザインを「縦ロール」にするか「ツインテール」にするかで揉めたようだが、結局はシャイン王女と同じ縦ロールに納まった。
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[[スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター]]』で判明したシャイン王女の操縦システムは、前述の脳波コントロールに「ダイレクト・モーション・リンク・システム(DMLS)」を加えたもので、専用のパイロットスーツを着用することで機体を自在に操作できる(タイプSとタイプGが手を合わせてW-I<sup>3</sup>NKを発動している描写からもその可能性は高い)。シャイン王女が赤、ラトゥーニが青……と、色違いでお揃いのデザインのパイロットスーツを着用しているが、これは後述のW-I<sup>3</sup>NK に対応したものと推定される。
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[[リュウセイ・ダテ]]のように「可愛い……」と高い評価を与える者がいる反面、開発者フィリオの妹[[スレイ・プレスティ]]のように「金持ちの道楽」と見る者もいるなど評価は分かれている。なお、一般的には奇異の目で見られる事が殆ど。また、007Gと007Sの[[合体攻撃]]「ロイヤルハートブレイカー」は、二人が心を一つに合わせ、戦闘中にペアで踊り出すという摩訶不思議な攻撃だが、この「パターンRHB」のモーションを開発したのは、フィリオとジョナサンであり、アイドルが踊っている映像を参考にモーションを作成したという裏話まで設定されている。
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=== W-I<sup>3</sup>NK(ウィンク)システム ===
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因みに、スパロボの開発陣からは「'''[[ゴスロリオン]]'''」というあだ名をつけられていたらしい<ref>http://blog.spalog.jp/?p=4373</ref>。ゲームユーザーの一部でもその名前で呼ばれているとの事。言いえて妙である。
操縦技術の稚拙なシャイン王女をラトゥーニが補助出来るように搭載された、特殊なマン・マシン・インターフェイス。007S側が007Gを操縦し、またシャイン王女の予知能力によるデータを007Sに伝達できるようにしたもので、王女の予知が必要な緊急時や[[合体攻撃]]時に使用される。
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本システムの起動時以外は基本的にシャイン王女は自分で操縦しているが、逆に言えば起動時はシャイン王女は予知で手一杯であり、ラトゥーニが二機の操縦に加え送られてくる予知データを用いた状況判断等々を行っており単純に操縦技術が高いでは済まないようなとんでもない活躍をしているのがわかる。
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ゲーム的な話で言えばでシャイン王女を単独で出撃(あるいはラトゥーニをフェアリオン以外の機体に乗せて同時出撃)させても特に問題がないのだが、設定、シナリオ面で言えば基本的に本機(というよりシャイン王女)の参戦時には常にラトゥーニが自軍に在席していおり、王女には本システムでの補助が必要不可欠と思われていた。しかし『第2次OG』の地上人召喚事件では完全にラトゥーニ不在の状況でフェアリオンを操縦しており、ラトゥーニの補助を必要としない程度にシャイン王女の操縦技術が熟練しているのが確定となった。
      
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==