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564 バイト追加 、 2021年9月22日 (水) 04:30
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== 目的 ==
 
== 目的 ==
未来の地球人類は「ゲッター線に選ばれた」と考えており、このゲッターエンペラーを使って全宇宙を支配しようとしている(無論、ゲッター側の真意は不明<ref>アニメ『ゲッターロボ アーク』ではエンペラーに残る選択を取った獏曰く「欲望や侵略が目的で動いてるわけじゃない」「エンペラーに悪意はない」とのこと。。</ref>)。このため歴代ゲッターロボに比べるとお世辞にも正義の味方ではなく、特に『アーク』でのエンペラー(及び人類)は悪役も同然である<ref>捕虜を認めず、都市を破壊し惑星を腐らせる姿は敵であるアンドロメダ流国とどっこいどっこいである。</ref>。
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結論から言ってしまうと、'''不明'''である。作中で提示されたそれすらも各人物が推測したに過ぎない。
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アニメ版アークでは、貘曰く「欲望や侵略が目的で動いてるわけじゃない」「エンペラーに悪意はない」。また、カムイも重大な決断をしてなお「地球人類を守ると言う単純な行動原理」と怒りや憎しみどころか一定の理解を示している。
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とはいえ、『ゲッターロボ』世界の宇宙戦争は戦争の皮を被った'''異生物同士の生存競争'''である事を忘れてはならない。アークで語られた内容によれば、宇宙に進出した人類を待っていたのは弱肉強食の果て無き戦いの連続であり、時には利害の一致による共闘こそあれど、[[ゼントラーディ|文化による共感]]も[[ELS|異種との対話]]も存在し得ない。同じ地球出身の[[恐竜帝国]](ゴール三世)ですらアンドロメダ流国を撃退した後は用済みになったゲッターを裏切る算段であり、未来で一度人類を追い込み、今度は逆に追い込まれているアンドロメダ流国もゲッターエンペラーと人類を滅ぼした後は今度は自分たちが再び宇宙征服を再開するつもりであった。ゲッターエンペラーが宇宙を滅ぼす悪であろうとも<ref>石川賢氏は'''「アーク」におけるゲッターを絶対悪と位置付けている'''。</ref>、滅ぼすか滅ぼされるかの世界において人類種を守護しているのは紛れも無い事実なのである。
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一方、未来の地球人類は「ゲッター線に選ばれた」と考えており、このゲッターエンペラーを使って全宇宙を支配しようとしている。このためエンペラー、及びゲッター艦隊の行動は歴代ゲッターロボに比べると正義の味方ではない。むしろ、捕虜を認めず、1億の生命異星人を一撃で殺戮し、はては惑星をまるごと腐らせる様はもはや悪役そのもの。
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石川賢氏自身も'''「アーク」におけるゲッターを絶対悪と位置付けている'''が、ここに単純に善悪では語れない『ゲッターロボ』世界の大宇宙の掟、'''異生物同士の生存競争'''が深く関わってくる。上記の通り、人類を打ち破った流国は「征服」ではなく「殲滅」を選び、人類を降伏すら認ず細胞の一片まで消し去ろうとした。それまで「異文化同士が接触すれば避けられない戦い」をしていた人類に宇宙の掟をわからせたのは流国自身なのである。そして逆に追い込まれたアンドロメダ流国はゲッターを宇宙の敵と呼びつつも、ゲッターエンペラーと人類を滅ぼした後は再び自分たちが宇宙の覇を握らんとしている。
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ゲッター軍艦の司令官である武蔵曰く
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更には同じ地球生命の[[恐竜帝国]](ゴール三世)ですら、はじめから流国撃退後に用済みになったゲッターを破壊する腹づもりであり、アニメ版では拓馬もまた恐竜帝国を裏切りを予想済であった。ゲッターサーガにおいて[[ゼントラーディ|文化による共感]]や[[ELS|異種との対話]]などは儚い夢であり(運命を超える希望こそあったが、彼が下した決断は…)、たとえゲッターエンペラー、あるいはゲッター線そのものが宇宙を滅ぼす悪であろうとも、人類種を守護しているのは紛れも無い事実なのである。
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そしてゲッター軍艦の司令官である武蔵曰く
 
*「ゲッターは…'''大いなる意思の戦い'''なのだ。それでなくては宇宙に存在するゲッターの意味がないのだ!!」<br />「本能に身をゆだねれば、すべてがわかってくる!! '''生物が、人間が、なぜ存在するのか''' '''宇宙が…なぜ…存在するのか!!''' そしてお前たちが'''なぜ殺し合うのか!''' '''これしか道は…ない'''ことも…」
 
*「ゲッターは…'''大いなる意思の戦い'''なのだ。それでなくては宇宙に存在するゲッターの意味がないのだ!!」<br />「本能に身をゆだねれば、すべてがわかってくる!! '''生物が、人間が、なぜ存在するのか''' '''宇宙が…なぜ…存在するのか!!''' そしてお前たちが'''なぜ殺し合うのか!''' '''これしか道は…ない'''ことも…」
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ファンの間では、石川氏が執筆した『真説・魔獣戦線』のラスボス「時天空」を倒すために、ゲッターが作られたという見方もされている。その作品では高次元精神体である神々が、'''無限'''という最早大きさでは測れない時天空を攻撃・消滅させるために分子構造体を組み合わせる原始的な方法で創り出したのが、神々のような意識体ではなく肉体を持つ生物体である。それらは喰い合い滅ぼし合うことで生き残ったものが強く進化していく戦闘的な種であり、多種多様な進化を果たすその先の一つの形として'''兵器を使い、宇宙を消滅させる機械のバケモノ'''が予見されているといった描写がある。
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=== 仮説 ===
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'''あくまでもファンの間の仮説'''であるが、石川氏が執筆した『真説・魔獣戦線』のラスボス「時天空」を倒すために、ゲッターが作られたという見方もされている。
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その作品では高次元精神体である神々が、'''無限'''という最早大きさでは測れない時天空を攻撃・消滅させるために分子構造体を組み合わせる原始的な方法で創り出したのが、神々のような意識体ではなく肉体を持つ生物体である。それらは喰い合い滅ぼし合うことで生き残ったものが強く進化していく戦闘的な種であり、多種多様な進化を果たすその先の一つの形として'''兵器を使い、宇宙を消滅させる機械のバケモノ'''が予見されているといった描写がある。
    
余談だが、進化の形の予見には『虚無戦記』のラ=グースの存在を示唆する台詞もある。武蔵が語った「'''究極の進化、それは…宇宙を支配すること……'''」という言葉も、これらと関わると考えた場合、単純な宇宙征服ではなく空間支配の意味合いとも受け取れる。また地中深くのドラゴンから聞こえた弁慶の声も、生命は純粋になればなる程により強大な宇宙を求めて宇宙を喰ってゆく、と同様の意味に取れることを語っている。
 
余談だが、進化の形の予見には『虚無戦記』のラ=グースの存在を示唆する台詞もある。武蔵が語った「'''究極の進化、それは…宇宙を支配すること……'''」という言葉も、これらと関わると考えた場合、単純な宇宙征服ではなく空間支配の意味合いとも受け取れる。また地中深くのドラゴンから聞こえた弁慶の声も、生命は純粋になればなる程により強大な宇宙を求めて宇宙を喰ってゆく、と同様の意味に取れることを語っている。
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ただ、『真説・魔獣戦線』や『虚無戦記』とゲッターロボサーガは、石川氏の構想がどのようなものであったにせよリンクしないまま未完となっているため、時天空との関連も、エンペラーの目的も、'''永遠に謎のまま'''であり、これらのリンクもあくまでファンの推測でしかない。
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ただし、これらは'''あくまでファンの仮説'''であることに注意。
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どれだけまことしやかに語られても、石川氏が夭折なされた以上、時天空との関連も、エンペラーの目的も、'''永遠に謎のまま'''である。
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なお、ゲッターロボアンソロジーではラ=グースとゲッターエンペラーの直接対決も描かれてはいる。
    
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