差分

5,025 バイト除去 、 2013年9月17日 (火) 17:24
「因果の鎖」関連を分割
37行目: 37行目:  
その出生は[[ユーゼス・ゴッツォ]]に関係し、ユーゼスの意思で操られていたが、逆にユーゼスの真意を理解した上で、最終的に彼を倒すべく奔走した。OGシリーズでは、この一連の行動と意志については「[[ジュデッカ]]の枷」という形で表現されている。
 
その出生は[[ユーゼス・ゴッツォ]]に関係し、ユーゼスの意思で操られていたが、逆にユーゼスの真意を理解した上で、最終的に彼を倒すべく奔走した。OGシリーズでは、この一連の行動と意志については「[[ジュデッカ]]の枷」という形で表現されている。
   −
そして全てが解決した彼は、乗機の[[アストラナガン]]と共に、'''「因果律の番人」の一人'''として生きていくことになる。
+
そして全てが解決した彼は、乗機の[[アストラナガン]]と共に、'''「[[因果律]]の番人」の一人'''として生きていくことになる。
    
彼にまつわる推測や謎の多くは、彼がSHOの主人公と「同一の存在、あるいは同一の人格を持った存在」なのか、「何の関係もない並行世界の別人なのか」がはっきりしていない部分に起因するものが多い。少なくともSHO-αシリーズにおいては同一人物であることが確定しているのだが、以後の彼がどうなったかが不明の上、OGSではその世界のバルシェムに何者かが憑依しており、さらにαシリーズのキャラクターであるクォヴレーとの邂逅もなされているため、ますますこの辺りが不明瞭になってきている。しかし、諸々の描写や示唆を鑑みるに、SHO-α-OGの繋がりにおいて、「イングラム・プリスケン」という存在が同一のものであることはほぼ疑いないだろう。
 
彼にまつわる推測や謎の多くは、彼がSHOの主人公と「同一の存在、あるいは同一の人格を持った存在」なのか、「何の関係もない並行世界の別人なのか」がはっきりしていない部分に起因するものが多い。少なくともSHO-αシリーズにおいては同一人物であることが確定しているのだが、以後の彼がどうなったかが不明の上、OGSではその世界のバルシェムに何者かが憑依しており、さらにαシリーズのキャラクターであるクォヴレーとの邂逅もなされているため、ますますこの辺りが不明瞭になってきている。しかし、諸々の描写や示唆を鑑みるに、SHO-α-OGの繋がりにおいて、「イングラム・プリスケン」という存在が同一のものであることはほぼ疑いないだろう。
52行目: 52行目:  
ユーゼスがデビルガンダムを取り戻し、デビルガンダム内のクロスゲート・パラダイム・システムの封印が解けた際、イングラムの脳内のクロスゲート・パラダイム・システムが活動を再開、頭痛に倒れ、ユーゼスの記憶を全て取り戻す。
 
ユーゼスがデビルガンダムを取り戻し、デビルガンダム内のクロスゲート・パラダイム・システムの封印が解けた際、イングラムの脳内のクロスゲート・パラダイム・システムが活動を再開、頭痛に倒れ、ユーゼスの記憶を全て取り戻す。
   −
最終決戦で、ユーゼスは計画の狂いでもう一人の己ではなく、イングラムという個人として生じた彼を利用し、自身と現世を繋ぐ因果律たる怪人や怪獣、そしてガイアセイバーズを始末することを決断。操られそうになったイングラムだが、リュウセイや仲間達の声で自我を取り戻し、対峙する。ユーゼスはその場において、本体であるユーゼスがダメージを受ければ、それはそのままイングラムにも跳ね返ることを告げるが、イングラムにとっては記憶を取り戻した時点で知っていることであるため、自分の消滅も覚悟の上で戦いに臨んだ。最後にはSRXチームと力を合わせ、ユーゼスが変化した「超神ゼスト」へとトドメを刺す。そしてユーゼスの全ての記憶を持つイングラムは、仲間にこの世界がユーゼスが作った虚構の世界であることを明かした。そして、ユーゼスが死に、CPSが消滅したことでユーゼスの虚構の世界は崩壊。イングラムもまた消滅したかに見えたが、リュウセイ達の属していた世界に飛ばされ、彼らの教官、SRX計画のメインメンバーとしてパートナー共々姿を現していた。αシリーズの世界だと思われるが、αではこの時点でユーゼスの枷を受けていたため、関係は不透明(こちらでは元の人格らしき描写がある)。
+
最終決戦で、ユーゼスは計画の狂いでもう一人の己ではなく、イングラムという個人として生じた彼を利用し、自身と現世を繋ぐ[[因果律]]たる怪人や怪獣、そしてガイアセイバーズを始末することを決断。操られそうになったイングラムだが、リュウセイや仲間達の声で自我を取り戻し、対峙する。ユーゼスはその場において、本体であるユーゼスがダメージを受ければ、それはそのままイングラムにも跳ね返ることを告げるが、イングラムにとっては記憶を取り戻した時点で知っていることであるため、自分の消滅も覚悟の上で戦いに臨んだ。最後にはSRXチームと力を合わせ、ユーゼスが変化した「超神ゼスト」へとトドメを刺す。そしてユーゼスの全ての記憶を持つイングラムは、仲間にこの世界がユーゼスが作った虚構の世界であることを明かした。そして、ユーゼスが死に、CPSが消滅したことでユーゼスの虚構の世界は崩壊。イングラムもまた消滅したかに見えたが、リュウセイ達の属していた世界に飛ばされ、彼らの教官、SRX計画のメインメンバーとしてパートナー共々姿を現していた。αシリーズの世界だと思われるが、αではこの時点でユーゼスの枷を受けていたため、関係は不透明(こちらでは元の人格らしき描写がある)。
    
ちなみに、この当時は後のスパロボとは全く声が違う(α味方版が一番この当時に近く、OGシリーズでは声が重くなっており別人の様になっている)。
 
ちなみに、この当時は後のスパロボとは全く声が違う(α味方版が一番この当時に近く、OGシリーズでは声が重くなっており別人の様になっている)。
102行目: 102行目:     
スパロボではどのシリーズにおいても真意に即した行動はとれず、死に際、あるいは最後の最後の局面で自我を取り戻すことが多い、自分の意思で行動できるのは死んでいる時だけ、というオリジナルキャラでも屈指の苦労人である。
 
スパロボではどのシリーズにおいても真意に即した行動はとれず、死に際、あるいは最後の最後の局面で自我を取り戻すことが多い、自分の意思で行動できるのは死んでいる時だけ、というオリジナルキャラでも屈指の苦労人である。
  −
=== 「因果の鎖」とイングラム ===
  −
イングラムを苦労人足らしめている要素はいくつかあるが、その中でもっとも大きいのが「因果の鎖」である。ユーゼスやイングラム自身が言及したほか、SHOではユーゼスとどこかの世界のラオデキヤ、αシリーズではイングラムとユーゼス、さらにクォヴレーが繋がれている他、シヴァーが拘わっていた節がある。
  −
  −
これが何を意味するのかは今のところ全く以って謎だが、諸々考えるに「因果律の連鎖」とみるべきだろう。この因果律とは、別の作品でも散見される単語だが、これはおおざっぱに言うと「'''世界とそこに属するモノを『こういう原因でこういう結果になっている』と規定しているルールのようなもの'''」である(αシリーズの[[アカシック・レコード]]が顕著な例)。メタ視点を入れて見ると、例えばαシリーズなら、「'''先史文明においてガンエデンが建造された'''」→「'''よってどの作品でどの主人公を選んでも、シリーズの最後にはケイサル・エフェスが待ち受けている'''」という結果に至ることになる。各主人公のルートはそれぞれが並行世界の関係にあるのがミソである。<br/>もっと単純な例を挙げれば、クォヴレーなら「'''クォヴレー・ゴードンとして存在している'''」という結果の前に「'''イングラムによる干渉を受けた'''」という原因が存在する。裏返すと、原因が何らかの方法で(それこそCPSなどで)消去されれば、それに付随する結果もまた因果律に従って消去されることになる。一番顕著な例である[[アダマトロン]]を見てみると、「'''アダマトロンが存在する'''」という結果に至るために「'''イングが鋼龍戦隊で成長する'''」「'''マシアフたるイルイが目覚める'''⇒'''[[ナシム・ガンエデン]]が起動する'''」「'''AI1が暴走する'''」「'''南極のクロスゲートが起動する'''」等々の多くの「因」が必要となっているため、これらの一つでも欠けると存在できなかったことになる。
  −
  −
イングラム達を縛る「鎖」はこれを言い換えたもので、現状起きている(イングラムなら「自我の確立に執念を燃やし、その確立と共に、あるいは程なくして命を失う」)現象は因果の「果」にあたる。つまり、それに至るまでの「因」があるはずなのだが、これに関しては全く以って不明。どこかの世界のユーゼスはこの「因」を知ろうとして頓挫し、因果に縛られない新たな世界の構築を目論んでやはり失敗したらしい。
  −
  −
本編のユーゼスはこれに気付いていた様子があり、CPSによって神になろうとしたのは偏にこの鎖から抜け出すためであったらしい。彼はこれから抜け出すために、経緯や方法、結末の受け止め方は違えどCPSを開発し、利用しているがその都度阻まれている。この一連の真相に気付いていた貴重な人物であるシヴァーは、クォヴレーと対峙した際に彼もまた因果の鎖に繋がれていると言及していたが、多くを語ることなく死んでしまったため真相は分からずじまいとなった。
  −
  −
別作品ではアサキムまでも言及している上、関連要素が藪の中であるため説得力のある推測は出来ないが、起きている事象だけで、かつイングラムとユーゼスに関してのみ言うならば、『どの世界のどの時間においても、互いに操る者、操られる者であり、最終的にはどちらも世界からいなくなる』という結果が出ている。またそれぞれに対して言うならば、イングラムは『操られた上で自我の確立に執着し、成就と共に散る』という結果、ユーゼスは『末路に破滅の運命が待っており、それを逃れようとして阻まれる』という結果が確定されている。しかし、其れに至るまでの「因」は未だわかっていない。
  −
  −
彼らを縛る「因果の鎖」とは、ユーゼス、イングラム、クォヴレー、シヴァー、ラオデキヤ、その他多くの人間の存在を規定している「因」と「果」が互いに影響し合い、それらが縒り合わさって収束した結果、雁字搦めになって解けなくなってしまった状態だと思われる。
  −
  −
DWにおいてクォヴレーは、彼らが鎖から逃れる方法はもう一つあり、それは「数多の世界が大いなる終焉を迎える時(=輪廻の可能性が消え、因果の鎖そのものが機能を失う時)」だと述べている。
      
=== 総論 ===
 
=== 総論 ===
553

回編集