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=== 人物 ===
 
=== 人物 ===
『[[機動戦士ガンダムAGE]]』第一部・フリット編の[[主人公]]にして、作品自体を通しての主人公とも呼べる重要人物。技術者「モビルスーツ鍛冶」として有名なアスノ家の出身であり、自身も[[科学者・技術者|技術者]]としての高い素質を持ち、若年でありながらガンダムAGE-1の設計・開発を担当する。
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『[[機動戦士ガンダムAGE]]』第一部・フリット編の[[主人公]]にして、作品自体を通しての主人公とも呼べる重要人物。技術者「モビルスーツ鍛冶」として有名なアスノ家<ref>なお、第1話におけるフリットの回想(ヴェイガンの襲撃によって彼の母マリナを失う前の時点)の中に、フリットを「坊ちゃん」と呼び掛けた執事が存在していた事を鑑みると、アスノ家は資産家だった模様。</ref>の出身であり、自身も[[科学者・技術者|技術者]]としての高い素質を持ち、若年でありながらガンダムAGE-1の設計・開発を担当する。
    
=== 来歴 ===
 
=== 来歴 ===
 
==== フリット編 ====
 
==== フリット編 ====
A.G.101年、「'''天使の落日'''」と呼ばれる[[ヴェイガン]](当時はUEと呼ばれていた)最初の[[スペースコロニー|コロニー]]襲撃の日に生まれ、7歳の時にヴェイガンの襲撃に遭い母マリナを喪う。その際に小型コンピュータ・AGEデバイスを手渡される。
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A.G.101年、'''「天使の落日」'''と呼ばれる[[ヴェイガン]](当時はUEと呼ばれていた)最初の[[スペースコロニー|コロニー]]「エンジェル」襲撃の日に生まれた。7歳の時、ヴェイガンによってフリットの故郷であるコロニー「オーヴァン」を襲撃され、母マリナを喪う。彼女の死に際に、小型コンピューター「AGEデバイス」を手渡された。
   −
14歳時、住んでいたコロニー・ノーラへとヴェイガン(UE)が侵攻。AGE-1を起動し、MS・ガフランを辛くも撃破し以降はヴェイガンを多く撃破する数少ない戦力として重宝されるようになり、ヴェイガンの秘密基地アンバット陥落(コウモリ退治戦役)まで前線で戦い抜いた。頑固な[[性格]]で自身の考えを曲げようとしない。また、悲劇的な経歴からか、この頃はガンダムに対する想いが人一倍強く、AGE-1に他のパイロットが乗ることを強く拒絶する程。アセム編以降は成長によるものなのか、執着心はだいぶ薄れている。
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14歳時、住んでいたコロニー・ノーラへとヴェイガン(UE)が侵攻。AGEデバイスに内蔵されていた設計図のデータを元に製造・完成したガンダムAGE-1を起動させ、MS・ガフランを辛くも撃破する。それ以降はヴェイガンを多く撃破する数少ない戦力として重宝されるようになり、ヴェイガンの秘密基地アンバット陥落(コウモリ退治戦役)まで前線で戦い抜いた。頑固な[[性格]]で自身の考えを曲げようとしない。また、悲劇的な経歴からか、この頃はガンダムに対する想いが人一倍強く、ガンダムAGE-1に他のパイロットが乗ることを強く拒絶する程。アセム編以降は成長によるものなのか、執着心はだいぶ薄れている。
    
コウモリ退治戦役後は地球連邦軍へ正式に入隊し、青を基調とした[[パイロットスーツ|ノーマルスーツ]]を老年期まで着用している。
 
コウモリ退治戦役後は地球連邦軍へ正式に入隊し、青を基調とした[[パイロットスーツ|ノーマルスーツ]]を老年期まで着用している。
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当初は地球圏からヴェイガンを一掃する事を目的としていたが、アセム編最終話において旧知の仲である戦友たちを失った事もあり'''「全てのヴェイガンを殲滅する」'''という異常なまでの憎しみを持つまでに至る。
 
当初は地球圏からヴェイガンを一掃する事を目的としていたが、アセム編最終話において旧知の仲である戦友たちを失った事もあり'''「全てのヴェイガンを殲滅する」'''という異常なまでの憎しみを持つまでに至る。
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==== キオ編 ====
+
==== キオ編・三世代編 ====
 
この頃には地球連邦軍を退役している([[小説|小説版]]ではゲームクリエイターとして活動している様子)が、密かに[[ガンダムAGE-3]]を建造し、孫の[[キオ・アスノ|キオ]]をパイロットとして育てていた。オブザーバーという形で軍に復帰し、[[ディーヴァ]]に乗艦。新艦長の[[ナトーラ・エイナス]]を補佐していたが、ガンダムAGE-1 フラットが搬入されてからはパイロットとしても活動するようになった。さすがに齢60を超えているためか、全盛期に比べると明らかにパイロットとしての腕は低下している。退役していたとはいえ、その影響力は今なお健在であり、そのせいで一部の連邦軍人からは快く思われてもいない。長きに渡る救世主・ガンダムへの執着とヴェイガンへの憎しみが募るあまり、口を開けば「殲滅」とヴェイガンの殲滅に非常に強く拘る様になってしまっている。
 
この頃には地球連邦軍を退役している([[小説|小説版]]ではゲームクリエイターとして活動している様子)が、密かに[[ガンダムAGE-3]]を建造し、孫の[[キオ・アスノ|キオ]]をパイロットとして育てていた。オブザーバーという形で軍に復帰し、[[ディーヴァ]]に乗艦。新艦長の[[ナトーラ・エイナス]]を補佐していたが、ガンダムAGE-1 フラットが搬入されてからはパイロットとしても活動するようになった。さすがに齢60を超えているためか、全盛期に比べると明らかにパイロットとしての腕は低下している。退役していたとはいえ、その影響力は今なお健在であり、そのせいで一部の連邦軍人からは快く思われてもいない。長きに渡る救世主・ガンダムへの執着とヴェイガンへの憎しみが募るあまり、口を開けば「殲滅」とヴェイガンの殲滅に非常に強く拘る様になってしまっている。
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== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 
=== フリット編 ===
 
=== フリット編 ===
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;「また、あの時の夢見ちゃったよ…。母さん」
 +
:第1話プロローグより。フリットが見た悪夢の内容とは、「フリットが7歳だった時にUEによって母マリナの命を奪われてしまう」という現実に起こった惨劇であった。
 +
:そして、フリットは母が死ぬ間際に自分に託したAGEデバイスの中に記録されていた[[モビルスーツ|MS]]の設計図を元に、「救世主」となる機体「ガンダムAGE-1」を造り上げた。
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;「さあ行こう、ガンダム。僕達がみんなを救うんだ! フリット・アスノ。ガンダム、出ます!」
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:同じく第1話より。[[スペースコロニー|コロニー]]「ノーラ」に出現したUEのMSを倒すべくガンダムAGE-1で出撃する際の台詞。初の実戦闘故にフリットは苦戦するも、辛うじてUEのMSガフランの撃破に成功する。
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:そして、フリットの勝利は14年前の「天使の落日」以来劣勢を強いられていた地球連邦軍のUEに対する反撃の切っ掛けにもなった。
 
;フリット「そんなの意味が無いですよ!」<BR/>イワーク「そうさ、意味なんてない。上の奴らは裕福な生活を送りながら下らない思想をぶつけ合って戦闘に明け暮れている。俺達はそのしわ寄せで、こんな生活を強いられているんだ!!」
 
;フリット「そんなの意味が無いですよ!」<BR/>イワーク「そうさ、意味なんてない。上の奴らは裕福な生活を送りながら下らない思想をぶつけ合って戦闘に明け暮れている。俺達はそのしわ寄せで、こんな生活を強いられているんだ!!」
:第6話でのイワーク・ブライア(CV:乃村健次氏)とのやり取り。[[スペースコロニー|コロニー]]・ファーデーンではザラムとエウバの確執が未だに続いている事を聞き思わず反応するが、ほとんど八つ当たり気味に怒鳴り返される。
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:第6話でのイワーク・ブライア(CV:乃村健次氏)とのやり取り。コロニー「ファーデーン」内部ではザラムとエウバの確執が未だに続いている事を聞き思わず反応するが、ほとんど八つ当たり気味に怒鳴り返される。
 
:余談だが、'''「強いられているんだ!!」'''というイワークの名(迷?)台詞は、彼の濃い顔が集中線付きでアップされるという演出が為された故に、ネット界隈で予想外の人気を呼んだ。そのため、「ガンダムAGEは知らないがこのフレーズは知っている」という人も多い。
 
:余談だが、'''「強いられているんだ!!」'''というイワークの名(迷?)台詞は、彼の濃い顔が集中線付きでアップされるという演出が為された故に、ネット界隈で予想外の人気を呼んだ。そのため、「ガンダムAGEは知らないがこのフレーズは知っている」という人も多い。
:製作者側もまた「強いられているんだ!!」というフレーズの予想外の人気を反映してか(?)、フリット役の井上和彦氏による劇中冒頭の[[ナレーション]]に「過酷な環境で生きることを強いられた者たちは」等という言葉を入れるようになった。
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:製作者側もまた「強いられているんだ!!」というフレーズの予想外の人気を反映してか(?)、井上和彦氏による劇中冒頭の[[ナレーション]]に「過酷な環境で生きることを強いられた者たちは」等という言葉を入れるようになった。
 
:さらに、『[[機動戦士ガンダムAGE]]』が参戦する以前に発売された『[[スーパーロボット大戦UX]]』において、イワークと[[声優ネタ|声優が同じ]]である[[紅蓮装曹操ガンダム|曹操ガンダム]]が「強いられている」という言葉を発する場面が存在する。
 
:さらに、『[[機動戦士ガンダムAGE]]』が参戦する以前に発売された『[[スーパーロボット大戦UX]]』において、イワークと[[声優ネタ|声優が同じ]]である[[紅蓮装曹操ガンダム|曹操ガンダム]]が「強いられている」という言葉を発する場面が存在する。
 
;「昨日のケンカを今日に引きずるなんて、男らしくないよ!」
 
;「昨日のケンカを今日に引きずるなんて、男らしくないよ!」
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:事実、フリットは幼少・少年期の[[トラウマイベント|トラウマ]]を以降も引きずってしまっている点が皮肉である。
 
:事実、フリットは幼少・少年期の[[トラウマイベント|トラウマ]]を以降も引きずってしまっている点が皮肉である。
 
;「命は……オモチャじゃないんだぞおおおおおっ!!」
 
;「命は……オモチャじゃないんだぞおおおおおっ!!」
:第14話より。ユリンを死に追いやったデシルへ対して激昂。圧倒的な力でデシルを撃破へと追い詰める。
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:第14話より。[[ユリン・ルシェル|ユリン]]を死に追いやったデシルへ対して激昂。圧倒的な力でデシルを撃破へと追い詰める。
 
;「何が救世主だ! ユリンさえ救えないなんて…。僕は…僕はああああああああっ!!」
 
;「何が救世主だ! ユリンさえ救えないなんて…。僕は…僕はああああああああっ!!」
 
:デシルを撃破後、心を通わせた一人の少女すら守れなかった事に対しての慟哭。この時から、フリットはUE([[ヴェイガン]])への憎しみを募らせていく事となる…。
 
:デシルを撃破後、心を通わせた一人の少女すら守れなかった事に対しての慟哭。この時から、フリットはUE([[ヴェイガン]])への憎しみを募らせていく事となる…。
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=== アセム編 ===
 
=== アセム編 ===
 +
;(お前には味わってほしくない、大切なものを守れない悔しさを)
 +
:第16話より。コロニー「トルディア」を襲撃して来たヴェイガンの2機のMSを息子アセムがガンダムAGE-1によって撃退した報告を聞いて。
 +
:息子アセムに「救世主」ガンダムによってヴェイガンと戦うというアスノ家の宿命を負わせてしまった事に対して罪の意識を抱いているだけに、フリットは「せめて、息子アセムには自分と同じ辛い体験をさせたくない」と願うのであった。
 
;「これは戦争だ! どんな手を使ってでもお前を落とす!!」
 
;「これは戦争だ! どんな手を使ってでもお前を落とす!!」
 
:第22話より。ユリンの仇敵であるデシルと再戦し、形勢がフリット側に有利なままで撤退する際に。
 
:第22話より。ユリンの仇敵であるデシルと再戦し、形勢がフリット側に有利なままで撤退する際に。
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:ある意味で、キオ編以降のフリットを代表する台詞。老年期のフリットはこのような感情的な台詞が特に目立つ。
 
:ある意味で、キオ編以降のフリットを代表する台詞。老年期のフリットはこのような感情的な台詞が特に目立つ。
 
;「ヴェイガンは人間じゃない!! 人の命を簡単に奪う!」
 
;「ヴェイガンは人間じゃない!! 人の命を簡単に奪う!」
:第30話より。[[地球]]への侵攻を再び始めたヴェイガンの所業に怒り、[[キオ・アスノ|キオ]]に対して。実際、ヴェイガンによる被害は尋常ではないので間違いではないが、過激な言い方が耳につく。『BX』では対ヴェイガン用の特殊戦闘台詞としても採用。
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:第30話より。[[地球]]への侵攻を再び始めたヴェイガンの所業に怒り、[[キオ・アスノ|キオ]]に対して。実際、ヴェイガンによる被害は尋常ではないので間違いではないが、過激な言い方が耳につく。『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』では対ヴェイガン用の特殊戦闘台詞としても採用。
 
;「奴は邪悪な存在、人類を滅ぼそうとする『魔王』だ!」
 
;「奴は邪悪な存在、人類を滅ぼそうとする『魔王』だ!」
 
:同じく第30話より。キオに対して、ヴェイガンの首魁イゼルカントを分かりやすく、かつ過激な言い方で断ずる。
 
:同じく第30話より。キオに対して、ヴェイガンの首魁イゼルカントを分かりやすく、かつ過激な言い方で断ずる。
:『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』では[[闇の皇帝ジークジオン|本物の魔王]]相手の[[特殊戦闘台詞]]としても使われている。
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:『BX』では[[闇の皇帝ジークジオン|本物の魔王]]相手の[[特殊戦闘台詞]]としても使われている。
 
;「お前の考えは甘すぎる! 殺戮を繰り返す者達を撲滅しなければ、真の平和は訪れん! この戦争に勝利し、ヴェイガンを根絶やしにするのだ…!」
 
;「お前の考えは甘すぎる! 殺戮を繰り返す者達を撲滅しなければ、真の平和は訪れん! この戦争に勝利し、ヴェイガンを根絶やしにするのだ…!」
 
:第40話より。戦争の拡大を防ぐために敢えて連邦とヴェイガンの勢力の維持に力を注いでいるアセムに対して。
 
:第40話より。戦争の拡大を防ぐために敢えて連邦とヴェイガンの勢力の維持に力を注いでいるアセムに対して。
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:ヴェイガンに対しては過激な発言の多い三世代編のフリットだが、その中にあって「熟練のパイロット」としての側面が現れた一幕。
 
:ヴェイガンに対しては過激な発言の多い三世代編のフリットだが、その中にあって「熟練のパイロット」としての側面が現れた一幕。
 
;「じゃあ…どうすればいいんだよ…」<br />「あいつらだって苦しいのは解ってるさ…でも…」<br />「奴らはユリンを…それに…この僕だって君を…」<br />「僕はユリンを守れなかった!」
 
;「じゃあ…どうすればいいんだよ…」<br />「あいつらだって苦しいのは解ってるさ…でも…」<br />「奴らはユリンを…それに…この僕だって君を…」<br />「僕はユリンを守れなかった!」
:最終話より。セカンドムーンへとプラズマダイバーミサイルを発射させようとするが、キオに静止され[[Xラウンダー]]の能力で精神世界へと誘われる。そこでフリットは自責の念を吐露するが、そこへユリンを始めとするヴェイガンの攻撃で散っていった仲間たちが現れ激励を受ける。
+
:最終話より。セカンドムーンへとプラズマダイバーミサイルを発射させようとするが、キオに静止され[[Xラウンダー]]の能力で精神世界へと誘われる。
:なお、この時のフリットは少年時代へと若返っている。
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:精神世界の中で少年時代へと若返っていたフリットは、長年抱えていた自責の念を吐露するが、そこへ[[ユリン・ルシェル|ユリン]]を始めとするヴェイガンの攻撃で散っていった大切な人々が現れ、激励を受ける。
:『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』ではさらに「救世主」としてやるべき事を間違えていた事も自覚している。
+
:ちなみに、この場面では挿入歌として1stエンディングテーマ『君の中の英雄』のバラードバージョンが流れる。'''「劇中流れる挿入歌の歌詞が、フリットがこれまで歩んできた人生と重なっていく」'''心憎い演出であると言えよう。
;「聞こえるか、地球圏と火星圏の全ての戦士達よ!! 私の声が届いている全MSに告ぐ! 戦闘を止めて聞いて欲しい!」<BR/>「このままではヴェイガンの移動コロニー『セカンドムーン』は崩壊し、多くの命が失われる! これを防ぐには誘爆を始めている球体ブロックを切り離すしかない! もはや時間はない! ここにいる全ての者たちの協力がなければ間に合わないのだ!」<BR/>「多くの命を救うため……君たちの協力を要請するッ!」
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:『BX』では、さらに「救世主」としてやるべき事を間違えていた事も自覚している。
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;「聞こえるか、地球圏と火星圏の全ての戦士達よ!! 私の声が届いている全MSに告ぐ! 戦闘を止めて聞いて欲しい!」<BR/>「このままではヴェイガンの移動コロニー『セカンドムーン』は崩壊し、多くの命が失われる! これを防ぐには誘爆を始めている球体ブロックを切り離すしかない! もはや時間は無い! ここにいる全ての者たちの協力がなければ間に合わないのだ!」<BR/>「多くの命を救うため……君たちの協力を要請するッ!」
 
:同じく最終話より。キオ、アセム、そして仲間達や失った者達の励ましや叱咤を受け、過去の憎しみと自責の念から解放されたフリット。セカンドムーンを救うため、地球軍もヴェイガンもなく全ての戦士達に呼びかける。君たちの力を貸してくれと。
 
:同じく最終話より。キオ、アセム、そして仲間達や失った者達の励ましや叱咤を受け、過去の憎しみと自責の念から解放されたフリット。セカンドムーンを救うため、地球軍もヴェイガンもなく全ての戦士達に呼びかける。君たちの力を貸してくれと。
 
:それは、フリットが少年時代から目指していたもの、即ち真の救世主となった瞬間でもあった。
 
:それは、フリットが少年時代から目指していたもの、即ち真の救世主となった瞬間でもあった。
:『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』では[[木連]]がいるのと、セカンドムーンが崩壊するのではなく[[地球]]に落下するという状況のため、若干アレンジを加えた上で採用。また、最後の一言が[[DVE]]になっている。
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:『BX』では[[木連]]が存在するのと、セカンドムーンが崩壊するのではなく[[地球]]に落下するという状況のため、若干アレンジを加えた上で採用。また、最後の一言が[[DVE]]になっている。
 
;「ああ……。あれが、キオ・アスノ……私の孫だ」
 
;「ああ……。あれが、キオ・アスノ……私の孫だ」
 
:[[ヴェイガンギア・シド]]撃破後、ゼラ・ギンスを救出したキオを指して。劇中最後の台詞でもある。
 
:[[ヴェイガンギア・シド]]撃破後、ゼラ・ギンスを救出したキオを指して。劇中最後の台詞でもある。
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:精神世界で激突する2機のAGE-1。少年時代のフリットは、老いた自分自身に叫ぶ。「罪に殉ずる覚悟があるのならば、虐殺を行ってもいいのか」と。「それは、イゼルカントのエゴと、デシルの凶行と、思考を止めたヴェイガンと何が違うのか」と。
 
:精神世界で激突する2機のAGE-1。少年時代のフリットは、老いた自分自身に叫ぶ。「罪に殉ずる覚悟があるのならば、虐殺を行ってもいいのか」と。「それは、イゼルカントのエゴと、デシルの凶行と、思考を止めたヴェイガンと何が違うのか」と。
 
:仇敵たちの行いと、まさに今自分がやろうとしていたことが何も変わらないという事実、そして己の業を憎き敵と己自身を断罪することで清算しようとした……言い換えれば、逃げ出そうとした弱さを突きつけられる。
 
:仇敵たちの行いと、まさに今自分がやろうとしていたことが何も変わらないという事実、そして己の業を憎き敵と己自身を断罪することで清算しようとした……言い換えれば、逃げ出そうとした弱さを突きつけられる。
:直後、AGE-1の放った怒りの一閃にグランサは両断され、現実へ立ち返った老フリットは今まで自分が生き延びて来られた理由を知る。
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:直後、AGE-1ノーマルの放った怒りの一閃にAGE-1グランサは両断され、現実へ立ち返った老フリットは今まで自分が生き延びて来られた理由を知る。
:1stエンディングテーマ『君の中の英雄』の歌詞にある様に、「救世主になる」という老フリットの背負う'''運命'''が、「少年時代の自分」という'''過去の記憶'''を目覚めさせ、救世主を目指した若きフリットという「'''英雄'''」が、'''未来の自分'''である老フリットを正道へ目覚めさせたのである。
+
:1stエンディングテーマ『君の中の英雄』の歌詞にある様に、「救世主になる」という老フリットが背負う'''運命'''が、「少年時代の自分」という'''過去の記憶'''を目覚めさせ、救世主を目指した若きフリットという「'''英雄'''」が、'''未来の自分'''である老フリットを正道へ目覚めさせたのである。
 
;「[[天才]]など不要の世を作るのだ。英雄など必要ない。誰もが、その愛する人と家庭を築き、次の世へ怨念を渡さなくてすむように」<BR/>「そのためには、技術を、社会を、もっと多様に発展させねばならぬ」
 
;「[[天才]]など不要の世を作るのだ。英雄など必要ない。誰もが、その愛する人と家庭を築き、次の世へ怨念を渡さなくてすむように」<BR/>「そのためには、技術を、社会を、もっと多様に発展させねばならぬ」
:フリットが晩年、よく口にしていた言葉。ヴェイガンとの長き戦争を終えたフリットは、その残る人生を平和と秩序を築き、守り、貧困や飢餓と戦うことに費やしていた。ラ・グラミス攻防戦から37年後には既に亡くなっており、銅像が建てられている。
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:フリットが晩年、よく口にしていた言葉。ヴェイガンとの長き戦争を終えたフリットは、その残る人生を平和と秩序を築き、守り、貧困や飢餓と戦うことに費やしていた。
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:なお、フリットはラ・グラミス攻防戦から37年後のA.G.201年の時点では既に亡くなっており、彼の銅像が建てられている。
    
== 迷台詞 ==
 
== 迷台詞 ==
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*アセム編からフリットを演じている井上和彦氏は『[[機動戦士ガンダムAGE]]』の[[ナレーション]]も兼任している。
 
*アセム編からフリットを演じている井上和彦氏は『[[機動戦士ガンダムAGE]]』の[[ナレーション]]も兼任している。
 
**この事から、『機動戦士ガンダムAGE』は「フリットが語り継ぐアドバンス・ジェネレーションの戦乱の物語」であるとも言える。
 
**この事から、『機動戦士ガンダムAGE』は「フリットが語り継ぐアドバンス・ジェネレーションの戦乱の物語」であるとも言える。
*「フリット編」第9話にて「[[パイロットスーツ|ノーマルスーツ]]を着用していない状態で目と耳を塞ぎながら生身で宇宙空間に出て、(生身で宇宙空間にいられる15秒以内に)シャルドールからガンダムAGE-1 タイタスに[[乗り換え]]する」場面が存在する。
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*フリット編第9話にて「[[パイロットスーツ|ノーマルスーツ]]を着用していない状態で目と耳を塞ぎながら生身で宇宙空間に出て、(生身で宇宙空間にいられる15秒以内に)シャルドールからガンダムAGE-1 タイタスに[[乗り換え]]する」場面が存在する。
 
**補足すると、フリットは生身で宇宙空間に出る前に肺から空気を吐き出し、[[太陽|太陽光]]を浴びないように双方のMSの位置を調整した上で宇宙空間に出ている。極めて科学的に正しい描写である。
 
**補足すると、フリットは生身で宇宙空間に出る前に肺から空気を吐き出し、[[太陽|太陽光]]を浴びないように双方のMSの位置を調整した上で宇宙空間に出ている。極めて科学的に正しい描写である。
**しかしながら、上記の([[クェス・パラヤ]]の様に)フリットがノーマルスーツを着用せずに宇宙空間に出る場面は、視聴者にとっては安全面等において賛否両論であったようである。上記のように科学的には何ら問題はないのだが・・・・・・
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**しかしながら、上記の([[クェス・パラヤ]]の様に)フリットがノーマルスーツを着用せずに宇宙空間に出る場面は、視聴者にとっては安全面等において賛否両論であったようである。上記のように、科学的には何ら問題は無いのだが…。
***なお、フリットの様に'''宇宙服を着用していない状態で生身で[[宇宙|宇宙空間]]に出ると、「身体に有害な紫外線・放射線等を浴び、体内組織および細胞が破壊された末に窒息死する」可能性が高い。したがって、絶対に真似してはいけない'''。もし行うのならば(そんな機会は当分無いだろうが)、必ず太陽光を遮った状態にしておくこと。また、'''絶対に肺に空気を入れたままにしてはならない。'''
+
***なお、フリットの様に'''宇宙服を着用していない状態で生身で[[宇宙|宇宙空間]]に出ると、「身体に有害な紫外線・放射線等を浴び、体内組織および細胞が破壊された末に窒息死する」可能性が高い。したがって、絶対に真似してはいけない'''
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****もし、行うのであれば(そんな機会は当分無いだろうが)、必ず太陽光を遮った状態にしておくこと。また、'''絶対に肺に空気を入れたままにしてはならない。'''
 
*現時点の[[ガンダムシリーズ]]において、幼少期から老年期までの活躍が描かれた数少ない[[主人公]]でもある。また、現役パイロットの[[年齢]]では[[ウモン・サモン]](70歳目前)に次ぐ。
 
*現時点の[[ガンダムシリーズ]]において、幼少期から老年期までの活躍が描かれた数少ない[[主人公]]でもある。また、現役パイロットの[[年齢]]では[[ウモン・サモン]](70歳目前)に次ぐ。
 
**ただし、エピローグも含むなら『[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-|劇場版00]]』エピローグにおける[[刹那・F・セイエイ]](73歳)が最年長である。
 
**ただし、エピローグも含むなら『[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-|劇場版00]]』エピローグにおける[[刹那・F・セイエイ]](73歳)が最年長である。
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