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しかし、「[[ナチュラル]]と[[コーディネイター]]が対立が激しい[[コズミック・イラ]][[世界観|世界]]で両者が共存できる中立国たるオーブを維持し、理念によって国家とそこで暮らす国民達を守っていた」のも事実で、また、「中立国の中心国として理念」という大義を捨てて地球連合の要求を受け入れる事は、結局国民達を見捨てるに等しい方針の為、[[オーブ解放作戦]]においてオーブが地球連合に交戦したのは、国家や理念以前の問題で、国民達の安全を守る為にそれ以外の選択肢が無かったからである。
 
しかし、「[[ナチュラル]]と[[コーディネイター]]が対立が激しい[[コズミック・イラ]][[世界観|世界]]で両者が共存できる中立国たるオーブを維持し、理念によって国家とそこで暮らす国民達を守っていた」のも事実で、また、「中立国の中心国として理念」という大義を捨てて地球連合の要求を受け入れる事は、結局国民達を見捨てるに等しい方針の為、[[オーブ解放作戦]]においてオーブが地球連合に交戦したのは、国家や理念以前の問題で、国民達の安全を守る為にそれ以外の選択肢が無かったからである。
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更に言えば、地球連合軍がオーブ解放作戦に乗り出した時期が非常に「最悪」とも言えるタイミングであった。作戦が決行される約20日前に起こったパナマ攻略戦にて、[[ザフト]]軍は敵を無力化する為に電子兵器を使用したにも拘らず、アラスカで敗戦した腹癒せの為だけに敵兵士の虐殺を行っており、当然これが原因で、連合軍全体のコーディネイターに対する憎悪がかつて無いまでに高まっていた。この為、迂闊にオーブが連合の要求を受け入れれば、オーブに在住するコーディネイター達の命が危険に晒される事になっていたのは明白で、実際にオーブ解放作戦に平行して行われた第三次ビクトリア攻防戦では、地球連合による制圧後、パナマの件から捕虜条約が黙殺される形でコーディネイターへの憎悪を肥大化させた連合兵によるザフト兵への報復殺戮が展開されている。また、[[ヤキン・ドゥーエ戦役]]当時の[[ザフト]]は[[地球連合軍]]を[[地球]]に閉じ込める目的で各国が有する[[マスドライバー]]施設の制圧・破壊を最優先していた為、地球連合の要求を受け入れた場合でも、オーブがザフトによって戦火に飲まれるのは防げなかったであろう。
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更に言えば、地球連合軍がオーブ解放作戦に乗り出した時期が非常に「最悪」とも言えるタイミングであった。作戦が決行される約20日前に起こったパナマ攻略戦にて、[[ザフト]]軍は敵を無力化する為に電子兵器を使用したにも拘らず、アラスカで敗戦した腹癒せの為だけに敵兵士の虐殺を行っており、当然これが原因で、連合軍全体のコーディネイターに対する憎悪がかつて無いまでに高まっていた。この為、迂闊にオーブが連合の要求を受け入れれば、オーブに在住するコーディネイター達の命が危険に晒される事になっていたのは明白で、実際にオーブ解放作戦に平行して行われた第三次ビクトリア攻防戦では、地球連合による制圧後、パナマの件から捕虜条約が黙殺される形でコーディネイターへの憎悪を肥大化させた連合兵によるザフト兵への報復殺戮が展開されている。また、[[第1次連合・プラント大戦]]当時の[[ザフト]]は[[地球連合軍]]を[[地球]]に閉じ込める目的で各国が有する[[マスドライバー]]施設の制圧・破壊を最優先していた為、地球連合の要求を受け入れた場合でも、オーブがザフトによって戦火に飲まれるのは防げなかったであろう。
    
一方で、「'''オーブを守り切れなかった責任'''」は間違いなくウズミの方にあったものの、「'''オーブが地球連合に軍事侵攻される切っ掛けを作った責任'''」に関しては全くの別人にある。ミナ及び弟の[[ロンド・ギナ・サハク]]を当主とするサハク家は、独断専行の形でアズラエルが牛耳る地球連合に協力しており、5機のG兵器開発や直接的な軍事協力によってオーブへの不介入の約束を取り付けたのだが、アズラエルを見くびりすぎていたロンド姉弟は、第三次ビクトリア攻防戦に参戦している間に約束を違えられてしまい、彼らの協力でオーブの技術力の高さに目を付けたアズラエルは、直接指揮を執る形で地球連合の戦力で軍事侵攻を行う結果となっている。この為、オーブが侵攻される責任に関しては、'''アズラエルに協力しすぎてしまったロンド姉弟にあった'''と言えなくもない(ロンド姉弟の方は、たとえ軍事侵攻を受けてもオーブが陥落する事は無いとみていたようだが)のだが、ウズミやアズラエルは死亡してしまった事もあって、そういった真実は全く公表されなかった結果、地球連合による軍事侵攻とオーブ壊滅双方の責任や、シンを始めとするオーブ壊滅で被害に遭った国民達からの憎しみは、結局'''死んだウズミ一人だけ'''に押し付けられてまう事になってしまった。
 
一方で、「'''オーブを守り切れなかった責任'''」は間違いなくウズミの方にあったものの、「'''オーブが地球連合に軍事侵攻される切っ掛けを作った責任'''」に関しては全くの別人にある。ミナ及び弟の[[ロンド・ギナ・サハク]]を当主とするサハク家は、独断専行の形でアズラエルが牛耳る地球連合に協力しており、5機のG兵器開発や直接的な軍事協力によってオーブへの不介入の約束を取り付けたのだが、アズラエルを見くびりすぎていたロンド姉弟は、第三次ビクトリア攻防戦に参戦している間に約束を違えられてしまい、彼らの協力でオーブの技術力の高さに目を付けたアズラエルは、直接指揮を執る形で地球連合の戦力で軍事侵攻を行う結果となっている。この為、オーブが侵攻される責任に関しては、'''アズラエルに協力しすぎてしまったロンド姉弟にあった'''と言えなくもない(ロンド姉弟の方は、たとえ軍事侵攻を受けてもオーブが陥落する事は無いとみていたようだが)のだが、ウズミやアズラエルは死亡してしまった事もあって、そういった真実は全く公表されなかった結果、地球連合による軍事侵攻とオーブ壊滅双方の責任や、シンを始めとするオーブ壊滅で被害に遭った国民達からの憎しみは、結局'''死んだウズミ一人だけ'''に押し付けられてまう事になってしまった。
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