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オーラコンバーターなど、技術面について
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== オーラマシン(Aura Machine) ==
 
== オーラマシン(Aura Machine) ==
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バイストン・ウェルに生息する生物の血肉を使用した一種の生体兵器。[[聖戦士ダンバインOVA|OVA版]]や[[リーンの翼 (OVA)]]でも登場する。
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オーラマシンはバイストン・ウェル・サーガの各作品において若干の違いがあり、本項ではTV版[[聖戦士ダンバイン]]のものを中心に扱っている。
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『[[聖戦士ダンバイン]]』において、[[バイストン・ウェル]]に召喚された[[ショット・ウェポン]]が中心となって開発を進めた、オーラ力(オーラちから)を動力として動く機械類の総称。[[聖戦士ダンバインOVA|OVA版]]や[[リーンの翼 (OVA)]]でも登場する。
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『[[聖戦士ダンバイン]]』において、[[バイストン・ウェル]]に召喚された[[ショット・ウェポン]]が中心となって開発を進めた、オーラ力(オーラちから)を動力として動く機械類の総称。
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代表は人型ロボット兵器である[[オーラバトラー]]であるが、他にも様々なバリエーションが存在する。『聖戦士ダンバイン』におけるオーラマシンは、一部パーツを地上製の機械部品で代用可能な構造となっているのが特徴といえる(他の作品では不明)。
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代表は人型ロボット兵器である[[オーラバトラー]]であるが、他にも様々なバリエーションが存在する。
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== 開発史・機体分類 ==
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[[ドレイク・ルフト]]によりバイストン・ウェルに召喚されたショットは、彼から「機械の館」を与えられ、地上で培ったロボット工学の知識を生かしてオーラ・マシンの開発研究を開始。その鍵となったのが[[ミ・フェラリオ]]や飛翔型の強獣といったバイストン・ウェル特有の有翼生物であり、その生体調査から生体エネルギー、即ち「[[オーラ力]]」の存在を確信し制御のヒントも得る。<br />数年でオーラバトラーの開発まで至ったショットだが、その開発は当初はなかなか進まず、後半で一気に進むという経緯を辿っている(最初のピグシーの開発までに地上換算で2年かかっている)。これはバイストン・ウェルの文明レベルでは試験管すらロクに手に入らなかったのが原因。そのため数年の大部分は研究を始めるための研究や部下への技術指導に割かれている。この技術指導の際、アメリカ出身のショットの指示書が英語交じりだったことが後に地上に浮上した際に功を奏している。
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== 開発史・機体分類 ==
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=== 基本構造 ===
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中世レベルの文明しかないバイストン・ウェルで機械兵器を作るに辺り、その部品の殆どが独特な生体パーツとなっている。
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;オーラ・セイバー・リキッド
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:強獣の生体組織から精製した溶液。オーラ力を吸収・転換する役割を持つオーラコンバーターの中核となる最重要パーツであり、オーラマシンのオーラマシンたる所以。
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;オーラ・マルス
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:同じく強獣の筋繊維をを素材とした人工筋肉。駆動系に相当する。こちらもオーラコンバーターの製造に欠かせない。
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;オーラ・コンバーター
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:ショットとドレイクの野望の集大成にして真の出発点。<br />一種の生体ジェットエンジンであり、羽に塗布されたオーラ・セイバー・リキッドで待機中のオーラ力を吸収・転換することで推進力を得、オーラマルスで羽を動かすことで推進方向を制御している。地上のジェットエンジンを参考にしているが、[[ミ・フェラリオ]]や飛翔型の強獣は同様の器官を生まれながらに持ち合わせている。<br />下記の初期オーラマシンはパイロットの体力とオーラ力を酷く消耗していたが、このオーラ・コンバーターの登場により「点火」に必要な最低限のオーラ力のみでオーラマシンを動かせるようになり、パイロットの負担が大きく軽減された。この最低限のオーラ力がスペック表の'''必要オーラ力'''である。オーラコンバーターの登場によって、以降は本格的な戦闘用オーラマシンの開発が加速してゆく。
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;制御系(名称不明)
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:こちらも同じく生体部品を使用しているが、バイストン・ウェルではコンピュータなど作りようがないため強獣とは別の生物の脳と三半規管を移植して製造した。
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;マジック・ミラー
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:キマイ・ラグの甲殻を磨いて作った、視界確保のためのコクピット構造材。乱獲によって他の強獣を使用するようになってからも、この部分にはキマイ・ラグが使われ続けた。
    
=== 初期オーラマシン ===
 
=== 初期オーラマシン ===
[[ドレイク・ルフト]]によりバイストン・ウェルに召喚されたショットは、彼から「機械の館」を与えられ、地上で培ったロボット工学の知識を生かしてオーラ・マシンの開発研究を開始。バイストン・ウェルに生息する強獣の生体調査を経てオーラ力制御のヒントを得た彼は、強獣の生体組織から取り出した溶媒(オーラ・セイバー・リキッド)及び人工筋肉素材(オーラ・マルス)を使用した二足歩行オーラマシン「'''ピグシー'''」を完成。その後、同じく飛翔タイプの強獣を参考に、「シュット」や「ミュー」などのグライ・ウィングを完成させた。
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ショットはここまでたどり着くのに4年(地上換算で2年)の歳月を要した。後の本格的なオーラマシンには色々な面で及ばないが、ゲド同様にドレイクの野心を隠すための政治的駆け引きに使われたり、後方支援に活躍した。
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;ピグシー
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:バイストン・ウェル史上初のオーラマシン。本格的なオーラマシンの登場以降も移動手段や物資の運搬に使用された。三脚式だが、高速移動の際には二脚となる。
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;シュット、ミュー
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:グライ・ウィングと呼ばれる一人乗りの小型グライダー。飛行機械ではあるが実際は滑空に近い。オーラボム以降も伝令や偵察、脱出装置の一種として使われ続けた。
    
=== オーラ・ボム ===
 
=== オーラ・ボム ===
オーラマシンの基礎技術の確立後にショットが開発した、初の軍用オーラマシン。推進機関に地上のジェットエンジンを参考として開発した「オーラコンバーター」を初めて搭載したのが特徴で、見た目は空飛ぶ円盤のような形状をしている。
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オーラマシンの基礎技術の確立後にショットが開発した、初の軍用オーラマシン。「オーラコンバーター」を初めて搭載したのが特徴で、見た目は空飛ぶ円盤のような形状をしている。
 
;[[ドロ]]
 
;[[ドロ]]
 
:フレイ・ボムという武装が[[ドラムロ]]へ流用されている。
 
:フレイ・ボムという武装が[[ドラムロ]]へ流用されている。
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:ラウの国の旗艦。
 
:ラウの国の旗艦。
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=== [[ハイパー化]]したオーラマシン ===
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=== 地上放逐後のオーラマシン ===
一部のオーラマシンは、パイロットの肥大化したオーラ力を活用し、[[オーラバリア]]を膨らませる形で巨大化。あたかも超巨大なオーラ・バトラーとでも呼ぶべき存在となった。但しこれはパイロットのオーラ力の異常肥大によって生じた現象であって、技術的に開発されたものではない。
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「魂の安息地」から離れたことでパイロットのオーラ力が活性化し、オーラマシンは想定以上の性能や不可解な現象を発揮するようになる。火力の異常増大とオーラバリアの強大化である。射撃武器は街一つを吹き飛ばす火力を得、オーラバリアは核すらも防ぐ防御力を得て地上の兵器では太刀打ち出来ない存在と化した。
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詳細は「[[ハイパー化]]」を参照。
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特に一部のオーラマシンは、パイロットのオーラ力の異常肥大により[[オーラバリア]]を膨らませる形で巨大化。あたかも超巨大なオーラ・バトラーとでも呼ぶべき存在となった。但しこれは技術的に開発されたものではなく、むしろオーラ力の暴走に近い。詳細は「[[ハイパー化]]」を参照。
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また、ハイパー化による自滅以外にも、強獣のいない地上へ放逐されてしまったことで部品の補給が不可能になるといった問題も起きた。そのため、非生体部品で代用可能なパーツは地上の部品で賄われることになる。制御系ならば生体脳から電子部品、外装ならば甲殻からFRP(繊維強化プラスチック。現実の素材)と言った具合に代用され、オーラ力の作用を考慮を考慮しなければバイストン・ウェル時代よりも性能が向上した部分もあった。ドレイク側においてはかつてアメリカ人のショットか技術指導を受けていたこともあり、アルファベットで書かれた地上の技術書を紐解くのも早かったようである。
    
== スーパーロボット大戦における特徴 ==
 
== スーパーロボット大戦における特徴 ==
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原作では一度も宇宙に出なかったため、その手の他の作品同様、旧シリーズを中心に宇宙適性が低めに設定される場合が多め。シナリオ上でも地上に残ることが多い。
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オーラバトラーの場合、宇宙での初出撃の際にはインターミッションで改修が行われるのがお約束だが、その際はオーラバリアが気密性を保ってくれるという展開がよく見られる。原作では核も防いでいたので納得の解釈といえる。
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