差分

編集の要約なし
29行目: 29行目:     
== 概要 ==
 
== 概要 ==
正式名称「'''古代合体エルドラV'''」。その名の通り戦闘機「グランヘッダー」、重爆撃機「パワーハンダー」、鳥形メカ「ボディガンダー」、重戦車「ナイスフッター」、鳥形サポートメカ「ピンクアミーゴ」の5体のマシンが合体して誕生するレプリカ最強の[[ヨロイ]]([[カギ爪の男の集団]]による技術革新前)。合体時の掛け声は「レッツゴー!エルドラド!(Let's go! El dorado!)」。合体時には[[スーパー戦隊シリーズ]]に登場する巨大ロボットのように搭乗員のシートが一つのコクピットに集結する。
+
正式名称「'''古代合体エルドラV'''」。その名の通り戦闘機「グランヘッダー」、重爆撃機「パワーハンダー」、鳥形メカ「ボディガンダー」、重戦車「ナイスフッター」、鳥形サポートメカ「ピンクアミーゴ」の5体のマシンが合体して誕生する、レプリカ最強の[[ヨロイ]]([[カギ爪の男の集団]]による技術革新前では)。
   −
主に格闘戦に主眼を置いた設計であり、その巨体から繰り出される力はレプリカ最強の名に恥じないが、燃費は悪いようである。[[オリジナル7]]を除いた他の[[ヨロイ]]と同様に二足歩行は出来ないため、足の裏のローラーで移動する('''飛行機や戦車が高速飛行しながら空中合体できる癖に歩行だけは無理'''というのも奇妙な話ではあるが)。
+
合体時の掛け声は「レッツゴー!エルドラド!(Let's go! El dorado!)」。合体時には[[スーパー戦隊シリーズ]]に登場する巨大ロボットのように搭乗員のシートが一つのコクピットに集結する。
   −
その昔[[エルドラメンバー|エルドラチーム]]が本機を駆り「ザウルス帝国」と呼ばれる敵と戦って勝利を収め、この世界に平和を取り戻した。なお'''現在の[[エンドレス・イリュージョン]]にヨロイが少ないのは、当時エルドラVによって無法者の乗るヨロイが大量にぶっ壊されたためである'''
+
主に格闘戦に主眼を置いた設計であり、その巨体から繰り出される力はレプリカ最強の名に恥じないが、燃費は悪いようである。また、[[オリジナル7]]を除いた他の[[ヨロイ]]と同様に二足歩行は出来ないため、足の裏のローラーで移動する('''飛行機や戦車が高速飛行しながら空中合体できるのに歩行だけは無理'''というのも奇妙な話ではあるが)。
   −
その後、使命を終えたエルドラVはグローリアの町の郊外のピラミッドに未整備のまま収納されていたが、[[ブッチ]]が引き起こした[[ヨロイ]]騒ぎをきっかけに再び勇者達が乗り込んだ。そしてこの後[[エルドラソウル]]に生まれ変わることになり[[カギ爪の男]]の野望を止める為に旅立つ。
+
その昔[[エルドラメンバー|エルドラチーム]]は本機を駆り「ザウルス帝国」を始めとする数々の悪と戦って勝利を収め、この世界に平和を取り戻した。'''現在の[[エンドレス・イリュージョン]]にヨロイが少ないのは、当時エルドラチームによって無法者の乗るヨロイが大量にぶっ壊されたため'''である。
 +
 
 +
その後、使命を終えたエルドラVはグローリアの町の郊外のピラミッド型基地に未整備のまま収納されていたが、[[ブッチ]]が引き起こした[[ヨロイ]]騒ぎをきっかけに再び勇者達を乗せて戦った。
 +
 
 +
その後、[[エルドラソウル]]へと生まれ変わり、[[カギ爪の男]]の野望を止めるために旅立つ。
    
=== 構成機体 ===
 
=== 構成機体 ===
47行目: 51行目:  
:脚部を構成する重戦車。カルロスが搭乗するが、劇中では'''カルロスは寝っぱなし'''である。
 
:脚部を構成する重戦車。カルロスが搭乗するが、劇中では'''カルロスは寝っぱなし'''である。
 
;ピンクアミーゴ
 
;ピンクアミーゴ
:バックパックに装着される鳥型サポートメカ。チヅルが搭乗した機体であったが、彼女が既に故人であった為、ブッチ戦では当初これを欠いた状態での戦闘を強いられた。
+
:バックパックに装着される鳥型サポートメカ。チヅルが搭乗した機体であったが、彼女が既に故人であったため、ブッチ戦では当初これを欠いた状態での戦闘を強いられた。
 
=== エルドラIV ===
 
=== エルドラIV ===
当初出撃したときのエルドラ。補給ユニットであるピンクアミーゴを欠く形態のため、出力が大幅に落ちる。必殺技もほとんど使えず敵のヨロイに大苦戦することになる。ピンクアミーゴの有無以外でのこの形態の特徴は角部分が小さいこととフェイスガードが無いこと。
+
ピンクアミーゴ以外の四機が合体した状態。補給ユニットであるピンクアミーゴが欠けているため、出力が大幅に落ち、敵のヨロイに大苦戦を強いられる。ピンクアミーゴの有無以外でのこの形態の特徴は、角飾りが小さいのとフェイスガードが無いこと。
    
スパロボではユニットアイコンのみの登場。
 
スパロボではユニットアイコンのみの登場。
61行目: 65行目:  
;[[スーパーロボット大戦T]]
 
;[[スーパーロボット大戦T]]
 
:'''名前のみの登場'''。本作ではエルドラメンバーは火星の各地で目撃されたテロリストを退治するためにグローリアの町から旅立っており、その際ピンクアミーゴは置いて行かれたようでエルドラIVが[[イベント・演出でのみ登場するメカ|マップアイコンだけの登場]]をしている。
 
:'''名前のみの登場'''。本作ではエルドラメンバーは火星の各地で目撃されたテロリストを退治するためにグローリアの町から旅立っており、その際ピンクアミーゴは置いて行かれたようでエルドラIVが[[イベント・演出でのみ登場するメカ|マップアイコンだけの登場]]をしている。
:旅の途中で知り合ったプリシラと共にトリノリアの町までやってくるが、[[ジョー・ラッツ|ジョー]]の攻撃から[[ブラウニー]]をかばった事でガタが来てしまい、離脱する。背を向けて登場するのでピンクアミーゴが欠けていることが分かりやすい。本作では10年ぶりに立ち上がったと説明されており、未整備期間が短くなったためかエルドラIVでありながら鮮やかな色をしている(もっとも、ネロ達が[[ブラックマイトガイン]]の面倒を見ていた事を考えると普通に動かしていた可能性も考えられるし、グローリアの町から旅立ってしばらく転戦していた事が示唆されているのでその間に埃が取れた可能性もある)。[[剣鉄也|鉄也]]はエルドラVがいまだに現役だったことに驚いていた。
+
:旅の途中で知り合ったプリシラと共にトリノリアの町までやってくるが、[[ジョー・ラッツ|ジョー]]の攻撃から[[ブラウニー]]をかばったことでガタが来てしまい、離脱する。背を向けて登場するのでピンクアミーゴが欠けていることが分かりやすい。
 +
:本作では10年ぶりに立ち上がったと説明されており、未整備期間が短くなったためかエルドラIVでありながら鮮やかな色をしている(もっとも、ネロ達が[[ブラックマイトガイン]]の面倒を見ていたのを考えると普通に動かしていた可能性も考えられるし、グローリアの町から旅立ってしばらく転戦していたことが示唆されているのでその間に埃が取れた可能性もある)。[[剣鉄也|鉄也]]はエルドラVが今も現役だったことに驚いていた。
    
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
67行目: 72行目:  
主役機の[[ダン・オブ・サーズデイ]]はちっとも技名が無いのに、エルドラはしつこいくらい名前がついている。ただ、その場のノリで叫んだだけと思われる技も多い。
 
主役機の[[ダン・オブ・サーズデイ]]はちっとも技名が無いのに、エルドラはしつこいくらい名前がついている。ただ、その場のノリで叫んだだけと思われる技も多い。
 
;フリーフォールグラッチェ
 
;フリーフォールグラッチェ
:訳すると「自由落下ありがとう」。空中での合体から落ちてきた時に踏みつける技(当たるかどうかは完全に運次第)。
+
:訳すると「自由落下ありがとう」。空中での合体後に急降下キック……ではなく、落ちながら踏みつける技で、当たるかどうかは完全に運次第。
 
:『[[スーパーロボット大戦K|K]]』ではエルドラフィストの演出に組み込まれた。なお英語とスペイン語が混ざっているのは、エルドラメンバーの出身であるグローリアの町の文化によるものである。
 
:『[[スーパーロボット大戦K|K]]』ではエルドラフィストの演出に組み込まれた。なお英語とスペイン語が混ざっているのは、エルドラメンバーの出身であるグローリアの町の文化によるものである。
 
;ボンバディーロ
 
;ボンバディーロ
80行目: 85行目:  
;エル・インフェルノ・イ・シエロ
 
;エル・インフェルノ・イ・シエロ
 
:本編では設定のみだったが、『K』で始めて映像化された。赤熱化した右手と白熱化した左手を合わせて敵に叩き込むエルドラV最大の必殺技。
 
:本編では設定のみだったが、『K』で始めて映像化された。赤熱化した右手と白熱化した左手を合わせて敵に叩き込むエルドラV最大の必殺技。
:両手を合わせて出す・技名が[[スペイン語]]で「'''地獄と天国'''」など、[[ガオガイガー]]のヘル・アンド・ヘブンが元ネタであることが示唆されており、『K』では、技のモーション及び戦闘アニメの演出について、[[チヅル]]のカットインが入ること以外は『[[スーパーロボット大戦W|W]]』でのヘルアンドヘヴンとほとんど同じである。実は[[エルドラソウル]]が単品では備えていない「[[バリア貫通]]」がある上に、エルドラソウルの初期必殺武器ディアマンテクラッシュよりも攻撃力が高い。
+
:両手を合わせて出す・技名がスペイン語で「'''地獄と天国'''」など、[[ガオガイガー]]のヘル・アンド・ヘブンが元ネタであることが示唆されており、『K』では、技のモーション及び戦闘アニメの演出について、[[チヅル]]のカットインが入ること以外は『[[スーパーロボット大戦W|W]]』でのヘルアンドヘヴンとほとんど同じである。実は[[エルドラソウル]]が単品では備えていない「[[バリア貫通]]」がある上に、エルドラソウルの初期必殺技・ディアマンテクラッシュよりも攻撃力が高い。
 
:ちなみに非常にそっくりな2者の技ではあるが、ヘル・アンド・ヘブンが「右腕の攻撃エネルギーと左腕の防御エネルギーという対局の力を合わせてスパークさせて融合させる」技なのに対して、こちらは「赤熱化した右手と白熱化した左手を合わせて熱の相乗効果として融合させる」技なので性質は対局と言える。ドラゴンクエストで例えるところの前者「メドローア」と後者「ミナデイン」といったところだろうか。
 
:ちなみに非常にそっくりな2者の技ではあるが、ヘル・アンド・ヘブンが「右腕の攻撃エネルギーと左腕の防御エネルギーという対局の力を合わせてスパークさせて融合させる」技なのに対して、こちらは「赤熱化した右手と白熱化した左手を合わせて熱の相乗効果として融合させる」技なので性質は対局と言える。ドラゴンクエストで例えるところの前者「メドローア」と後者「ミナデイン」といったところだろうか。
   99行目: 104行目:  
:専用曲つきで往年の勇者シリーズの手法を踏襲している。ちなみにわざわざこれのために[[勇者シリーズ]]を手がけたスタッフを呼んできたという逸話がある。後述の通りデザイナーの関係で細かい演出はエルドラン系の方が近いが。
 
:専用曲つきで往年の勇者シリーズの手法を踏襲している。ちなみにわざわざこれのために[[勇者シリーズ]]を手がけたスタッフを呼んできたという逸話がある。後述の通りデザイナーの関係で細かい演出はエルドラン系の方が近いが。
 
;勇者は再び
 
;勇者は再び
:町の人々に疎まれて復讐しようとする[[ブッチ]]を止めるために数十年ぶりに乗り込む。[[ブッチ]]と同様に町の人達に疎まれても恨まないのは、爺さん達が町と町に住む人々を愛しているためであった。そして愛する者達を守る為に駆けつけた(正確には彼らの心意気を認めた[[ヴァン]]が[[ダン・オブ・サーズデイ|ダン]]で投げ飛ばした)ピンクアミーゴが合体。そこで[[チヅル]]の魂と思われる姿が、四人の心を一つにし勝利を収める。
+
:町の人々に疎まれて復讐しようとする[[ブッチ]]を止めるため、数十年ぶりに立ち上がったエルドラメンバー。[[ブッチ]]と同様、町民達に疎まれても恨まなかったのは、彼らが町と町に住む人々を愛していたからであった。そして愛する者を守るべく駆けつけた(正確には彼らの心意気を認めた[[ヴァン]]が[[ダン・オブ・サーズデイ|ダン]]で投げ飛ばした)ピンクアミーゴが合体。[[チヅル]]の魂と思い出が四人の心を一つにし、勝利を収める。
    
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*エルドラとパイロット達は過去のロボットアニメ(特に[[コン・バトラーV]]と[[勇者シリーズ]])などをモチーフとした設定が多く、オマージュの宝庫となっている。例えばエルドラのシルエットは一見してわかる通り[[ガオガイガー|勇者王]]を彷彿とさせている。大まかなシルエットや未使用必殺技は勇者王っぽいが各部の細かいデザインや合体演出等だけを切り取るとデザイナーの関係もあってむしろエルドランシリーズの要素が強い(丸みが少ないデザイン、丸い手の指や合体で伸びるアンテナ、合体完了時に手を広げたポーズを取る等)
+
*エルドラメンバーとエルドラは過去のロボットアニメ(特に[[コン・バトラーV]]と[[勇者シリーズ]])などをモチーフとした設定が多く、オマージュの宝庫となっている。例えばエルドラの[[ヴァルシオン|身長が57m]]なのはコンVと同様。巨大な翼や未使用必殺技は[[ジェネシックガオガイガー|あの破壊神]]っぽいが、各部の細かいディテールや合体演出だけを切り取ると、デザイナーの関係もあってむしろエルドランシリーズの要素が強い(丸みが少ないデザイン、丸い手の指、合体時に伸びる角飾り、合体完了時に手を広げたポーズを取るなど)。
 
**ちなみに『ガン×ソード』の前番組は『[[勇者王ガオガイガーFINAL|勇者王ガオガイガーFINAL GRAND GLORIOUS GATHERING]]』で、前作の『[[勇者王ガオガイガー]]』に谷口監督もスタッフ(主に演出)として関わっている。
 
**ちなみに『ガン×ソード』の前番組は『[[勇者王ガオガイガーFINAL|勇者王ガオガイガーFINAL GRAND GLORIOUS GATHERING]]』で、前作の『[[勇者王ガオガイガー]]』に谷口監督もスタッフ(主に演出)として関わっている。
 
*エルドラIVからエルドラVへ合体した際にまるで[[PS装甲|フェイズシフト装甲]]が起動したかのように機体の色が鮮やかになる描写があるが、これは'''単に何十年も未整備だったためにこびりついていた埃が最大稼動の熱で吹き飛んだだけ'''である。
 
*エルドラIVからエルドラVへ合体した際にまるで[[PS装甲|フェイズシフト装甲]]が起動したかのように機体の色が鮮やかになる描写があるが、これは'''単に何十年も未整備だったためにこびりついていた埃が最大稼動の熱で吹き飛んだだけ'''である。
 
*2023年10月にグッドスマイルカンパニーのプラモデルブランド「MODEROID」から待望の変形合体可能なプラモデルが発売された。
 
*2023年10月にグッドスマイルカンパニーのプラモデルブランド「MODEROID」から待望の変形合体可能なプラモデルが発売された。
**原作では詳細な合体機構の資料がなかったため、開発者が合体機構を割り出して一部組み替えはあれど余剰パーツなしでの合体を実現している。
+
**原作では詳細な合体機構の資料がなかったため、開発者が映像から合体機構を割り出し、一部組み替えはあれど余剰パーツなしでの合体を実現している。
    
==商品情報==
 
==商品情報==
匿名利用者