差分
相互不理解について追記
その融合能力と不死性、圧倒的な物量により地球を壊滅寸前にまで追い込むが、実際にはELS自身に人類と敵対する意思は全くなかった。彼らの母星は主星の白色矮星化とそれによって発生した惑星状星雲に飲み込まれて滅亡寸前であったため、自身の形成した巨大コロニー(超大型ELS)に乗り込んで母星を離れ、[[宇宙]]を放浪中に偶然遭遇した者達へ助けを求めていただけの'''要救助者'''であった。人類や兵器と融合し模倣するのも、異文化と一つになろうとする彼らなりのコミュニケーションの一環であった。
その融合能力と不死性、圧倒的な物量により地球を壊滅寸前にまで追い込むが、実際にはELS自身に人類と敵対する意思は全くなかった。彼らの母星は主星の白色矮星化とそれによって発生した惑星状星雲に飲み込まれて滅亡寸前であったため、自身の形成した巨大コロニー(超大型ELS)に乗り込んで母星を離れ、[[宇宙]]を放浪中に偶然遭遇した者達へ助けを求めていただけの'''要救助者'''であった。人類や兵器と融合し模倣するのも、異文化と一つになろうとする彼らなりのコミュニケーションの一環であった。
しかし、母星が滅ぶという緊急事態により焦っていたELSは、人類が個体ごとに独立した意識を持っている、という生態への理解に欠けたまま融合を実行。個々の人間を「殺された」人類はELSを侵略者と誤解し、攻撃行動に出る。ELSはこの攻撃を「脳量子波を伝播することができる粒子を散布している。これは即ち対話の場作りである」とさらに誤解し、人類の攻撃行動を模倣したことで戦線が拡大してしまった。
人類とELSとの間に起こった戦いは、どちらが一方的に悪いと言う問題ではなく、'''「全く違ったコミュニケーション体系を持つ者同士の相互不理解が招いた悲劇」'''だったと言える。
人類とELSとの間に起こった戦いは、どちらが一方的に悪いと言う問題ではなく、'''「全く違ったコミュニケーション体系を持つ者同士の相互不理解が招いた悲劇」'''だったと言える。
人類に置き換えて考えると、『ファーストコンタクトを果たした異星人とコミュニケーションを取るべくにこやかに笑いかけながら接近したが、熱に極めて弱い異星人は体温を持つ人類が発する熱により死亡。死亡しても直立姿勢を取り続けるという体の作りから人類が相手の死に気がつくことはなく、異星人は発声手段がなく精神波でコミュニケーションを取る生物だったため相手からの抗議に応えるどころか抗議があったことにすら気が付かなかった人類により被害が拡大。異星人側は報復のために攻撃手段として熱源を人類の眼前へ設置した。殺傷力を高めるため毒性の香りを含む流動性の熱源をわずかな衝撃で容易に砕ける陶製の容器に流し込んだ、異星人による最新鋭の兵器である。しかしこれは人類からすれば提供方法まで含めて『紅茶』と呼ばれる代物だったため、『親善のために茶会を開こうとしてくれている』と判断した人類は、礼に応えるべくこちらからも紅茶を用意して異星人に提供。すると異星人も総力戦を仕掛けるべく『毒性の熱源』を次々と繰り出したが、『これがこの星のマナー』と理解した人類も大量に『紅茶』を用意させて怒涛の如く提供。こうして互いに『紅茶』の応酬が始まった…』といったところだろうか。
最終的に、[[刹那・F・セイエイ|刹那]]がELSの中枢でクアンタムバーストを実行し情報交換を行ったことでELSの誤解を解き、ELSもまた地球人類が「個」という概念を持つことを理解し、人類への融合や攻撃行動の模倣が止んだことで戦いは終結した。しかしこの一件で地球、人類に多大な被害が出たため、[[ブルーコスモス|ELS殲滅を掲げる人類至上主義の団体]]が結成され、ELSと融合した人間の抹殺、疑似イノベイターの製造など過激な行為を行っていき、それが新たな戦乱の始まりとなった。[[ソレスタルビーイング]]の武力介入はまだ続く事になる…
最終的に、[[刹那・F・セイエイ|刹那]]がELSの中枢でクアンタムバーストを実行し情報交換を行ったことでELSの誤解を解き、ELSもまた地球人類が「個」という概念を持つことを理解し、人類への融合や攻撃行動の模倣が止んだことで戦いは終結した。しかしこの一件で地球、人類に多大な被害が出たため、[[ブルーコスモス|ELS殲滅を掲げる人類至上主義の団体]]が結成され、ELSと融合した人間の抹殺、疑似イノベイターの製造など過激な行為を行っていき、それが新たな戦乱の始まりとなった。[[ソレスタルビーイング]]の武力介入はまだ続く事になる…