− | :最終回。最終決戦の最中、敗北のみえた戦いに甲児は一つの賭けに出ていた。マジンガーはマジンガーでは決して倒すことはできない。永遠不変の法則。因果を打破するべく、ある世界で描いたとあるマジンガーの話。それはマジンガーが倒されようとするという内容のものであり、人々が決して受け入れないものであった。罵倒の中、ある人間が影響されて別の話を描いた。さらにある場所でも同じように話を描いた。その中にはマジンガーが存在しない、全く新しいロボットの姿もあった。そして、光子力を媒介にして今世にそれら全てが具現する。兜甲児の意志が光子力を増大させ、誕生する可能性の光――未来に羽ばたくロボット達の姿。三つの変形形態を持つ可変戦闘機、別の可能性世界をもつ戦闘機、今もなお作られ続ける二足歩行兵器、磁力の力を持つ世紀のマグネ・ロボット、宇宙怪獣を倒すべく造られたド根性で動くロボット、無限力をもつ巨神、全てを光に還すハンマーをもつ勇者ロボ、ドリルの回転と共に進化を続けるロボット、そして三つの心を一つにして無限の力を発揮する三位一体のロボット――遍く世界から集ったロボット達と二体のマジンガーから放たれた必殺技を受けて、とうとうマジンガーZEROは、敗北を認めるのであった。いや、それは敗けではなく、感嘆だったのかもしれない。何故から、そこに広がり、今も拡がり続けるロボット達は全て自分から生まれたのだから。そしてそれらが集う現象を、人はこう呼ぶ――'''スーパーロボット大戦'''、と。 | + | :最終回。最終決戦の最中、敗北のみえた戦いに甲児は一つの賭けに出ていた。マジンガーはマジンガーでは決して倒すことはできない。永遠不変の法則。因果を打破するべく、ある世界で描いたとあるマジンガーの話。それはマジンガーが倒されようとするという内容のものであり、人々が決して受け入れないものであった。罵倒の中、ある人間が影響されて別の話を描いた。さらにある場所でも同じように話を描いた。その中にはマジンガーが存在しない、全く新しいロボットの姿もあった。そして、光子力を媒介にして今世にそれら全てが具現する。兜甲児の意志が光子力を増大させ、誕生する可能性の光――未来に羽ばたくロボット達の姿。三つの変形形態を持つ可変戦闘機、別の可能性世界をもつ戦闘機、遺伝確率約250億分の1の男が乗る鉄の棺桶、蒼い流星を纏う小型機、今もなお作られ続ける二足歩行兵器、磁力の力を持つ世紀のマグネ・ロボット、宇宙怪獣を倒すべく造られたド根性で動くロボット、無限力をもつ巨神、全てを光に還すハンマーをもつ勇者ロボ、ドリルの回転と共に進化を続けるロボット、そして三つの心を一つにして無限の力を発揮する三位一体のロボット――遍く世界から集ったロボット達と二体のマジンガーから放たれた必殺技を受けて、とうとうマジンガーZEROは、敗北を認めるのであった。いや、それは敗けではなく、感嘆だったのかもしれない。何故から、そこに広がり、今も拡がり続けるロボット達は全て自分から生まれたのだから。そしてそれらが集う現象を、人はこう呼ぶ――'''スーパーロボット大戦'''、と。 |