差分

7,260 バイト追加 、 2017年5月25日 (木) 14:24
編集の要約なし
19行目: 19行目:  
ジェットスクランダーも変貌しており、アルファベットの「Z」や、数字の「0」の形状に変形する。その上に乗ることで空中での浮遊も可能。元々は後付け装備であるはずのスクランダーだが、この姿では魔神パワーの一つを使い、体の一部のように作り出していた。その戦闘力は世界を文字通り滅ぼすものであり、あらゆる存在を超越する。
 
ジェットスクランダーも変貌しており、アルファベットの「Z」や、数字の「0」の形状に変形する。その上に乗ることで空中での浮遊も可能。元々は後付け装備であるはずのスクランダーだが、この姿では魔神パワーの一つを使い、体の一部のように作り出していた。その戦闘力は世界を文字通り滅ぼすものであり、あらゆる存在を超越する。
   −
誕生の経緯としては、開発者である[[兜十蔵]]博士が、[[真マジンガー 衝撃! Z編|Z編]]の孫想いのファンキーな老人ではなく、'''世界最強の人造神を完成させ世界制覇を成し遂げる野望'''の為なら自分の息子や孫すら抹殺しようとする極悪のマッドサイエンティストだったことによる。
+
=== 誕生の経緯 ===
 +
ZEROの誕生のきっかけは、開発者である[[兜十蔵]]博士が、[[真マジンガー 衝撃! Z編|Z編]]の孫想いのファンキーな老人ではなく、'''世界最強の人造神を完成させ世界制覇を成し遂げる野望'''の為なら自分の息子や孫すら抹殺しようとする極悪のマッドサイエンティストだったことによる。
    
天才的な頭脳を持っていた十蔵博士だったが老いた自分が生きている内に野望達成は不可能と悟った。しかしとある世界の博士が光子力による重力制御によって時空を歪ませ、過去の自分に自身の研究結果を送る事を可能とする光子加速器[[ミネルバX]]を開発。これによって自身の研究を濃縮し続けていった結果<ref>なおこの研究の濃縮の結果、ミネルバXも最初は格納庫一帯を占める程の大型マシンだったが、後に十蔵博士の手によって等身大のロボットを経て喜怒哀楽を有する美女型アンドロイドへと変貌していった。</ref>、完成したマジンガーZは人工知能を有した唯一無二のスーパーロボットとして各国の軍隊を蹂躙。世界各国の首脳陣を14日と10時間34分で平伏させるまでに至った。
 
天才的な頭脳を持っていた十蔵博士だったが老いた自分が生きている内に野望達成は不可能と悟った。しかしとある世界の博士が光子力による重力制御によって時空を歪ませ、過去の自分に自身の研究結果を送る事を可能とする光子加速器[[ミネルバX]]を開発。これによって自身の研究を濃縮し続けていった結果<ref>なおこの研究の濃縮の結果、ミネルバXも最初は格納庫一帯を占める程の大型マシンだったが、後に十蔵博士の手によって等身大のロボットを経て喜怒哀楽を有する美女型アンドロイドへと変貌していった。</ref>、完成したマジンガーZは人工知能を有した唯一無二のスーパーロボットとして各国の軍隊を蹂躙。世界各国の首脳陣を14日と10時間34分で平伏させるまでに至った。
   −
だがこの結果に博士は満足せず<ref>その際、「つまらんわい」と平伏させた各国の首脳陣をブレストファイヤーで焼き払っている。</ref>、より高みを目指すため「過去の自分に伝えることなく研究成果を各国にばら撒く」ことで世界にハンデを与え、自分の想像を超えた出来事を起こすことで更なるインスピレーションを得て研究を飛躍させることを目論んだ。そして次の世界で十蔵博士の研究結果を理解できた一握りの科学者の中に居た者がこそがもう一人の世界征服を目論むマッドサイエンティスト、[[Dr.ヘル]]だった。Dr.ヘルは研究結果を利用し古代ミケーネの遺産を復活させ、[[機械獣]]による世界征服を目指した結果、十蔵博士と対立。やがて二人はマジンガーと機械獣によるデスマッチを展開する事となった。激化した対決の中、遠隔操縦方式だったマジンガーの弱点を突いたDr.ヘルの操る[[バルガスV5]]との戦闘で十蔵博士は重症を負い、対抗するためマジンガーに乗り込んだ甲児が直接操縦しこれを迎撃。
+
だがこの結果に博士は満足せず<ref>その際、「つまらんわい」と平伏させた各国の首脳陣をブレストファイヤーで焼き払っている。</ref>、より高みを目指すため「過去の自分に伝えることなく研究成果を各国にばら撒く」ことで世界にハンデを与え、自分の想像を超えた出来事を起こすことで更なるインスピレーションを得て研究を飛躍させることを目論んだ。そして次の世界で十蔵博士の研究結果を理解できた一握りの科学者の中に居た者がこそがもう一人の世界征服を目論むマッドサイエンティスト、[[Dr.ヘル]]だった。
 +
 
 +
Dr.ヘルは研究結果を利用し古代ミケーネの遺産を復活させ、[[機械獣]]による世界征服を目指した結果、十蔵博士と対立。やがて二人はマジンガーと機械獣によるデスマッチを展開する事となった。激化した対決の中、遠隔操縦方式だったマジンガーの弱点を突いたDr.ヘルの操る[[バルガスV5]]との戦闘で十蔵博士は重症を負い、対抗するためマジンガーに乗り込んだ甲児が直接操縦しこれを迎撃。
    
その後搭乗型に改良したマジンガーと甲児の活躍<ref>劇中「'''マジンガーZ'''」という番組として登場している</ref>を病院のベッドで観戦していくうちに十蔵博士は孫への愛情を得て改心し、Dr.ヘルとの戦いに終止符を打つべく真のマジンガーの完成の為の研究を病床の身体をおして進めていった。死の間際、マジンガーが破れる姿を見た十蔵博士は「自分より優れた知を持ち、自己進化し永遠の命を持つ新たな生命」の設計図を最後の研究成果として「世界を救い、甲児を守ってくれ」と願ってミネルバXに託した。
 
その後搭乗型に改良したマジンガーと甲児の活躍<ref>劇中「'''マジンガーZ'''」という番組として登場している</ref>を病院のベッドで観戦していくうちに十蔵博士は孫への愛情を得て改心し、Dr.ヘルとの戦いに終止符を打つべく真のマジンガーの完成の為の研究を病床の身体をおして進めていった。死の間際、マジンガーが破れる姿を見た十蔵博士は「自分より優れた知を持ち、自己進化し永遠の命を持つ新たな生命」の設計図を最後の研究成果として「世界を救い、甲児を守ってくれ」と願ってミネルバXに託した。
    
しかし次の世界の十蔵博士は改心する前のマッドサイエンティストだったため、ミネルバXが当初隠していた設計図を独自に解析しその悪魔的発想を組み込んで建造。結果出来上がってしまったのが7つのブラックボックスたる魔神パワーを有するようになった愛を知らない究極の魔神となったマジンガーであり、それが進化していった存在こそがZEROである。
 
しかし次の世界の十蔵博士は改心する前のマッドサイエンティストだったため、ミネルバXが当初隠していた設計図を独自に解析しその悪魔的発想を組み込んで建造。結果出来上がってしまったのが7つのブラックボックスたる魔神パワーを有するようになった愛を知らない究極の魔神となったマジンガーであり、それが進化していった存在こそがZEROである。
 +
 +
=== 動向 ===
 +
あまねく可能性世界で覚醒しては世界を滅ぼしており、甲児とミネルバXはその都度タイムリープにより過去へと戻ってリトライを繰り返していた。
 +
しかし、この行いが実は「可能性のリセット」ではなく「別の可能性への分岐」であったことが悲劇を招く。
 +
 +
本来のZEROは、あくまでも「とんでもなく強いマジンガー」以上のものではなかった。しかし、あらゆる世界でZが暴走してZEROへと至り、それを唯一逃れた世界もZEROの干渉を受けたことにより、ZEROが全ての世界に存在することが確定。同時に、因果律兵器の影響でその全てが一つの存在であるZEROは、世界を跨いで遍在することになり、上位の次元へと到達。
 +
この結果、「世界の中でZEROが生み出される」というそれまでの事象が「世界とはZEROを生み出す舞台である」という定義へ歪められ、最終的に「ZEROなくして世界は存在しない」と因果が引っ繰り返ってしまったことにより、マジンガーZEROは神となったのである。
 +
これに伴い、マジンガーZERO誕生へ至る全ての要素は「神が定めた必然」と定義され、過去の時間軸においては魔神パワーの恩恵の一つである「事象制御」として配置された。
 +
 +
そして、ZEROヘ至る全てがZEROによって定められたことが観測された結果、「マジンガーZEROシリーズ」という漫画作品そのものがZEROと化す。甲児の前に現れた「神の使い」は、世界はZEROによって完成され完結したと告げ、連載終了を宣言した。
 +
 +
と、'''第四の壁すらあっさり飛び越える'''とんでもない魔神と化したZEROだが、当然ながら物語はこの後も続いている。
 +
全ての可能性を掌握したZEROは、「マジンガーこそが最強であり続ける世界」を創造。その世界におけるサブカルチャーの類は全て「マジンガーZ」で統一され、全てはマジンガーZを肯定するために存在しているというものだったが、実はZERO最大の弱点がここにあった。
 +
 +
=== 決着 ===
 +
ZEROの神としての力をより高めていたのは、他でもない甲児自身であった。
 +
甲児が心のどこかで望んでいた「マジンガーZが永遠に存在する世界」という願望がZEROの原動力であったのだが、これの裏付けとして、ZEROの内在空間には無数のZの残骸とそれぞれの世界の甲児が眠り続け「マジンガーZこそが最強」という夢を見続けていた。
 +
これがZERO自身にも影響を与え、マジンガーであるZEROを無敵としていたのだが、ZEROはマジンガーZ以外のスーパーロボットを一切否定した上でこの原理を構築しているため、それ以外の可能性を想像できないZEROに対して「後発作品」を認識させれば魔神パワーが崩れ、ZEROは無敵ではなくなる。
 +
マジンガーの世界ではZEROは確かに無敵だが、他のロボット達の可能性=「'''マジンガーZERO以外の作品'''」ではそうではいられないのである。
 +
 +
この夢の世界で、甲児は後続の可能性を具現するために「グレートマジンガー」のアイデアを放流。触発された多くのクリエイターたちが、思い思いのロボット達を作りあげていった。
 +
そして、一元化された世界での最終決戦において、ZEROの内部で朽ちていたZの残骸と甲児の体、その一つが光子力の輝きをまとってグレートと鉄也の姿へ変貌。ダブルバーニングファイヤーでZEROの内部から脱出した甲児と鉄也に続くように、無数のZの残骸が新たなロボットの姿をした光子力の輝きとして具現化し、飛び出してはZEROと対峙した。
 +
かくして、マジンガーZの影響を大なり小なり受けた「スーパーロボット軍団」の総攻撃により、ついにZEROは大破。
 +
 +
マジンガーが最強であるという夢の世界は、甲児の心に巣食っていた「マジンガーZが忘れられることがない」という願望の具現化である。
 +
後続が出てくればいずれZは過去のものとして忘れられるのではないか、とZEROは危惧してマジンガー以外を否定したのだが、マジンガーZには決して消えることのない「'''最初のスーパーロボット'''」という肩書がある。人が乗って動かすロボットの元祖がマジンガーだからこそ、ロボット作品がある限りマジンガーの系譜は消えることはない。全てのスーパーロボットはマジンガーZから生まれた、マジンガーZがいなければスーパーロボット達は存在しなかった。だから、全てのスーパーロボット達は、その元祖であるマジンガーZの存在そのものなのである。
 +
 +
甲児の言葉でようやくそれを理解したZEROは戦いをやめ、その結果を受け入れて消滅した。
 +
しかし、マジンガーとしての機械の体こそ失ったものの、神となったその意思は残り、新たな可能性の光を探して次なる世界へと現れることになった。
    
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
 
;[[スーパーロボット大戦V]]
 
;[[スーパーロボット大戦V]]
:初登場作品。寺田プロデューサー曰く「強すぎて無理(笑)」<ref>https://twitter.com/yogoyuki/status/431230716190261248</ref>とのことだったが、『V』にて驚愕の参戦。登場して間もなく原作に近い形で一時的に敵対し、そのすぐ後の第39話以降、甲児の気力が150になった際の「魔神パワー発動」によってマジンガーZから変容可能になる。
+
:初登場作品。寺田プロデューサー曰く「強すぎて無理(笑)」<ref>https://twitter.com/yogoyuki/status/431230716190261248</ref>とのことだったが、『V』にて驚愕の参戦。登場して間もなく原作に近い形で一時的に敵対し、そのすぐ後の第39話以降、甲児の気力が150になった際の「魔神パワー発動」によってマジンガーZから変容可能になる。敵対時のHPは45000と案外抑え目だが、装甲が異様に高い上に高レベルの底力もあり、見た目の数字以上に頑丈。
:後述する魔神パワーは、そのうち自己再生・強化・高次予測・変態に言及されるのみで、それらも流石に原作程の狂った性能では無い。変容前のマジンガーZと比較しても機体性能に大きな差はないが、それでも元々の時点で優秀なため、運動性を除けば全体的にとても高性能。その上武器性能の方は大きく強化されており、必殺技に至っては'''[[ヤマト|波動砲]]を除けば最高の初期値7000'''と桁違い。更にここに甲児のABや精神コマンドが乗るため、火力・耐久力共に非常に強力。育成をこなし、強化パーツでの補強も加わった日には完全に狂った強さと化してしまう。
+
:後述する魔神パワーは、そのうち自己再生・強化・高次予測・変態(と因果律兵器)に言及されるのみで、それらも流石に原作程の狂った性能では無い。変容前のマジンガーZと比較しても機体性能に大きな差はないが、それでも元々の時点で優秀なため、運動性を除けば全体的にとても高性能。その上武器性能の方は大きく強化されており、必殺技に至っては'''[[ヤマト|波動砲]]を除けば最高の初期値7000'''と桁違い。更にここに甲児のABや精神コマンドが乗るため、火力・耐久力共に非常に強力。育成をこなし、強化パーツでの補強も加わった日には完全に狂った強さと化してしまう。
 
:欠点は燃費。EN回復(小)があるとは言え枯渇しやすい。低消費の格闘&ルストハリケーンや弾数武器のアイアンカッターでも十分な威力を出せるので、上手く節約していきたい。また、地味に'''全武器気力制限あり'''と言うよく分からない事になっている(そもそも気力150にならないとこの形態になれないのである意味間違っていないが)為、気力低下に弱い点に注意。
 
:欠点は燃費。EN回復(小)があるとは言え枯渇しやすい。低消費の格闘&ルストハリケーンや弾数武器のアイアンカッターでも十分な威力を出せるので、上手く節約していきたい。また、地味に'''全武器気力制限あり'''と言うよく分からない事になっている(そもそも気力150にならないとこの形態になれないのである意味間違っていないが)為、気力低下に弱い点に注意。
:今回のZEROは原作漫画終了後の世界から下地の出来上がっているマジンガーZのいる世界に顕現した、と言う設定。原作漫画最終回で発生した可能性の光――世界を越えて集った数多のロボット達をもう一度見るが為に、そして甲児の意思を見守るべく彼の制御下に入った事になっている。とはいえ、性格は全くと言っていいほど変わっておらず'''『マジンガー(ZERO)こそ最強』のスタンスは保ったまま'''であり、自身に近しき存在であるグレートを叩きのめす辺りはさすがZEROと言うべきか。
+
:今回のZEROは原作漫画終了後の世界から下地の出来上がっているマジンガーZのいる世界に顕現した、と言う設定。原作漫画最終回で発生した可能性の光――世界を越えて集った数多のロボット達をもう一度見るが為に、そして甲児の意思を見守るべく彼の制御下に入った事になっている。とはいえ、性格は全くと言っていいほど変わっておらず'''『マジンガー(ZERO)こそ最強』のスタンスは保ったまま'''であり、自身に近しき存在であるグレートを叩きのめす辺りはさすがZEROと言うべきか。なお、本作でのスパロボ参戦により、原作での突破口であった「マジンガー以外を想像できない」という弱点が実質消えたことになる。
 
:イベントではあるが、双璧を成す[[ゲッターエンペラー|ゲッターロボの皇帝]]と一枚絵で共演するという[[闇の帝王|敵にとっては]][[トラウマイベント|悪夢でしかないクロスオーバー]]を成し遂げた。ちなみにこの同盟は、ZEROが可能性の光を認めた上で、甲児の意思を尊重しているからこそ実現するものであり、原作時点のマジンガーZEROが同様のシチュエーションに陥った場合、'''一方的に怒り狂って決裂し、宇宙を戦場に戦いを繰り広げることになる(その場合、闇の帝王は完全に蚊帳の外で何が起こったのか理解できないまま死んでいくハメに)'''。
 
:イベントではあるが、双璧を成す[[ゲッターエンペラー|ゲッターロボの皇帝]]と一枚絵で共演するという[[闇の帝王|敵にとっては]][[トラウマイベント|悪夢でしかないクロスオーバー]]を成し遂げた。ちなみにこの同盟は、ZEROが可能性の光を認めた上で、甲児の意思を尊重しているからこそ実現するものであり、原作時点のマジンガーZEROが同様のシチュエーションに陥った場合、'''一方的に怒り狂って決裂し、宇宙を戦場に戦いを繰り広げることになる(その場合、闇の帝王は完全に蚊帳の外で何が起こったのか理解できないまま死んでいくハメに)'''。
   46行目: 78行目:  
==== 武装 ====
 
==== 武装 ====
 
;アイアンカッター
 
;アイアンカッター
:腕から生えたアイアンカッターの刃を巨大化させつつ弓状に変形させて打ち出す。
+
:腕から生えたアイアンカッターの刃を魔人パワー「変態」によって巨大化させつつ弓状に変形させて打ち出す。
 
:そのサイズはZEROを遥かに上回っており、超合金ニューZですらいとも容易く両断してしまう。グレートですら逸らすのが精一杯と言う有様。
 
:そのサイズはZEROを遥かに上回っており、超合金ニューZですらいとも容易く両断してしまう。グレートですら逸らすのが精一杯と言う有様。
 
:ちなみに元々刃が付いている為か、通常のロケットパンチは使用していない。
 
:ちなみに元々刃が付いている為か、通常のロケットパンチは使用していない。
70行目: 102行目:  
;ファイナルブレストノヴァ
 
;ファイナルブレストノヴァ
 
:スパロボオリジナルの必殺技。
 
:スパロボオリジナルの必殺技。
:魔神パワー『因果律兵器』を発動し、相手を鷲掴みにして大地に叩きつけ、零距離ブレストファイヤーで相手を焼き尽くす。
+
:魔神パワー『因果律兵器』を発動して別空間へ移動、相手を鷲掴みにして大地に叩きつけ、スクランダーの上に乗ったまま持ち上げて零距離ブレストファイヤーで相手を焼き尽くす。
:トドメ演出では'''下半身が熔解消滅した相手を投げ上げて、ルストハリケーンで塵一つ残さず消し飛ばす'''と言うZEROらしい凶悪な攻撃。
+
:トドメ演出では'''下半身が熔解消滅した相手を投げ上げて、ルストハリケーンで塵一つ残さず消し飛ばす'''と言うZEROらしい凶悪な攻撃。〆に拳を突き上げる甲児と、同じポーズで吼えるZEROがカットインする。
 
:原作における'''[[超合金ニューZα]]製のグレートマジンカイザーの胸部から下を熔解させた'''攻撃をベースにした技。
 
:原作における'''[[超合金ニューZα]]製のグレートマジンカイザーの胸部から下を熔解させた'''攻撃をベースにした技。
 
:原作のグレートマジンカイザーのように[[マジンエンペラーG]]相手に使うには[[DLC]]『魔神激突、再び』で'''[[ケドラ]]に操られている際に使うしか方法が存在しない'''。
 
:原作のグレートマジンカイザーのように[[マジンエンペラーG]]相手に使うには[[DLC]]『魔神激突、再び』で'''[[ケドラ]]に操られている際に使うしか方法が存在しない'''。
93行目: 125行目:  
::簡潔に言えば、相対する敵が何者であろうとも、勝利の可能性が0%でない限り100%確実に勝利できるというもの。例えるなら'''命中率が1%でもあれば攻撃が[[必中]]・回避率が1%でもあれば[[ひらめき|完全回避]]する'''といったもの。その上前述の高次予測や変態と組み合わせれば、どんな敵の行動も読め、弱点さえ用意することができるため、事実上'''防御することすらも不可能である'''。
 
::簡潔に言えば、相対する敵が何者であろうとも、勝利の可能性が0%でない限り100%確実に勝利できるというもの。例えるなら'''命中率が1%でもあれば攻撃が[[必中]]・回避率が1%でもあれば[[ひらめき|完全回避]]する'''といったもの。その上前述の高次予測や変態と組み合わせれば、どんな敵の行動も読め、弱点さえ用意することができるため、事実上'''防御することすらも不可能である'''。
 
::ZEROの予測を越えた未知の出来事・存在に対しては効果を発揮できないが、素でも強すぎる上に予測を超えるなど不可能と言ってもいいので弱点になっていない。
 
::ZEROの予測を越えた未知の出来事・存在に対しては効果を発揮できないが、素でも強すぎる上に予測を超えるなど不可能と言ってもいいので弱点になっていない。
 +
:: 『V』においてはZERO化した段階で常時発動状態になるらしく、ジオフロントに現れた際は使徒への攻撃を完全ブロックしていた。
 
:;第七段階:魔神化
 
:;第七段階:魔神化
 
::マジンガーZEROとしての意思と力の発現。第六段階まで魔神パワーを開放した状態と比較してさえ天と地ほどの力の差がある。この段階まで解放された時点でマジンガーZは暴走、甲児を吸収あるいは排除し、「終焉の魔神」と化してしまう。
 
::マジンガーZEROとしての意思と力の発現。第六段階まで魔神パワーを開放した状態と比較してさえ天と地ほどの力の差がある。この段階まで解放された時点でマジンガーZは暴走、甲児を吸収あるいは排除し、「終焉の魔神」と化してしまう。
99行目: 132行目:     
=== [[特殊能力]] ===
 
=== [[特殊能力]] ===
;[[EN回復]](小)、魔神パワー
+
;[[EN回復]](小)
:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』で採用。
+
:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』で採用。ZEROは燃費がいいわけではないので、これは素直にありがたい。
:魔神パワーとあるが、上述の魔神パワーは一つも再現されていない。
+
;魔神パワー発動
 +
:気力150以上でZEROに変化可能になる。この形態では実質飾り。
    
=== 移動タイプ ===
 
=== 移動タイプ ===
109行目: 143行目:  
=== [[サイズ]] ===
 
=== [[サイズ]] ===
 
;M
 
;M
:
+
:元がZなので、サイズそのものはこのあたり。
    
=== カスタムボーナス ===
 
=== カスタムボーナス ===
 
;装甲値+300、最大EN+50。
 
;装甲値+300、最大EN+50。
:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』で採用。
+
:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』で採用。スーパーロボットの長所を順当に強化する。
    
== 機体BGM ==
 
== 機体BGM ==
126行目: 160行目:  
;「時間切レダ 因果ハ紡ガレタ」<br/>「マガイモノ 貴様ノアラユル死ニ様ヲ予測シタゾ」<br/>「無様ニ這イズレ ノタウチ回レ 百ノ残骸スラ残サン」<br/>「ブレストファイヤアア」
 
;「時間切レダ 因果ハ紡ガレタ」<br/>「マガイモノ 貴様ノアラユル死ニ様ヲ予測シタゾ」<br/>「無様ニ這イズレ ノタウチ回レ 百ノ残骸スラ残サン」<br/>「ブレストファイヤアア」
 
:グレートマジンカイザーのカイザーソードの乱舞を躱しつつ因果律兵器で因果を紡ぐ中、突如現れた[[暗黒大将軍]]との挟撃で捉えられ、キャノピーを剥がそうとパイルダーに伸ばされた手を掴んで。[[超合金ニューZα]]が[[ガラダブラMk01|破壊された]][[漫画|因果]][[マジンカイザー (OVA)|を探り当て]]胸を大きく斬りつけられたカイザーソードを吸収しつつ自己再生で修復し、'''地球を貫く業火でグレートマジンカイザーの下半身を熔解させる。'''
 
:グレートマジンカイザーのカイザーソードの乱舞を躱しつつ因果律兵器で因果を紡ぐ中、突如現れた[[暗黒大将軍]]との挟撃で捉えられ、キャノピーを剥がそうとパイルダーに伸ばされた手を掴んで。[[超合金ニューZα]]が[[ガラダブラMk01|破壊された]][[漫画|因果]][[マジンカイザー (OVA)|を探り当て]]胸を大きく斬りつけられたカイザーソードを吸収しつつ自己再生で修復し、'''地球を貫く業火でグレートマジンカイザーの下半身を熔解させる。'''
 +
;「マジンガーZEROはすでに神のシンギュラリティ・ポイントを超えた」<BR/>「遥か未来においてZEROは神となることが確定したんだ」
 +
:
 
;「私ノ完全ナル世界ガ消滅スル マジンガーガ勝利シ続ケル最強ノ世界ガ 兜甲児 ソレハオ前自身ノ夢デアッタハズダ イイノカ ソレデモ?」<br/>甲児「……… 見てくれZERO この大いなる可能性を これこそ 俺が… いや、みんなが… 本来望むべき世界だ 何より この可能性はお前の中から生まれたんだ だからマジンガーZERO お前は負けたんじゃない 勝ったんだ」<br/>「ソウカ…コノ輝キハ私ソノモノカ……ソウカ…」<br/>甲児「フ…そう思っとけよ 夢のような いい眺めだろ」<br/>「アァ 確カニ 素晴ラシイ……」
 
;「私ノ完全ナル世界ガ消滅スル マジンガーガ勝利シ続ケル最強ノ世界ガ 兜甲児 ソレハオ前自身ノ夢デアッタハズダ イイノカ ソレデモ?」<br/>甲児「……… 見てくれZERO この大いなる可能性を これこそ 俺が… いや、みんなが… 本来望むべき世界だ 何より この可能性はお前の中から生まれたんだ だからマジンガーZERO お前は負けたんじゃない 勝ったんだ」<br/>「ソウカ…コノ輝キハ私ソノモノカ……ソウカ…」<br/>甲児「フ…そう思っとけよ 夢のような いい眺めだろ」<br/>「アァ 確カニ 素晴ラシイ……」
:最終回において、光子力がまだ見ぬロボットたちの姿を具現化した。マジンガーではない未知のロボット。それら全ては、マジンガーから生まれたものだった。過去から現在、そして未来に羽ばたいていく綺羅星の如きロボット達を見て、マジンガーZEROは、その無限の可能性に確かな喜びを抱いた。そして可能性を閉ざした物語は終わりを迎え、新たなる始まりへと進み出す。多くのロボット達が生まれ、時に集う世界へ、ZEROは旅立っていくのであった。
+
:最終回において、光子力がまだ見ぬロボットたちの姿を具現化した。マジンガーではない未知のロボット。それら全ては、マジンガーから生まれたものだった。過去から現在、そして未来に羽ばたいていく綺羅星の如きロボット達を見て、マジンガーZEROは、その無限の可能性に確かな喜びを抱いた。そこにいる無数の可能性……「スーパーロボット」は、マジンガーZが存在したからこそ生まれたのだ。
 +
:そして可能性を閉ざした物語は終わりを迎え、新たなる始まりへと進み出す。多くのロボット達が生まれ、時に集う世界へ、ZEROは旅立っていくのであった。
 
:ちなみに最終決戦の前、ZEROが神となった世界では、世界を変えられなかった甲児に対し「兜甲児はZEROを構成する重要な要素、この結果は君の負けではなくある意味で勝利だ」と、この会話の対になるシーンが存在している。
 
:ちなみに最終決戦の前、ZEROが神となった世界では、世界を変えられなかった甲児に対し「兜甲児はZEROを構成する重要な要素、この結果は君の負けではなくある意味で勝利だ」と、この会話の対になるシーンが存在している。
   133行目: 170行目:  
;「そうであって、そうではない…」<br/>「我は…無限の可能性…幾多の並行世界にまたがって存在するもの…可能性の交差する存在…抗う事の出来ない、その強大な力を人は魔神…または運命と呼ぶ」
 
;「そうであって、そうではない…」<br/>「我は…無限の可能性…幾多の並行世界にまたがって存在するもの…可能性の交差する存在…抗う事の出来ない、その強大な力を人は魔神…または運命と呼ぶ」
 
:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』39話「終焉への目覚め」にて、[[ゲッター線]]によって顕在化した意識が[[兜甲児 (真マジンガー)|甲児]]と対話して。
 
:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』39話「終焉への目覚め」にて、[[ゲッター線]]によって顕在化した意識が[[兜甲児 (真マジンガー)|甲児]]と対話して。
;「我は魔神…。求めるは無限の力…。お前を取り込む事よりもお前の意思が生み出す力こそ我が欲するもの…幾多の世界を巡り、全てを滅ぼした我さえも知らぬ新たな可能性…。その力…いや、その力の集まりに我も一度は屈した…。[[地球艦隊・天駆|お前が友と呼ぶ者達]]との戦いの中で我が力に抗うお前に、その光を見た。見せてみろ、兜甲児。我にお前の力を…。我は神にも悪魔にもなる…。お前の、その意思によって…」
+
;「我は魔神…求めるは無限の力…。お前を取り込む事よりもお前の意思が生み出す力こそ我が欲するもの…幾多の世界を巡り、全てを滅ぼした我さえも知らぬ新たな可能性…。その力…いや、その力の集まりに我も一度は屈した…。[[地球艦隊・天駆|お前が友と呼ぶ者達]]との戦いの中で我が力に抗うお前に、その光を見た。見せてみろ、兜甲児。我にお前の力を…。我は神にも悪魔にもなる…。お前の、その意思によって…」
 
:同話より。「一度は屈した」というのは名場面項参照。
 
:同話より。「一度は屈した」というのは名場面項参照。
 +
:かつて見た無限の可能性をもう一度見るために、そして今度は共に戦うために、原初の魔神はその力を甲児の意思にゆだねる。機械の力を人の意志が引き出し、「元祖スーパーロボット」がその真価を見せる。
    
== 名場面 ==
 
== 名場面 ==
152行目: 190行目:  
:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』39話「終焉への目覚め」より。終焉の魔神と化したマジンガーZEROを止めるべく、新たな魔神皇帝、マジンエンペラーGが舞い降りる。だが、その力をもってしても止まらないZERO。ZEROの中で抵抗する甲児に、竜馬が呼びかける。ゲッター線は有機物と無機物を融合させる力を持つ。ならば、その逆も可能なはずだと。
 
:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』39話「終焉への目覚め」より。終焉の魔神と化したマジンガーZEROを止めるべく、新たな魔神皇帝、マジンエンペラーGが舞い降りる。だが、その力をもってしても止まらないZERO。ZEROの中で抵抗する甲児に、竜馬が呼びかける。ゲッター線は有機物と無機物を融合させる力を持つ。ならば、その逆も可能なはずだと。
 
:ゲッター線によりZEROの意識は顕在化し、甲児と対話する。かつて、ZEROは光子の光から生まれた数多の可能性達により敗北した。そして、甲児が仲間と呼ぶ者達との戦いの中にその可能性を見た。ZEROは言う。甲児を取り込むのではなく、甲児の意思の力を求めると。
 
:ゲッター線によりZEROの意識は顕在化し、甲児と対話する。かつて、ZEROは光子の光から生まれた数多の可能性達により敗北した。そして、甲児が仲間と呼ぶ者達との戦いの中にその可能性を見た。ZEROは言う。甲児を取り込むのではなく、甲児の意思の力を求めると。
:対話が終わったとき、マジンガーは元の姿に戻っていた。そこに襲いかかるガーディム。しかし、甲児は魔神パワーを発動し、マジンガーをZEROへと変化させる。しかし、それは既に終焉の魔神ではない。神にも悪魔にもなる、最強の魔神……零の魔神と魔神皇帝、二つの魔神が手を取り合い、光子力の光が未来を照らす。
+
:対話が終わったとき、マジンガーは元の姿に戻っていた。そこに襲いかかるガーディム。しかし、甲児は魔神パワーを発動し、マジンガーをZEROへと変化させる。しかし、それは既に終焉の魔神ではない。人の意志によって神にも悪魔にもなる、最強を超えた究極の魔神。
 +
:零の魔神と魔神皇帝、二つの魔神が手を取り合い、光子力の光が未来を照らす。
 
;因果の果てに待ち受けるモノ
 
;因果の果てに待ち受けるモノ
 
:『V』第51話「因果の果てに」or「闇より暗き者」。[[地球艦隊・天駆]]に敗れ去る[[闇の帝王]]。しかし本当の意味での敗北を迎えた訳ではなくいずれまた復活する事を明言する。だが、その刹那ある光景を見てしまう。
 
:『V』第51話「因果の果てに」or「闇より暗き者」。[[地球艦隊・天駆]]に敗れ去る[[闇の帝王]]。しかし本当の意味での敗北を迎えた訳ではなくいずれまた復活する事を明言する。だが、その刹那ある光景を見てしまう。
161行目: 200行目:  
:大元の姿。
 
:大元の姿。
 
;[[グレートマジンガー]]
 
;[[グレートマジンガー]]
:劇中ではマジンガーZのZERO化には、この機体の存在が大きく関わっていたとされていた。
+
:劇中ではマジンガーZのZERO化には、この機体の存在が大きく関わっていたとされていた。『V』においても敵対的だったのは恐らく、この機体の物語が「'''マジンガーZの敗北から始まっている'''」からだろう。
 
;[[マジンエンペラーG]]
 
;[[マジンエンペラーG]]
 
:ある意味でのカウンター。[[オリジナル設定|可能性の光から生まれたZEROの想像を超える]]マジンガ―。
 
:ある意味でのカウンター。[[オリジナル設定|可能性の光から生まれたZEROの想像を超える]]マジンガ―。
782

回編集