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| ==マキナ(Machina)== | | ==マキナ(Machina)== |
− | 『[[鉄のラインバレル]]』に登場する、目的・製作者の不明なオーバーテクノロジーの産物である人型兵器の総称。また、本作の原作である読切作品『鋼鉄の華』の主役機の名称でもあるが、本項では前者について記述する。 | + | 『[[鉄のラインバレル]]』に登場する、目的・製作者の不明なオーバーテクノロジーの産物である人型兵器の総称。また、本作の原作である読切作品『鋼鉄の華』の主役機の名称でもあるが、本項では前者について記述する。「MACHINA」とはラテン語で「機械」を意味する。 |
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| === 基本概要 === | | === 基本概要 === |
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| 不明とされている設計・製作者の正体は、本編のヒロインである[[城崎絵美]]の父である城崎天児(きざき あまがつ)。その目的はセントラルの侵略用兵器であり、ラインバレルがその破壊である。 | | 不明とされている設計・製作者の正体は、本編のヒロインである[[城崎絵美]]の父である城崎天児(きざき あまがつ)。その目的はセントラルの侵略用兵器であり、ラインバレルがその破壊である。 |
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− | デザイン上の共通点としては、かかとがない、コクピットの外観が目に似ている事。さらにマキナに限らず、「ラインバレル」のメカのコンセプトは「アニメで描けないほど線の多いデザイン」。「MACHINA」とはラテン語で「機械」を意味する。
| + | デザイン上の共通点としては、かかとがない、コクピットの外観が目に似ている事。さらにマキナに限らず、「ラインバレル」のメカのコンセプトは「アニメで描けないほど線の多いデザイン」。 |
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| ===原作漫画版=== | | ===原作漫画版=== |
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| だが、残されたマキナ達は、存在を維持するための原則が人間の存在を前提としていたため、人類絶滅を目の当たりにして絶望。自分達が存在するために主を必要とした彼らは、自分達の中からそれを生み出すべく、殺し合いを始めた。これは、互いに殺し合う中で死の概念とそれに対する恐怖を認識し、それを起点に想像力を得て人間になろうとしたための行為。これによって想像力を得たとされるマキナは「'''ヒトマキナ'''」と呼称される。 | | だが、残されたマキナ達は、存在を維持するための原則が人間の存在を前提としていたため、人類絶滅を目の当たりにして絶望。自分達が存在するために主を必要とした彼らは、自分達の中からそれを生み出すべく、殺し合いを始めた。これは、互いに殺し合う中で死の概念とそれに対する恐怖を認識し、それを起点に想像力を得て人間になろうとしたための行為。これによって想像力を得たとされるマキナは「'''ヒトマキナ'''」と呼称される。 |
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− | なお、大量に存在するヴァーダントや洞窟の奥に埋まっていたペインキラーといったものがあるのに、加藤が何故正確なマキナの残数を把握していたのかは不明。
| + | なお、大量に存在するヴァーダントや洞窟の奥に埋まっていたペインキラーといったものがあるのに、加藤が何故正確なマキナの残数を把握していたのかは現在の所不明。 |
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| なお、自滅スイッチに対して「死の恐怖」を抱き、少なくとも天児などは想像を駆使して対処しようとしていたと思われるのだが、結局ファクター以外絶滅している理由は原作では語られていない(マキナの原則により「自滅スイッチ」を死の要因と看做して排除してしまった、ということも考えられる。天児は優子の死に際し「この時はまだファクターの概念はなかった」と述べ、既に自滅スイッチの入っていた久嵩はファクターとなって以降自殺行為に奔った形跡はない)。 | | なお、自滅スイッチに対して「死の恐怖」を抱き、少なくとも天児などは想像を駆使して対処しようとしていたと思われるのだが、結局ファクター以外絶滅している理由は原作では語られていない(マキナの原則により「自滅スイッチ」を死の要因と看做して排除してしまった、ということも考えられる。天児は優子の死に際し「この時はまだファクターの概念はなかった」と述べ、既に自滅スイッチの入っていた久嵩はファクターとなって以降自殺行為に奔った形跡はない)。 |
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| :[[JUDA]]本社の中枢であり、七支刀を武器とした接近戦を行う。ファクターは[[石神邦生]]。ただのマキナではなく「ヒトマキナ」の一人。邂逅時に名乗った名前は正確には「ユダ」であり、「ヒトマキナの裏切り者」という意味。「人類を救うための方法」とその実行プロセスを石神に伝え、最期は転送フィールドでヒトマキナに特攻をかけて消滅した。 | | :[[JUDA]]本社の中枢であり、七支刀を武器とした接近戦を行う。ファクターは[[石神邦生]]。ただのマキナではなく「ヒトマキナ」の一人。邂逅時に名乗った名前は正確には「ユダ」であり、「ヒトマキナの裏切り者」という意味。「人類を救うための方法」とその実行プロセスを石神に伝え、最期は転送フィールドでヒトマキナに特攻をかけて消滅した。 |
| ;[[ロストバレル]] | | ;[[ロストバレル]] |
− | :シャングリラ内部に死蔵されていた11体目にして「最後のマキナ」。最も初期に作られた最初の大型マキナであり、ラインバレルやヴァーダントなど、全てのマキナの原型。意匠は左二つ巴、ファクターは[[沢渡拓郎]]。ビームの刀を武器に戦う。ヒトマキナへの反攻作戦の最中、ツクヨミを破壊すべく出現。が……。 | + | :シャングリラ内部に死蔵されていた11体目にして「最後のマキナ」。最も初期に作られた最初の大型マキナであり、ラインバレルやヴァーダントなど、全てのマキナの原型。意匠は左二つ巴、ファクターは[[沢渡拓郎]]。ビームの刀を武器に戦う。ヒトマキナへの反攻作戦の最中、ツクヨミを破壊すべく出現。だが、絵美の危機を感知して転送で現れたラインバレルに阻まれ失敗している。 |
| ;[[新型迅雷]] | | ;[[新型迅雷]] |
| :迅雷の改良型。一時浩一も搭乗した。電脳もDソイルも持たず、何故これが「マキナ」に分類されるのかは不明。 | | :迅雷の改良型。一時浩一も搭乗した。電脳もDソイルも持たず、何故これが「マキナ」に分類されるのかは不明。 |
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| ;「お爺ちゃん」 | | ;「お爺ちゃん」 |
| :地上にいたヒトマキナの一体。リンカーンの姿をしている。真来梓に対し、「人間を救うにはどうすればいいか、人間を見て考えなさい」と言いつけている。特使としてアメリカ大統領との会談にやって来たが、真の目的はロストバレルのファクターとなった沢渡との接触であった。 | | :地上にいたヒトマキナの一体。リンカーンの姿をしている。真来梓に対し、「人間を救うにはどうすればいいか、人間を見て考えなさい」と言いつけている。特使としてアメリカ大統領との会談にやって来たが、真の目的はロストバレルのファクターとなった沢渡との接触であった。 |
− | :加藤の話では、アメリカ大統領と会談したさい、「人類のリセット」を宣告したらしいが・・・? | + | :加藤の話では、アメリカ大統領と会談したさい、「人類のリセット」を宣告したらしいが……? |
| ;[[大場真来梓]] | | ;[[大場真来梓]] |
| :哨戒偵察型ヒトマキナの一体で、青い髪を持った少女型。1999年の大晦日から地球に派遣されていた。「お爺ちゃん」の言いつけに従い、人類を救うために人間の観察を続けており、ヒトマキナの侵攻に際して「正義の味方」として戦うことを決意。その後は加藤機関との同調を拒みつつ(ちなみにテレビの情報を真に受けて彼らを悪者だと思っていた)独自に戦っていたが、通信で目にした森次に一目惚れしてあっさり方針転換、機関についてしまった。 | | :哨戒偵察型ヒトマキナの一体で、青い髪を持った少女型。1999年の大晦日から地球に派遣されていた。「お爺ちゃん」の言いつけに従い、人類を救うために人間の観察を続けており、ヒトマキナの侵攻に際して「正義の味方」として戦うことを決意。その後は加藤機関との同調を拒みつつ(ちなみにテレビの情報を真に受けて彼らを悪者だと思っていた)独自に戦っていたが、通信で目にした森次に一目惚れしてあっさり方針転換、機関についてしまった。 |
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| ;[[デウスエクスマキナ]] | | ;[[デウスエクスマキナ]] |
| :ヒトマキナの「主」。通常のマキナに対するファクターに相当する存在であり、明確な個我と心を持つ。ちなみに21巻の時点では真来梓が「デウス」という名前を口にしたのみ。なお、実はより上位の機体が存在。 | | :ヒトマキナの「主」。通常のマキナに対するファクターに相当する存在であり、明確な個我と心を持つ。ちなみに21巻の時点では真来梓が「デウス」という名前を口にしたのみ。なお、実はより上位の機体が存在。 |
| + | ;空母型ヒトマキナ |
| + | :22巻のニューヨーク解放作戦で現れた戦艦型。巨大な胴部に転送フィールドの発生装置を持ち、侵攻部隊の母艦として行動する。ハインド、ラヴバレル、ヴァーダントの攻撃を受け転送装置を破壊されつつも、沢渡言う所の「世界の終焉」たるヒトマキナを転送しようとしたが、突然現れたラインバレルの圧縮転送フィールドで顔面部をえぐり取られ、爆散した。 |
| + | ;「世界の終焉」 |
| + | :22巻で空母型が転送しようとした超巨大ヒトマキナ。沢渡が「世界の終焉」と形容したところを見ると、恐らく「人類のリセット」を担う存在であろうと思われる。ニューヨーク解放戦の最中に開かれた転送フィールドから現れようとしていたが、帰還したラインバレルの攻撃で空母型が爆散したためフィールドが消滅、抜け出ていた頭部と指だけが置き去りにされて機能を停止した。 |
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| === アニメ版 === | | === アニメ版 === |
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| :後日談「鉄の影」に登場したラインバレルの影。ファイナルフェイズの際に亜空間に焼き付けられたラインバレルのシルエットがスフィアを通じて実体化した存在で、「マキナ殺し」の存在に従って暴走している。復活を遂げた本物のラインバレルによって全て蹴散らされた。 | | :後日談「鉄の影」に登場したラインバレルの影。ファイナルフェイズの際に亜空間に焼き付けられたラインバレルのシルエットがスフィアを通じて実体化した存在で、「マキナ殺し」の存在に従って暴走している。復活を遂げた本物のラインバレルによって全て蹴散らされた。 |
| ;[[デウスエクスマキナ|マキナ]] | | ;[[デウスエクスマキナ|マキナ]] |
− | :「鋼鉄の華」の主役機で、ラインバレルの原型。意匠は右一つ巴、搭乗者(ファクターではない)は浩一と絵美。マキナの基本デザインはこの時点で完成していた。 | + | :「鋼鉄の華」の主役機で、ラインバレルのデザイン原型。意匠は右一つ巴、搭乗者(ファクターではない)は浩一と絵美。マキナの基本デザインはこの時点で完成していた。 |
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| ==関連用語== | | ==関連用語== |