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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | 大神家の長男。帝国海軍士官学校を主席で卒業後、[[帝国華撃団]]・花組の隊長として着任する。男性でありながら[[霊子甲冑]]「光武」を駆動させうる程の類い稀な霊力の持ち主であり、更に他者の霊力を同調させる触媒の能力をも併せ持っていたことが花組隊長に選ばれた要因となった。日頃は帝撃・本部の大帝国劇場でモギリ等の雑用全般を勤めているが、舞台の演出等を手掛けることもある。
| + | [[帝国華撃団]]及び[[巴里華撃団]]、そして[[大神華撃団]]の隊長。帝国海軍軍人でもあり、階級は少尉(後に大尉まで昇進)。 |
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− | 隊長着任当時は個性派揃いの花組隊員に戸惑い反発される事も少なくなかったが、徐々に彼女達の信頼を得て花組を一つのチームとしてまとめ上げ、2度の霊的災害から帝都・[[東京]]を防衛した。その功績が認められ、1926年にはフランス・[[パリ|巴里]]に設立された[[巴里華撃団]]・花組の隊長として就任。当時2名だった巴里花組隊員のスカウトも兼ねつつ彼女達を育て上げ、怪人達の脅威から巴里を救った。1927年には帝撃に帰還。銀座を中心に発生した黄金蒸気事件を解決した後、米田一基から帝国華撃団総司令の座を譲り受けた。
| + | 若くして海軍士官学校を首席で卒業したエリート軍人であったが、帝国華撃団・花組の隊長に選ばれたのを機に、その運命は大きく変わる事になる。 |
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− | [[武術・格闘技|剣術]]に優れ、宮本武蔵を祖とする二天一流・二刀流の使い手。[[射撃]]も得意であり、花組一の銃の名手であるマリア・タチバナに匹敵する程の腕前。 | + | === 人物 === |
| + | かの有名な剣豪・宮本武蔵を祖とする二天一流・二刀流剣術を流派とする大神家の長男。その影響で、自身も幼少期より二天一流の修行に励み、二刀流の[[武術・格闘技|剣術]]に優れている。また、軍人としての経験から[[射撃]]も得意としており、花組一の銃の名手であるマリア・タチバナにも匹敵する程の腕前である。 |
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− | 基本的には真面目で紳士的な完璧超人……なのだが、そこは'''プレイヤーの[[分身]]として様々な行動を取らされる運命にあるアドベンチャーゲームの主人公'''である。ルート次第では「思わず」[[ヒロイン]]の[[シャワーシーン|シャワーおよび入浴現場]]を覗いてしまう超ムッツリスケベになったり、総勢で最大13人ものヒロインと同時に恋に落ちてなおかつそれを成就させる股掛けと[[三角関係 #三角以上の関係|ハーレムの帝王]]になったり、幼女と熱愛するロリコンになったりと、無限の可能性を秘めている。
| + | 真面目で正義感の強い熱血漢であり、海軍時代も品行方正かつ粉骨砕身の心得で任務に励んでいた。本業は軍人であるものの、華撃団はそのシステムの都合上から表向き劇場を運営している為、自身も日頃は帝撃・本部の「大帝国劇場」や[[パリ|巴里]]・支部の「シャ・ノワール」でモギリ等の雑用全般を勤めている。一方で、花組の演劇に感銘を受けた影響か、後に舞台の演出等を手掛ける様にもなっている。また、大正時代生まれの男性としては、女性に対しても割と紳士的になれる好人物であるのだが、それ故に結構我の強い華撃団の女性隊員達(自分よりも他人を優先できる[[真宮寺さくら]]や[[北大路花火]]等も含む)の我儘や都合に振り回されてしまったり、それぞれの隊員達が心に抱えている悩みを解決する為に奔走させられる事も多い苦労人でもある。 |
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| + | 霊力は基本的に男性よりも女性の方が優れているのだが、男性でありながら[[霊子甲冑]]「光武」を駆動させ得る程の類い稀な優れた霊力の持ち主であり、更に他者の霊力を同調・増幅させる「触媒」としての能力も持ち合わせ、実働的な霊能部隊である花組の隊長としてこれ以上無い逸材であった事から選ばれる要因となった。また、元から高い霊力の素質に関しては、作品が進むにつれてむしろ向上していく事になっており、『4』の頃には最も潜在能力の高い[[アイリス]]に匹敵するレベルにまでに至り、黒幕の存在を霊力で感知したりもしていた。 |
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| + | === 劇中の様相 === |
| + | 日本の栃木県に生まれ、幼少期は剣術の修行に励み、後に帝国海軍士官学校を主席で卒業。霊力保持者として優れた可能性を貴族院議員(賢人機関)の一人である花小路頼恒伯爵に見込まれた結果、帝国華撃団・花組の隊長として着任する。 |
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| + | 隊長着任当時は、予想とはまるで違った帝国華撃団の環境に戸惑い、個性派揃いの花組隊員に反発される事も少なくなかったが、徐々に彼女達の信頼を得て花組を一つの部隊としてまとめ上げ、天界、葵叉丹、京極慶吾による3度にも及ぶ大規模霊的災害から帝都・[[東京]]を防衛した。 |
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| + | 京極慶吾の討伐後、これまで功績が認められ、中尉に昇進。1926年にはフランス・巴里に新規設立された巴里華撃団・花組の隊長として就任。当時2名だった巴里花組隊員を率いつつ新規隊員のスカウトもしながら彼女達を育て上げ、怪人パリシィ達の脅威から巴里を救った。 |
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| + | パリシィ討伐後、帝都本部からの帰還要請が出た事で1927年には帝撃に帰還。再度、帝国華撃団・花組の隊長に就任し、後に帝都にまで駆け付けた巴里華撃団・花組の隊員達も併合した一大部隊「大神華撃団」の隊長として、[[銀座]]を中心に発生した黄金蒸気事件を解決。怨念となっていた大久保長安の討伐にも成功する。そして大久保長安の事件後、米田一基から帝国華撃団総司令の座と彼の愛刀である「神刀滅却」を譲り受けた。 |
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| + | 一年後となる1928年には、アメリカの紐育に新設された紐育華撃団・星組の隊長になる事を要請されたが、帝都の防衛をしなければならなかった事から、海軍を卒業したばかりである甥の大河新次郎を指名し、彼を紐育に向かわせている。 |
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| + | === キャラクターの総評 === |
| + | 大神は基本的には真面目……なのだが、そこは'''プレイヤーの[[分身]]として様々な行動を取らされる運命にあるアドベンチャーゲームの主人公'''である。ルート次第では「思わず」[[ヒロイン]]の[[シャワーシーン|シャワーおよび入浴現場]]を覗いてしまう超ムッツリスケベになったり、総勢で最大13人ものヒロインと同時に恋に落ちてなおかつそれを成就させる股掛けと[[三角関係 #三角以上の関係|ハーレムの帝王]]になったり、幼女と熱愛するロリコンになったりと、無限の可能性を秘めている。が…見方を変えれば、プレイヤーの気まぐれや都合にまで振り回されている少し可哀想な人物とも言えなくもない<ref>ただし、『4』において風呂に入っていた大神が女性隊員達と鉢合わせしてしまった際、彼女達から「大神さん(隊長)がこんな事(覗き)をするなんて信じられない!」と叫んでいる様子からも、'''公式設定では女性隊員達の覗きは一切していない事になっている'''模様。</ref>。 |
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| + | そんな大神であるのだが、実は女性キャラクターの攻略を行うアドベンチャーゲームの主人公としては、プレイヤーからのやっかみ等を受ける事も無く、むしろ製作スタッフ側の予想を超える程までに高い人気を誇っている。日常パートにおいてはやや情けない姿を見せる事はあっても、戦闘パート等では本来の「正義感の強い熱血漢」としての面が強調され、揺ぎ無い信念と共に敵に果敢に立ち向かったり、仲間達と真剣に向き合いを叱咤激励するその姿は、男性としても人間としても確かな魅力を持った好人物で、隊員達からも絶大な信頼と好意を寄せられるのも十分に納得出来る物となっている。更に原作以外の出演作品においても、'''女性どころか男性の好感度まで上げてしまう'''というある種の奇跡も起こしたりしている。 |
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| + | 一方、OVAやテレビアニメ版等では、一定して真面目な硬派として描かれており、それこそが本来の大神一郎という人物であるのだろう。 |
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |