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| なお、生身の人間のような姿をしてはいるが、装備品のように見える部分は全て体の一部であり、実際の所は機械に過ぎない(マシンという意味ではなく、「カリ・ユガ」というユニットは『UX』の宇宙を守護するための「システム」である)。 | | なお、生身の人間のような姿をしてはいるが、装備品のように見える部分は全て体の一部であり、実際の所は機械に過ぎない(マシンという意味ではなく、「カリ・ユガ」というユニットは『UX』の宇宙を守護するための「システム」である)。 |
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− | 彼女(厳密に言うと新たなユガ=輪廻を生み出すシステム)の存在は『UX』の世界観そのものに密接に関連している。数多の並列世界とリンクし、そこからやって来た異邦人達が織りなす物語……というのが本作の基本だが、実はそこからして違う。実際には「[[マクロスF]]」「[[SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors|SDガンダム三国伝]]」「[[忍者戦士飛影]]」「[[聖戦士ダンバイン]]」の面々は並列世界の出身ではなく、'''終焉を迎えた前の宇宙から、「可能性の声」を聞いて「始まりのもとに集った」存在'''である。
| + | 彼女(厳密に言うと新たなユガ=輪廻を生み出すシステム)の存在は『UX』の世界観そのものに密接に関連している。数多の並列世界とリンクし、そこからやって来た異邦人達が織りなす物語……というのが本作の基本だが、実はそこからして違う。実際には『[[マクロスF]]』『[[SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors|SDガンダム三国伝]]』『[[忍者戦士飛影]]』『[[聖戦士ダンバイン]]』の面々は並列世界の出身ではなく、'''終焉を迎えた前の宇宙から、「可能性の声」を聞いて「始まりのもとに集った」存在'''である。 |
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| ある程度分かりやすく例えるならば、コンピュータ内のデータや処理(宇宙とその歴史、可能性)が、悪意ある介入者(邪神など可能性を悪用していたものたち)の操作によって過剰な状態に陥った際、コンピュータ本体へのダメージを防ぐためにデータのフォーマットを行う、というようなシステム。 | | ある程度分かりやすく例えるならば、コンピュータ内のデータや処理(宇宙とその歴史、可能性)が、悪意ある介入者(邪神など可能性を悪用していたものたち)の操作によって過剰な状態に陥った際、コンピュータ本体へのダメージを防ぐためにデータのフォーマットを行う、というようなシステム。 |
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| :しかし、カリ・ユガ戦で一番厄介なのは、何と言っても武器。全ての武器に特殊効果が付与されており、能力半減の効果を持つ「御使いの羽」を喰らった後で周囲のリヴァルナや[[ライオットX]]の追撃を喰らうと呆気なく落ちてしまう。スペック低下無効と精神耐性を両方とも持つ[[フェイ・イェンHD]]を戦術指揮に据えれば安心だが、それでも今作は味方のサイズが小さめの傾向にあるのもあって、サイズ差から来る途轍もないダメージだけはどうしようもない。おまけに、出現時に回りをライオットが囲っているため、近づくだけでも一苦労。[[アヴァターラ]]を撃破する前に、主力ユニットを近くに集めて待ち伏せるべし。ラスボスとしては射程が短いので、最初はアパレシオン、マークジーベンなど二重の射程ボーナスで10以上にしたキャラで削るのもあり(固まっているとマップ兵器が飛んでくるが)。 | | :しかし、カリ・ユガ戦で一番厄介なのは、何と言っても武器。全ての武器に特殊効果が付与されており、能力半減の効果を持つ「御使いの羽」を喰らった後で周囲のリヴァルナや[[ライオットX]]の追撃を喰らうと呆気なく落ちてしまう。スペック低下無効と精神耐性を両方とも持つ[[フェイ・イェンHD]]を戦術指揮に据えれば安心だが、それでも今作は味方のサイズが小さめの傾向にあるのもあって、サイズ差から来る途轍もないダメージだけはどうしようもない。おまけに、出現時に回りをライオットが囲っているため、近づくだけでも一苦労。[[アヴァターラ]]を撃破する前に、主力ユニットを近くに集めて待ち伏せるべし。ラスボスとしては射程が短いので、最初はアパレシオン、マークジーベンなど二重の射程ボーナスで10以上にしたキャラで削るのもあり(固まっているとマップ兵器が飛んでくるが)。 |
| :また、彼女のHPが70%以下になると最大まで回復するが、'''それと同時に自軍のHP・EN・SP・弾数が全回復する'''ため事前に[[脱力]]を可能な限りかけておくというのも一つの手段だろう。 | | :また、彼女のHPが70%以下になると最大まで回復するが、'''それと同時に自軍のHP・EN・SP・弾数が全回復する'''ため事前に[[脱力]]を可能な限りかけておくというのも一つの手段だろう。 |
− | :ついでに言うと、実はサイズ差補正無視効果が「浄化の槍」にしか無く、カリ・ユガ本人もサイズ差補正無視を習得していない為、小型サイズの多い本作ゆえ'''気力を落とすだけで命中率がガタガタになったりする'''(本作の「サイズ差補正無視」は小型に対する命中低下も無視できる為)。ただしこれは最初の内の話で、削っていくと底力補正のおかげで命中が跳ね上がる。油断せず、精神コマンドを使って確実に対処する事。 | + | :ついでに言うと、実はサイズ差補正無視効果が「浄化の槍」にしか無く、カリ・ユガ本人もサイズ差補正無視を習得していない為、小型サイズの多い本作ゆえ'''気力を落とすだけで命中率がガタガタになる'''(本作の「サイズ差補正無視」は小型に対する命中低下も無視できる為)。ただしこれは最初の内の話で、削っていくと底力補正のおかげで命中が跳ね上がる。油断せず、精神コマンドを使って確実に対処する事。 |
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| == パイロットステータス設定の傾向 == | | == パイロットステータス設定の傾向 == |
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| === [[特殊技能|特殊スキル]] === | | === [[特殊技能|特殊スキル]] === |
− | ;[[2回行動]] [[底力]]L9 [[援護攻撃]]L3 [[気力限界突破]] [[カウンター]] [[ガード]] [[全体攻撃]]L3 [[指揮官]]L4 | + | ;[[スーパーロボット大戦UX|UX]] |
| + | :[[2回行動]]、[[底力]]L9、[[援護攻撃]]L3、[[気力限界突破]]、[[カウンター]]、[[ガード]]、[[全体攻撃]]L3、[[指揮官]]L4 |
| :完全な耐久型のラインナップ。底力L9とガード、素の装甲の硬さが合わさって凄まじい硬さを発揮し、底力による最終的な装甲の実値は'''4750'''。数値だけなら[[Zシリーズ]]でもいるが、こちらはサイズ差があるため実ダメージはさらに下がる。 | | :完全な耐久型のラインナップ。底力L9とガード、素の装甲の硬さが合わさって凄まじい硬さを発揮し、底力による最終的な装甲の実値は'''4750'''。数値だけなら[[Zシリーズ]]でもいるが、こちらはサイズ差があるため実ダメージはさらに下がる。 |
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| :手に持っている大槍を投擲して、敵を破壊する。 | | :手に持っている大槍を投擲して、敵を破壊する。 |
| :MAP兵器版の方は気力・攻撃力低下、通常兵器版の方は射程・移動力低下と厄介極まりない。MAP兵器版の射程が結構長いので、前線から下がっているユニットが狙われないように注意。前述の通りこの武器にはサイズ差補正無視の効果があるため、小型のユニットは出来るだけ近寄って戦った方が良い。ちなみに、二回行動してくるが、MAP兵器を二連射することはない。 | | :MAP兵器版の方は気力・攻撃力低下、通常兵器版の方は射程・移動力低下と厄介極まりない。MAP兵器版の射程が結構長いので、前線から下がっているユニットが狙われないように注意。前述の通りこの武器にはサイズ差補正無視の効果があるため、小型のユニットは出来るだけ近寄って戦った方が良い。ちなみに、二回行動してくるが、MAP兵器を二連射することはない。 |
− | :敵ユニットには珍しく(前例がなかったわけではないが)、[[トドメ演出]]があり、惑星の爆発の中から槍が戻ってくるのを見守るカリ・ユガの後姿がカットインする。 | + | :敵ユニットには珍しく[[トドメ演出]]があり、惑星の爆発の中から槍が戻ってくるのを見守るカリ・ユガの後姿がカットインする。 |
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| === [[特殊能力]] === | | === [[特殊能力]] === |
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| == 名台詞 == | | == 名台詞 == |
| ;「はじまりは、ひとつでした…」<br />「そこから数多の意志が芽生え、数多の命が生まれた…それらの可能性を閉じる時が、ついに訪れたのです」<br />「さあ還りなさい、終わりのもとへ――」 | | ;「はじまりは、ひとつでした…」<br />「そこから数多の意志が芽生え、数多の命が生まれた…それらの可能性を閉じる時が、ついに訪れたのです」<br />「さあ還りなさい、終わりのもとへ――」 |
− | :登場時の台詞。これらの台詞はすべて[[DVE]]で収録されている。 | + | :登場時の台詞。これらの台詞はすべて[[DVE]]。 |
| ;「ここにいるはずのない者たち…。あなたの可能性が、宇宙の命を奪ったのです」<br/>「あなたの命が、今そこにある事…。それがすでに、宇宙を脅かしているのです」 | | ;「ここにいるはずのない者たち…。あなたの可能性が、宇宙の命を奪ったのです」<br/>「あなたの命が、今そこにある事…。それがすでに、宇宙を脅かしているのです」 |
| :隠しキャラに対する戦闘台詞。 | | :隠しキャラに対する戦闘台詞。 |
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| == 余談 == | | == 余談 == |
| *名前の由来であるカリ・ユガはインド哲学において循環すると考えられている4つのユガの最後の段階で、悪魔カリが君臨して道徳が第一段階の四分の一まで減った、罪や欲のあふれた時代とされる。また、ヒンドゥー教の神カルキ(Kalki/कल्कि)はカリを含む全ての悪を滅ぼし、新たな世界を築く存在であるため、本作のカリ・ユガ(と本編でのUX)の役割にはこちらも取り入れられていると考えられる(ただし、カリもカルキも男性)。 | | *名前の由来であるカリ・ユガはインド哲学において循環すると考えられている4つのユガの最後の段階で、悪魔カリが君臨して道徳が第一段階の四分の一まで減った、罪や欲のあふれた時代とされる。また、ヒンドゥー教の神カルキ(Kalki/कल्कि)はカリを含む全ての悪を滅ぼし、新たな世界を築く存在であるため、本作のカリ・ユガ(と本編でのUX)の役割にはこちらも取り入れられていると考えられる(ただし、カリもカルキも男性)。 |
− | *歴代の作品において[[ナシム・ガンエデン|人]][[アダマトロン|造]][[至高神Z|神]]や[[サーヴァ・ヴォルクルス|破壊神]]、[[ペルフェクティオ|それ]][[ケイサル・エフェス (人物)|らに]][[闘神ゴッド・ノア|近い]][[御使い|存在]]がラスボスを務めた作品は多いものの、本物の神がラスボスとなった作品は版権スパロボでは本作が史上初(それ以外にも希有な存在として[[シュウイチロウ・ユキムラ|人の身のまま神に等しい力を手に入れた男]]がいる)。神がラスボスとして登場したのは、[[クトゥルフ神話]]の神々が作品の重大要素となっている『[[機神咆吼デモンベイン]]』が参戦している影響だろうか。 | + | *歴代の作品において[[ナシム・ガンエデン|人]][[アダマトロン|造]][[至高神Z|神]]や[[サーヴァ・ヴォルクルス|破壊神]]、[[ペルフェクティオ|それ]][[ケイサル・エフェス (人物)|らに]][[闘神ゴッド・ノア|近い]][[御使い|存在]]がラスボスを務めた作品は多いものの、本物の神がラスボスとなった作品は版権スパロボでは本作が史上初(それ以外にも希有な存在として[[シュウイチロウ・ユキムラ|人の身のまま神に等しい力を手に入れた男]]がいる)。神がラスボスとして登場したのは、[[クトゥルフ神話]]の神々が作品の重大要素となっている『[[機神咆吼デモンベイン]]』が参戦している影響だろうか。 |
− | *カリ・ユガ本人は中立的な立場で悪意はなく、あくまで自分の使命をこなそうとしているだけという歴代ラスボスの中でも珍しい存在(しかも、[[ナイア|他人]]の後始末を押し付けられている)。にも関わらず、大多数のキャラから痛烈な批判を浴びた末に撃墜されて最後は消滅させられるため、プレイヤーから「シリーズでも1、2を争う不憫なラスボス」と評される事も多い。とはいえ、やろうとしていることは世界のリセット=UXの戦いと存在、積み重ねた可能性の完全否定であるため「敵」と断じられるのは仕方がない。 | + | *カリ・ユガ本人は中立的な立場で悪意はなく、あくまで自分の使命をこなそうとしているだけという歴代ラスボスの中でも珍しい存在(しかも、[[ナイア|他人]]の後始末を押し付けられている)。にも関わらず、大多数のキャラから痛烈な批判を浴びた末に撃墜されて最後は消滅させられるため、プレイヤーから「シリーズでも1、2を争う不憫なラスボス」と評される事も多い。とはいえ、やろうとしていることは世界のリセット=UXの戦いと存在、積み重ねた可能性の完全否定であるため「敵」と断じられるのは仕方がない。 |
| **この辺は方法論の違いで激突を余儀なくされた[[デウスエクスマキナ]]に似ている(何の因果かこいつも「神」)。 | | **この辺は方法論の違いで激突を余儀なくされた[[デウスエクスマキナ]]に似ている(何の因果かこいつも「神」)。 |
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