差分

706 バイト除去 、 2015年1月10日 (土) 16:29
編集の要約なし
15行目: 15行目:     
かなりの軍国主義者。作中では[[バーム星人]]を完全に敵視し、その殲滅のために彼らが無抵抗であっても平然と銃を向けた。
 
かなりの軍国主義者。作中では[[バーム星人]]を完全に敵視し、その殲滅のために彼らが無抵抗であっても平然と銃を向けた。
そればかりか、本来ならば守るべき存在である民間人に対しても、非戦闘員という事で「無駄飯食らいで犬以下の存在」とさえ言い放つ非情かつ傲慢な性格で、'''軍人至上主義者'''とも言える。
+
そればかりか、本来ならば守るべき存在である民間人に対しても、非戦闘員という事で「無駄飯食らいで犬以下の存在」とさえ言い放つ非情かつ傲慢な性格で、'''軍人至上主義者'''とも言える。<br/>
 
[[バーム星人]]を打倒する名目で、味方の軍や民間人を巻き込む非情な作戦を平然と採る事も多かった。
 
[[バーム星人]]を打倒する名目で、味方の軍や民間人を巻き込む非情な作戦を平然と採る事も多かった。
   −
その行動理念は[[地球]]を[[バーム星人]]の手から守ろうとするがゆえとも言えなくもないが、自分だけが地球を救う英雄になろうとする野心で動いている面が強い。
+
その行動理念は[[地球]]を[[バーム星人]]の手から守ろうとするがゆえとも言えなくもないが、自分だけが地球を救う英雄になろうとする野心で動いている面が強い。<br/>
 
当然[[竜崎一矢|一矢]]を始めとした[[ガードダイモビック]]の面々とは完全に相容れずに対立関係となり、『ダイモス』の物語において、バーム内部の敵が[[オルバン大元帥]]であるなら、彼は地球内部の敵に位置する人物と言える。
 
当然[[竜崎一矢|一矢]]を始めとした[[ガードダイモビック]]の面々とは完全に相容れずに対立関係となり、『ダイモス』の物語において、バーム内部の敵が[[オルバン大元帥]]であるなら、彼は地球内部の敵に位置する人物と言える。
   −
当初、[[バーム星人|バーム軍]]の侵攻で多大な被害が出た事による地球側の反バーム感情も手伝って、徹底抗戦を主張する彼の方針は強く支持されていた。第39話では、自分の息のかかった五大国の国連代表と結託して、[[竜崎一矢|一矢]]を[[ダイモス]]のパイロットから更迭しようとするが、失敗に終わって逆に司令官の座を剥奪されてしまう。
+
当初、[[バーム星人|バーム軍]]の侵攻で多大な被害が出た事による地球側の反バーム感情も手伝って、徹底抗戦を主張する彼の方針は強く支持されていた。第39話では、自分の息のかかった五大国の国連代表と結託して、[[竜崎一矢|一矢]]を[[ダイモス]]のパイロットから更迭しようとするが、失敗に終わって逆に司令官の座を剥奪されてしまう。<br/>
続く第40話では、浮上した海底城に対し独断で攻撃するが、そこでも部下の生命を無視した命令や状況を理解しない無謀な攻撃をしたために部下の信望を完全に失った末に敗北。さらには無抵抗の[[バーム星人]]を無差別に銃撃した事で、[[竜崎一矢|一矢]]の怒りを爆発させてしまい、意識を失うまで殴られる事となった。
+
続く第40話では、浮上した海底城に対し独断で攻撃するが、そこでも部下の生命を無視した命令や状況を理解しない無謀な攻撃をしたために部下の信望を完全に失った末に敗北。さらには無抵抗の[[バーム星人]]を無差別に銃撃した事で、[[竜崎一矢|一矢]]の怒りを爆発させてしまい、意識を失うまで殴られる事となった。<br/>
 
その直後にこれまでの行動を問われ、国連から逮捕状が出て完全に失脚。そのまま物語の舞台から姿を消した。
 
その直後にこれまでの行動を問われ、国連から逮捕状が出て完全に失脚。そのまま物語の舞台から姿を消した。
    
その後は登場しないが、元々予定されていた最終回の構想は、[[竜崎一矢|一矢]]と[[エリカ (ダイモス)|エリカ]]が参加する[[火星]]開発団の出発セレモニーの陰で、'''廃人となった三輪がおもちゃの銃を振り回す'''という内容であった。自業自得と言えばそれまでだが、どこか哀れで非常に後味の悪い結末である。
 
その後は登場しないが、元々予定されていた最終回の構想は、[[竜崎一矢|一矢]]と[[エリカ (ダイモス)|エリカ]]が参加する[[火星]]開発団の出発セレモニーの陰で、'''廃人となった三輪がおもちゃの銃を振り回す'''という内容であった。自業自得と言えばそれまでだが、どこか哀れで非常に後味の悪い結末である。
   −
過激な発言からただの危険人物に思われがちだが、 軍事面での功績は評価されているようで、国連エール勲章なるものを授与されている。
+
過激な発言からただの危険人物に思われがちだが、 軍事面での功績は評価されているようで、国連エール勲章なるものを授与されている。<br/>
しかし、作中では三輪の勝手な行動のせいで地球側が窮地に陥る事もあり、バーム側からも無能呼ばわりされるなど、決して指揮官として有能というわけではない。権力やコネ、あるいは手柄の横取りなどで受勲したのではないかと勘ぐってしまう。
+
しかし、作中では三輪の勝手な行動のせいで地球側が窮地に陥る事もあり、バーム側からも無能呼ばわりされるなど、決して指揮官として有能というわけではない。権力やコネ、あるいは手柄の横取りなどで受勲したのではないかと勘ぐってしまう(これについては推測の範疇を出ないが)<br/>。
 
その究極と言える暴挙は、[[バーム星人]]に地球人への強い不信感を抱かせる大きな原因となった。物語の戦争は発端こそ[[オルバン大元帥]]らの謀略であったが、長引いてしまったのは彼の数々の所業のためと言っても過言ではない。
 
その究極と言える暴挙は、[[バーム星人]]に地球人への強い不信感を抱かせる大きな原因となった。物語の戦争は発端こそ[[オルバン大元帥]]らの謀略であったが、長引いてしまったのは彼の数々の所業のためと言っても過言ではない。
   −
また、頑なに敵の殲滅に拘り、戦い以外の解決手段を見つけられないその姿勢は、逆に「哀れ」とみなされる事もある。実際、『ダイモス』のロマンアルバムでは「'''戦うことしかできないあわれな人だった'''」と解説された。
+
また、頑なに敵の殲滅に拘り、戦い以外の解決手段を見つけられないその姿勢は、逆に「哀れ」とみなされる事もある。実際、『ダイモス』のロマンアルバムでは「'''戦うことしかできないあわれな人だった'''」と解説された。<br/>
 
「非国民」に代表される数々の暴言・差別用語を作中で連発したため、『ダイモス』の映像ソフトが[[DVD|DVD-BOX]]発売まで至らなかった(VHS・LDは未発売)のは、この人が理由だと言われるぐらいである。
 
「非国民」に代表される数々の暴言・差別用語を作中で連発したため、『ダイモス』の映像ソフトが[[DVD|DVD-BOX]]発売まで至らなかった(VHS・LDは未発売)のは、この人が理由だと言われるぐらいである。
   −
長谷川裕一による漫画作品『ゴッドバード』では、バーム戦争終結後も過激な異星人排斥行動を続けていたため逮捕され、長年国連刑務所に収監されていたが、自身を信奉するカーク・スクエアや[[バラオ]]の上位存在・ワーバラオの暗躍により脱獄。
+
長谷川裕一による漫画作品『ゴッドバード』では、バーム戦争終結後も過激な異星人排斥行動を続けていたため逮捕され、長年国連刑務所に収監されていたが、自身を信奉するカーク・スクエアや[[バラオ]]の上位存在・ワーバラオの暗躍により脱獄。<br/>
 
地球のみならずキャンベル星、ボアザン星、バーム星なども支配する事を企て、『[[勇者ライディーン]]』の面々も含めた[[長浜ロマンロボシリーズ]]の主人公チームの面々やそのライバル達の前に、最強最悪の敵として立ちはだかる。
 
地球のみならずキャンベル星、ボアザン星、バーム星なども支配する事を企て、『[[勇者ライディーン]]』の面々も含めた[[長浜ロマンロボシリーズ]]の主人公チームの面々やそのライバル達の前に、最強最悪の敵として立ちはだかる。
   44行目: 44行目:  
そして最終的にはプレイヤー部隊と決別、最後は原作通りに哀れかつ自業自得な末路を迎える、というより'''死亡するまでに至る'''という原作以上の展開になる事が多い。
 
そして最終的にはプレイヤー部隊と決別、最後は原作通りに哀れかつ自業自得な末路を迎える、というより'''死亡するまでに至る'''という原作以上の展開になる事が多い。
   −
通常、SRWでは原作で死亡した者には何らかの救済措置がなされる事が多いのだが、三輪は逆に'''原作で死亡していないにも関わらず死亡する'''というタイプの人物である(このような扱いを受けるキャラクターは主に主人公の敵となったパイロットだが、[[NPC]]([[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]以外)として登場するキャラクターで死亡するパターンは稀)。
+
通常、SRWでは原作で死亡した者には何らかの救済措置がなされる事が多いのだが、三輪は逆に'''原作で死亡していないにも関わらず死亡する'''というタイプの人物である(このような扱いを受けるキャラクターは主に主人公の敵となったパイロットだが、[[NPC]]([[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]以外)として登場するキャラクターで死亡するパターンは稀)。<br/>
 
その強烈かつ無茶苦茶なキャラクターはもはやネタキャラの域に達しており、一部スパロボ攻略本では「名物ならぬ迷物キャラ」とコメントされた。
 
その強烈かつ無茶苦茶なキャラクターはもはやネタキャラの域に達しており、一部スパロボ攻略本では「名物ならぬ迷物キャラ」とコメントされた。
<!-- また、SRWに『ダイモス』が参戦する際は「'''今回は三輪は何をやらかしてくれるのか'''」と期待するファンも少なくない。死亡していないキャラを死亡させる事には異論が出てもおかしくないが、彼に限ってはそういった話はなく、むしろ「どのような最期を遂げるか」が注目の的になっている。また、元々原作で予定されていた「生き恥同然の惨め過ぎる結末」に比べれば、「戦いの中で死ぬ」という軍人としての本望と言うべき結末を迎えているため、見方によってはSRWにおいて三輪が辿る「死亡」という結末は、むしろ報われているのかもしれない。 -->
      
余談だが、『ダイモス』参戦時のSRWには、大木氏が他作品のキャラで収録に参加しているケースが多く見られる(大木氏は『[[トップをねらえ!]]』の[[タシロタツミ|タシロ艦長]]や『[[交響詩篇エウレカセブン]]』の[[ケンゴウ]]などの担当声優として出演している)にもかかわらず、現時点では一度も彼に声がついた事はない。第4次以降は単純に戦闘要員としての登場がないという理由もあるのだろう。
 
余談だが、『ダイモス』参戦時のSRWには、大木氏が他作品のキャラで収録に参加しているケースが多く見られる(大木氏は『[[トップをねらえ!]]』の[[タシロタツミ|タシロ艦長]]や『[[交響詩篇エウレカセブン]]』の[[ケンゴウ]]などの担当声優として出演している)にもかかわらず、現時点では一度も彼に声がついた事はない。第4次以降は単純に戦闘要員としての登場がないという理由もあるのだろう。
59行目: 58行目:  
:一方で、[[ジャミトフ・ハイマン]]からの(私兵[[ティターンズ]]のための)機動兵器接収の命に対しては、軍事面で優秀な[[ロンド・ベル]]を上官であるはずの[[ジャミトフ・ハイマン|ジャミトフ]]に抵抗して必死に擁護する場面もあり、'''原作に比べて遥かにまともな軍人として描かれている'''。
 
:一方で、[[ジャミトフ・ハイマン]]からの(私兵[[ティターンズ]]のための)機動兵器接収の命に対しては、軍事面で優秀な[[ロンド・ベル]]を上官であるはずの[[ジャミトフ・ハイマン|ジャミトフ]]に抵抗して必死に擁護する場面もあり、'''原作に比べて遥かにまともな軍人として描かれている'''。
 
:最終的には[[ティターンズ]]の台頭によって連邦軍を離れ反逆者となった[[ロンド・ベル]]と袂を分かち、[[ティターンズ]]に移る。その後、[[ダカール]]にて[[ダブデ]]に搭乗し[[ロンド・ベル]]に挑むも、撃墜されそのまま死亡した。
 
:最終的には[[ティターンズ]]の台頭によって連邦軍を離れ反逆者となった[[ロンド・ベル]]と袂を分かち、[[ティターンズ]]に移る。その後、[[ダカール]]にて[[ダブデ]]に搭乗し[[ロンド・ベル]]に挑むも、撃墜されそのまま死亡した。
:経験値は名有りパイロットとしては最低で、能力値も低い。精神コマンドは[[根性]]・[[ド根性]]・[[威圧]]・[[激怒]]・[[自爆]]といかにも三輪らしいが、性格は弱気。
+
:経験値は名有りパイロットとしては最低で、能力値も低い。精神コマンドは[[根性]]・[[ド根性]]・[[威圧]]・[[激怒]]・[[自爆]]といかにも三輪らしいが、性格は弱気。パイロットとしての名前は「三輪長官」となっている。
:なお、なぜかパイロットとしての名前は「三輪」ではなく「三輪長官」となっている。
      
=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
85行目: 83行目:  
:[[オルバン大元帥|オルバン]]達と同様にバーム戦争長期化の元凶扱いとなっており、彼を知る[[竜崎一矢|一矢]]達は、世界の終末が近づく中、状況を考えずに自分の復権と怨恨を理由に襲ってくる、以前にも増して悪化した彼の身勝手さにさらなる怒りと失望を深める事となった。
 
:[[オルバン大元帥|オルバン]]達と同様にバーム戦争長期化の元凶扱いとなっており、彼を知る[[竜崎一矢|一矢]]達は、世界の終末が近づく中、状況を考えずに自分の復権と怨恨を理由に襲ってくる、以前にも増して悪化した彼の身勝手さにさらなる怒りと失望を深める事となった。
 
:最期は脱出を試みるも[[ギガノス兵]]が先に死亡してしまうため、脱出装置が作動せず、そのまま死亡する。三輪本人はともかく、巻き添えになった[[ギガノス兵]]が憐れである。
 
:最期は脱出を試みるも[[ギガノス兵]]が先に死亡してしまうため、脱出装置が作動せず、そのまま死亡する。三輪本人はともかく、巻き添えになった[[ギガノス兵]]が憐れである。
:なお、本作においては愛称が「三輪防人」とフルネーム表記になっている(恐らく、名字が同じ[[三輪忍]]がいるための措置)。
+
:なお、本作においては愛称が「三輪防人」とフルネーム表記になっている(恐らく名字が同じ[[三輪忍]]がいるための措置)。
    
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
   
=== 地球 ===
 
=== 地球 ===
 
;[[竜崎一矢]]
 
;[[竜崎一矢]]
5,094

回編集