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| リアクターは、[[ガドライト・メオンサム]]。[[ジェミニア]]により運用が可能。最終的に[[ヒビキ・カミシロ]]がガドライトから奪い取り、[[ジェニオン]]で運用されている。存在していた世界は不明。ジェミナイが存在していた世界にあったことは判明している。 | | リアクターは、[[ガドライト・メオンサム]]。[[ジェミニア]]により運用が可能。最終的に[[ヒビキ・カミシロ]]がガドライトから奪い取り、[[ジェニオン]]で運用されている。存在していた世界は不明。ジェミナイが存在していた世界にあったことは判明している。 |
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− | '''「相反する二つの意志」'''('''より正確には、ある感情の裏にある対極の意志。'''ガドライトの場合は'''「母星を失った憤怒とそれができない自分に対する諦観(プラスの中のマイナス)」'''、ヒビキの場合は'''「運命に屈する絶望とそれを覆す希望(マイナスの中のプラス)」''')によって覚醒・活性化する。同調が進むと、リアクターは活性化に使用される感情のうちマイナス面が増幅されていく。このため、力を引き出すには対極に存在するプラスの感情を自らの意志で無理やりにでも励起させねばならず、「サイデリアルに勝てない」という諦念を増幅されたガドライトは怒りの根源を「ジェミナイの滅亡」から「ジェミナイが滅び、地球が守られる理不尽」へと変えることで強引にスフィアを稼動させていたが、その結果行動が逆恨みからの八つ当たりと化し、引きずられる形で人間性そのものも、かつてとはかけ離れた退廃的なものへと変貌していった。 | + | '''「相反する二つの意志」'''('''より正確には、ある感情の裏にある対極の意志。'''ガドライトの場合は'''「母星を失った憤怒とそれができない自分に対する諦観」'''、ヒビキの場合は'''「運命に屈する絶望とそれを覆す希望」''')によって覚醒・活性化する。同調が進むと、リアクターは活性化に使用される感情のうちマイナス面が増幅されていく。このため、力を引き出すには対極に存在するプラスの感情を自らの意志で無理やりにでも励起させねばならず、「サイデリアルに勝てない」という諦念を増幅されたガドライトは怒りの根源を「ジェミナイの滅亡」から「ジェミナイが滅び、地球が守られる理不尽」へと変えることで強引にスフィアを稼動させていたが、その結果行動が逆恨みからの八つ当たりと化し、引きずられる形で人間性そのものも、かつてとはかけ離れた退廃的なものへと変貌していった(逆に、現役当時の高潔な人格こそが反作用の影響だと考える見方もある)。 |
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| スフィア・アクトは「'''表面化する感情の逆転'''」であり、ガドライトはこの力で、他者の表面化しているもののさかしまに当たる感情(怒りなら恐れ、喜びなら悲しみなど)を顕在化させることで[[スペースノイド]]と[[アースノイド]]の対立を煽って開戦に仕向け、[[Z-BLUE]]の戦意を諦観へと変換した。実質、裏の欲求を表出化させるものであるため、能力解除後にもスイッチされた感情に対して違和感を感じることはない模様。また、本人の言や代償から、顕在化する感情は元の感情と同程度の強さとなる模様(要は絶対値が同じ)。 | | スフィア・アクトは「'''表面化する感情の逆転'''」であり、ガドライトはこの力で、他者の表面化しているもののさかしまに当たる感情(怒りなら恐れ、喜びなら悲しみなど)を顕在化させることで[[スペースノイド]]と[[アースノイド]]の対立を煽って開戦に仕向け、[[Z-BLUE]]の戦意を諦観へと変換した。実質、裏の欲求を表出化させるものであるため、能力解除後にもスイッチされた感情に対して違和感を感じることはない模様。また、本人の言や代償から、顕在化する感情は元の感情と同程度の強さとなる模様(要は絶対値が同じ)。 |
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| 釣り合った二つの感情の衝突を力とするこのスフィアの特性は、さしずめ「'''対極を否定する力'''」と言える。 | | 釣り合った二つの感情の衝突を力とするこのスフィアの特性は、さしずめ「'''対極を否定する力'''」と言える。 |
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− | 力を引き出すために必要なのは「相反する意志の衝突⇒己の感情と向き合う意志」。そのため、「己の感情に向き合わず逃避する」ことを強制する「偽りの黒羊」との相性が最悪(感情の衝突自体が起きなくなる)。また、二つの感情が釣り合った状態でないとやはり停止してしまうため、リアクターは常に己の感情のバランスを保つ必要がある。絶えず己と向き合い、勝つことも負けることも許されないという意味では、ある意味リアクターにかかる精神的負担がもっとも大きいスフィアとも言える。さらに、偽りの黒羊同様にリアクターに対して勝手に「感情の反転」を発動している節がある(無駄な戦いを仕掛ける・特異点の情報をばらすなど、やらなくていいどころかやってはいけないことをやらかしている)。
| + | 力を引き出すために必要なのは「相反する意志の衝突⇒己の感情と向き合う意志」。そのため、「己の感情に向き合わず逃避する」ことを強制する「偽りの黒羊」との相性が最悪(感情の衝突自体が起きなくなる)。また、二つの感情が釣り合った状態でないとやはり停止してしまうため、リアクターは常に己の感情のバランスを保つ必要がある。絶えず己と向き合い、勝つことも負けることも許されないという意味では、ある意味リアクターにかかる精神的負担がもっとも大きいスフィアとも言える。さらに、偽りの黒羊同様にリアクターに対して勝手に「感情の反転」を発動している節がある(無駄な戦いを仕掛ける・特異点の情報をばらすなど、無用以前に回避すべき行動をやらかしている)。 |
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| なお、このスフィアについては「双子」という名前、そしてガドライトとヒビキの存在から「'''一対であり、二つ存在するのではないか(ジェニオンは元々片割れを持っていたのではないか)'''」という説がまことしやかに囁かれているが、そうだとすると、半分ずつとは言え覚醒の条件を満たし、同じくリアクターの資質を持っていながら、ガドライトは自在に扱いこなし、ヒビキは扱うどころか存在自体気づかない、というのは明らかにおかしく、ジェミニアが無制限に稼動するのに対し、ジェニオン・ガイが出力不足でまともに運用できなかったことからも否定できる(半分ずつ持っていたとすると、スフィアは共鳴せずとも単純動力としては使用できる点から鑑みて、ジェミニアだけが稼動できてジェニオン・ガイが出力不足、という事態は普通ありえない)。スズネが乗った途端に出力が上昇した点や「欠片」なる何かを搭載しているらしい話からして、あるとすれば遠隔的・断片的に双子座の力を引き出す端末のようなものが搭載されていると思われる。 | | なお、このスフィアについては「双子」という名前、そしてガドライトとヒビキの存在から「'''一対であり、二つ存在するのではないか(ジェニオンは元々片割れを持っていたのではないか)'''」という説がまことしやかに囁かれているが、そうだとすると、半分ずつとは言え覚醒の条件を満たし、同じくリアクターの資質を持っていながら、ガドライトは自在に扱いこなし、ヒビキは扱うどころか存在自体気づかない、というのは明らかにおかしく、ジェミニアが無制限に稼動するのに対し、ジェニオン・ガイが出力不足でまともに運用できなかったことからも否定できる(半分ずつ持っていたとすると、スフィアは共鳴せずとも単純動力としては使用できる点から鑑みて、ジェミニアだけが稼動できてジェニオン・ガイが出力不足、という事態は普通ありえない)。スズネが乗った途端に出力が上昇した点や「欠片」なる何かを搭載しているらしい話からして、あるとすれば遠隔的・断片的に双子座の力を引き出す端末のようなものが搭載されていると思われる。 |
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| :このうち、弟のポリデュークスは半人半神の不死身、カストールはただの人間であった(母レダの重複妊娠による別々の双子の片割れ同士であり、カストールは神の血を引かない)。ある日イリスとリュンケウスという別の双子との諍いの結果、カストールは殺されてしまい、ポリデュークスは大いに悲しんだ。そこで、ゼウスはポリデュークスの神性をカストールに分け与えたという。 | | :このうち、弟のポリデュークスは半人半神の不死身、カストールはただの人間であった(母レダの重複妊娠による別々の双子の片割れ同士であり、カストールは神の血を引かない)。ある日イリスとリュンケウスという別の双子との諍いの結果、カストールは殺されてしまい、ポリデュークスは大いに悲しんだ。そこで、ゼウスはポリデュークスの神性をカストールに分け与えたという。 |
| :割り振りは男性。 | | :割り振りは男性。 |
− | :双子座やその神性は、カストールとポリデュークスの二人を合わせて一つである(片方の力がもう片方に宿った)ことも加味すると、'''一方(ガドライト)がマイナスの側面を満たし、その上でそれを奪ったもう一方(ヒビキ)がプラスの側面を満たして初めて完全に覚醒するとも取れる'''。これならば、「いがみ合う双子=全てが酷似し、それゆえに相容れない両者」という名前にも納得の行く説明となる。なお、奪取時において、ガドライトは心のバランスを崩され資格を喪失し、逆にヒビキはそれまでの「絶望の中の希望」と同時に「'''後一歩でガドライトを倒せる希望の前に立ちふさがる、ジェニオンが動かない絶望'''」という、ガドライトが担当していた「希望の中の絶望」の部分も満たしている。 | + | :ふたご座の神話の顛末を見るに、「いがみ合う双子」という名前が示すもの、このスフィアの真の覚醒条件は、「相反する二つの感情」というよりも、「相反する'''二組の'''感情」と見ることが出来る。つまり、真の意味でこのスフィアを覚醒・起動させるには、単純な表と裏のみならず、それぞれに反対の方向性を持たせた上で対立させることが必要となると思われる。奪取時のヒビキの精神状態を見ると、「運命に屈する絶望と世界を救う希望」、「ガドライトを追い詰めた希望と戦う術を失う絶望」という二組の感情が存在していることからも推測できる。裏付けるように、ふたご座の神話でも、いがみ合っていたのは片割れ同士ではなく双子二組であり、ジェニオンにもノーマルとガイという二つの姿(=双子のメタファー)が存在することからもこれが見て取れる。 |
− | :このことから、「マイナスの中のプラス」と「プラスの中のマイナス」という、真の意味で対極な二側面を得たことで正式な所有者としてスフィアが認めたとも考えられる(前述の通り双子座の神話でも、兄弟の諍いは別の双子と合わせて計4人で行われ、星座も二人でセットである)。仮にここまでやらないと覚醒しないのであれば、'''ある意味『尽きぬ水瓶』以上に覚醒が困難なスフィアと言える'''。
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− | :性格分類においては、「社交性と神経質さの二面性」を司る。すなわち、相反する2側面を意味し、まさにその代償やスフィア・アクトを指し示していると言える。
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| ;恋人 | | ;恋人 |
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| :タロットでは「戦車」と関連付けられる。また、このカードのデザインは「宿命」「変容」を表しているとされる。 | | :タロットでは「戦車」と関連付けられる。また、このカードのデザインは「宿命」「変容」を表しているとされる。 |
| :描かれているのは「若い王が乗り、四本の柱を持ち、二頭の馬を生やし、車輪が横向きに取り付けられた戦車」。このデザインは「人間の内面のさまざまな要素が一つの方向に揃う」ことを意味しているが、車輪が横向きであるため動けない。他のスフィアはタロットの寓意やデザインを意識した属性や力を持っていることを考えると、このスフィアのスフィア・アクトは特殊能力の効果と「沈黙」という名前、桂のリアクションからして、「'''人間の精神運動を停止させる'''」力なのかもしれない。 | | :描かれているのは「若い王が乗り、四本の柱を持ち、二頭の馬を生やし、車輪が横向きに取り付けられた戦車」。このデザインは「人間の内面のさまざまな要素が一つの方向に揃う」ことを意味しているが、車輪が横向きであるため動けない。他のスフィアはタロットの寓意やデザインを意識した属性や力を持っていることを考えると、このスフィアのスフィア・アクトは特殊能力の効果と「沈黙」という名前、桂のリアクションからして、「'''人間の精神運動を停止させる'''」力なのかもしれない。 |
− | :タロットの正位置・逆位置共に、現状判明している尸空のキャラクターとは全く合致しない(辛うじて正位置の「征服」が当てはまる。逆位置の「好戦的」に当てはまる可能性もあるがこちらはこじつけの感が拭えない)ため、尸空と尸逝天は前のリアクターからスフィアを奪取したか、あるいはこれから奪取されるかの可能性が高い。 | + | :タロットの正位置・逆位置共に、現状判明している尸空のキャラクターとは全く合致しない(辛うじて正位置の「征服」が当てはまる。逆位置の「好戦的」に当てはまる可能性もあるがこちらはこじつけの感が拭えない)上に性別の割り振りも違うため、尸空と尸逝天は前のリアクターからスフィアを奪取したか、あるいはこれから奪取されるかの可能性が高い。 |
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| === 傷だらけの獅子 === | | === 傷だらけの獅子 === |