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家族・ザビ家のORIGIN関係を若干記載
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===劇中の様相===
 
===劇中の様相===
 
==== 生い立ち ====
 
==== 生い立ち ====
ジオン・ズム・ダイクンの長男として生まれたキャスバルは、妹・アルテイシアや母・トアと共に穏やかに暮らしていたが、ある日突然、父・ジオンが病死。ザビ家によって命が危険に晒された結果、父の理解者であったジンバ・ラル([[ランバ・ラル]]の父)に庇護され、彼の手引き[[地球]]に逃れた後は、マス家の養子「'''エドワウ・マス'''」として育つ。
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ジオン・ズム・ダイクンの長男として生まれたキャスバルは、妹・アルテイシアや母・トアと共に穏やかに暮らしていたが、ある日突然、父・ジオンが急死。ザビ家によって命が危険に晒された結果、父の理解者であったジンバ・ラル([[ランバ・ラル]]の父)に庇護され、彼の手引きで[[地球]]に逃れた後は、マス家の養子「'''エドワウ・マス'''」として育つ。
    
しかし、ジンバから「父がザビ家に暗殺された」と聞かされていたキャスバルは、復讐を誓って家出し、ザビ家に近づく為に「'''シャア・アズナブル'''」を名乗ってジオン軍に入隊する。士官学校ではザビ家四男のガルマと同期となり次席で卒業したシャアは、やがて学友に譲られたマスクを被り、モビルスーツの操縦技術において高い能力を発揮。一年戦争の開戦初期の戦いであるルウム戦役では、赤く塗装された[[ザク|ザクII]]を駆って「通常のザクの3倍」とされる機動力を披露<ref>[[シャア専用ザク|専用のザク]]は「通常の3倍の速度」とパーソナルカラーの「赤」から、「赤い物は通常の物の3倍の性能」とされる。パーソナルカラーは赤だが、胴部分のみ赤で他はピンクに近い。</ref>し、'''5隻の戦艦を撃沈'''せしめる獅子奮迅の戦果を挙げる。二階級特進によって少佐へと昇進したシャアは、高速機動を重視したその戦術と功績、そして搭乗した機体の色が「赤」であった事から「'''赤い彗星 シャア・アズナブル'''」の異名を得るまでに至った。
 
しかし、ジンバから「父がザビ家に暗殺された」と聞かされていたキャスバルは、復讐を誓って家出し、ザビ家に近づく為に「'''シャア・アズナブル'''」を名乗ってジオン軍に入隊する。士官学校ではザビ家四男のガルマと同期となり次席で卒業したシャアは、やがて学友に譲られたマスクを被り、モビルスーツの操縦技術において高い能力を発揮。一年戦争の開戦初期の戦いであるルウム戦役では、赤く塗装された[[ザク|ザクII]]を駆って「通常のザクの3倍」とされる機動力を披露<ref>[[シャア専用ザク|専用のザク]]は「通常の3倍の速度」とパーソナルカラーの「赤」から、「赤い物は通常の物の3倍の性能」とされる。パーソナルカラーは赤だが、胴部分のみ赤で他はピンクに近い。</ref>し、'''5隻の戦艦を撃沈'''せしめる獅子奮迅の戦果を挙げる。二階級特進によって少佐へと昇進したシャアは、高速機動を重視したその戦術と功績、そして搭乗した機体の色が「赤」であった事から「'''赤い彗星 シャア・アズナブル'''」の異名を得るまでに至った。
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:『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』では再会している。『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]』では仲間として合流するものの一切会話が無く、リメイク版の『[[スーパーロボット大戦XO|XO]]』でも一度会話があるだけで、すれ違いが重なってギクシャクした関係になってしまう。
 
:『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』では再会している。『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]』では仲間として合流するものの一切会話が無く、リメイク版の『[[スーパーロボット大戦XO|XO]]』でも一度会話があるだけで、すれ違いが重なってギクシャクした関係になってしまう。
 
;[[GUNDAM:ジオン・ズム・ダイクン|ジオン・ズム・ダイクン]](SRWでは名前のみの登場)
 
;[[GUNDAM:ジオン・ズム・ダイクン|ジオン・ズム・ダイクン]](SRWでは名前のみの登場)
:父親。ザビ家に暗殺される。シャアは「ダイクンの息子」としてのしがらみに振り回され、自身のアイデンティティを見失ってしまう。
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:父親。ザビ家に'''暗殺'''される。(公式ノベライズに記述有り)
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:シャアは「ダイクンの息子」としてのしがらみに振り回され、自身のアイデンティティを見失ってしまう。
 
:安彦良和氏の漫画『THE ORIGIN』では「不遇の境遇に追いやられた母の死」が強い行動原理となっており、ダイクンを「家族を顧みず母を苦しめた」と憎んでいる。ただしダイクンが提唱した思想の一部は、シャアが持つ政治思想を形成する一因ともなったが、当初はジオニズムも「不遇な人々の負け惜しみ」と軽蔑していた。
 
:安彦良和氏の漫画『THE ORIGIN』では「不遇の境遇に追いやられた母の死」が強い行動原理となっており、ダイクンを「家族を顧みず母を苦しめた」と憎んでいる。ただしダイクンが提唱した思想の一部は、シャアが持つ政治思想を形成する一因ともなったが、当初はジオニズムも「不遇な人々の負け惜しみ」と軽蔑していた。
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:なお同作では'''病死'''だったが、ザビ家はこれを暗殺と喧伝して政争に利用している。これを切っ掛けに失脚したジンバ・ラルからザビ家による暗殺であると吹き込まれた事と、更にジンバが本当にザビ家の手の者に暗殺された事(これは独自にザビ家への反撃を計画していたのを知られた為)で、父の死因はザビ家による暗殺であると誤認する様になる。
 
;アストライア・トア・ダイクン
 
;アストライア・トア・ダイクン
 
:母親。しかし、父親の正式な妻ではなく愛人である。物語開始前に死去。アニメ版では『1st』から『逆襲のシャア』にかけて、シャア自ら存在を語った事は無い。
 
:母親。しかし、父親の正式な妻ではなく愛人である。物語開始前に死去。アニメ版では『1st』から『逆襲のシャア』にかけて、シャア自ら存在を語った事は無い。
:漫画『THE ORIGIN』では、彼女の非業の死によってザビ家への復讐に駆り立てられていく。
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:漫画『THE ORIGIN』では庇護者である夫ジオンの死後、彼の正妻によって幽閉され再会叶わぬまま病に倒れる。
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:彼女の非業の死によって(悲劇の引鉄を引いたと思い込んでいる)ザビ家への復讐に駆り立てられていく。
    
====[[ジオン軍]]====
 
====[[ジオン軍]]====
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;[[ギレン・ザビ]]
 
;[[ギレン・ザビ]]
 
:デギンと同じく憎むべきザビ家の一員。原作で直接の絡みは無かったが、スパロボでは直接対決が実現する。
 
:デギンと同じく憎むべきザビ家の一員。原作で直接の絡みは無かったが、スパロボでは直接対決が実現する。
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:『THE ORIGIN』ではシャアの正体を認識しているが、その目的をダイクン家の再興と思っているとされる言動がある。
 
;[[ドズル・ザビ]]
 
;[[ドズル・ザビ]]
 
:当初の上官。それなりの信任は受けていたようであるが、ガルマを守りきれなかったために除隊処分にされた。スパロボでは完全な敵同士になる事もしばしば。
 
:当初の上官。それなりの信任は受けていたようであるが、ガルマを守りきれなかったために除隊処分にされた。スパロボでは完全な敵同士になる事もしばしば。
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:幼少期に遊んでもらった事があり、中盤に左遷されていたところを拾われ、その正体に気付かれていながらも重用された。しかし、それでも[[ザビ家]]憎しの感情は棄てられず、彼女が戦場から脱出しようとしたところを射殺している。
 
:幼少期に遊んでもらった事があり、中盤に左遷されていたところを拾われ、その正体に気付かれていながらも重用された。しかし、それでも[[ザビ家]]憎しの感情は棄てられず、彼女が戦場から脱出しようとしたところを射殺している。
 
:小説版『機動戦士ガンダム』では彼女の愛妾という噂が流れており、終盤では文字通りに掌返しをして殺害する。
 
:小説版『機動戦士ガンダム』では彼女の愛妾という噂が流れており、終盤では文字通りに掌返しをして殺害する。
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:『THE ORIGIN』ではテキサスコロニーにてエドワウを狙い、シャトルの事故に見せかけて暗殺を図ったが…。
 
;[[マ・クベ]]
 
;[[マ・クベ]]
 
:キシリア配下としては共に同格の大佐であるが、互いに快く思っていなかった。漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では共闘する場面がある等、原作程険悪ではない。
 
:キシリア配下としては共に同格の大佐であるが、互いに快く思っていなかった。漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では共闘する場面がある等、原作程険悪ではない。
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;[[アムロ・レイ]]
 
;[[アムロ・レイ]]
 
:宿命の[[ライバル]]。彼に付けられた額と心の傷は生涯消える事は無かった。
 
:宿命の[[ライバル]]。彼に付けられた額と心の傷は生涯消える事は無かった。
:クワトロとして再会した当初は若干のわだかまりがあったが、最終的には良好な関係を築いていたかに見えた。しかし、結局人類に絶望して『逆襲のシャア』にて再び敵対し、最後まで真の和解を果たすことはできなかった。小説版『機動戦士ガンダム』では和解するが、部下の流れ弾に当たって死亡してしまう。
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:クワトロとして再会した当初は若干のわだかまりがあったが、最終的には良好な関係を築いていたかに見えた。しかし、結局人類に絶望して『逆襲のシャア』にて再び敵対し、最後まで真の和解を果たすことはできなかった。小説版『機動戦士ガンダム』ではア・バオア・クーで和解するが、部下の流れ弾に当たって死亡してしまう。
 
:一説ではララァを殺された恨みもあるが自身の人生の選択に挫折を感じていたため、何度も自身に立ち塞がったアムロに過ちを正してくれる父性を求めていたのではないかと言われている。
 
:一説ではララァを殺された恨みもあるが自身の人生の選択に挫折を感じていたため、何度も自身に立ち塞がったアムロに過ちを正してくれる父性を求めていたのではないかと言われている。
 
:SRWシリーズでは原作以上に互いを認め合う好敵手関係がより強調されており、全く毛色の異なる作品のキャラ達と共演するためか、やり取りがかなり親密な仲間のように見える場合も少なくない。作品によっては原作では成し遂げられなかった真の和解を果たす等原作以上の良好な関係を築いている。
 
:SRWシリーズでは原作以上に互いを認め合う好敵手関係がより強調されており、全く毛色の異なる作品のキャラ達と共演するためか、やり取りがかなり親密な仲間のように見える場合も少なくない。作品によっては原作では成し遂げられなかった真の和解を果たす等原作以上の良好な関係を築いている。
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;ジンバ・ラル
 
;ジンバ・ラル
 
:父ジオンの側近で、[[ランバ・ラル]]の実父にあたる人物。ジオンの死後、アルテイシア(セイラ)とともに彼の手引きで地球に逃れる。一見すると好々爺だがザビ家の陰謀論を語られ続けていたようで、シャアのジオニズムの思想やザビ家への復讐心は彼に植え付けられた部分が大きい。
 
:父ジオンの側近で、[[ランバ・ラル]]の実父にあたる人物。ジオンの死後、アルテイシア(セイラ)とともに彼の手引きで地球に逃れる。一見すると好々爺だがザビ家の陰謀論を語られ続けていたようで、シャアのジオニズムの思想やザビ家への復讐心は彼に植え付けられた部分が大きい。
:『THE ORIGIN』ではエドワウ(シャア)にはダイクンの思想について講義していたが、同時にザビ家への憎しみを持つように誘導しようとした節も見受けられるが、当初エドワウはザビ家にはそこまで憎悪を抱いてはいなかったのか、適当に聞き流している。彼のザビ家への憎悪が明確化するのは、母の死去して以降の事となる。
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:『THE ORIGIN』ではエドワウ(シャア)にはダイクンの思想について講義していたが、同時にザビ家への憎しみを持つように誘導しようとした節も見受けられる。ただ当初のエドワウはザビ家にはそこまで憎悪を抱いてはいなかったのか、適当に聞き流している。彼のザビ家への憎悪が明確化するのは、母が死去して以降の事となる。
 
;テアボロ・マス
 
;テアボロ・マス
 
:ジオンの死後、地球に逃れた後に養父となった人物。『THE ORIGIN』で名前がつけられた。
 
:ジオンの死後、地球に逃れた後に養父となった人物。『THE ORIGIN』で名前がつけられた。
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