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=== キャラクターの総評 ===
 
=== キャラクターの総評 ===
ネーナ・トリニティは声の担当が人気声優の釘宮理恵氏ということもあり、人気の高いキャラクターであるが、その人気は[[声優|声]]と容姿という意見が大多数を占める。<ref>容姿が優れているのは公式のようで、外伝作品『機動戦士ガンダム00N』(SRW未参戦)の中では後年ネットワーク上にネーナの画像が流出し一部ユーザーに人気を博した(当然、スローネやガンダムの被害を受けていない第三者からであるが)というエピソードが存在する。</ref>
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ネーナ・トリニティは声の担当が人気声優の釘宮理恵氏ということもあり、人気の高いキャラクターであるが、その人気は[[声優|声]]と容姿という意見が大多数を占める。<ref>容姿が優れているのは公式のようで、公式外伝『機動戦士ガンダム00N』(SRW未参戦)の中では後年ネットワーク上にネーナの画像が流出し一部ユーザーに人気を博した(当然、スローネやガンダムの被害を受けていない第三者からであるが)というエピソードが存在する。</ref>
    
その一方で、破壊や殺戮を心胆から楽しむ残忍性と小賢しさ、自分の行動を全く省みようとしない身勝手な言動と態度を(悪役としての評価はともかく)問題視する意見もある。実際、ネーナを演じた釘宮理恵氏本人も同様の感想を示唆するコメントをしている(詳しくは、[[#名台詞|名台詞]]の欄を参照)。
 
その一方で、破壊や殺戮を心胆から楽しむ残忍性と小賢しさ、自分の行動を全く省みようとしない身勝手な言動と態度を(悪役としての評価はともかく)問題視する意見もある。実際、ネーナを演じた釘宮理恵氏本人も同様の感想を示唆するコメントをしている(詳しくは、[[#名台詞|名台詞]]の欄を参照)。
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しかしながら、ネーナ自身だけでなくチームトリニティそのものが、[[アレハンドロ・コーナー]]や[[ラグナ・ハーヴェイ]]などが世論のソレスタルビーイングへの反感を煽り、計画を加速させる為だけに造り出した「捨て駒」であった。そのあまりに残虐な性格は、敢えて「世間から憎まれるような」残虐行為をとるように教育された為であり、ただ人から憎まれる為だけに生み出され、製造者の目論み通り人から憎まれるしかなかった点では、非常に哀れな境遇であったとも言える。
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しかしながら、ネーナ自身だけでなくチームトリニティの存在そのものが、[[アレハンドロ・コーナー]]や[[ラグナ・ハーヴェイ]]などが世論のソレスタルビーイングへの反感を煽り、計画を加速させる為だけに造り出した「捨て駒」であった。そのあまりに残虐な性格は、敢えて「世間から憎まれるような」残虐行為をとるように教育された為であり、ただ人から憎まれる為だけに生み出され、製造者の目論み通り人から憎まれるしかなかった点では、非常に哀れな境遇であったとも言える。
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ちなみに『[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-|劇場版]]』では、ネーナに酷似したキャラクター「[[ミーナ・カーマイン]]」が登場している。こちらもネーナ同様奔放(というか'''肉食系''')な性格ではあるが残忍ではない。そもそも、ミーナの職業は宇宙物理学者であり、[[モビルスーツ]]パイロットですらない。この様な相違点からも、ネーナの残虐な性格は生来のものではなかった事が示唆されている。
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ちなみに『[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-|劇場版]]』では、ネーナに酷似したキャラクター「[[ミーナ・カーマイン]]」が登場している。こちらもネーナ同様奔放(というか'''肉食系''')な性格ではあるが、残忍ではない。そもそも、ミーナの職業は宇宙物理学者であり、[[モビルスーツ]]のパイロットですらない。この様な相違点からも、ネーナの残虐な性格は生来のものではなかった事が示唆されている。
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なお、[[チームトリニティ]]はキャラクターデザインの高河ゆん氏のお気に入りだったようで、アートワークスでは「色々と楽しい人達だったけど、最後は残念です」とコメントしている。さらに、ガンダムスローネシリーズのメカニックデザインの鷲尾直広氏にとっても、ネーナはお気に入りのキャラクターである(詳しくは、[[#余談|余談]]の蘭を参照)。
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なお、ネーナは[[チームトリニティ]]はキャラクターデザインの高河ゆん氏のお気に入りだったようで、アートワークスでは「色々と楽しい人達だったけど、最後は残念です」とコメントしている。さらに、ガンダムスローネシリーズ等のメカニックデザインを担当した鷲尾直広氏にとっても、ネーナはお気に入りのキャラクターである(詳しくは、[[#余談|余談]]の蘭を参照)。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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:敵パイロットとして見ると搭乗機の武装の少なさからあまり強くはないが、パイロット[[カットイン]]があるのは彼女だけであるという点ではトリニティの中では優遇されているほうかもしれない。[[アリー・アル・サーシェス|サーシェス]]に[[ヨハン・トリニティ|ヨハン]]と[[ミハエル・トリニティ|ミハエル]]を殺されてからは登場しない。ちなみに、原作で刹那を救ったシーンは、[[ヒイロ・ユイ|ヒイロ]]の[[自爆]]によりカットされている。
 
:敵パイロットとして見ると搭乗機の武装の少なさからあまり強くはないが、パイロット[[カットイン]]があるのは彼女だけであるという点ではトリニティの中では優遇されているほうかもしれない。[[アリー・アル・サーシェス|サーシェス]]に[[ヨハン・トリニティ|ヨハン]]と[[ミハエル・トリニティ|ミハエル]]を殺されてからは登場しない。ちなみに、原作で刹那を救ったシーンは、[[ヒイロ・ユイ|ヒイロ]]の[[自爆]]によりカットされている。
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]
:『2nd』の設定でイベント扱いでの登場。本作では成長時の収録はなかった([[チート]]を使って無理やり自軍で運用しても戦闘シーンでの戦闘台詞が無く、メッセージウインドウ自体も空欄のまま)。『第2次Z破界篇』に比べると出番はかなり少なく、自軍と戦う機会や他作品キャラクターとの絡みも全くない。
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:『2nd』の設定でイベント扱いでの登場。本作では成長時の収録はなかった([[チート]]を使って無理やり自軍で運用しても戦闘シーンでの戦闘台詞が無く、メッセージウインドウ自体も空欄のまま)。『第2次Z破界篇』に比べると出番はかなり少なく、[[ZEXIS|自軍]]と戦う機会や他作品キャラクターとの絡みも全く無い。
 
:2ndシーズンでの数少ない活躍も幾つもカットされており、最期はフジサン([[ゼロレクイエム]]ルート)、または[[超合集国]]([[黒の騎士団]]ルート)での戦いに乱入し[[王留美|留美]]と紅龍を殺害後(ゼロレクイエムルートでは原作と違いこの時点では留美は[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ]]に助けられているので死んでいない)、[[ルイス・ハレヴィ|ルイス]]に撃墜され(戦闘シーンも撃墜されるこの場面のみ)リタイアする。
 
:2ndシーズンでの数少ない活躍も幾つもカットされており、最期はフジサン([[ゼロレクイエム]]ルート)、または[[超合集国]]([[黒の騎士団]]ルート)での戦いに乱入し[[王留美|留美]]と紅龍を殺害後(ゼロレクイエムルートでは原作と違いこの時点では留美は[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ]]に助けられているので死んでいない)、[[ルイス・ハレヴィ|ルイス]]に撃墜され(戦闘シーンも撃墜されるこの場面のみ)リタイアする。
 
:ほぼ原作通りの末路をたどることになるが、ルイスにトドメを刺された手段が、原作に比べてややマイルドなものになっている(詳しくは、[[#名台詞|名台詞]]の欄を参照)。
 
:ほぼ原作通りの末路をたどることになるが、ルイスにトドメを刺された手段が、原作に比べてややマイルドなものになっている(詳しくは、[[#名台詞|名台詞]]の欄を参照)。
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:留美の実兄であり、2ndシーズンで妹を庇ってネーナに殺害された。再世篇では、兄妹もろともネーナに殺害される。なお、ゼロレクイエムルートに進んだ場合は紅龍だけ死亡する。
 
:留美の実兄であり、2ndシーズンで妹を庇ってネーナに殺害された。再世篇では、兄妹もろともネーナに殺害される。なお、ゼロレクイエムルートに進んだ場合は紅龍だけ死亡する。
 
;[[アリー・アル・サーシェス]]
 
;[[アリー・アル・サーシェス]]
:二人の兄を手にかけた仇。2nd以降は彼を殺すために暗躍するも、叶うことはなかった。もっとも、百戦錬磨の戦争屋が相手では、性能頼りの戦いをしていたネーナが実際戦っても勝ち目は無いだろうが。
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:二人の兄を手にかけた仇。2ndシーズン以降は彼を殺すために暗躍するも、叶うことはなかった。もっとも、百戦錬磨の戦争屋が相手では、スローネドライの性能頼りの戦いをしていたネーナが実際戦っても勝ち目は無いだろうが。
 
;[[アレハンドロ・コーナー]]、[[ラグナ・ハーヴェイ]]
 
;[[アレハンドロ・コーナー]]、[[ラグナ・ハーヴェイ]]
 
:直属の上司的存在。
 
:直属の上司的存在。
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== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==
 
;[[エイーダ・ロッサ]]
 
;[[エイーダ・ロッサ]]
:『[[第2次スーパーロボット大戦破界篇|第2次Z破界篇]]』にて一時チームトリニティと共闘していたが、ネーナは非協力的な上に、自分の邪魔をする事もある彼女を嫌悪しており、チャンスがあれば潰そうと考えていた。
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:『[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]』にて一時チームトリニティと共闘していたが、ネーナは非協力的な上に、自分の邪魔をする事もある彼女を嫌悪しており、チャンスがあれば潰そうと考えていた。
 
:なお、パーティー会場を襲撃した際、軽度ながらもエイーダに対して傷を負わせていた模様。
 
:なお、パーティー会場を襲撃した際、軽度ながらもエイーダに対して傷を負わせていた模様。
 
;[[ランカ・リー]]、[[シェリル・ノーム]]
 
;[[ランカ・リー]]、[[シェリル・ノーム]]
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;「大丈夫してる? エクシアのパイロット君!」
 
;「大丈夫してる? エクシアのパイロット君!」
 
:第16話におけるネーナの初登場時シーンより。[[アグリッサ]]の攻撃から[[ガンダムエクシア|エクシア]]を救った時の台詞。
 
:第16話におけるネーナの初登場時シーンより。[[アグリッサ]]の攻撃から[[ガンダムエクシア|エクシア]]を救った時の台詞。
;「君ね、無茶ばかりする[ガンダムマイスター|マイスター]]は。そういうとこ、すごく好みね」
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;「君ね、無茶ばかりする[[ガンダムマイスター|マイスター]]は。そういうとこ、すごく好みね」
 
:第17話より。[[プトレマイオス]]クルーと接触し、[[刹那・F・セイエイ|刹那]]と対面した際に強引に[[キスシーン|キス]]をする。当然、彼から強く拒絶されてしまった。
 
:第17話より。[[プトレマイオス]]クルーと接触し、[[刹那・F・セイエイ|刹那]]と対面した際に強引に[[キスシーン|キス]]をする。当然、彼から強く拒絶されてしまった。
 
;「あたしを怒らせたら、ダメよ…」
 
;「あたしを怒らせたら、ダメよ…」
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:HAROごしにリボンズから「君を裁く者が現れるよ」と伝えられた際に。
 
:HAROごしにリボンズから「君を裁く者が現れるよ」と伝えられた際に。
 
:この時、ネーナはサーシェスが現れるのではないかと思い込んでいたようだが、ネーナの前に現れたのは、かつて彼女の気まぐれで起こした凶行によって運命を狂わされた女性であった。
 
:この時、ネーナはサーシェスが現れるのではないかと思い込んでいたようだが、ネーナの前に現れたのは、かつて彼女の気まぐれで起こした凶行によって運命を狂わされた女性であった。
;「家族の敵? アタシにだっているわよ! 自分だけ不幸ぶってぇっ! あたしは造られて、戦わされて、こんなところで…死ねるかぁぁぁっ!!」
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;「家族の敵? アタシにだっているわよ! 自分だけ不幸ぶってぇっ! あたしは[[人造人間|造られて]]、戦わされて、こんなところで…死ねるかぁぁぁっ!!」
:[[ルイス・ハレヴィ|ルイス]]の[[レグナント]]と交戦して。上記の台詞の後、「そうね…死にたくないね。でも、ママとパパは…そんな言葉すら言えなかった!!」と激昂したルイスのレグナントによってコクピットを直撃される。<ref>なお、この直前にGNファングによって[[ガンダムスローネドライ]]はダルマにされており、ネーナにとっては真の絶望状態だったのだろう。</ref>乗機のスローネドライは大破し、ネーナは最期まで反省心が芽生える事も無く、'''「ち…ちくしょォォォォォォォッ!!」'''と呪詛の言葉を吐き無惨な死を遂げた。
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:[[ルイス・ハレヴィ|ルイス]]の[[レグナント]]と交戦して。上記の台詞の後、「そうね…死にたくないね。でも、ママとパパは…そんな言葉すら言えなかった!!」と反論および激昂したルイスのレグナントによってコクピットを直撃される。<ref>なお、この直前にGNファングによって[[ガンダムスローネドライ]]はダルマにされており、ネーナにとっては真の絶望状態だったのだろう。</ref>乗機のスローネドライは大破し、ネーナは最期の瞬間まで反省心が芽生える事も無く、'''「ち…ちくしょォォォォォォォッ!!」'''と呪詛の言葉を吐いて死を遂げた。
:なお、角川スニーカー文庫の[[小説|小説版]]第4巻では、文章媒体だけに、ネーナの最期を描くシーンはアニメ本編以上に凄惨に描写されており、'''コクピットごとクローで貫かれ、上半身と下半身が筋繊維で辛うじて繋がった状態'''という非常に惨たらしい場面となっている。自業自得ではあるものの、彼女自身の境遇と直後のルイスの慟哭と合わさり後味は非常に悪い。
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:なお、角川スニーカー文庫の[[小説|小説版]]『機動戦士ガンダム00』第4巻では、文章媒体故に、ネーナの最期を描くシーンはTVアニメ本編以上に凄惨に描写されており、'''コクピットごとクローで貫かれ、上半身と下半身が筋繊維で辛うじて繋がった状態'''という非常に惨たらしい場面となっている。自業自得ではあるものの、彼女自身の境遇と直後のルイスの慟哭と合わさり[[トラウマイベント|後味は非常に悪い]]。
:[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』では、上記の描写とは逆に「レグナントのビームキャノンの直撃を食らって撃墜される」とマイルドなものになっている。
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:一方、『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』では、上記の描写とは逆に「レグナントのビームキャノンの直撃を食らって撃墜される」とマイルドなものになっている。
    
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
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== 搭乗機体・関連機体 ==
 
== 搭乗機体・関連機体 ==
 
;[[ガンダムスローネドライ]]
 
;[[ガンダムスローネドライ]]
:ネーナの愛機。破界篇では戦闘することができる。
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:ネーナの愛機。『第2次Z破界篇』では戦闘することができる。
 
;リィアン
 
;リィアン
 
:2ndシーズンに登場した[[モビルアーマー]]。その正体はスローネドライを偽装した姿である。なお、『第2次Z再世篇』ではアイコンのみの登場で、[[ロボット大図鑑]]にも記録されない。
 
:2ndシーズンに登場した[[モビルアーマー]]。その正体はスローネドライを偽装した姿である。なお、『第2次Z再世篇』ではアイコンのみの登場で、[[ロボット大図鑑]]にも記録されない。
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*ガンダムスローネシリーズのメカニックデザインの鷲尾直広氏は、ネーナの大ファンである。鷲尾氏は自身の手掛けたイラスト等にネーナを描いている。
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*ガンダムスローネシリーズ他のメカニックデザインを担当した鷲尾直広氏は、ネーナ・トリニティの大ファンである。鷲尾氏は、自身の手掛けたイラスト等にネーナを描いている。
 
**ちなみに、鷲尾氏は「G-ROOMS」(『[[機動戦士ガンダム00]]』のメカニックデザイナー達が作品に登場する機体を描く企画)の第11回において、お題の機体であるスローネ艦(SRW未登場)を画面の奥側に描き、'''ネーナを画面の手前側に描いている'''。
 
**ちなみに、鷲尾氏は「G-ROOMS」(『[[機動戦士ガンダム00]]』のメカニックデザイナー達が作品に登場する機体を描く企画)の第11回において、お題の機体であるスローネ艦(SRW未登場)を画面の奥側に描き、'''ネーナを画面の手前側に描いている'''。
  
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