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[[一年戦争]]末期に[[ギレン・ザビ]]から増援として[[ソロモン]]の[[ドズル・ザビ]]の元へと分解された状態で送られ、[[ソロモン]]内で組立が行われた。その後、[[ソロモン]]攻略戦で自軍の敗色が濃厚となったため、自軍の撤退のための時間稼ぎを行うためにドズル自らが乗り込んで出撃。多数の連邦軍艦艇を撃沈するなどして圧倒した。しかし、[[スレッガー・ロウ]]の[[Gファイター]](劇場版では[[コアブースター]])による特攻を受けて損傷し、さらにその隙を突いて[[アムロ・レイ]]の[[ガンダム]]の攻撃を受け、撃破された。
 
[[一年戦争]]末期に[[ギレン・ザビ]]から増援として[[ソロモン]]の[[ドズル・ザビ]]の元へと分解された状態で送られ、[[ソロモン]]内で組立が行われた。その後、[[ソロモン]]攻略戦で自軍の敗色が濃厚となったため、自軍の撤退のための時間稼ぎを行うためにドズル自らが乗り込んで出撃。多数の連邦軍艦艇を撃沈するなどして圧倒した。しかし、[[スレッガー・ロウ]]の[[Gファイター]](劇場版では[[コアブースター]])による特攻を受けて損傷し、さらにその隙を突いて[[アムロ・レイ]]の[[ガンダム]]の攻撃を受け、撃破された。
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要塞攻略という用途で開発されながら、実際は要塞防御の戦いで使用されるなど、本来の使用とは違った運用がされている。ドズルは当初、本機をギレンより送られた際に「(本機を1機だけ送るより)[[リック・ドム|ドム]]の10機を寄こせ」と文句をつけているが、これは用兵学上からすれば極めて常識的な意見で(劇場版ではドズルは「戦いは数だよ」と言っている)、本機の設計思想は連邦軍が陥っていた大艦巨砲主義に近い。この機体が抱えていた問題として、前述の稼働時間の他にも要塞内で本機を運用した場合には自身の攻撃力の高さゆえに、要塞内の被害も無視できないという事もあった。かと言って、要塞外で使用すれば、稼働時間を超過してただの的と化してしまうのは目に見えている。にも関わらず、劇中で連邦軍艦隊が攻略戦終盤において大きな損害を被ったのも、ドズルが生還を前提としない[[特攻]]をかけた事が原因である。また、前述の大艦巨砲主義によって連邦軍艦隊が[[ジオン軍]]の[[モビルスーツ]]に敗退したのと同様に、ビグ・ザムもまたその二の舞を演じる危険性を孕んでいる。なお、[[ギニアス・サハリン]]が推進していた[[アプサラス計画]]も本機と同様のコンセプト(ただし運動性はかなり差がある)
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要塞攻略という用途で開発されながら、実際は要塞防御の戦いで使用されるなど、本来の使用とは違った運用がされている。ドズルは当初、本機をギレンより送られた際に「(本機を1機だけ送るより)[[リック・ドム|ドム]]の10機を寄こせ」と文句をつけているが、これは用兵学上からすれば極めて常識的な意見で(劇場版ではドズルは「戦いは数だよ」と言っている)、本機の設計思想は連邦軍が陥っていた大艦巨砲主義に近い。<br/>
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この機体が抱えていた問題として、前述の稼働時間の他にも要塞内で本機を運用した場合には自身の攻撃力の高さゆえに、要塞内の被害も無視できないという事もあった。かと言って、要塞外で使用すれば、稼働時間を超過してただの的と化してしまうのは目に見えている。にも関わらず、劇中で連邦軍艦隊が攻略戦終盤において大きな損害を被ったのも、ドズルが生還を前提としない[[特攻]]をかけた事が原因である。また、前述の大艦巨砲主義によって連邦軍艦隊が[[ジオン軍]]の[[モビルスーツ]]に敗退したのと同様に、ビグ・ザムもまたその二の舞を演じる危険性を孕んでいる。<br/>
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なお、[[ギニアス・サハリン]]が推進していた[[アプサラス計画]]も本機と同様のコンセプト(ただし運動性はかなり差がある)と言える。
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ちなみに、ガンダムエースで連載されていたことぶきつかさ氏の漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では、旧ジオン軍残党の所有する複数のビグ・ザムが登場しており、[[カラバ]]と共に[[キリマンジャロ]]基地を攻撃している。
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ことぶきつかさ氏の漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では、旧ジオン軍残党の所有する複数のビグ・ザムが登場しており、[[カラバ]]と共に[[キリマンジャロ]]基地を攻撃している。
    
== 登場作品と扱われ方 ==
 
== 登場作品と扱われ方 ==
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:陸戦兵器として大量に量産されている。耐久力と[[射程]]が長いので苦戦必至。
 
:陸戦兵器として大量に量産されている。耐久力と[[射程]]が長いので苦戦必至。
 
;[[スーパーロボット大戦GC]]
 
;[[スーパーロボット大戦GC]]
:ドズル機以後、量産され、[[ハマーン・カーン]]の護衛としても登場。[[捕獲]]も可能。[[テリー・サンダースJr.|サンダース]]を乗せると[[声優ネタ|劇場版気分を味わえるかもしれない]]。
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:ドズル機以後は量産され、[[ハマーン・カーン]]の護衛としても登場。[[捕獲]]も可能。[[テリー・サンダースJr.|サンダース]]を乗せると[[声優ネタ|劇場版気分を味わえるかもしれない]]。
 
;[[スーパーロボット大戦XO]]
 
;[[スーパーロボット大戦XO]]
:ハマーンの護衛機が[[ガザC]]に代わっており、本格的な量産はされなかった模様。最後のサブシナリオではGC同様[[ガディソード]]によって複製されたビグ・ザムが登場するので捕獲、運用自体は可能。
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:ハマーンの護衛機が[[ガザC]]に代わっており、本格的な量産はされなかった模様。最後のサブシナリオではGC同様[[ガディソード]]によって複製されたビグ・ザムが登場するので(タイミングこそ大幅に遅れるが)捕獲、運用自体は可能。
 
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
 
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
:10話サブ「宇宙要塞ソロモン」より登場。最初はドズルが登場。この時は[[アプサラスIII]]同様MAP兵器の予告があるが、初戦の相手がホワイトベース隊+アレックスなので厳しい。そのあとは量産されたようで、度々戦場に投入される。
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:10話サブ「宇宙要塞ソロモン」より登場。最初はドズルが登場。この時は[[アプサラスIII]]同様MAP兵器の予告があるが、初戦の相手がホワイトベース隊+[[NT-1アレックス|アレックス]]なので厳しい。そのあとは量産されたようで、度々戦場に投入される。
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=== 関連作品 ===
 
;[[バトルロボット烈伝]]
 
;[[バトルロボット烈伝]]
 
:オリジナルキャラであるウルロフ将軍が搭乗。ビーム無効と広範囲攻撃を持つ。撃破時、原作でドズルの見せた黒い影がビグ・ザムから立ち昇るイベントがある。
 
:オリジナルキャラであるウルロフ将軍が搭乗。ビーム無効と広範囲攻撃を持つ。撃破時、原作でドズルの見せた黒い影がビグ・ザムから立ち昇るイベントがある。
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:2門内蔵している近接防御用の武装。劇中未使用。
 
:2門内蔵している近接防御用の武装。劇中未使用。
 
;クロー
 
;クロー
:両脚部に3基ずつ、計6基装備。下方からの敵機の接近に対応するために装備され、分離して射出する事も可能。[[Gファイター]](劇場版では[[コアブースター]])のコクピットを破壊している。
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:両脚部に3基ずつ、計6基装備。下方からの敵機の接近に対応するために装備され、分離して射出する事も可能。[[Gファイター]](劇場版では[[コアブースター]])のコクピットを破壊している。
    
===特殊能力===
 
===特殊能力===
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<!-- === [[BGM|機体BGM]] === -->
 
<!-- === [[BGM|機体BGM]] === -->
<!-- :「曲名」:採用作品や解説など -->
      
== 対決・名場面など ==
 
== 対決・名場面など ==
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:戦況が芳しくないと判断した司令官ドズル・ザビはソロモンの放棄を決断。自ら殿を務めるためビグ・ザムで出撃。連邦艦隊を次々に撃破していく。
 
:戦況が芳しくないと判断した司令官ドズル・ザビはソロモンの放棄を決断。自ら殿を務めるためビグ・ザムで出撃。連邦艦隊を次々に撃破していく。
 
;対[[ガンダム]]、[[Gファイター]]
 
;対[[ガンダム]]、[[Gファイター]]
:Iフィールドに守られ、ビームを寄せ付けないビグ・ザムに対抗するためスレッガーはGアーマー形態でビグ・ザムに特攻を仕掛ける。クローミサイルでGメカのコックピットを潰し、撃破するもボルトアウトしたガンダムのビームサーベルを至近距離で受け、撃破される。ドズルは機体を放棄しなおもガンダムにマシンガンで立ち向かい、アムロはその悪鬼のごときプレッシャー、執念に戦慄していた。
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:Iフィールドに守られ、ビームを寄せ付けないビグ・ザムに対抗するためスレッガーはGアーマー形態でビグ・ザムに特攻を仕掛ける。クローミサイルでGメカのコックピットを潰し、撃破するもボルトアウトしたガンダムのビームサーベルを至近距離で受け、撃破される。
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:ドズルは機体を放棄しなおもガンダムにマシンガンで立ち向かい、アムロはその悪鬼のごときプレッシャー、執念に戦慄していた。
    
== 関連人物 ==
 
== 関連人物 ==
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:[[ジオン公国]]の総帥。[[ソロモン]]に対する増援として本機を送る。訝しがるドズルに対し、「(本機は)2、3個師団の戦力になる」と述べた。
 
:[[ジオン公国]]の総帥。[[ソロモン]]に対する増援として本機を送る。訝しがるドズルに対し、「(本機は)2、3個師団の戦力になる」と述べた。
 
;シン
 
;シン
:[[地球連邦軍]]の[[ジム]]のパイロットで、階級は少尉。[[ソロモン]]内に侵入して本機と遭遇。その圧倒的な破壊力の前に「化物だ」と絶叫して戦死。なお、放送当時に発売されたガンプラ「1/144 GM」のパッケージに描かれているパイロットは彼である。
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:[[地球連邦軍]]の[[ジム]]のパイロットで、階級は少尉。[[ソロモン]]内に侵入して本機と遭遇。その圧倒的な破壊力の前に「化物だ」と絶叫して戦死。
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:なお、放送当時に発売されたガンプラ「1/144 GM」のパッケージに描かれているパイロットは彼である。
 
;[[スレッガー・ロウ]]
 
;[[スレッガー・ロウ]]
:本機による被害の前に[[ガンダム]]と[[Gファイター]](劇場版では[[コアブースター]])による接近戦を試みる。TV版ではクローによってコクピットを貫かれ、[[宇宙]]に放り出されて、劇場版ではコクピットを貫かれた後に[[コアブースター]]ごと突っ込んで死亡する。なお、TV版で声を演じた玄田哲章氏は劇場版ではドズルを演じており、攻守入れ替わる形となっている。
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:本機による被害の前に[[ガンダム]]と[[Gファイター]](劇場版では[[コアブースター]])による接近戦を試みる。TV版ではクローによってコクピットを貫かれ、[[宇宙]]に放り出されて、劇場版ではコクピットを貫かれた後に[[コアブースター]]ごと突っ込んで死亡する。
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:なお、TV版で声を演じた玄田哲章氏は劇場版ではドズルを演じており、攻守入れ替わる形となっている。
 
;[[アムロ・レイ]]
 
;[[アムロ・レイ]]
 
:本機を撃墜したパイロット。ビグ・ザムの破壊力の前に「圧倒的だ」と評した。
 
:本機を撃墜したパイロット。ビグ・ザムの破壊力の前に「圧倒的だ」と評した。
;[[ティアンム提督]]
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;[[ティアンム]]
:[[地球連邦軍]]第2艦隊司令官。[[ソロモン]]攻略戦の指揮を取っていた。ビームの効かない本機に対し、ミサイルで迎撃するように命じるが、間に合わなかったのか、通用しなかったのか、メガ粒子砲の直撃を受けて死亡。この戦いにおける両軍の司令官はともに戦死したことになる。
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:[[地球連邦軍]]第2艦隊司令官。[[ソロモン]]攻略戦の指揮を取っていた。ビームの効かない本機に対しミサイルで迎撃するように命じるが、メガ粒子砲の直撃を受けて死亡。この戦いにおける両軍の司令官はともに戦死したことになる。
 
;ラコック
 
;ラコック
:[[ソロモン]]攻略戦におけるドズルの部下であり、不在時には指揮を任されてるほどの人物。漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では少数量産された本機が登場するが、これは登場した回の話がラコックがメインだったからで、「ドズルの『ビグ・ザム量産の暁には』というセリフを実現させた」と作者は述べている。
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:[[ソロモン]]攻略戦におけるドズルの部下であり、不在時には指揮を任されてるほどの人物。
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:漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では少数量産された本機が登場するが、これは登場した回の話がラコックがメインだったからで、「ドズルの『ビグ・ザム量産の暁には』というセリフを実現させた」と作者は述べている。
    
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
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:ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』にて登場する予定だったビグザムの後継機。宇宙世紀0120年代に火星独立ジオン軍(オールズ・モビル)が開発していた巨大MAで、言わば「RFビグ・ザム」と呼ぶべき機体とも言える。ビグザムの脚部をホバーユニットに変更している為かビグザムよりも地上機動性が高い。
 
:ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』にて登場する予定だったビグザムの後継機。宇宙世紀0120年代に火星独立ジオン軍(オールズ・モビル)が開発していた巨大MAで、言わば「RFビグ・ザム」と呼ぶべき機体とも言える。ビグザムの脚部をホバーユニットに変更している為かビグザムよりも地上機動性が高い。
 
;量産型ビグザム
 
;量産型ビグザム
:ゲーム『SDガンダムGジェネレーション』シリーズ(SRW未参戦)に登場するビグザムの量産型。陸上での運用に特化され、塗装も森林迷彩色になっている他、コスト削減のためIフィールドジェネレーターは耐ビームコートに変更されている。後に『機動戦士ガンダム カタナ』(SRW未参戦)に登場した機体はイットウ・ツルギ中佐らが搭乗するストライカー・カスタムによって撃墜されている。
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:ゲーム『SDガンダムGジェネレーション』シリーズに登場するビグザムの量産型。陸上での運用に特化され、塗装も森林迷彩色になっている他、コスト削減のためIフィールドジェネレーターは耐ビームコートに変更されている。後に漫画『機動戦士ガンダム カタナ』に登場した機体はイットウ・ツルギ中佐らが搭乗するストライカー・カスタムによって撃墜されている。
 
;ビグザム改
 
;ビグザム改
:漫画『逆襲のギガンティス』に登場するビグザムの発展形。サメの口を思わせる塗装など、全体的に有機的な意匠が強い。<br/>作中では二機登場したものの[[イデオン|伝説巨神]]には全く太刀打ちできず、一機は'''裏拳一発で粉砕'''されもう一機は'''片手で軽々と振り回された。'''相手が悪すぎたとしか言いようが無い。
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:漫画『逆襲のギガンティス』に登場するビグザムの発展形。サメの口を思わせる塗装など、全体的に有機的な意匠が強い。
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:作中では二機登場したものの[[イデオン|伝説巨神]]には全く太刀打ちできず、一機は'''裏拳一発で粉砕'''されもう一機は'''片手で軽々と振り回された。'''相手が悪すぎたとしか言いようが無い。
    
== 商品情報 ==
 
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== 資料リンク ==
 
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[http://wiki.cre.jp/GUNDAM/ビグ・ザム ガンダムWiki - ビグ・ザム]
 
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