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ちなみにサイアムが宇宙世紀元年、ラプラスを爆破した際に見た幻とは、'''当時まだ存在していない[[ザク]]の群れと、一年戦争におけるコロニー落としの光景'''である(無論、事件当時はモビルスーツという言葉すら存在していない)。サイアムはこれを、ラプラスの亡霊たちが「止めてくれ」と示した最悪の未来だったのではないか、と推察している。
 
ちなみにサイアムが宇宙世紀元年、ラプラスを爆破した際に見た幻とは、'''当時まだ存在していない[[ザク]]の群れと、一年戦争におけるコロニー落としの光景'''である(無論、事件当時はモビルスーツという言葉すら存在していない)。サイアムはこれを、ラプラスの亡霊たちが「止めてくれ」と示した最悪の未来だったのではないか、と推察している。
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箱の開放が後の世にどのような影響を与えたかは語られていないが、少なくとも[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ|それに]][[機動戦士ガンダムF90|よって]][[機動戦士ガンダムF91|戦火が]][[機動戦士クロスボーン・ガンダム|収まる]][[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人|ことが]][[機動戦士Vガンダム|なかった]]のは確かである。しかし「それでも」、人々の心に「希望という光」が僅かながらも灯ったことをバナージが感じ取ったところで、「ガンダムUC」の物語は終わる。
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=== 箱の開放による影響 ===
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ラプラス戦争の終結直後、ラプラスの箱の内容について公表された結果、世界に大きな影響を与えると思われていたが、実際はサイアムの思惑とは裏腹に、'''各コロニーのワイドショーの題材として取り上げられる程度'''の影響しかなく、箱の開放から二ヶ月もしない内に事態は終息を迎える事になってしまった。
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宇宙世紀0001年にラプラス事件が起きた当初としては、戦争の引き金になりかねない危険な代物と言えるラプラスの箱ではあったものの、それから約100年間もの間、アースノイドとスペースノイドの間で起こった度重なる戦争が起こり、ラプラス戦争の終結後にはアースノイドだけでなくスペースノイドの大半の中にもすっかり嫌戦意識が高まっていた。更に言ってしまえば、スペースノイドの中にはジオニズムそのものに対し懐疑的な考えを持つ者や興味すら持たない者も増え、「スペースノイドの独立や戦争云々よりも自分達の生活の方が大事」になっていた結果、サイアムが隠し通し、連邦が恐れ、そして[[フル・フロンタル]]やモナハン・バハロが手に入れようとしたラプラスの箱の内容など、今となってはもはや'''「今更」な代物'''でしかなかったのである。ジオン・ズム・ダイクンの遺児である[[シャア・アズナブル]](キャスバル・レム・ダイクン)が[[ネオ・ジオン]]の指導者となっていた時期こそが、まさにスペースノイドの独立を求める気運のピークであった言え、事実その後のネオ・ジオンは烏合の衆と化し、フロンタルというシャアの代用品を用意しなければならない程、求心力を失っていた。
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また、既に風化しきっていた内容の記されたラプラスの箱よりも、箱を解放する為の『鍵』に過ぎなかった[[ユニコーンガンダム|ユニコーンガンダムタイプ]]のモビルスーツの方が『'''シンギュラリティ・ワン(技術的特異点)'''』と認定され、大きな注目を浴びる事になったのも皮肉過ぎる話だった。
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しかし一方で、[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ|それに]][[機動戦士ガンダムF90|よって]][[機動戦士ガンダムF91|戦火が]][[機動戦士クロスボーン・ガンダム|収まる]][[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人|ことが]][[機動戦士Vガンダム|なかった]]のも確かで、また「それでも」人々の心に「希望という光」が僅かながらも灯ったことをバナージが感じ取ったところで、「ガンダムUC」の物語は終わる。
    
== 登場作品と扱われ方 ==
 
== 登場作品と扱われ方 ==
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