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2,276 バイト追加 、 2013年4月19日 (金) 09:11
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これだと31話・32話で明かされた行動が矛盾して来るが、これについてはこう説明することが出来る。
 
これだと31話・32話で明かされた行動が矛盾して来るが、これについてはこう説明することが出来る。
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つまり、本編の時代の200年前に暴走に巻き込まれたリチャードは未来へと飛ばされており、本編の時代には既に存在しない。本編でアーニーが出会ったリチャードは、ノーヴルによって前の宇宙からサヤと共に跳んで来た存在だった、ということである。なお、作中ではほとんど触れられていないが、リチャードが「未来の過去」でノーヴルと再会するつもりだったこととライオットの発展形であるヴィジャーヤに未来の技術である臨界同期が実装されていることからすると、前の宇宙から飛んできたリチャードはストーリー開始以前に一度ノーヴルに会って「過去の未来」の情報を授けている可能性がある。ただし、作中ではノーヴルが一体どのようにして200年前と現在と人類絶滅後の3つの時代に存在しているか明かされないので、確実な推測とはいえない。
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つまり、本編の時代の200年前に暴走に巻き込まれたリチャードは未来へと飛ばされており、本編の時代には既に存在しない。本編でアーニーが出会ったリチャードは、ノーヴルによって前の宇宙からサヤと共に跳んで来た存在だった、ということである。なお、作中ではほとんど触れられていないが、リチャードが「未来の過去」でノーヴルと再会するつもりだったこととライオットの発展形であるヴィジャーヤに未来の技術である同期臨界が実装されていることからすると、前の宇宙から飛んできたリチャードはストーリー開始以前に一度ノーヴルに会って「過去の未来」の情報を授けている可能性がある。ただし、作中ではノーヴルが一体どのようにして200年前と現在と人類絶滅後の3つの時代に存在しているか明かされないので、確実な推測とはいえない(少なくとも何らかの方法でユガを飛び越えているのは確実なので、あるいはオルフェス・ライラスのデータをもとに自ら作り上げた可能性もある)。
    
しかし、何度も何度も同じループを繰り返す内、そこに生きた者達の「意志」は可能性となって積み重なり、何億回目かのループにおいていくつかのイレギュラーを生み出した。その一つが[[ヒーローマン]]である。また、このループにおいては、リチャードが未来へと飛ばされた際、入れ替わりに別の世界から一つの意志を呼び込んでいた。その意志たる電脳の歌姫・初音ミクは、さらに別の世界からバーチャロイド・ファイユーヴを呼び込み、融合する形で実体化。結果として現れたのが[[フェイ・イェンHD]]である。
 
しかし、何度も何度も同じループを繰り返す内、そこに生きた者達の「意志」は可能性となって積み重なり、何億回目かのループにおいていくつかのイレギュラーを生み出した。その一つが[[ヒーローマン]]である。また、このループにおいては、リチャードが未来へと飛ばされた際、入れ替わりに別の世界から一つの意志を呼び込んでいた。その意志たる電脳の歌姫・初音ミクは、さらに別の世界からバーチャロイド・ファイユーヴを呼び込み、融合する形で実体化。結果として現れたのが[[フェイ・イェンHD]]である。
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さらなる真相は、実はループを仕組んだナイア自身もまた、無限輪廻に組み込まれた一人に過ぎなかった、というものである。というのは、エンディングにおいて、三璃紗に伝わる「G記」を、この世界に残った司馬懿が書いたものである、という事実が明かされたことにある。このG記には、本編のラスボスである[[カリ・ユガ]]が「ジョカ」という名で記されている。そのカリ・ユガは、結局のところナイアの企みの後始末に現れているため、'''本編以前のいつかのループでも、UXはカリ・ユガと戦っている=ナイアの企みは本編以前のいつかにも行われ、頓挫している'''ということになるからである。そして、また遠い未来の果てにナイアがループを仕込み、ノーヴルがそれを砕くための仕込みを行う、という流れが再開する。
 
さらなる真相は、実はループを仕組んだナイア自身もまた、無限輪廻に組み込まれた一人に過ぎなかった、というものである。というのは、エンディングにおいて、三璃紗に伝わる「G記」を、この世界に残った司馬懿が書いたものである、という事実が明かされたことにある。このG記には、本編のラスボスである[[カリ・ユガ]]が「ジョカ」という名で記されている。そのカリ・ユガは、結局のところナイアの企みの後始末に現れているため、'''本編以前のいつかのループでも、UXはカリ・ユガと戦っている=ナイアの企みは本編以前のいつかにも行われ、頓挫している'''ということになるからである。そして、また遠い未来の果てにナイアがループを仕込み、ノーヴルがそれを砕くための仕込みを行う、という流れが再開する。
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つまり、UXの世界はナイアの企みとそれによるループさえも一つの事象として無限に廻っているメビウスの輪である、ということである。無論この中には、本編と同じ展開を迎えたループばかりではなく、たとえばUXが敗北したり、スクラッグがいなかったり、あるいはアーニーがアーカムシティで死に、ジンがUXにいる可能性も存在している。今回の戦いで'''たまたま'''プレイヤーの目に触れた可能性が、スクラッグなどが襲来し、それに立ち向かうのがアーニー、という世界なのだ。これらの事実あるいは推測から判断できることは、「'''ゲーム中の周回プレイが、ナイアすら巻き込んだ世界のループそのもの'''」ということである。G記に記されたジョカとは、要は過去の周回で葬られたカリ・ユガと言うことになる。
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つまり、UXの世界はナイアの企みとそれによるループさえも一つの事象として無限に廻っているメビウスの輪である、ということである。言い換えれば、ナイアとその行動については「'''物語の世界そのものを変えようとしたが、本人が物語の登場人物であるため、その行動自体が物語の筋書に沿ったものであった'''」ということになる。
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またこの事実から、周回プレイの際に登場するキャラクターたちは'''同一人物ではなく、並行同位体である'''という事実が見える。拡大解釈をすると、'''プレイヤー一人一人が見ているキャラすら全て並行同位体'''であるとすら言える(ルート・隠しキャラが仲間になる順序・キャラや機体の強化具合など、あらゆる要素がプレイヤー次第なので)。では、一番最初にクリアした人のG記に記されているジョカは誰のプレイのものかと言えば、言ってしまえばスタッフのものであり、この大々的なループを作ったのは'''ゲームクリエイター'''ということになる。
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無論この中には、本編と同じ展開を迎えたループばかりではなく、たとえばUXが敗北したり、スクラッグがいなかったり、あるいはアーニーがアーカムシティで死に、ジンがUXにいる可能性も存在している。今回の戦いで'''たまたま'''プレイヤーの目に触れた可能性が、スクラッグなどが襲来し、それに立ち向かうのがアーニー、という世界なのだ。これらの事実あるいは推測から判断できることは、「'''ゲーム中の周回プレイが、ナイアすら巻き込んだ世界のループそのもの'''」ということである。G記に記されたジョカとは、要は過去の周回で葬られたカリ・ユガと言うことになる。
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ここで注目すべきは、本来UXにいるはずのない人間達である。この世界はループしているとはいえ、またそこにいる面子が同じとはいえ、繰り広げられる物語が同じとは限らない(原作の通りに推移した展開もある、という話。少なくともどこかのループで九郎とアルが旧神となっているのは確定)。それら少しずつ違う物語を繰り返す中で可能性が積み重ねられていき、あるループにおいてそれは新しい運命を選択できるほどに高められることになった。これによって生き残り、最後の戦いに参加したのが翔子であり、バーンであり、サコミズであり、呂布であり、ブレラなのである。無論、選択の結果命を落とした可能性もある。そして、ループの結果これらの可能性が宇宙を圧迫しすぎたため、次のループへの突入が困難になった場合、それを一度リセットするためにカリ・ユガが現れるのである。ちなみにこの状態に陥った場合、ノーヴルはナイアの企みをカウンターする傍ら、膨れ上がった可能性を一つに収束させるべく暗躍することになる(本編で見られるのはまさにこの展開)。
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またこの事実から、周回プレイの際に登場するキャラクターたちは'''同一人物ではなく、並行同位体である'''という事実が見える。拡大解釈をすると、'''プレイヤー一人一人が見ているキャラすら全て並行同位体'''であるとすら言える(通ったルート・隠しキャラが仲間になる順序・キャラや機体の強化具合や主人公機の名前など、スパロボにおいてはあらゆる要素がプレイヤー次第なので)。では、一番最初にクリアした人のG記に記されているジョカは誰のプレイのものかと言えば、言ってしまえばスタッフのものであり、この大々的なループを作ったのは'''ゲームクリエイター'''ということになる(身も蓋もない話だが確かにその通りである)。
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ちなみに、孔明が中盤で「並列世界など存在しなかった」と言ってはいるが、これは「ショウ達や久嵩の出身世界など、並列世界だと思われていたのが実はそうではなかった」という意味であり、他のシリーズとは間違いなく並列世界の関係にある。
    
== 余談 ==
 
== 余談 ==
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