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=== キャラクターの総評 ===
=== キャラクターの総評 ===
キオ編以降における度重なるヴェイガン殲滅発言が視聴者の強い印象に残ってしまったのか、[[ガンダムシリーズ]]は勿論ロボットアニメにおいても数少ない、主人公でありながら「殲滅至上主義者」というその特異のキャラクター性が特に語り草となっており、[[パトリック・ザラ]]や[[ミツヒロ・バートランド]]、終いには[[三輪防人]]といった他作品の主人公達と敵対・対立する立場にある醜悪に歪んだ過激思想を持った人物たちの同類と見做されてしまいがちな傾向もある。
しかしながら、フリットがヴェイガンに対しての過激なまでの殲滅思想を抱くようになった背景には、彼が幼少期からの悲劇的な経験を多く得た事も関係している。すなわち、フリットの殲滅思想は、大切な人々をヴェイガンの襲撃から守りきることができなかった事に対する後悔の念に端を発するものであり、その悲劇を繰り返させまいとする強い決意と責任感の表れでもあった。
そして、何よりも'''フリットは口でこそ過激な発言をするものの、上記の面々と違って人としての良心も強く残しており、実際に一線を越えてしまった事は全く無い'''点を留意すべきであろう。ただし、本当に一線を越えようとしてキオら他の人々に水を差されて不発に終わったこともあるため、「自分を止めてくれる人がいてくれたから外道に堕ちずに済んだ」という解釈も捨てきれない。そういう点では「多くの悲劇を経験したが、得難い人々に恵まれもした男」であったとも言える。また、若年期における家族や友人といった大切な人々との死別が歪みを形成するようになっていったという意味では[[シン・アスカ]]や[[シャア・アズナブル]]にも共通しており、彼らの成れの果てという見方もできなくはない。
そして、何よりも'''フリットは口でこそ過激な発言をするものの、人としてあるべき心をも失った上記の面々と違って人としての良心も強く残しており、実際に一線を越えてしまった事は全く無い'''点を留意すべきであろう。ただし、本当に一線を越えようとしてキオら他の人々に水を差されて不発に終わったこともあるため、「自分を止めてくれる人がいてくれたから外道に堕ちずに済んだ」という解釈も捨てきれない。そういう点では「多くの悲劇を経験したが、得難い人々に恵まれもした男」であったとも言える。また、若年期における家族や友人といった大切な人々との死別が歪みを形成するようになっていったという意味では[[シン・アスカ]]や[[シャア・アズナブル]]にも共通しており、彼らの成れの果てという見方もできなくはない。
== 登場作品と役柄 ==
== 登場作品と役柄 ==
=== アセム編 ===
=== アセム編 ===
;「私が目指すのは…ヴェイガンの殲滅なのだから!!」
;「私が目指すのは…ヴェイガンの殲滅なのだから!!」
:アセム編最終話において地球連邦政府首相フロイ・オルフェノアを前にして、堂々の殲滅宣言。
:アセム編最終話においてクーデターを決行し地球連邦政府首相フロイ・オルフェノアの罪を暴き、彼を前にして、堂々の殲滅宣言。
:以後、フリットはヴェイガンとの内通者を次々と粛清していくなど、手段を選ばないようになる。
:以後、フリットはオルフェノアをはじめとするヴェイガンとの内通者を次々と粛清していくなど、手段を選ばないようになる。
=== キオ編・三世代編 ===
=== キオ編・三世代編 ===
:老年期のフリットはこのような感情的な台詞が特に目立つ。
:老年期のフリットはこのような感情的な台詞が特に目立つ。
;「ヴェイガンは人間じゃない!! 人の命を簡単に奪う!」
;「ヴェイガンは人間じゃない!! 人の命を簡単に奪う!」
:[[地球]]への侵攻を始めたヴェイガンへ対して。実際、ヴェイガンに対する被害も尋常ではないので間違いではないが、過激な言い方が耳につく。
:[[地球]]への侵攻を再び始めたヴェイガンの所業に怒り、キオに対して。実際、ヴェイガンに対する被害も尋常ではないので間違いではないが、過激な言い方が耳につく。
;「奴は邪悪な存在、人類を滅ぼそうとする『魔王』だ!」
;「奴は邪悪な存在、人類を滅ぼそうとする『魔王』だ!」
:[[キオ・アスノ|キオ]]に対して、ヴェイガンの首魁イゼルカントを分かりやすく、かつ過激な言い方で断ずる。
:[[キオ・アスノ|キオ]]に対して、ヴェイガンの首魁イゼルカントを分かりやすく、かつ過激な言い方で断ずる。