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『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』時における[[ブルーコスモス]]の盟主で、[[ムルタ・アズラエル]]の後任者。また[[企業|軍需産業]]等で世界を影で操る[[ロゴス]]のメンバーの一人で、その代表でもある。
 
『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』時における[[ブルーコスモス]]の盟主で、[[ムルタ・アズラエル]]の後任者。また[[企業|軍需産業]]等で世界を影で操る[[ロゴス]]のメンバーの一人で、その代表でもある。
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[[性格]]は一見冷静沈着で紳士を装っているが、実際はかなりの激情家。故に、気に入らない事が有ると物に八つ当たりする下劣さも併せ持っており、似たような性格のアズラエルに比べても様々な面で劣っている部分がある。また、「自分が不利になると仲間を見捨てていち早く逃亡する」という往生際の悪さも持っている。
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[[性格]]は一見冷静沈着で紳士を装っているが、実際はかなりの激情家。故に、気に入らない事が有ると物に八つ当たりする下劣さも併せ持っており、似たような性格のアズラエルに比べても様々な面で劣っている部分が有る。また、'''「自分が不利になると仲間を見捨てていち早く逃亡する」'''という往生際の悪さも持っている。
    
=== 劇中での様相 ===
 
=== 劇中での様相 ===
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その後、[[大西洋連邦]]に代わって[[ユウナ・ロマ・セイラン]]率いる[[オーブ連合首長国]]に協力を要請するも、クレタ沖での戦闘で[[オーブ軍]]が壊滅し、ファントムペインも[[アウル・ニーダ]]が戦死する等ことごとく失敗。その後新たに完成した[[デストロイガンダム]]を配備させ、連合に強く反対する幾つかの都市を壊滅状態に追い込むが、ベルリンにおいて[[ミネルバ]]と[[アークエンジェル]]との共闘でデストロイは破壊され[[ステラ・ルーシェ]]は戦死、[[スティング・オークレー]]は敗退し、リーダーの[[ネオ・ロアノーク]]も行方不明となり、ファントムペインは事実上壊滅に追い込まれてしまう。
 
その後、[[大西洋連邦]]に代わって[[ユウナ・ロマ・セイラン]]率いる[[オーブ連合首長国]]に協力を要請するも、クレタ沖での戦闘で[[オーブ軍]]が壊滅し、ファントムペインも[[アウル・ニーダ]]が戦死する等ことごとく失敗。その後新たに完成した[[デストロイガンダム]]を配備させ、連合に強く反対する幾つかの都市を壊滅状態に追い込むが、ベルリンにおいて[[ミネルバ]]と[[アークエンジェル]]との共闘でデストロイは破壊され[[ステラ・ルーシェ]]は戦死、[[スティング・オークレー]]は敗退し、リーダーの[[ネオ・ロアノーク]]も行方不明となり、ファントムペインは事実上壊滅に追い込まれてしまう。
   −
[[ギルバート・デュランダル]]にロゴスの実体を暴かれた後は[[ヘブンズベース]]から、オーブ、[[月|月面]]の[[ダイダロス基地]]へと逃げ延び、ダイダロス基地に設営された[[レクイエム]]で[[プラント]]本国に反撃。だが、逆にザフトの総攻撃に再び追いつめられ、最後は[[ガーティ・ルー]]で逃げるところを[[レイ・ザ・バレル]]が駆る[[レジェンドガンダム]]の攻撃で死亡した<ref>一方、高山瑞穂氏の[[漫画|漫画版]](コミックボンボン版)ではザフトに敗北した際に、重要な情報が全て知られていた事から自分がデュランダルの掌の内にいた事を悟り呆然としていた所を、[[シン・アスカ]]が駆る[[デスティニーガンダム]]に討たれている。</ref>。
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[[ギルバート・デュランダル]]にロゴスの実体を暴かれた後は[[ヘブンズベース]]から、オーブ、[[月|月面]]の[[ダイダロス基地]]へと逃げ延び、ダイダロス基地に設営された[[レクイエム]]で[[プラント]]本国に反撃。だが、逆にザフトの総攻撃に再び追いつめられ、最後は[[ガーティ・ルー]]で逃げるところを[[レイ・ザ・バレル]]が駆る[[レジェンドガンダム]]の攻撃で死亡した<ref name="Shinn">一方、高山瑞穂氏の[[漫画|漫画版]](コミックボンボン版)ではザフトに敗北した際に、重要な情報が全て知られていた事から自分がデュランダルの掌の内にいた事を悟り呆然としていた所を、[[シン・アスカ]]が駆る[[デスティニーガンダム]]に討たれている。</ref>。
    
ロード・ジブリールの初登場は'''「複数のモニターで覆われた部屋に、ペルシャ猫を抱きかかえてその中心部に居座っている」'''という[[スパイ]]映画の悪人を彷彿させる登場シーンからだったが、その末路もスパイ映画の悪役そのままであった。
 
ロード・ジブリールの初登場は'''「複数のモニターで覆われた部屋に、ペルシャ猫を抱きかかえてその中心部に居座っている」'''という[[スパイ]]映画の悪人を彷彿させる登場シーンからだったが、その末路もスパイ映画の悪役そのままであった。
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== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
;[[ウナト・エマ・セイラン]]、[[ユウナ・ロマ・セイラン]]
 
;[[ウナト・エマ・セイラン]]、[[ユウナ・ロマ・セイラン]]
:密かに彼ら親子と同盟を結んでいたが、最終的には切り捨てる。マガジンZ版では、切り捨てただけでなく、自分の側についたオーブ兵士達に暗殺させた。
+
:密かに彼ら親子と同盟を結んでいたが、最終的には切り捨てる。マガジンZ版では、切り捨てただけでなく、自分の側に付いたオーブ兵士達に[[暗殺]]させた。
 
;[[ジョゼフ・コープランド]]
 
;[[ジョゼフ・コープランド]]
:[[ロゴス]]の力を利用して、大西洋連邦の指導者に当選させている。しかし、コーディネイターを滅ぼす事しか考えていないことを見透かされ、内心では呆れられていたようである。
+
:[[ロゴス]]の力を利用して、[[大西洋連邦]]の大統領に当選させている。しかし、コーディネイターを滅ぼす事しか考えていない事を見透かされ、内心では呆れられていたようである。
 
;[[ギルバート・デュランダル]]
 
;[[ギルバート・デュランダル]]
:本人は対立関係である彼とは対等の実力を持っていると思っていたのだろうが、実際には最後までデュランダルに良いように誘導されただけであった。
+
:ジブリール自身は「対立関係であるデュランダルとは対等の実力を持っている」と思っていたのだろうが、実際には最後までデュランダルに良いように誘導されただけであった。
 
;[[ムウ・ラ・フラガ]]
 
;[[ムウ・ラ・フラガ]]
:彼を回収し、[[ネオ・ロアノーク]]としての記憶を植えつけた上で私兵部隊[[ファントムペイン]]の指揮官として利用していた。
+
:彼を回収し、[[ネオ・ロアノーク]]としての記憶を植えつけた上で私兵部隊[[ファントムペイン]]の[[指揮官]]として利用していた。
 
;[[イアン・リー]]
 
;[[イアン・リー]]
:部下。最期は彼と運命を共にすることに。『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』ではレクイエム攻防時に彼との掛け合いを聞くことが出来る。
+
:部下。最期は彼と運命を共にする事に。『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』ではレクイエム攻防時に彼との掛け合いを聞く事が出来る。
 
;[[レイ・ザ・バレル]]
 
;[[レイ・ザ・バレル]]
 
:原作では最終的に彼に引導を渡された。
 
:原作では最終的に彼に引導を渡された。
 
;[[シン・アスカ]]
 
;[[シン・アスカ]]
:ボンボン版と『[[スーパーロボット大戦L|L]]』では最終的に彼に引導を渡された。
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:高山瑞穂氏の[[漫画|漫画版]](コミックボンボン版)と『[[スーパーロボット大戦L|L]]』では最終的に彼に引導を渡された。
 
;マティス
 
;マティス
:公式外伝「DESTINY ASTRAY」(SRW未参戦)で地球圏に更なる混乱を巻き起こすためにジブリールを利用、[[サトー]]率いるザフト脱走兵達がユニウスセブンを降下させている証拠映像を提供した。
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:公式外伝『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』(SRW未参戦)で、地球圏に更なる混乱を巻き起こす為にジブリールを利用。[[サトー]]率いるザフト脱走兵達がユニウスセブンを降下させている証拠映像を提供した。
    
== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==
とにかく他作品の大ボス悪役キャラに利用されていたり呆れられたりしている事が多い。スパロボ出演作五作中、その約半分にあたる[[SC2]]と[[L]]の二作品において、[[バンプレストオリジナル]]キャラのラスボスに体よく利用され続けた挙句、用済みとばかりに見捨てられている。
+
とにかく他作品の大ボス悪役キャラに利用されていたり呆れられたりしている事が多い。スパロボ出演作五作中、その約半分にあたる『SC2』と『L』の二作品において、[[バンプレストオリジナル]]キャラクターの[[ラストボス|ラスボス]]に体よく利用され続けた挙句、用済みとばかりに見捨てられている。
    
=== [[ガンダムシリーズ]] ===
 
=== [[ガンダムシリーズ]] ===
 
;[[パプテマス・シロッコ]]
 
;[[パプテマス・シロッコ]]
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では彼に捨て駒にされてしまう。
+
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では、彼に捨て駒にされてしまう。
 
;[[バスク・オム]]
 
;[[バスク・オム]]
 
:『Z』では元々はいがみ合っていたが、クーデターが勃発してからは共同歩調をとる。最期は共にシロッコに捨て駒にされ、散る。
 
:『Z』では元々はいがみ合っていたが、クーデターが勃発してからは共同歩調をとる。最期は共にシロッコに捨て駒にされ、散る。
 
;[[リリーナ・ドーリアン]]
 
;[[リリーナ・ドーリアン]]
:『[[スーパーロボット大戦L|L]]』では自身の元に抗議に現れた彼女を捕らえ、終盤まで人質にとった。だが、そのためヒイロに地の果てどころか月面まで追いかけ回されるハメに。
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:『[[スーパーロボット大戦L|L]]』では自身の元に抗議に現れた彼女を捕らえ、終盤まで人質にとった。だが、そのため[[ヒイロ・ユイ|ヒイロ]]に地の果てどころか[[月|月面]]まで追いかけ回されるハメに。
 
;[[トロワ・バートン]]
 
;[[トロワ・バートン]]
:『L』では彼を部下として取り立てる。彼を「生粋のブルーコスモス」と信じており、スパイであることに最後まで気付けなかった模様。
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:『L』では彼を部下として取り立てる。なお、ジブリールはトロワを「生粋の[[ブルーコスモス]]」と信じており、[[スパイ]]である事に最後まで気付けなかった模様。
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:もっとも、これに関しては'''「ブルーコスモスの盟主であるジブリールを騙せてしまう程にトロワの演技力が高かった」'''1と評すべきであろう。
 
;[[フロスト兄弟]]([[シャギア・フロスト]]&[[オルバ・フロスト]])
 
;[[フロスト兄弟]]([[シャギア・フロスト]]&[[オルバ・フロスト]])
:『Z』では彼らを部下として利用しようとするも、実はシロッコ側のスパイであり、見事に陥れられてしまう。
+
:『Z』では彼らを部下として利用しようとするも、実はシロッコ側のスパイであり、見事なまでに罠にハメられてしまう。
 
;[[ティファ・アディール]]
 
;[[ティファ・アディール]]
 
:『Z』では[[フロスト兄弟]]に彼女を拉致させ、[[レクイエム]]の発射と[[D.O.M.E.]]の解析の為に利用する。
 
:『Z』では[[フロスト兄弟]]に彼女を拉致させ、[[レクイエム]]の発射と[[D.O.M.E.]]の解析の為に利用する。
 
;[[リボンズ・アルマーク]]
 
;[[リボンズ・アルマーク]]
:『[[スーパーロボット大戦Card Chronicle|CC]]』では彼を拾ったことでレクイエムまでたどり着く。
+
:『[[スーパーロボット大戦Card Chronicle|CC]]』では彼を拾った事でレクイエムまでたどり着く。
 
;[[マリナ・イスマイール]]
 
;[[マリナ・イスマイール]]
:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』ではジュリオとの会談のために神聖ミスルギ皇国を訪れた彼女とカガリの前にジュリオの代理人として現われ、彼女達から驚愕された。
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:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』ではジュリオとの会談の為に[[神聖ミスルギ皇国]]を訪れた彼女と[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]の前にジュリオの代理人として現われ、彼女達から驚愕された。
    
=== リアル系 ===
 
=== リアル系 ===
 
;[[ドレイク・ルフト]]、[[ビショット・ハッタ]]
 
;[[ドレイク・ルフト]]、[[ビショット・ハッタ]]
:『[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd|SC2]]』では彼らと同盟を結ぶ。
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:『[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd|SC2]]』では彼等と同盟を結ぶ。
 
;[[アーサー・ランク]]、ノルブ
 
;[[アーサー・ランク]]、ノルブ
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では[[ヘブンズベース]]に彼らを監禁し、協力させようとしていた。追い詰められている有様からか、ノルブからは「弱い犬程よく吠える」と評されてしまっている。
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:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では[[ヘブンズベース]]に彼らを監禁し、協力させようとしていた。追い詰められている有様からか、ノルブからは'''「弱い犬程よく吠える」'''と評されてしまっている。
 
;[[ジロン・アモス]]
 
;[[ジロン・アモス]]
 
:『Z』で彼にアーサー誘拐のお返しとばかりに[[ICBM]]のコントロールを奪われてしまった。
 
:『Z』で彼にアーサー誘拐のお返しとばかりに[[ICBM]]のコントロールを奪われてしまった。
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:『[[スーパーロボット大戦K|K]]』では彼女と共に連合の指揮を執っているのだが、彼女は本心ではジブリールの事を快く思っていなかった。
 
:『[[スーパーロボット大戦K|K]]』では彼女と共に連合の指揮を執っているのだが、彼女は本心ではジブリールの事を快く思っていなかった。
 
;[[エンブリヲ]]
 
;[[エンブリヲ]]
:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』では[[ブルーコスモス]]と[[ロゴス]]の黒幕的存在であり、彼に拾い上げられ部下になっていたが、最期はジュリオ同様に彼の思想を自分に都合のいい解釈をした結果、彼に粛清される末路を辿る。
+
:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』では[[ブルーコスモス]]と[[ロゴス]]の黒幕的存在であり、彼に拾い上げられ部下になっていた。エンブリヲに対して「様」を付けて呼ぶ場面も有る。
:彼の声が原作で自身を葬り去ったレイと同じ関俊彦氏だと言うことを考えるとまさに皮肉である。
+
:しかし、最終的にはジュリオ同様にエンブリヲの思想を自分自身にとって都合の良い解釈をした結果、エンブリヲに粛清される末路を辿る。「エンブリヲの[[声優]]が、原作においてジブリールを葬り去ったレイと同じ関俊彦氏である」'''という事実を考えると、まさに皮肉である。
 
;[[ジュリオ・飛鳥・ミスルギ]]
 
;[[ジュリオ・飛鳥・ミスルギ]]
 
:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』では彼の部下になっている。ジュリオと揃ってエンブリヲの腰巾着のような関係で差別主義の思考等が共通している。
 
:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』では彼の部下になっている。ジュリオと揃ってエンブリヲの腰巾着のような関係で差別主義の思考等が共通している。
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=== [[バンプレストオリジナル]] ===
 
=== [[バンプレストオリジナル]] ===
 
;[[セイジュウロウ・ソガ]]、[[シュウイチロウ・ユキムラ]]
 
;[[セイジュウロウ・ソガ]]、[[シュウイチロウ・ユキムラ]]
:『[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd|SC2]]』では彼らを支援しているが、実際はユキムラにいい様に利用されたに過ぎず、後に用済みとされて裏切られる。
+
:『[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd|SC2]]』では彼等を支援しているが、実際はユキムラにいい様に利用されたに過ぎず、後に用済みとされて[[裏切りイベント|裏切られる]]。
 
;[[エーデル・ベルナル]]
 
;[[エーデル・ベルナル]]
 
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では当初は彼女を侮っていたが、後に反乱を起こされて逃亡者となる。
 
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では当初は彼女を侮っていたが、後に反乱を起こされて逃亡者となる。
 
;[[ルド・グロリア]]
 
;[[ルド・グロリア]]
:『[[スーパーロボット大戦L|L]]』における協力者。直接絡む場面は無いが、劇中のジブリールと部下の遣り取りから察するに、立場は彼の方が上だと思われる。彼にも体のいい道具として利用されていただけだけであり、最終的には、結局彼にも用済みとばかりに見捨てられてしまう。
+
:『[[スーパーロボット大戦L|L]]』における協力者。直接絡む場面は無いが、劇中のジブリールと部下との遣り取りから察するに、立場はグロリアの方が上だと思われる。
 +
:ジブリールはグロリアからも体のいい道具として利用されていただけだけであり、最終的には、結局彼からも用済みとばかりに見捨てられてしまう。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 
=== 本編 ===
 
=== 本編 ===
;「この度の事を申しましても、私は大変ショックを受けましてね。ユニウスセブンが!? まさかそんな!? 一体なぜ!? ……まず思ったのはそんな事ばかりでした」
+
;「この度の事を申しましても、私は大変ショックを受けましてね。ユニウスセブンが!? まさかそんな!? 一体なぜ!? ……まず思ったのは、そんな事ばかりでした」
 
:ジブリールの初登場の場面にて。[[ユニウスセブン]]が[[地球]]への軌道を取った事を理由にロゴスの幹部達を招集した際の発言。
 
:ジブリールの初登場の場面にて。[[ユニウスセブン]]が[[地球]]への軌道を取った事を理由にロゴスの幹部達を招集した際の発言。
 
:他の幹部からは「前置きはいいよ」と言われるが、ジブリールは「ここが肝心」と強調しており、これから起きる被害よりも[[コーディネイター]]の殲滅を再び実行する為の大義名分が出来た事を喜んでいた模様。
 
:他の幹部からは「前置きはいいよ」と言われるが、ジブリールは「ここが肝心」と強調しており、これから起きる被害よりも[[コーディネイター]]の殲滅を再び実行する為の大義名分が出来た事を喜んでいた模様。
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:ダイダロス基地にミネルバ隊がレクイエム破壊の為に侵入し、ウィンダム、ユークリッド、ザムザザー、ゲルズゲー、デストロイといった最新兵器でも止められず、劣勢に陥る。レクイエムのチャージを待たずに発射シークエンスに移行させようとしたが、直後にビーム偏光ステーション「フォーレ」の推進システムに異常が発生し、プラント攻撃が不可能となる。
 
:ダイダロス基地にミネルバ隊がレクイエム破壊の為に侵入し、ウィンダム、ユークリッド、ザムザザー、ゲルズゲー、デストロイといった最新兵器でも止められず、劣勢に陥る。レクイエムのチャージを待たずに発射シークエンスに移行させようとしたが、直後にビーム偏光ステーション「フォーレ」の推進システムに異常が発生し、プラント攻撃が不可能となる。
 
:何と、ジブリールはレクイエムでフォーレ付近に展開しているザフトを薙ぎ払う様に命じた後、自身はアルザッヘルへの逃亡を図るのであった。
 
:何と、ジブリールはレクイエムでフォーレ付近に展開しているザフトを薙ぎ払う様に命じた後、自身はアルザッヘルへの逃亡を図るのであった。
:ジブリールは'''自宅 → ヘブンズベース → オーブ → 月面ダイダロス基地 → 月面アルザッヘル基地'''…と10話に跨いで逃亡ばかり繰り返していた為、'''「またかよ」'''と思った視聴者も多いであろう。
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:ジブリールは'''自宅 → ヘブンズベース → オーブ → 月面ダイダロス基地 → 月面アルザッヘル基地…と10話に跨いで逃亡ばかり繰り返していた'''為、'''「またかよ」'''と思った視聴者も多いであろう。
:小説版では「地球とナチュラルの未来の為に自分は生き残らなければならないという考え方をしている反面で、ダイダロス基地司令官が保身を考えている事を察してうんざりする」という、かなり独善的なジブリールの思考の描写がなされている。
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:小説版では'''「地球とナチュラルの未来の為に自分は生き残らなければならないという考え方をしている反面で、ダイダロス基地司令官が保身を考えている事を察してうんざりする」'''という、かなり独善的なジブリールの思考の描写がなされている。
 
;「ええい! ……ぁ? なッ!? うわぁぁぁッッ!!」
 
;「ええい! ……ぁ? なッ!? うわぁぁぁッッ!!」
:最期のシーン。上記のやり取りの後、ガーティ・ルーで逃亡を図ったが、レクイエムは発射前に管制室と司令部を潰された為に不発に終わり、その直後に[[レイ・ザ・バレル|レイ]]の[[レジェンドガンダム|レジェンド]]に自身の搭乗艦である[[ガーティ・ルー]]のブリッジを破壊されて戦死した。
+
:最期のシーン。上記のやり取りの後、ガーティ・ルーで逃亡を図ったが、レクイエムは発射前に管制室と司令部を潰された為に不発に終わり、その直後に[[レイ・ザ・バレル|レイ]]の[[レジェンドガンダム|レジェンド]]に自身の搭乗艦である[[ガーティ・ルー]]のブリッジを破壊されて戦死した<ref name="Shinn" />。
:その際に「ジブリールの顔面がビームの本流に飲まれて消滅する、というシーンが'''どアップ'''で放映される」という過激なグロ描写がなされており、たまたま番組を付けた人がいたらビビッたであろう。HDリマスターでは、なぜか「上記の場面を'''新規シーン'''で描く」という徹底ぶりであった。
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:その際に「ジブリールの顔面がビームの本流に飲まれて消滅する、というシーンが'''どアップ'''で放映される」という過激なグロ描写がなされており、たまたま番組を付けた人がいたらビビッたであろう。HDリマスターでは、何故か「上記の場面を'''新規シーン'''で描く」という徹底ぶりであった。
    
=== その他媒体 ===
 
=== その他媒体 ===
;「フフフ ハーハッハッハ! 我等の勝ちだ! 蒼き清浄なる世界の為に! 」
+
;「フフフッ ハーハッハッハ! 我等の勝ちだ! 蒼き清浄なる世界の為に! 」
 
:[[プレイステーション2|PS2]]用[[コンピュータゲーム|ソフト]]『機動戦士ガンダムSEED DESTINY GENERATION of C.E.』よりEx-4b「重なる明日」より。[[地球連合軍]]が発射した[[核ミサイル]]がプラント本国に到達した際のジブリールの勝利宣言。
 
:[[プレイステーション2|PS2]]用[[コンピュータゲーム|ソフト]]『機動戦士ガンダムSEED DESTINY GENERATION of C.E.』よりEx-4b「重なる明日」より。[[地球連合軍]]が発射した[[核ミサイル]]がプラント本国に到達した際のジブリールの勝利宣言。
:この核攻撃によって、プラントは指導者[[ギルバート・デュランダル|デュランダル議長]]および国民の半数以上を喪ってしまう。そんなプラント側の無条件降伏の要請を却下したジブリールの命令で、地球連合軍はさらなる殺戮行為を続けていく…。
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:この核攻撃によって、[[プラント]]は指導者[[ギルバート・デュランダル|デュランダル議長]]および国民の半数以上の人命を喪ってしまう。そんなプラント側の無条件降伏の要請を却下したジブリールの命令の元、地球連合軍はさらなる殺戮行為を続けていく…。
:「ジブリールが生存および勝利する」という珍しい結末だが、'''「凄惨な光景をモニターで眺めて、悪意に満ちた笑みを浮かべるジブリール」の一枚絵'''で終わる結末(エンディングNo.4)なので、やはり[[トラウマイベント|後味が悪い場面]]である。
+
:「ジブリールが生存および勝利する」という珍しい展開だが、'''「凄惨な光景をモニターで眺めて、悪意に満ちた笑みを浮かべるジブリール」の一枚絵'''で終わる結末(エンディングNo.4)なので、やはり[[トラウマイベント|後味が悪い場面]]である。
    
== 迷台詞 ==
 
== 迷台詞 ==
 
;「ふっはっはっは、これはよい、すぐにオーブの彼女と連絡を取れッ! ……ッ!?」
 
;「ふっはっはっは、これはよい、すぐにオーブの彼女と連絡を取れッ! ……ッ!?」
:第44話「二人のラクス」冒頭にて。[[ミーア・キャンベル]]のオーブ非難声明が世界中に発せられている中で、本物の[[ラクス・クライン|ラクス]]が突如として放送に割り込み、デュランダルの真意を人々に投げかける声明を月面ダイダロス基地司令室で聞きながらの発言。
+
:第44話「二人のラクス」冒頭より。[[ミーア・キャンベル]]のオーブ非難声明が世界中に発せられている中で、本物の[[ラクス・クライン|ラクス]]が突如として放送に割り込み、デュランダルの真意を人々に投げかける声明を月面ダイダロス基地司令室で聞きながらの発言。
 
:彼女の発言が捉えようによっては「デュランダルの言う何もかもロゴスが元凶というのは間違い」と聞こえる為、ラクスと手を組むつもりでこの命令を出したと思われるが、話している最中にラクスに「無論、ジブリール氏を庇うつもりはない」と発言されてしまい、そのまま絶句してしまうという作中屈指の勘違いシーンである。
 
:彼女の発言が捉えようによっては「デュランダルの言う何もかもロゴスが元凶というのは間違い」と聞こえる為、ラクスと手を組むつもりでこの命令を出したと思われるが、話している最中にラクスに「無論、ジブリール氏を庇うつもりはない」と発言されてしまい、そのまま絶句してしまうという作中屈指の勘違いシーンである。
:というか、相手はコーディネイターなのに、それでいいのか盟主……。もっともそれぐらい追い詰められていたことも事実であるが……。
+
:というか、相手はコーディネイターなのに、それで良いのか盟主…。もっとも、ジブリールがそれぐらい追い詰められていた事もまた事実であるが…。
    
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
232行目: 234行目:  
;「世界を動かす[[始祖連合国]]の当主の一人…。ですが、[[エンブリヲ|あの御方]]の前では、そのような肩書きは何の意味も成しません」<br />「事実、始祖連合国とは言っても、[[神聖ミスルギ皇国|ミスルギ]]以外の国家には、もはや発言の機会も与えられていないではありませんか」<br />「そして、ミスルギに権利が与えられたのは暁ノ御柱の管理者であるからに過ぎないのをお忘れなく」
 
;「世界を動かす[[始祖連合国]]の当主の一人…。ですが、[[エンブリヲ|あの御方]]の前では、そのような肩書きは何の意味も成しません」<br />「事実、始祖連合国とは言っても、[[神聖ミスルギ皇国|ミスルギ]]以外の国家には、もはや発言の機会も与えられていないではありませんか」<br />「そして、ミスルギに権利が与えられたのは暁ノ御柱の管理者であるからに過ぎないのをお忘れなく」
 
:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』第31話 「永遠の自由」シナリオデモより。自身の失態を棚に上げ、皇帝という立場を振りかざす[[ジュリオ・飛鳥・ミスルギ|ジュリオ]]へ浴びせた慇懃かつ痛烈な皮肉。
 
:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』第31話 「永遠の自由」シナリオデモより。自身の失態を棚に上げ、皇帝という立場を振りかざす[[ジュリオ・飛鳥・ミスルギ|ジュリオ]]へ浴びせた慇懃かつ痛烈な皮肉。
:尤も、立場的には完全に同じ穴の貉である為、彼からは「使いっ走りの残党」呼ばわりされてしまうのだが。
+
:もっとも、立場的には完全に同じ穴の貉である為、彼からは「使いっ走りの残党」呼ばわりされてしまうのだが。
 
;「それには同意します。宇宙の化け物共を根絶やしにするためにも、世界は一度破壊されるべきでしょう」
 
;「それには同意します。宇宙の化け物共を根絶やしにするためにも、世界は一度破壊されるべきでしょう」
 
:同上。ジュリオに追従して『世界を創り直す』というエンブリヲの提案に賛同する。だが、ジュリオ同様'''自身も排除される側である'''事に全く気付いていないのは言うまでもない。
 
:同上。ジュリオに追従して『世界を創り直す』というエンブリヲの提案に賛同する。だが、ジュリオ同様'''自身も排除される側である'''事に全く気付いていないのは言うまでもない。
 
:これらの遣り取りからして、『V』でのジブリールはローゼンブルム王国国王(SRW未登場)ら国家元首達の代役も担っていると思われる。
 
:これらの遣り取りからして、『V』でのジブリールはローゼンブルム王国国王(SRW未登場)ら国家元首達の代役も担っていると思われる。
;「兵達よ!エンブリヲ様に歯向かう愚か者共に今こそ、罰を与えるのだ!」
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;「兵達よ! エンブリヲ様に歯向かう愚か者共に今こそ、罰を与えるのだ!」
 
:『V』第38話「歪む世界」より。ジュリオ亡き後ミスルギでの指揮を任されたらしく、意気揚々と檄を飛ばすが…。
 
:『V』第38話「歪む世界」より。ジュリオ亡き後ミスルギでの指揮を任されたらしく、意気揚々と檄を飛ばすが…。
;「何だと!?私はエンブリヲ様から、この戦いの指揮を任されたのだぞ!」
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;「何だと!? 私はエンブリヲ様から、この戦いの指揮を任されたのだぞ!」
:直後、[[クリス]]に'''「ウザい」'''と切り捨てられてしまい、'''『Z』以来の顔芸'''を晒す羽目に。なおこの戦いにはアマルガムの[[サビーナ・レフニオ|幹]][[リー・ファウラー|部]][[ヴィルヘルム・カスパー|達]]も参戦していたのだが、恐らくは彼らも彼女と同意見であったろう。
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:直後、[[クリス]]に'''「ウザい」'''と切り捨てられてしまい、'''『Z』以来の顔芸'''を晒す羽目に。なお、この戦いにはアマルガムの[[サビーナ・レフニオ|幹]][[リー・ファウラー|部]][[ヴィルヘルム・カスパー|達]]も参戦していたのだが、おそらくは彼等も彼女と同意見であったろう。
;「エンブリヲ様!愚か者共に罰を!」<br />「そして、この世界を…!青き清浄なる世界へと生まれ変わらせてください!」
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;「エンブリヲ様! 愚か者共に罰を!」<br />「そして、この世界を…! 青き清浄なる世界へと生まれ変わらせてください!」
:同上。[[アンジュ]]及び[[千鳥かなめ|かなめ]]を奪還されてしまい、エンブリヲに縋るが…。ちなみにさりげなく[[ブルーコスモス]]のスローガンを掲げていたりする。
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:同上。[[アンジュ]]および[[千鳥かなめ|かなめ]]を奪還されてしまい、エンブリヲに縋るが…。ちなみに、'''さりげなく[[ブルーコスモス]]のスローガンを掲げていたりする'''。
 
;「な、何を!?」<br />「そ、そんな馬鹿なぁぁぁぁっ!!」
 
;「な、何を!?」<br />「そ、そんな馬鹿なぁぁぁぁっ!!」
 
:同上。『V』での断末魔。自分の言葉通り'''「無能な愚か者」'''として粛清され、奇しくもジュリオと全く同じ末路を辿ってしまうのであった。合掌。ご丁寧に例の顔芸まで披露してくれる。
 
:同上。『V』での断末魔。自分の言葉通り'''「無能な愚か者」'''として粛清され、奇しくもジュリオと全く同じ末路を辿ってしまうのであった。合掌。ご丁寧に例の顔芸まで披露してくれる。
 
:その最期は[[ラクス・クライン|ラクス]]に「最後まで自分が操り人形である事に気付けなかった」と哀れまれた。
 
:その最期は[[ラクス・クライン|ラクス]]に「最後まで自分が操り人形である事に気付けなかった」と哀れまれた。
:…[[レイ・ザ・バレル|原作で彼を葬った人物]]とエンブリヲの声が同じなのは、一体[[声優ネタ|何の因果]]であろうか。
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:…[[レイ・ザ・バレル|原作においてジブリールを葬った人物]]とエンブリヲの声が同じなのは、一体[[声優ネタ|何の因果]]であろうか。
    
== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*ロード・ジブリールは'''「他人を見捨てて逃げ回ったが、唯一彼のペットのシャム猫だけは見捨てずに最後まで連れている」'''為、[[アンソロジーコミック]]等で散々ネタにされた。ちなみに本編中でこの猫が最後に確認できる場面はオーブから逃亡する際にセイラン派のオーブ兵がジブリールを探していたカガリ派のオーブ兵を射殺し、司令部に虚偽報告をしている場面で彼に同行している兵士が猫を抱えているシーンである。それ以降の月面ダイダロス基地や最期のガーティ・ルーの場面ではその姿は確認できない。
 
*ロード・ジブリールは'''「他人を見捨てて逃げ回ったが、唯一彼のペットのシャム猫だけは見捨てずに最後まで連れている」'''為、[[アンソロジーコミック]]等で散々ネタにされた。ちなみに本編中でこの猫が最後に確認できる場面はオーブから逃亡する際にセイラン派のオーブ兵がジブリールを探していたカガリ派のオーブ兵を射殺し、司令部に虚偽報告をしている場面で彼に同行している兵士が猫を抱えているシーンである。それ以降の月面ダイダロス基地や最期のガーティ・ルーの場面ではその姿は確認できない。
**HDリマスター版第45話「変革の序曲」では、ジブリールの今際の際に前後して「港らしき場所に佇む黒猫」という新規カットが出てくる。この猫がジブリールの猫だと明言はされないものの、もし彼の猫だとしたらオーブを脱出して宇宙に上がる際に見捨てた(あるいは猫が主人に見切りをつけた)とも受け取れる。
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**HDリマスター版第45話「変革の序曲」では、ジブリールの今際の際に前後して「港らしき場所に佇む黒猫」という新規カットが出てくる。この猫がジブリールの猫であると明言はされないものの、もし彼の猫だとしたら「オーブを脱出して宇宙に上がる際に見捨てた(あるいは猫が主人に見切りをつけた)」とも受け取れる。
 
*実は[[ムウ・ラ・フラガ|ムウ]]を救助(と言うか回収)したのはジブリールの一派であり、[[ファントムペイン]]によるセカンドステージシリーズ[[MS]]強奪事件が物語の発端だった事を考えると、「ジブリールが[[ギルバート・デュランダル|デュランダル]]と共に『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の黒幕になれる要素は有った」筈である。
 
*実は[[ムウ・ラ・フラガ|ムウ]]を救助(と言うか回収)したのはジブリールの一派であり、[[ファントムペイン]]によるセカンドステージシリーズ[[MS]]強奪事件が物語の発端だった事を考えると、「ジブリールが[[ギルバート・デュランダル|デュランダル]]と共に『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の黒幕になれる要素は有った」筈である。
 
**ただ、ジブリールの死後にデュランダルがその本性を顕し、それが元で最終的に結局ナチュラルとコーディネーター間の争いの本質が'''「根本を同じくする者同士の闘い」'''へと回帰し、結局お互いが相手を完全に滅ぼさない限り決して解決しない類の、泥沼の関係へと突入してしまった点においては、ある意味、前述の彼のコーディネーターに対する純粋な恐怖とそれを大本とする嫌悪の感情柄、あの世において「してやったり」とほくそ笑んでいるのかもしれない。
 
**ただ、ジブリールの死後にデュランダルがその本性を顕し、それが元で最終的に結局ナチュラルとコーディネーター間の争いの本質が'''「根本を同じくする者同士の闘い」'''へと回帰し、結局お互いが相手を完全に滅ぼさない限り決して解決しない類の、泥沼の関係へと突入してしまった点においては、ある意味、前述の彼のコーディネーターに対する純粋な恐怖とそれを大本とする嫌悪の感情柄、あの世において「してやったり」とほくそ笑んでいるのかもしれない。
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