差分

15 バイト除去 、 2019年6月20日 (木) 15:50
編集の要約なし
1行目: 1行目:  
{{Otheruses|家庭用ゲーム機としてのドリームキャスト|本機をモチーフとした『[[セガ・ハード・ガールズ]]』の登場人物|ドリームキャスト (セハガール)}}
 
{{Otheruses|家庭用ゲーム機としてのドリームキャスト|本機をモチーフとした『[[セガ・ハード・ガールズ]]』の登場人物|ドリームキャスト (セハガール)}}
'''ドリームキャスト'''は、1998年11月27日にセガ・エンタープライゼス(後のセガゲームス、以下セガ)が発売した家庭用ゲーム機。一般的な略称は『'''[[DC]]'''』や『'''ドリキャス'''』など。本稿では『DC』で表記する。
+
'''ドリームキャスト'''は、1998年11月27日にセガ・エンタープライゼス(後のセガゲームス、以下セガ)が発売した家庭用ゲーム機。一般的な略称は「'''[[DC]]'''」や「'''ドリキャス'''」など。本項では「DC」で表記する。
    
== 概要 ==
 
== 概要 ==
セガの発売した7番目の家庭用ゲーム機。名前の由来は'''Dream(夢)をbroadcast(広く伝える)'''という思いが込められたもので、公募によって決められた<ref>https://sega.jp/history/hard/column/column_06.html</ref>。前機種である『[[セガサターン]]』(以下SS)との互換性はないが、性能は大きく上回り、初期販売価格も29,900円と前機種のセガサターンと比較して低めに抑えられた。
+
セガの発売した7番目の家庭用ゲーム機。名前の由来は'''Dream(夢)をbroadcast(広く伝える)'''という思いが込められたもので、公募によって決められた<ref>https://sega.jp/history/hard/column/column_06.html</ref>。前機種である[[セガサターン]](以下SS)との互換性はないが、性能は大きく上回り、初期販売価格も29,900円と前機種のセガサターンと比較して低めに抑えられた。
   −
SSの反省からサードパーティとユーザーの意見を多く取り入れ、「ソフト開発のしやすさ」や「本体サイズの小型化」「3Dグラフィック表示能力の強化」等様々な点で気を使って開発された経緯がある。競合他社の『[[プレイステーション]]』『[[NINTENDO64]]』を大きく上回るスペックとなった。SSに引き続き日立製CPU『SH-4』が採用され、家庭用ゲーム機で初めて浮動小数点演算処理を可能とした。
+
SSの反省からサードパーティとユーザーの意見を多く取り入れ、「ソフト開発のしやすさ」や「本体サイズの小型化」「3Dグラフィック表示能力の強化」等様々な点で気を使って開発された経緯がある。競合他社の[[プレイステーション]][[NINTENDO64]]を大きく上回るスペックとなった。SSに引き続き日立製CPU「SH-4」が採用され、家庭用ゲーム機で初めて浮動小数点演算処理を可能とした。
   −
ソフトの供給媒体は、『GD-ROM』と呼ばれるCDと同じ形状の独自メディア<ref>通常のCD-ROMと同様のフォーマットに高密度で記録する事で、容量は約1GB程度となる。</ref>。外部記憶媒体はSCEの『[[ポケットステーション]]』と似た簡易ゲーム機の『'''ビジュアルメモリ'''』(発売はビジュアルメモリの方が先)だが、記憶容量が128KBしかなかった為、後に記憶容量を増加させた純粋な記録媒体である『'''メモリーカード4X'''』(記憶容量512KB)も発売されている。アナログモデムを内蔵し、標準でインターネット接続を可能としたのが最大の特徴。この試みにより、ゲームデータのダウンロードや多人数でのオンラインゲームがコンシューマ機で本格的に実現し、後のゲーム業界にも多大な影響を与えた。
+
ソフトの供給媒体は、「GD-ROM」と呼ばれるCDと同じ形状の独自メディア<ref>通常のCD-ROMと同様のフォーマットに高密度で記録する事で、容量は約1GB程度となる。</ref>。外部記憶媒体はSCEの『[[ポケットステーション]]』と似た簡易ゲーム機の「'''ビジュアルメモリ'''」(発売はビジュアルメモリの方が先)だが、記憶容量が128KBしかなかった為、後に記憶容量を増加させた純粋な記録媒体である「'''メモリーカード4X'''」(記憶容量512KB)も発売されている。アナログモデムを内蔵し、標準でインターネット接続を可能としたのが最大の特徴。この試みにより、ゲームデータのダウンロードや多人数でのオンラインゲームがコンシューマ機で本格的に実現し、後のゲーム業界にも多大な影響を与えた。
    
しかしハードとソフトの売り上げが伸び悩み、2001年3月にセガはコンシューマハードウェア事業からの撤退とドリームキャストの製造中止を宣言。2019年時点においてセガ最後のコンシューマーゲーム機となった。なおこの時に本体価格が投げ売り同然の9,900円に引き下げられ、残った本体の在庫は爆発的に売れた。2007年にソフト販売も終了したが、他機種へ移植されない名作が多いこともあり根強いファンを持つ。
 
しかしハードとソフトの売り上げが伸び悩み、2001年3月にセガはコンシューマハードウェア事業からの撤退とドリームキャストの製造中止を宣言。2019年時点においてセガ最後のコンシューマーゲーム機となった。なおこの時に本体価格が投げ売り同然の9,900円に引き下げられ、残った本体の在庫は爆発的に売れた。2007年にソフト販売も終了したが、他機種へ移植されない名作が多いこともあり根強いファンを持つ。