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[[ディバイン・クルセイダーズ]](通称[[DC]])の総帥。初出は[[第2次スーパーロボット大戦]]で、バンプレストオリジナルキャラクターにおけるボスキャラクターの元祖とも言える人物。
 
[[ディバイン・クルセイダーズ]](通称[[DC]])の総帥。初出は[[第2次スーパーロボット大戦]]で、バンプレストオリジナルキャラクターにおけるボスキャラクターの元祖とも言える人物。
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彼は希代の[[天才|天才科学者]]であり、究極ロボ「[[ヴァルシオン]]」を初め、多くの個性溢れる傑作機を独力で開発している。また組織の長としても、自身の信念を曲げない芯の強さ、曲者揃いの部下をまとめあげる強烈なカリスマ性、組織運営の手腕…等を兼ね備えており、更にはパイロットとしての操縦技量も超一流と、あらゆる面で非の打ちどころのない能力を有している。[[シュウ・シラカワ|シュウ]]と並んで歴代のバンプレストオリジナルキャラクターの中でも際立った完璧さを持つ、超人的な存在と言っても過言ではない男である。
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希代の[[天才|天才科学者]]であり、究極ロボ「[[ヴァルシオン]]」を初め、多くの個性溢れる傑作機を独力で開発している。また組織の長としても、自身の信念を曲げない芯の強さ、曲者揃いの部下をまとめあげる強烈なカリスマ性、組織運営の手腕等を兼ね備えており、更にはパイロットとしての操縦技量も超一流と、あらゆる面で非の打ちどころのない能力を有している。[[シュウ・シラカワ|シュウ]]と並んで歴代のバンプレストオリジナルキャラクターの中でも際立った完璧さを持つ、超人的な存在と言っても過言ではない男である。
    
その超人的な才覚により、いずれの作品でも[[異星人]]の存在と地球への侵攻可能性をいち早く察知した彼は、外宇宙の脅威から地球を防衛すべくDCを設立。組織としての急進性から主人公サイドとは敵対することになってしまう場合が多いが、その裏では自身の敗北やDCの瓦解も織り込んで立ち回り地球圏に防衛戦力を蓄えさせることに腐心するなど優れた先見の明を発揮し、主人公サイドとは形こそ違えど地球圏の防衛に大きな貢献を果たしている。
 
その超人的な才覚により、いずれの作品でも[[異星人]]の存在と地球への侵攻可能性をいち早く察知した彼は、外宇宙の脅威から地球を防衛すべくDCを設立。組織としての急進性から主人公サイドとは敵対することになってしまう場合が多いが、その裏では自身の敗北やDCの瓦解も織り込んで立ち回り地球圏に防衛戦力を蓄えさせることに腐心するなど優れた先見の明を発揮し、主人公サイドとは形こそ違えど地球圏の防衛に大きな貢献を果たしている。
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更に、近年ビアンの開発である事が明らかになった[[ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン]]シリーズに関しては、[[ゼンガー・ゾンボルト|ゼンガー]]用の[[ダイゼンガー]]、[[エルザム・V・ブランシュタイン|エルザム]]([[レーツェル・ファインシュメッカー|レーツェル]])用の[[アウセンザイター]]、共に彼らの趣味や得意分野を看破した上で、この両機による連携攻撃を主体とした機能を盛り込んでいる。特にアウセンザイターには実用性に乏しい馬への[[変形]]機構を組み込んでいるが、彼らはそれを活かす形で強力な連携攻撃を生み出しており、また「馬上の鎧武者」というフォルムは彼の作品の中でも視覚的効果という点では傑出している。
 
更に、近年ビアンの開発である事が明らかになった[[ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン]]シリーズに関しては、[[ゼンガー・ゾンボルト|ゼンガー]]用の[[ダイゼンガー]]、[[エルザム・V・ブランシュタイン|エルザム]]([[レーツェル・ファインシュメッカー|レーツェル]])用の[[アウセンザイター]]、共に彼らの趣味や得意分野を看破した上で、この両機による連携攻撃を主体とした機能を盛り込んでいる。特にアウセンザイターには実用性に乏しい馬への[[変形]]機構を組み込んでいるが、彼らはそれを活かす形で強力な連携攻撃を生み出しており、また「馬上の鎧武者」というフォルムは彼の作品の中でも視覚的効果という点では傑出している。
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他の分野では、[[サイバスター]]の「サイフラッシュ」のデータを参考にして「サイコブラスター」という敵味方識別型大量広域先制攻撃兵器を開発した逸話がある。当時の脚本の出鱈目さもあって、「ビアンは該当兵器を見ただけでその原理の理解に成功。短期間で完全模倣を実現させた」などと誇張してまわるユーザーが急増した。それに対してスタッフ陣が反省したのかはわからないが、漫画『DW Reord of ATX』の3巻(2010年)でビアンが「サイコブラスター」を開発できた理由を補足しており、娘であるリューネに「(マサキの)[[シュウ・シラカワ|関係者]]が情報を出したんじゃないのか」という推測を披露させている。
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他の分野では、[[サイバスター]]の「サイフラッシュ」のデータを参考にして「サイコブラスター」という敵味方識別型大量広域先制攻撃兵器を開発した逸話がある。当時の脚本の出鱈目さもあって、「ビアンは該当兵器を見ただけでその原理の理解に成功。短期間で完全模倣を実現させた」などと誇張してまわるユーザーが急増した。それに対してスタッフ陣が反省したのかはわからないが、漫画『DW Reord of ATX』の3巻(2010年)でビアンが「サイコブラスター」を開発できた理由を補足しており、娘であるリューネが「(マサキの)[[シュウ・シラカワ|関係者]]が情報を出したんじゃないのか」という推測を述べている。
    
「サイフラッシュ」に関しては、ビアンは単なる模倣者に過ぎない。ただ、「理屈と概念が分かればあの親父ならモノにする」と娘が弁護したように、「練金学」の分野でもオリジナルの開発者にあたる[[ウェンディ・ラスム・イクナート]]に迫る天性を秘めていた事は間違いない。ちなみに、「サイフラッシュ」が完成したのは新暦4957年頃、[[OGシリーズ]]の[[新西暦]]でなら185年の末か186年初頭の出来事と思われる。OG世界のビアンが短期間で「サイコブラスター」を完成出来たといえるかどうかは微妙。
 
「サイフラッシュ」に関しては、ビアンは単なる模倣者に過ぎない。ただ、「理屈と概念が分かればあの親父ならモノにする」と娘が弁護したように、「練金学」の分野でもオリジナルの開発者にあたる[[ウェンディ・ラスム・イクナート]]に迫る天性を秘めていた事は間違いない。ちなみに、「サイフラッシュ」が完成したのは新暦4957年頃、[[OGシリーズ]]の[[新西暦]]でなら185年の末か186年初頭の出来事と思われる。OG世界のビアンが短期間で「サイコブラスター」を完成出来たといえるかどうかは微妙。
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:愛娘。乗機のヴァルシオンは娘の為に開発していたのだが、彼女の「ださい」の一言で急遽[[ヴァルシオーネ]]が開発された。ただ、そのヴァルシオーネも完全に納得のいくものでは無かったらしく、後に[[ヴァルシオーネR]]へと改修される。力で相手を屈服させるという父のやり方に反発して家を飛び出したが、内心は『親心』と『父を慕う気持ち』で繋がっていた。
 
:愛娘。乗機のヴァルシオンは娘の為に開発していたのだが、彼女の「ださい」の一言で急遽[[ヴァルシオーネ]]が開発された。ただ、そのヴァルシオーネも完全に納得のいくものでは無かったらしく、後に[[ヴァルシオーネR]]へと改修される。力で相手を屈服させるという父のやり方に反発して家を飛び出したが、内心は『親心』と『父を慕う気持ち』で繋がっていた。
 
;[[シュウ・シラカワ]]
 
;[[シュウ・シラカワ]]
:同志。彼とは研究員時代からの知り合いで、ビアンはシュウが敬意を払っていた数少ない人物。歴代スパロボでも最強の天才タッグである。ビアンの真意には気付いており、マップ『暁の決戦』で共闘する。ちなみに二人そろって大ボス格なのに「底力」がなかったりする。
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:同志。研究員時代からの知り合いで、最大の理解者。歴代スパロボでも最強の天才タッグである。ビアンの真意には気付いており、マップ『暁の決戦』で共闘する。ちなみに二人そろって大ボス格なのに「底力」がなかったりする。
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:自由を尊ぶ彼に、邪神の洗脳の上から「'''あなたの思想に惹かれた'''」とまで言わしめた辺りにカリスマの強さが伺える(しかも、ビアンが言わなければ決戦で運命を共にするつもりだったらしい)。
 
;[[マサキ・アンドー]]
 
;[[マサキ・アンドー]]
 
:血気盛んな彼と愛機サイバスターを、自分自身とヴァルシオンの圧倒的威圧感で黙らせ、マサキに対してシュウへの私怨を超えた団結を教えた。最期はマサキの一撃でこの世を去ることに。
 
:血気盛んな彼と愛機サイバスターを、自分自身とヴァルシオンの圧倒的威圧感で黙らせ、マサキに対してシュウへの私怨を超えた団結を教えた。最期はマサキの一撃でこの世を去ることに。
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== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 
=== 戦闘台詞 ===
 
=== 戦闘台詞 ===
;「クロスマッシャー、発射!」
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;「クロスマッシャー、発射!」/「くらえ! メガ・グラビトンウェーブ!!」
 
:OG1でのヴァルシオン操縦時のセリフだが、搭載武器の名前を使う度に全て叫ぶのは、ビアンのロボットアニメ好きな趣味によるものであろう。共闘できたなら、リュウセイ辺りと気が合いそうである。
 
:OG1でのヴァルシオン操縦時のセリフだが、搭載武器の名前を使う度に全て叫ぶのは、ビアンのロボットアニメ好きな趣味によるものであろう。共闘できたなら、リュウセイ辺りと気が合いそうである。
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=== αシリーズ ===
 
=== αシリーズ ===
;「何もしないという事は生きる事を放棄する事と同じだ。それは生命体の存在意義に反する」<br />「人類に逃げ場なし…だから、選ぶべきは戦いの道…生き残る道だ…」<br />「そして、人類はその道を選んだ。それが無駄な足掻きであろうと、そこには確かに生が有る」<br />「最後まで人間として生きよう。それが、我々の出した答えだ」
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;「何もしないという事は生きる事を放棄する事と同じだ。それは生命体の存在意義に反する」<br />「人類に逃げ場なし…だから、選ぶべきは戦いの道…生き残る道だ…そして、人類はその道を選んだ。それが無駄な足掻きであろうと、そこには確かに生が有る」<br />「最後まで人間として生きよう。それが、我々の出した答えだ」
 
:[[第3次α]]第53話終了時の[[ソフィア・ネート|ソフィア]]との対話。ビアンの論は「例え全てが無駄であろうとも、戦い、抗い、足掻いてこそ人間足りうる。ゆえに、人間である我々は最後まで足掻くべき」というもので、奇しくも、直前の第52話で[[碇ゲンドウ]]が遺した数々の悲観論と、見事なまでに対を成しているのが興味深い。
 
:[[第3次α]]第53話終了時の[[ソフィア・ネート|ソフィア]]との対話。ビアンの論は「例え全てが無駄であろうとも、戦い、抗い、足掻いてこそ人間足りうる。ゆえに、人間である我々は最後まで足掻くべき」というもので、奇しくも、直前の第52話で[[碇ゲンドウ]]が遺した数々の悲観論と、見事なまでに対を成しているのが興味深い。
 
;(若者達よ…その手で未来をつかみとれ…そう、力尽くでだ…)
 
;(若者達よ…その手で未来をつかみとれ…そう、力尽くでだ…)
 
:上記の対話終了後、[[ゼ・バルマリィ帝国]]本星へと旅立った[[αナンバーズ]]の若者達に送るメッセージ。「力尽く」という表現を交えるところが、良くも悪くもビアンらしい。
 
:上記の対話終了後、[[ゼ・バルマリィ帝国]]本星へと旅立った[[αナンバーズ]]の若者達に送るメッセージ。「力尽く」という表現を交えるところが、良くも悪くもビアンらしい。
 
=== OGシリーズ ===
 
=== OGシリーズ ===
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;リュウセイ「もう逃げ場はねえぞ、ビアン・ゾルダーク!」<BR/>ビアン「確かにな……だが、それは人類全体に対しても言える事だ」
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:OG1リュウセイルート第19話にて、リュウセイとの戦闘前会話より。αシリーズの名言「人類に逃げ場なし」はこちらでも座右の銘だったらしい。
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;「平和を求めるのはよい…だが、それにおぼれては…ならん」
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:撃破時。
 
;「正義の味方にでもなるつもりか」
 
;「正義の味方にでもなるつもりか」
 
:マサキとの交錯の後、彼に向けて挑発するように言い放つ。対するマサキは「なる!」と一言で返し、その意志を明らかにした。
 
:マサキとの交錯の後、彼に向けて挑発するように言い放つ。対するマサキは「なる!」と一言で返し、その意志を明らかにした。
 
;「私に勝った責任は取ってもらうぞ」<br />「世界を、この星を守ってもらう」
 
;「私に勝った責任は取ってもらうぞ」<br />「世界を、この星を守ってもらう」
:コミカライズ「Record of ATX」にてマサキに撃破された際の台詞。
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:コミカライズ「Record of ATX」にてマサキに撃破された際の台詞。凄絶な笑みと共に、地球圏の未来を託す。
 
;「――――――何と目覚めるばかりに自然の照り映えている事よ」<br />「何と大地の輝いている事よ」<br />「木々からは花が吹き出て、心からは歓喜が湧き溢れる」<br />「おお太陽よ、黄金成すその美しさよ。お前は祝福する、この香しい大地を」<br />「私はどんなにお前を愛している事だろう、どんなにお前の目に輝いている事だろう」<br />「いつまでも幸せあれ。私がお前を、愛する限り」
 
;「――――――何と目覚めるばかりに自然の照り映えている事よ」<br />「何と大地の輝いている事よ」<br />「木々からは花が吹き出て、心からは歓喜が湧き溢れる」<br />「おお太陽よ、黄金成すその美しさよ。お前は祝福する、この香しい大地を」<br />「私はどんなにお前を愛している事だろう、どんなにお前の目に輝いている事だろう」<br />「いつまでも幸せあれ。私がお前を、愛する限り」
:「Record of ATX」における死の間際の台詞(DWでもほぼ同じ事を言っている)。ゲーテの詩「5月の歌」からの引用である。最後の言葉はゲーテの原作とやや異なっているが(本来は「お前が私を愛する限り」)、この場面ではリューネの幻影が描かれており、ビアンが娘の幸せを願っての言葉になっている。
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:「Record of ATX」における死の間際の台詞(DWでもほぼ同じ事を言っている)。
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:台詞そのものはゲーテの詩「5月の歌」からの引用である。最後の言葉はゲーテの原作とやや異なっているが(本来は「お前が私を愛する限り」)、この場面ではリューネの幻影が描かれており、ビアンが娘の幸せを願っての言葉になっている。
    
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
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