差分

616 バイト追加 、 2016年8月2日 (火) 09:14
編集の要約なし
18行目: 18行目:  
その後母星への帰還を諦めたフューリーは地球を新たな住処に定め、三度目のヴァウーラとの戦いに備えて封印殿([[ファブラ・フォレース]])を建造し、人口冬眠により長い時を重ねてきた。また、先住民の尊重とフューリーの純血の維持という皇帝の意向により地球人類には干渉しないという方針をとり、これは皇帝が崩御し皇女シャナ=ミアが君主となった後も維持された。
 
その後母星への帰還を諦めたフューリーは地球を新たな住処に定め、三度目のヴァウーラとの戦いに備えて封印殿([[ファブラ・フォレース]])を建造し、人口冬眠により長い時を重ねてきた。また、先住民の尊重とフューリーの純血の維持という皇帝の意向により地球人類には干渉しないという方針をとり、これは皇帝が崩御し皇女シャナ=ミアが君主となった後も維持された。
   −
しかし地球人の文明が進歩し宇宙に進出したことで、彼らがフューリーの存在に気づきかねない現実に直面する。そこでエ=セルダは先帝の意向に反することを承知で、同化計画を発案した。その内容は、フューリー人と地球人の間に子を作り、その能力を調べるというものだった。現在のフューリーは人口が激減し数万人規模の集団になったことで種としての閉塞に陥っていたため、地球人との共存を本格的に模索しようとしたのである。この計画は純血を尊び地球人を蔑む重臣から反対されるもシャナ=ミアが押し切り、エ=セルダら4名がアシュアリー・クロイツェル社に接触、そこで地球人としての姿を手に入れた彼らはそれぞれが一人ずつ子どもを作った。その子どもたちがトーヤ、カティア、テニア、メルアである。
+
しかし時を経て地球人の文明が進歩し宇宙に進出したことで、彼らがフューリーの存在に気づきかねない現実に直面する。そこでエ=セルダは先帝の意向に反することを承知で、同化計画を発案した。その内容は、フューリー人と地球人の間に子を作り、その能力を調べるというものだった。現在のフューリーは人口が激減し数万人規模の集団になったことで種としての閉塞に陥っていたため、地球人との共存を本格的に模索しようとしたのである。この計画は純血を尊び地球人を蔑む重臣から反対されるもシャナ=ミアが押し切り、エ=セルダら4名がアシュアリー・クロイツェル社に接触、そこで地球人としての姿を手に入れた彼らはそれぞれが一人ずつ子どもを作った。その子どもたちがトーヤ、カティア、テニア、メルアである。
   −
その後エ=セルダはアシュアリー・クロイツェル社にフューリーの技術を提供し、来たるべきヴァウーラとの決戦に備えて新たな兵器を生み出すため、フューリーと地球の技術を融合させる試金石として[[ベルゼルート]]を開発させた。ベルゼルートはトーヤら4人のハーフたちの能力を調べるという、同化計画にとっても重要な機体であり、計画に反対する者たちからは「紛い物」と侮蔑的に呼ばれた。
+
その後エ=セルダはアシュアリー・クロイツェル社にフューリーの技術を(出所を隠して)提供し、来たるべきヴァウーラとの決戦に備えて新たな兵器を生み出すため、フューリーと地球の技術を融合させる試金石として[[ベルゼルート]]を開発させた。ベルゼルートはハーフたちの能力を調べるという、同化計画にとっても重要な役割を持った機体であり、計画に反対する者たちからは「紛い物」と侮蔑的に呼ばれた。
   −
そしてムーン・デュエラーズのオープニングの直前に、カティア、テニア、メルアの三人がハーフとしての能力を調べるために月支社に呼び出され、そのことを嗅ぎつけた反同化計画派はついに計画を葬るために武力を使うことを決断する。かくしてオープニングでエ=セルダがシャナ=ミアに託された[[グランティード]]とともに出奔するにいたり、物語がスタートする。
+
そしてムーン・デュエラーズのオープニングの直前に、カティア、テニア、メルアの三人がハーフとしての能力を調べるために月支社に呼び出され、そのことを嗅ぎつけたグ=ランドンら反同化計画派はついに計画を葬るために武力を使うことを決断する。かくしてオープニングでエ=セルダがシャナ=ミアに託された王座機[[グランティード]]とともに出奔するにいたり、物語がスタートする。
    
== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==
39行目: 39行目:  
== 人物 ==
 
== 人物 ==
 
;[[シャナ=ミア・エテルナ・フューラ]]
 
;[[シャナ=ミア・エテルナ・フューラ]]
:皇女。名目上の地位では最高位にあると思われる人物。地球人排除には否定的でエ=セルダに協力していたが、Jではフューリーの未来を案じて迷ったのか、思い切った行動をとることができなかった。OGではより明確な方針を持ち、重臣たちと牽制しあう君主らしい姿を見せているが、独力でグ=ランドンらの陰謀を阻止することはかなわなかった。
+
:皇女。名目上の地位では最高位にあると思われる人物。地球人排除には否定的でエ=セルダに協力していたが、Jではフューリーの未来を案じて迷ったのか、思い切った行動をとることができなかった。OGではより明確な方針を持ち、意に沿わぬ重臣たちと牽制しあう君主らしい姿を見せているが、独力でグ=ランドンらの陰謀を阻止することはかなわなかった。
 
;[[グ=ランドン・ゴーツ]]
 
;[[グ=ランドン・ゴーツ]]
 
:[[フューリア聖騎士団]]のトップに立つ総代騎士で、フューリーの実質的な指導者。威厳と傲慢を等しく兼ね備えたような人物で、そのためか最後まで地球人類を対等な存在として認めなかった。OGでも地球をフューリーのものにしようと画策し、シャナ=ミアに内密でルイーナを地球人類の根絶に利用しようとしていた。
 
:[[フューリア聖騎士団]]のトップに立つ総代騎士で、フューリーの実質的な指導者。威厳と傲慢を等しく兼ね備えたような人物で、そのためか最後まで地球人類を対等な存在として認めなかった。OGでも地球をフューリーのものにしようと画策し、シャナ=ミアに内密でルイーナを地球人類の根絶に利用しようとしていた。
 
;[[エ=セルダ・シューン]]
 
;[[エ=セルダ・シューン]]
:フューリーにおいて英雄視されていた人物。Jでは騎士で、グ=ランドンに次ぐ立場。ラースエイレムキャンセラーの開発はフューリーの存亡を危機に陥れる可能性を秘めていたわけだが、Jでは直接登場することはなく、彼をそこまで踏み切らせた内心の想いは結局明かされないままであった。OGMDでは皇族の親衛隊長たる聖禁士長で、同化計画の中心人物としてオープニングから登場する。
+
:フューリーにおいて英雄視されていた人物。Jでは騎士で、グ=ランドンに次ぐ立場。ラースエイレムキャンセラーの開発はフューリーの存亡を危機に陥れる可能性を秘めていたわけだが、Jでは直接登場することはなく、彼をそこまで踏み切らせた内心の想いは結局明かされないままであった。OGでは皇族の近衛兵の長たる聖禁士長で、同化計画の中心人物としてオープニングから登場する。
 
;[[アル=ヴァン・ランクス]]
 
;[[アル=ヴァン・ランクス]]
 
:騎士。エ=セルダの弟子であったが、Jでは同胞のために計画を遂行することこそ自らの使命と思い定め、裏切った師を追撃し手にかける。しかし、以前からあったと思われる使命への迷いを抑えられなくなったのか、グ=ランドンに異議を唱えるようになり、騎士団を放逐される。OGでも師エ=セルダの協力者としての立場と騎士としての立場に板挟みとなる役回りを演じる。
 
:騎士。エ=セルダの弟子であったが、Jでは同胞のために計画を遂行することこそ自らの使命と思い定め、裏切った師を追撃し手にかける。しかし、以前からあったと思われる使命への迷いを抑えられなくなったのか、グ=ランドンに異議を唱えるようになり、騎士団を放逐される。OGでも師エ=セルダの協力者としての立場と騎士としての立場に板挟みとなる役回りを演じる。
61行目: 61行目:  
:父エ=セルダがフューリー人。フューリー人としての本名はJだと「トーヤ=セルダ・シューン」、OGMDだと「トウ=ヤ・シューン」。
 
:父エ=セルダがフューリー人。フューリー人としての本名はJだと「トーヤ=セルダ・シューン」、OGMDだと「トウ=ヤ・シューン」。
 
;[[カルヴィナ・クーランジュ]]
 
;[[カルヴィナ・クーランジュ]]
:元軍人で[[アシュアリー・クロイツェル]]社に所属。Jでは教官として地球人に扮したフューリー人たちに機体の操縦を教えていたが、アル=ヴァンらの襲撃に巻き込まれ重傷を負う。OGではベルゼルートのテストパイロット。
+
:元軍人で[[アシュアリー・クロイツェル]]社に所属。Jでは教官として地球人に扮したフューリー人たちに機体の操縦を教えていたが、アル=ヴァンらの襲撃に巻き込まれ重傷を負う。OGではベルゼルートのテストパイロットという立場。
 
;[[カティア・グリニャール]]、[[フェステニア・ミューズ]]、[[メルア・メルナ・メイア]]
 
;[[カティア・グリニャール]]、[[フェステニア・ミューズ]]、[[メルア・メルナ・メイア]]
 
:フューリーに拉致され、サイトロン感覚器の適応手術を受ける。そもそもいかなる目的があって拉致し、手術を施したのかは不明。
 
:フューリーに拉致され、サイトロン感覚器の適応手術を受ける。そもそもいかなる目的があって拉致し、手術を施したのかは不明。
:OGMDでは三人とも地球人とフューリー人のハーフとなっており、適応手術の設定は削除されている。
+
:OGMDでは三人とも地球人とフューリー人のハーフとなっており、適応手術の設定は削除されている。フューリー人と夫婦になった地球人は異星人フューリーの存在について知っていたと思われる。三人の両親はみなソ=デスによる襲撃で死亡した。
 
;[[フランツ・ツェッペリン]]
 
;[[フランツ・ツェッペリン]]
:アシュアリー・クロイツェル社の開発者。事情を薄々理解した上でエ=セルダに協力する。Jでは証拠隠滅のためにアル=ヴァンらに殺害されたが、OGではドイツ支社で存命。
+
:アシュアリー・クロイツェル社の開発者。Jでは木原マサキとともにフューリーについて知悉していた数少ない地球人で、証拠隠滅のためにアル=ヴァンらに殺害された。OGではドイツ支社で存命。フューリーについては何も知らず、エ=セルダとアル=ヴァンが極秘を条件に持ち込んだ「出所不明」の技術を不審に思いながらも、先行他社に追いつくために受け入れ、[[ベルゼルート・ブリガンディ]]を開発する。
    
== 他作品の関連人物 ==
 
== 他作品の関連人物 ==
匿名利用者