差分

参戦先一覧は蛇足と考えて削除
1行目: 1行目:  
== フルメタル・パニックシリーズ(Full Metal Panic Series) ==
 
== フルメタル・パニックシリーズ(Full Metal Panic Series) ==
賀東招二による「月刊ドラゴンマガジン」連載のライトノベル。幼少期から戦場に身を置き、生き抜いてきた兵士・[[相良宗介]]を[[主人公]]にしたSFミリタリーアクション作品。学園コメディの短編シリーズも存在する。アニメ化され、更に[[スーパーロボット大戦シリーズ]]にもアニメ版のクレジットで参戦した。
+
賀東招二による「月刊ドラゴンマガジン」連載のライトノベルと、それを原作としたアニメシリーズ。幼少期から戦場に身を置き、生き抜いてきた兵士・[[相良宗介]]を[[主人公]]にしたSFミリタリーアクション作品。学園コメディの短編シリーズも存在する。
    
=== 原作小説 ===
 
=== 原作小説 ===
当初は短編が「ドラゴンマガジン」に連載され、長編は書き下ろしという形を取る(ドラゴンマガジンの基本パターン)。短編を終わらせ、一時期長編が連載に移行したが、程なく書き下ろしに戻った。クライマックス直前の場面で終わった巻から2年以上続刊が出ず、ファンをやきもきさせていたが、2010年7月・8月に最終話上下巻が刊行され、およそ12年の連載を経て完結を迎えた。
+
当初は短編が「ドラゴンマガジン」に連載され、長編は書き下ろしという形を取っていた(ドラゴンマガジンの基本パターン)。短編を終わらせ、一時期長編が連載に移行したが、程なく書き下ろしに戻った。クライマックス直前の場面で終わった巻から2年以上続刊が出ず、ファンをやきもきさせていたが、2010年7月・8月に最終話上下巻が刊行され、およそ12年の連載を経て完結を迎えた。
    
短編シリーズは2004年に連載終了。2011年8月に既存の未収録分エピソードを収録した9冊目が発売された。同日には実質続編ともいえる別作者の外伝『フルメタル・パニック! アナザー』の刊行もスタートした。
 
短編シリーズは2004年に連載終了。2011年8月に既存の未収録分エピソードを収録した9冊目が発売された。同日には実質続編ともいえる別作者の外伝『フルメタル・パニック! アナザー』の刊行もスタートした。
11行目: 11行目:     
この世界では、ソ連でペレストロイカを推進したミハイル・ゴルバチョフ書記長が暗殺されている。そのためソ連が崩壊しておらず、アフガン紛争がロボット兵器AS([[アーム・スレイブ]])の投入により早期に終結したことになっており、未だにソ連を初めとした東側諸国が勢力を持っているだけではなく、冷戦構造はむしろ拡大され、ドイツ、朝鮮半島、ベトナムに継いで中国までもが南北に分断されている(ただし、ドイツは史実通り統合している)。
 
この世界では、ソ連でペレストロイカを推進したミハイル・ゴルバチョフ書記長が暗殺されている。そのためソ連が崩壊しておらず、アフガン紛争がロボット兵器AS([[アーム・スレイブ]])の投入により早期に終結したことになっており、未だにソ連を初めとした東側諸国が勢力を持っているだけではなく、冷戦構造はむしろ拡大され、ドイツ、朝鮮半島、ベトナムに継いで中国までもが南北に分断されている(ただし、ドイツは史実通り統合している)。
主人公・相良宗介が所属する傭兵部隊[[ミスリル]]は、そんな不安定な国際情勢の中、秩序安定を図る目的で結成された部隊であり、世界各地に姿を現す。
     −
==登場作と扱われ方==
+
主人公・[[相良宗介]]が所属する傭兵部隊[[ミスリル]]は、そんな不安定な国際情勢の中、秩序安定を図る目的で結成された部隊であり、世界各地に姿を現す。
『J』『W』ともアニメ版名義での参戦。アニメ版3作目のTSRは『W』に参戦こそしているのだが、基本的に『J』の使い回しだったため、『TSR』でメカデザインが変更されたのにも関わらず、第一作目のメカデザインで『TSR』のストーリーをなぞる形となっている。<br />
  −
シリーズの本筋の謎や[[伏線]]が解き明かされるのはアニメ化されてない後半エピソードであり、さらには『J』『W』はその小説版での種明かしがされる前に開発されているため、これらのスパロボシリーズではクロスオーバーを駆使して原作とは全く異なる独自の解釈で伏線解消に努めている。
     −
2013年発売の『[[スーパーロボット大戦UX]]』では『[[鉄のラインバレル]]』が原作漫画版設定での参戦が実現した為、本作もアニメ化されていないストーリー込で原作小説名義での参戦・再現を望む声も多い。
+
== スパロボシリーズにおいて ==
 +
[[スーパーロボット大戦シリーズ]]初参戦の『[[スーパーロボット大戦J]]』、2回目の『[[スーパーロボット大戦W]]』ともアニメ版クレジットでの参戦。アニメ版3作目の『TSR』はWに参戦こそしているのだが、戦闘アニメーションは基本的にJの使い回しだったため、『TSR』でメカデザインが変更されたのにも関わらず第一作目のメカデザインで『TSR』のストーリーをなぞる形となっている。<br />
 +
シリーズの本筋の謎や[[伏線]]が解き明かされるのはアニメ化されてない後半エピソードであり、さらにJとWはその小説版での種明かしがされる前に開発されているため、両作ではクロスオーバーを駆使して原作とは全く異なる独自の解釈で伏線解消に努めている。
   −
=== Zシリーズ ===
+
2013年発売の『[[スーパーロボット大戦UX]]』では『[[鉄のラインバレル]]』が原作漫画版設定での参戦が実現した為、本作もアニメ化されていないストーリー込で原作小説名義での参戦・再現を望む声も多い。<br />
;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]
+
[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]』にて、初参戦のJから約9年の時を経てアニメ3作がついに初の声付きで参戦。据え置き機への参戦も初であり、さらに参戦自体もW以来の7年ぶりとなる。PV第1弾にて[[相良宗介]][[テレサ・テスタロッサ]][[ガウルン]]が登場している。原作のイラストレーターである四季童子がTwitterで「第三次スーパーロボット大戦Zで原作フル参戦」と述べており(該当のツイートは削除済み)、真偽も込みで続報が待たれる。
:初参戦のJから約9年の時を経てアニメ3作がついにスパロボシリーズに初の音声付きで参戦。据え置き機への参戦も初であり、さらに参戦自体もW以来の7年ぶりとなる。PV第1弾にて[[相良宗介]][[テレサ・テスタロッサ]][[ガウルン]]が登場している。
  −
 
  −
=== 携帯機シリーズ ===
  −
;[[スーパーロボット大戦J]]
  −
:アニメ版第1作と『ふもっふ』が参戦。
  −
;[[スーパーロボット大戦W]]
  −
:Jの2作に加え『TSR』が初参戦。
  −
=== 単独作品 ===
  −
;[[スパロボ学園]]
  −
:
      
== シリーズ一覧 ==
 
== シリーズ一覧 ==
99行目: 88行目:     
=== スピンアウト作品 ===
 
=== スピンアウト作品 ===
 +
『フルメタル・パニック! アナザー 5』限定版にはアクションフィギュア「ROBOT魂 ブレイズ・レイヴン二号機」が同梱。また、文庫本のカラーカバーのイラストが通常版とは異なる。
 
{| class="wikitable"
 
{| class="wikitable"
 
|-
 
|-
! タイトル !! 初版発売年月
+
! タイトル !! 初版発売年月日
 
|-
 
|-
| フルメタル・パニック! アナザー 1 || 2011年8月20日発売
+
| フルメタル・パニック! アナザー 1 || 2011年8月20日
 
|-
 
|-
 
| フルメタル・パニック! アナザー 2 || 2011年12月20日
 
| フルメタル・パニック! アナザー 2 || 2011年12月20日
113行目: 103行目:  
|フルメタル・パニック! アナザー 5 通常版 || 2013年2月20日
 
|フルメタル・パニック! アナザー 5 通常版 || 2013年2月20日
 
|-
 
|-
|フルメタル・パニック! アナザー 5 ブレイズ・レイヴン二号機(ROBOT魂)付限定版 || 2013年2月6日 アクションフィギュアが同梱。文庫本のカラーカバーのイラストが通常版とは異なる。
+
|フルメタル・パニック! アナザー 5 限定版 || 2013年2月6日
 
|-
 
|-
 
|フルメタル・パニック! アナザー 6 || 2013年9月25日
 
|フルメタル・パニック! アナザー 6 || 2013年9月25日
135行目: 125行目:     
== 余談 ==
 
== 余談 ==
 +
*小説シリーズの次巻予告は『[[装甲騎兵ボトムズ]]』の次回予告のオマージュである。
 
*非アニメ化シナリオの一つ『磯の香りのクック・ロビン』というシナリオに「ダイクウマリュウキングガイ」なる架空の貝が登場する。この名前は[[大空魔竜ガイキング|申し訳程度だがアナグラム]]になっている。
 
*非アニメ化シナリオの一つ『磯の香りのクック・ロビン』というシナリオに「ダイクウマリュウキングガイ」なる架空の貝が登場する。この名前は[[大空魔竜ガイキング|申し訳程度だがアナグラム]]になっている。
 
*作者の賀東招二氏は大のスパロボファンであり、劇中設定も「スパロボ参戦の際に使用しやすいもの」を考えて作られているらしい。ちなみに賀東氏のプレイスタイルは[[量産機]]でクリアするタイプだそうである。
 
*作者の賀東招二氏は大のスパロボファンであり、劇中設定も「スパロボ参戦の際に使用しやすいもの」を考えて作られているらしい。ちなみに賀東氏のプレイスタイルは[[量産機]]でクリアするタイプだそうである。