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[[ユニウスセブン]]の「血のバレンタイン」において恋人(書籍によっては妻とされることもある)であるクリスティを亡くし、ヤキン・ドゥーエ攻防戦においてはアランという戦友を亡くしたこの事から、[[地球連合]]と[[ナチュラル]]に対し、並外れた憎しみを抱いている。その激しい憎しみも合わさってか、モビルスーツのパイロットとしての技量は歴戦の猛者と言えるレベルの高さであり、エースパイロット専用機とはいえ既に旧式化しつつあった[[ジン・ハイマニューバ2型]]で、[[ゲイツR]]や最新鋭の[[ザクウォーリア]]、[[シン・アスカ]]の搭乗する[[フォースインパルスガンダム]]とも互角以上に渡り合っている。また、彼が率いるテロリスト部隊は大戦を生き延びた者が多い為、総合的な操縦技量はかなりの物で、大戦後に任官した新兵では相手にならない程で破砕作業の護衛部隊を圧倒し、ディアッカの攻撃を的確に回避するなど戦闘力は高い。
 
[[ユニウスセブン]]の「血のバレンタイン」において恋人(書籍によっては妻とされることもある)であるクリスティを亡くし、ヤキン・ドゥーエ攻防戦においてはアランという戦友を亡くしたこの事から、[[地球連合]]と[[ナチュラル]]に対し、並外れた憎しみを抱いている。その激しい憎しみも合わさってか、モビルスーツのパイロットとしての技量は歴戦の猛者と言えるレベルの高さであり、エースパイロット専用機とはいえ既に旧式化しつつあった[[ジン・ハイマニューバ2型]]で、[[ゲイツR]]や最新鋭の[[ザクウォーリア]]、[[シン・アスカ]]の搭乗する[[フォースインパルスガンダム]]とも互角以上に渡り合っている。また、彼が率いるテロリスト部隊は大戦を生き延びた者が多い為、総合的な操縦技量はかなりの物で、大戦後に任官した新兵では相手にならない程で破砕作業の護衛部隊を圧倒し、ディアッカの攻撃を的確に回避するなど戦闘力は高い。
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一方、ナチュラルへの憎しみ点に関しては、他のナチュラル否定派の[[コーディネイター]]達にも共通していると言えるのだが、サトーの場合は戦争やナチュラルの殲滅等を望んでいない同胞のコーディネイター達に対しても「裏切り者」であるかの様に見なす見境の無い憎しみを向けており、穏健派主導によるザフトの戦後体制も憎しみ混じりに関して否定している等、もはや軍人としての本分を完全に忘れ去ったその憎悪は「狂気」の域にまで達している。この結果、ナチュラルや彼等の住処と言える地球その物を滅ぼす事を厭わなかった[[パトリック・ザラ]]の正常とは言い難い危険思想に共鳴し、劇中の台詞からもコーディネイターとナチュラルが永遠に憎しみ合い殺し合い続ける事こそが世界の正しい在り方と信じて疑わない狂人となり果てている。
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一方、ナチュラルを憎んでいる点に関しては、他の反ナチュラル派の[[コーディネイター]]達に共通していると言えるのだが、サトーの場合は戦争やナチュラルの殲滅等を望んでいない同胞のコーディネイター達に対しても「裏切り者」であるかの様に見なす見境の無い憎しみを向けており、穏健派主導によるザフトの戦後体制に関しても憎しみ混じりに否定している等、もはや軍人としての本分を完全に忘れ去ったその憎悪は「狂気」の域にまで達している。この結果、ナチュラルや彼等の住処と言える地球その物を滅ぼす事を厭わなかった[[パトリック・ザラ]]の正常とは言い難い危険思想に共鳴し、劇中の台詞からもコーディネイターとナチュラルが永遠に憎しみ合い殺し合い続ける事こそが世界の正しい在り方と信じて疑わない狂人となり果てている。
    
「『血のバレンタイン』で身内を失い[[ニコル・アマルフィ|戦場で仲間を失った]]」という点は、[[アスラン・ザラ]]に共通している。しかし、戦争の中で本当に戦わなければならないのは「戦争」その物である事を学び信じ合える仲間達と共に憎しみを超えた未来へと向かって歩んでいこうとした彼と異なり、戦争の中から何も学ばず自分と似た境遇の者達と傷を舐め合い滅びの美学に取り憑かれるも同然で変化を否定したサトーは、まるで対照的な結末を迎える事となっている。
 
「『血のバレンタイン』で身内を失い[[ニコル・アマルフィ|戦場で仲間を失った]]」という点は、[[アスラン・ザラ]]に共通している。しかし、戦争の中で本当に戦わなければならないのは「戦争」その物である事を学び信じ合える仲間達と共に憎しみを超えた未来へと向かって歩んでいこうとした彼と異なり、戦争の中から何も学ばず自分と似た境遇の者達と傷を舐め合い滅びの美学に取り憑かれるも同然で変化を否定したサトーは、まるで対照的な結末を迎える事となっている。
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;[[パトリック・ザラ]]
 
;[[パトリック・ザラ]]
 
:信奉する対象。パトリックの死後もその思想を拠り所に動く様は正に狂信者。
 
:信奉する対象。パトリックの死後もその思想を拠り所に動く様は正に狂信者。
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;[[アスラン・ザラ]]
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:サトー本人は知る由も無かったが、ユニウスセブン落下作戦時において自らが信奉するパトリックの息子である彼とモビルスーツで対峙している。自らが死の間際に言い放った言葉が、彼の父との確執を痛感させ、結果的にザフトへ復隊してしまう要因を招いている。
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:ユニウスセブンで身内を失い戦争で戦友を失った、ザフトを抜けて独自の考えで戦った点は、実は彼とも共通しているが、戦争から何も学ばず憎しみに飲まれるだけであった自身は、ただの野蛮なテロリストとなり果てる事となった。失った者への想いがありながらそこまで対照的となったのは、おそらく二人の人間性や品性の差であったと言えるのだろうか。
 
;[[ギルバート・デュランダル]]
 
;[[ギルバート・デュランダル]]
 
:彼の体制を批判している……のだが、結局はデュランダルの掌に踊らされていただけだった。
 
:彼の体制を批判している……のだが、結局はデュランダルの掌に踊らされていただけだった。
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