差分
→余談
**同時にエレナ姫と同一人物と断定され、'''自らの出自・民族籍を偽っていた'''事も判明する(読者に対してであり作中登場人物には判明していない)。結局、国民の融和を訴える大統領自身が、今の立場になる為に自らの出自を蔑み、多数派に媚び国民を欺いていた事になる。
**同時にエレナ姫と同一人物と断定され、'''自らの出自・民族籍を偽っていた'''事も判明する(読者に対してであり作中登場人物には判明していない)。結局、国民の融和を訴える大統領自身が、今の立場になる為に自らの出自を蔑み、多数派に媚び国民を欺いていた事になる。
**これにより、ルイーズ大統領の心は完全に折れてしまい、一時は自らの出自を明かしプロイツェンとその息子ヴォルフと共同統治者になろうと考えに至るほどになる。しかし、今更国民が納得しないと理解し首都脱出を図る。セイバリオンの余白部分のコンテナに潜み脱出を試みるも、脱出後にコンテナ部分のハッチが開いており、外に投げ出されてしまっていた事が判明し、新型ゾイドの設計図を残し消息を絶った(公式には敵の追撃でコンテナ部分を損傷しハッチが開いた'''不慮の事故'''と言う事になっているが、大統領の心情を察するに或いは…)。
**これにより、ルイーズ大統領の心は完全に折れてしまい、一時は自らの出自を明かしプロイツェンとその息子ヴォルフと共同統治者になろうと考えに至るほどになる。しかし、今更国民が納得しないと理解し首都脱出を図る。セイバリオンの余白部分のコンテナに潜み脱出を試みるも、脱出後にコンテナ部分のハッチが開いており、外に投げ出されてしまっていた事が判明し、新型ゾイドの設計図を残し消息を絶った(公式には敵の追撃でコンテナ部分を損傷しハッチが開いた'''不慮の事故'''と言う事になっているが、大統領の心情を察するに或いは…)。
***誤解なきように言うが、ルイーズ大統領が国民の和解と融和を望んでいたのは紛れもない事実である。前職の大統領で叔父であり育ての親であるヘリック2世も、その出自・経験が活かされ良き政治家になると期待していた。しかし、ヘリック2世も若き日に激しい民族差別を経験し、何より最愛の弟ゼネバスを追放した多数派民族の議会と議員たちを憎み軽蔑していた<ref>元々政策面などで違いはあったものの、兄弟仲は大変良好で、敵対国元首となり相見える事がなくなっても生涯変わることは無かった。どれ程かと言うと、ヘリック2世(晩婚で子宝に恵まれなかったに子供が産まれた際)に子供が産まれた際、ゼネバスは一時停戦し使者を送って祝福し、ヘリック2世も正式にそれを受諾し、ゼネバス帝国滅亡後の第1次暗黒大陸戦争の目的も表向き「中央大陸侵攻を狙う暗黒軍(ガイロス帝国の当時の名称)の排除」とされていたが、真の目的は「'''誘拐された皇帝ゼネバスの救出'''」とヘリック2世の私情が戦争理由であった程である。</ref><ref>当時の共和国議会で多数派を構成していた風民族を中心とする議員達は混血であるゼネバス(地民族との混血で、当時は共和国軍総司令)を嫌いゼネバスを陥れ追放した。政策面の違いも当初はヘリック2世が折れるつもりだった(ヘリック2世が折れる事でゼネバスにも考えを改めさせようとした)が、それを良しとしない議会はヘリック2世に無断でゼネバスを陥れ「国家反逆罪」で全ての役職を解任し追放した。議会の謀略に気付いたヘリック2世は、あえて謀略を容認し追放する事で弟ゼネバスを守る事にした(ゼネバス兄の心情を理解し、解任と追放を甘んじて受け入れた)。そして、弟を陥れた議会と多数派民族議員を心の底から軽蔑し憎んだ</ref>。故に、彼らがゼネバスの娘など納得しないと理解してしたからこそ、彼女の出自を偽り自らの後継者にしたのである。だが、多数派民族の叔父に育てられ何不自由ない生活をした<ref>ゼネバス帝国時代は姫として、ガイロス帝国に誘拐された時は父ゼネバスの存命中は人質とはいえ客分として遇され、休戦協定で共和国に身柄を引き渡された後は事実上の大統領の娘として不自由ない生活をしている(叔父ヘリック2世が結果的に弟を救えなかった負い目から何不自由ない生活をさせた)</ref>事で、本当に救おうとしていた旧ゼネバス国民の考え心情を知る事ができなかったのは悲劇と言えるだろう。
***誤解なきように言うが、ルイーズ大統領が国民の和解と融和を望んでいたのは紛れもない事実である。前職の大統領で叔父であり育ての親であるヘリック2世も、その出自・経験が活かされ良き政治家になると期待していた。しかし、ヘリック2世も若き日に激しい民族差別を経験し、何より最愛の弟ゼネバスを追放した多数派民族の議会と議員たちを憎み軽蔑していた<ref>元々政策面などで違いはあったものの、兄弟仲は大変良好で、敵対国元首となり相見える事がなくなっても生涯変わることは無かった。どれ程かと言うと、ヘリック2世(晩婚で子宝に恵まれなかったに)に子供が産まれた際、ゼネバスは一時停戦し使者を送って祝福し、ヘリック2世も正式にそれを受諾し、ゼネバス帝国滅亡後の第1次暗黒大陸戦争の目的も表向き「中央大陸侵攻を狙う暗黒軍(ガイロス帝国の当時の名称)の排除」とされていたが、真の目的は「'''誘拐された皇帝ゼネバスの救出'''」とヘリック2世の私情が戦争理由であった程である。</ref><ref>当時の共和国議会で多数派を構成していた風民族を中心とする議員達は混血であるゼネバス(地民族との混血で、当時は共和国軍総司令)を嫌いゼネバスを陥れ追放した。政策面の違いも当初はヘリック2世が折れるつもりだった(ヘリック2世が折れる事でゼネバスにも考えを改めさせようとした)が、それを良しとしない議会はヘリック2世に無断でゼネバスを陥れ「国家反逆罪」で全ての役職を解任し追放した。議会の謀略に気付いたヘリック2世は、あえて謀略を容認し追放する事で弟ゼネバスを守る事にした(ゼネバスは兄の心情を理解し、解任と追放を甘んじて受け入れた)。そして、弟を陥れた議会と多数派民族議員を心の底から軽蔑し憎んだ</ref>。故に、彼らがゼネバスの娘など納得しないと理解してしたからこそ、彼女の出自を偽り自らの後継者にしたのである。だが、多数派民族の叔父に育てられ何不自由ない生活をした<ref>ゼネバス帝国時代は姫として、ガイロス帝国に誘拐された時は父ゼネバスの存命中は人質とはいえ客分として遇され、休戦協定で共和国に身柄を引き渡された後は事実上の大統領の娘として不自由ない生活をしている(叔父ヘリック2世が結果的に弟を救えなかった負い目から何不自由ない生活をさせた)</ref>事で、本当に救おうとしていた旧ゼネバス国民の考え心情を知る事ができなかったのは悲劇と言えるだろう。
*今でこそ(特に新バトスト以降は)公正な共和制国家として描写されているが、実は建国経緯からして真っ当とは言い難く、旧バトストでは前述した通り民族間の差別が横行し謀略が蔓延る腐敗国家として描写されている。
*今でこそ(特に新バトスト以降は)公正な共和制国家として描写されているが、実は建国経緯からして真っ当とは言い難く、旧バトストでは前述した通り民族間の差別が横行し謀略が蔓延る腐敗国家として描写されている。
**資料によって建国経緯が異なる。旧バトストでは中央大陸には八つの部族が存在し東西に別れて部族間抗争を繰り広げていたが、暗黒大陸から侵略された時に風民族族長で東側連合代表のヘリック・ムーロア(ヘリック1世)が敵に立ち向かう為に東西部族を統合し立ち向かい撃退した。この結果、地民族族長で西側連合代表のガイロス<ref>ガイロス帝国の建国者ガイロスとは同姓同名の別人とされ実に紛らわしい… のだが、HMMの設定では逆に族長ガイロスと皇祖ガイロスは同一人物とされている。どっちなんだおい。</ref>が、ヘリックの手腕を認め西側代表を辞任し暗黒大陸に渡った。結果、他の部族長たちもヘリックを統治者として認めた事でへリック共和国が設立し、ヘリックが国王ヘリック1世として即位した<ref>国王が居るのだから王国だと思われるが、国号はヘリック共和国であるとされている。しかし、ヘリック王国とする資料もあり、安定しない</ref>。HMMでは経緯が異なり、ヘリック王国が周辺部族を武力で統合し設立したとされている。
**資料によって建国経緯が異なる。旧バトストでは中央大陸には八つの部族が存在し東西に別れて部族間抗争を繰り広げていたが、暗黒大陸から侵略された時に風民族族長で東側連合代表のヘリック・ムーロア(ヘリック1世)が敵に立ち向かう為に東西部族を統合し立ち向かい撃退した。この結果、地民族族長で西側連合代表のガイロス<ref>ガイロス帝国の建国者ガイロスとは当初は同姓同名の別人とされ実に紛らわしかったのだが、後年のHMMの設定では逆に族長ガイロスと皇祖ガイロスは同一人物とされている(この設定だと新旧バトストでの様々な設定の辻妻が合う)。</ref>が、ヘリックの手腕を認め西側代表を辞任し暗黒大陸に渡った。結果、他の部族長たちもヘリックを統治者として認めた事でへリック共和国が設立し、ヘリックが国王ヘリック1世として即位した<ref>国王が居るのだから王国だと思われるが、国号はヘリック共和国であるとされている。しかし、ヘリック王国とする資料もあり、設定が安定しない</ref>。HMMでは経緯が異なり、ヘリック王国が周辺部族を武力で統合し設立したとされている。
***この時、暗黒大陸の部族に中央大陸の侵略を唆したのは、何を隠そうヘリック・ムーロア本人(実は族長ガイロスもグル)なのであり、要は盛大なマッチポンプである。目論見通り中央大陸の統一に成功するが、引き換えに外部に強大な敵を作ってしまったのである。
***この時、暗黒大陸の部族に中央大陸の侵略を唆したのは、何を隠そうヘリック・ムーロア本人(実は族長ガイロスもグル)なのであり、要は盛大なマッチポンプである。目論見通り中央大陸の統一に成功するが、引き換えに外部に強大な敵を作ってしまったのである。
***大陸を統一したものの、民族間(特に東西民族)の対立は解消されず、部族間の対立・差別が無くなることはなかった。これは議会・国政の場でも同様であり、仲の良かったヘリック・ゼネバス兄弟の仲を謀略で裂き敵対国元首と後戻りできない所まで追い詰め、滅ぼしたゼネバスの民を冷遇し差別し続けた。結局、新バトストでのへリック共和国の滅亡は因果が巡って来たともとれる。
***大陸を統一したものの、民族間(特に東西民族)の対立は解消されず、部族間の対立・差別が無くなることはなかった。これは議会・国政の場でも同様であり、仲の良かったヘリック・ゼネバス兄弟の仲を謀略で裂き敵対国元首と後戻りできない所まで追い詰め、滅ぼしたゼネバスの民を冷遇し差別し続けた。結局、新バトストでのへリック共和国の滅亡は因果が巡って来たともとれる。