内面にはディアナへの強い忠誠心を抱き続けていたが、最終的に武門のプライドと湧き立つ闘争心を優先させてしまった事から、道義的な「侍」とは呼び難く、ただの武闘派、あるいは乱世の戦士に憧れた人物だったといえる(いわゆる成熟期の武士道思想においては、侍とは、私的な感情よりも体制中の忠義を優先させる)。もっとも、忠誠心が強かったからこそ、戦争という活躍できる舞台で完全無視を決め込まれるという武門たる誇りを軽んじたディアナへの絶望も相当だったと思われる。 | 内面にはディアナへの強い忠誠心を抱き続けていたが、最終的に武門のプライドと湧き立つ闘争心を優先させてしまった事から、道義的な「侍」とは呼び難く、ただの武闘派、あるいは乱世の戦士に憧れた人物だったといえる(いわゆる成熟期の武士道思想においては、侍とは、私的な感情よりも体制中の忠義を優先させる)。もっとも、忠誠心が強かったからこそ、戦争という活躍できる舞台で完全無視を決め込まれるという武門たる誇りを軽んじたディアナへの絶望も相当だったと思われる。 |