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ティターンズは連邦内でも[[アースノイド|地球出身者]]で確かな実力を持ったエリートパイロットや[[ガンダムタイプ]]のモビルスーツの操縦経験のある者等がスカウトされている為、一般では「エリート部隊」<ref>なお、ティターンの[[モビルスーツ]]は'''黒に近い濃紺等の青系の色([[俗語・俗称|俗に言う]]「ティターンズカラー」)'''の機体が多い。一応正規の地球連邦軍なので、自工廠以外にも多くの後援組織からMSを受領・開発協力がされている([[ジュピトリス]]やオーガスタ研究所等)。</ref>として認識されているが、自身がエリートである事を鼻に掛ける者が多く、またジオン残党を含めた[[スペースノイド]]を強く侮蔑している者が多い。連邦内部においてはティターンズではない連邦軍人と同じ階級でも実質的には一階級上の待遇と権限が与えられ、[[軍階級|階級]]が上である一般の連邦軍人を平然と[[修正|殴打]]したり、軍事施設内部で死傷者が出るような事故を起こしても「一切お咎め無し」になっている。
 
ティターンズは連邦内でも[[アースノイド|地球出身者]]で確かな実力を持ったエリートパイロットや[[ガンダムタイプ]]のモビルスーツの操縦経験のある者等がスカウトされている為、一般では「エリート部隊」<ref>なお、ティターンの[[モビルスーツ]]は'''黒に近い濃紺等の青系の色([[俗語・俗称|俗に言う]]「ティターンズカラー」)'''の機体が多い。一応正規の地球連邦軍なので、自工廠以外にも多くの後援組織からMSを受領・開発協力がされている([[ジュピトリス]]やオーガスタ研究所等)。</ref>として認識されているが、自身がエリートである事を鼻に掛ける者が多く、またジオン残党を含めた[[スペースノイド]]を強く侮蔑している者が多い。連邦内部においてはティターンズではない連邦軍人と同じ階級でも実質的には一階級上の待遇と権限が与えられ、[[軍階級|階級]]が上である一般の連邦軍人を平然と[[修正|殴打]]したり、軍事施設内部で死傷者が出るような事故を起こしても「一切お咎め無し」になっている。
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『Z』作中では[[スペースコロニー]]に対する[[30バンチ事件|毒ガス攻撃]]、ジャブローを味方ごと[[核ミサイル|核]]で爆破<ref>北爪宏幸氏の[[漫画]]『機動戦士ΖガンダムDefine』では、その暴虐さはさらに過激なものとなり、ジャブローから脱出した連邦軍将兵を口封じのために集団虐殺している。</ref>、(エゥーゴの本拠地がある)[[月|月面都市]]「[[グラナダ]]」への[[コロニー落とし]]未遂事件、グリプス2から住人を追い出して[[コロニーレーザー]]へ改造し、さらにそのコロニーレーザーを民間のコロニーに向けて試射する等<ref>他にあるものとして、『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』では、30バンチ事件の真相を知った主人公を口封じのために抹殺しようとしたり(結果は未遂に終わり、主人公はエゥーゴへ寝返る)、自らの快楽のために民間人や友軍を平気で殺す兵士が存在し、壊滅寸前に追いつめられた際に一部の将校が「'''ジァミトフの遺命'''」と言い、地球全土への核攻撃を行おうとしている。</ref>、その暴虐な振る舞いは枚挙に暇が無い<ref>ただし、'''最高指導者である[[ジャミトフ・ハイマン|ジャミトフ]]は、ティターンズの暴虐な振る舞いに関しては「世間からの反感を増幅しかねない」として難色を示していた'''。</ref>。これらの行為は[[バスク・オム|バスク]]や[[ジャマイカン・ダニンガン|ジャマイカン]]等の急進派が独断で行ったものが大半を占めており、[[組織]]としての統制も規律も自制もグリプス戦役終結を待たずして失われていた。故に、それらの暴挙が反対派を別軍閥組織であるエゥーゴとして結集させる結果になった。また、ティターンズは自らの横暴ぶりによって、身内である[[地球連邦政府|連邦政府]]だけでなく、身内のティターンズ将兵も疑念を抱くこととなり、クワトロ・バジーナが[[シャア・アズナブル]]として行った[[ダカール演説]]<ref>[[劇場版 機動戦士Ζガンダム|劇場版]]では[[ハヤト・コバヤシ]]が行ったとされる。</ref>により地球連邦軍の私物化と暴虐な振る舞いを非難されたことで地球の一般市民や連邦軍の支持も失った<ref>ダカール演説を妨害しようとした[[ジェリド・メサ|ジェリド]]が演説に心を動かされたダカール防衛隊に所属する友軍のアッシマーを誤って撃った流れ弾を議事堂に命中させてしまい、それが[[ベルトーチカ・イルマ|テレビで生中継]]された事で'''「ティターンズの暴虐ぶりを自ら証明する形となった」'''事も追い討ちをかけてしまっている。</ref>。
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『Z』作中では[[スペースコロニー]]に対する[[30バンチ事件|毒ガス攻撃]]、ジャブローを味方ごと[[核ミサイル|核]]で爆破<ref>北爪宏幸氏の[[漫画]]『機動戦士ΖガンダムDefine』では、その暴虐さはさらに過激なものとなり、ジャブローから脱出した連邦軍将兵を口封じのために集団虐殺している。</ref>、(エゥーゴの本拠地がある)[[月|月面都市]]「[[グラナダ]]」への[[コロニー落とし]]未遂事件、グリプス2から住人を追い出して[[コロニーレーザー]]へ改造し、さらにそのコロニーレーザーを民間のコロニーに向けて試射する等<ref>他にあるものとして、『ADVANCE OF Ζ 刻にいし者』では、30バンチ事件の真相を知った主人公を口封じのために抹殺しようとしたり(結果は未遂に終わり、主人公はエゥーゴへ寝返る)、自らの快楽のために民間人や友軍を平気で殺す兵士が存在し、ティターンズが壊滅寸前に追いつめられた際に一部の将校が「'''ジャミトフの遺命'''」と言い、地球全土への核攻撃を行おうとしている(結果はエゥーゴに阻止され未遂に終わった)。</ref>、その暴虐な振る舞いは枚挙に暇が無い<ref>ただし、'''最高指導者である[[ジャミトフ・ハイマン|ジャミトフ]]は、ティターンズの暴虐な振る舞いに関しては「世間からの反感を増幅しかねない」として難色を示していた'''。</ref>。これらの行為は[[バスク・オム|バスク]]や[[ジャマイカン・ダニンガン|ジャマイカン]]等の急進派が独断で行ったものが大半を占めており、[[組織]]としての統制も規律も自制もグリプス戦役終結を待たずして失われていた。故に、それらの暴挙が反対派を別軍閥組織であるエゥーゴとして結集させる結果になった。また、ティターンズは自らの横暴ぶりによって、身内である[[地球連邦政府|連邦政府]]だけでなく、身内のティターンズ将兵も疑念を抱くこととなり、クワトロ・バジーナが[[シャア・アズナブル]]として行った[[ダカール演説]]<ref>[[劇場版 機動戦士Ζガンダム|劇場版]]では[[ハヤト・コバヤシ]]が行ったとされる。</ref>により地球連邦軍の私物化と暴虐な振る舞いを非難されたことで地球の一般市民や連邦軍の支持も失った<ref>ダカール演説を妨害しようとした[[ジェリド・メサ|ジェリド]]が演説に心を動かされたダカール防衛隊に所属する友軍のアッシマーを誤って撃った流れ弾を議事堂に命中させてしまい、それが[[ベルトーチカ・イルマ|テレビで生中継]]された事で'''「ティターンズの暴虐ぶりを自ら証明する形となった」'''事も追い討ちをかけてしまっている。</ref>。
    
ジャミトフが政治活動に専念していた事もあり、次第にティターンズの実戦部隊はバスクによって私物化され、さらにグリプス戦役後期にはシロッコの台頭によってジャミトフのコントロールが効かなくなっていった。一方で暴挙で律する将兵もいれば、逆に開き直って「政府の軍閥化を推し進め、恐怖支配」まで行う者<ref>『[[ガンダム・センチネル]]』のティターンズの主役たる高級将校がそれに当たる。</ref>までいる始末。そのため一時手を組んだ[[アクシズ]]もこのまま同盟を結んでは都合が悪いとエゥーゴ側へついてしまう。
 
ジャミトフが政治活動に専念していた事もあり、次第にティターンズの実戦部隊はバスクによって私物化され、さらにグリプス戦役後期にはシロッコの台頭によってジャミトフのコントロールが効かなくなっていった。一方で暴挙で律する将兵もいれば、逆に開き直って「政府の軍閥化を推し進め、恐怖支配」まで行う者<ref>『[[ガンダム・センチネル]]』のティターンズの主役たる高級将校がそれに当たる。</ref>までいる始末。そのため一時手を組んだ[[アクシズ]]もこのまま同盟を結んでは都合が悪いとエゥーゴ側へついてしまう。
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その後、[[地球|地球圏]]各地でエゥーゴとの抗争が激化し、最後はアクシズを含む三つ巴の戦いに発展し、最高指導者ジャミトフの[[暗殺]]、最終的にはグリプスでの決戦でバスクやシロッコといった中心人物の死亡やコロニーレーザーによる主力艦隊壊滅によってティターンズは崩壊する。
 
その後、[[地球|地球圏]]各地でエゥーゴとの抗争が激化し、最後はアクシズを含む三つ巴の戦いに発展し、最高指導者ジャミトフの[[暗殺]]、最終的にはグリプスでの決戦でバスクやシロッコといった中心人物の死亡やコロニーレーザーによる主力艦隊壊滅によってティターンズは崩壊する。
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その後、一部の残党及びMSは本来なら交戦相手である[[ネオ・ジオン]]に投降または吸収され、連邦軍に拘束された者達は原隊復帰できれば幸運な方で、多くは「地球連邦軍の暗部・恥部」として[[トリントン基地]]のような[[バイアラン・カスタム|僻地に左遷される]]か、連邦にとって不都合な面を隠蔽する、(あるいは元ティターンズメンバーにその罪を着せるという目論見も有って)ティターンズ側にとって徹底的に不利な状況の不当な裁判([[エイパー・シナプス|あらゆる罪を擦り付け、最終的に死刑・極刑判決を下す]])を受けている。他には民間軍事会社に就職したり、月面都市で暮らす者、[[火星]]へ逃げた者もいた模様。また、ティターンズが運用していた機体もグリプス戦役終結後に生産・運用がストップし極一部を除いて後継機が作られることもなく、大半はジオン共和国や民間軍事会社に払い下げられるか廃棄処分となるが、一部の機体は[[ネオ・ジオン]]や[[袖付き]]を始めとしたジオン系組織等に渡っている。
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その後、一部の残党及びMSは本来なら交戦相手である[[ネオ・ジオン]]に投降または吸収され、連邦軍に拘束された者達は原隊復帰できれば幸運な方で、多くは「地球連邦軍の暗部・恥部」として[[トリントン基地]]のような[[バイアラン・カスタム|僻地に左遷される]]か、連邦にとって不都合な面を隠蔽する、(あるいは元ティターンズメンバーにその罪を着せるという目論見も有って)ティターンズ側にとって徹底的に不利な状況の不当な裁判([[エイパー・シナプス|あらゆる罪を擦り付け、最終的に死刑・極刑判決を下す]])を受けている。他には民間軍事会社に就職したり、月面都市で暮らす者、[[火星]]へ逃げた者もいた模様。また、ティターンズが運用していた機体もグリプス戦役終結後に生産・運用がストップし極一部を除いて後継機が作られることもなく<ref>アッシマーの流れを組む[[アンクシャ]]やトリントン基地で改修されたバイアラン・カスタム等が例外とされるが、それらの機体もティターンズにアレルギーを持つ連邦軍上層部の指示でモノアイ等のティターンズを連想させる意匠を変更している。</ref>、大半はジオン共和国や民間軍事会社に払い下げられるか廃棄処分となるが、一部の機体は[[ネオ・ジオン]]や[[袖付き]]を始めとしたジオン系組織等に渡っている。
    
後にシャアは演説中にティターンズを「反連邦政府運動」と見做しており、連邦側の人間である[[アムロ・レイ|アムロ]]や[[ブライト・ノア|ブライト]]もそれを否定する素振りを見せていない事から、ティターンズはグリプス戦役前半のような主流派ではなく、「過激な異端派」や「連邦版ジオン残党」という位置付けに収まっている。ただし、宇宙世紀0168の時代では、ティターンズの流れを汲む新組織である「キュクロープス」が登場するなど、その意図を正しく継承しようと考えている軍人も僅かながらいたようである。
 
後にシャアは演説中にティターンズを「反連邦政府運動」と見做しており、連邦側の人間である[[アムロ・レイ|アムロ]]や[[ブライト・ノア|ブライト]]もそれを否定する素振りを見せていない事から、ティターンズはグリプス戦役前半のような主流派ではなく、「過激な異端派」や「連邦版ジオン残党」という位置付けに収まっている。ただし、宇宙世紀0168の時代では、ティターンズの流れを汲む新組織である「キュクロープス」が登場するなど、その意図を正しく継承しようと考えている軍人も僅かながらいたようである。