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商品展開のためのバックグラウンド要素として「地球型惑星"Zi"(旧設定では"ゾイド星")を舞台に、へリック共和国とゼネバス帝国がゾイドを用いた戦争を繰り広げる」という戦記ものの世界観が設定された。この背景設定はガンダムシリーズ以後の所謂[[リアルロボット]]アニメの影響を強く受けているが、ミリタリー要素をより強く推し出すことで、よくあるガンダムの模倣ではない独自の作風を確立する事に成功した。
 
商品展開のためのバックグラウンド要素として「地球型惑星"Zi"(旧設定では"ゾイド星")を舞台に、へリック共和国とゼネバス帝国がゾイドを用いた戦争を繰り広げる」という戦記ものの世界観が設定された。この背景設定はガンダムシリーズ以後の所謂[[リアルロボット]]アニメの影響を強く受けているが、ミリタリー要素をより強く推し出すことで、よくあるガンダムの模倣ではない独自の作風を確立する事に成功した。
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このバックストーリー設定は玩具パッケージの解説書やジオラマ本「ゾイドバトルストーリー」「ゾイドグラフィックス」などで丁寧に積み重ねられ、これをベースとしたコンピュータゲームやOVA(後述のTVシリーズとは異なるもの)も作られ、これらも人気を博した。1980年代当時の一連のゾイド展開は、今でもひとつのSF仮想戦記として高く評価されている。
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このバックストーリー設定は玩具パッケージの解説書やジオラマ本「ゾイドバトルストーリー」「ゾイドグラフィックス」などで丁寧に積み重ねられており、これをベースとしたコンピュータゲームやOVA(後述のTVシリーズとは異なるもの)も制作され、これらも人気を博した。1980年代当時の一連のゾイド展開は、現在もひとつのSF仮想戦記として高く評価されている。
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玩具のみで高密度の世界観を創り出すことに成功したゾイドシリーズは、アニメ化というメディア展開を行わないまま7年(1983年~1990年)にも渡りストーリーを築いていった。キャラクター玩具においてアニメーション展開に依らず長期間に渡って商品リリースを行った例はごく少ない(当時競合関係であったタカラによる『トランスフォーマーシリーズ』(SRW未参戦)でさえ、定期的に映像作品は制作されていた)。
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玩具のみで高密度の世界観を創り出すことに成功したゾイドシリーズは、アニメ化というメディア展開を行わないまま7年(1983年~1990年)にも渡りストーリーを築いていった。キャラクター玩具においてアニメーション展開に依らず長期間に渡って商品リリースを行った点は特筆すべきである(当時競合関係であったタカラによる『トランスフォーマーシリーズ』(SRW未参戦)でさえ、定期的に映像作品は制作されていた)。
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その後、約10年の休止期間を経て1999年より新たにテレビアニメを軸としたゾイドシリーズの商品展開が再始動。TVシリーズ第1作のストーリーは、それまでのゾイド同様バトルストーリーをベースとした戦記ドラマであったが、第2作以降は世界観を一新、ミリタリー色が薄められた一方、冒険活劇としてのジュブナイル色が強められ、若い世代が入りにくかったゾイドの間口を広げることに成功した。
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その後、約10年の休止期間を経て1999年より新たにテレビアニメを軸としたゾイドシリーズの商品展開が再始動。TVシリーズ第1作のストーリーは、それまでのゾイド同様バトルストーリーをベースとした戦記ドラマであったが、第2作以降は世界観を一新、ミリタリー色が薄められた一方で冒険活劇としてのジュブナイル色が強められ、若い世代が入りにくかったゾイドの間口を広げることに成功した。
    
ゾイドのコンテンツとしての母体はあくまで玩具サイドであるため、玩具メーカー(タカラトミー)によって玩具のための詳細な物語が先に創られ、それを「原作」としてアニメ化やコミカライズといったメディア展開が行われている。アニメで描かれた新しい世界観やストーリーもアニメスタッフが考えたものではなく、ゾイドの玩具企画室が主導になって作り上げたものである(例外として、『[[機獣創世記ゾイドジェネシス]]』はアニメスタッフ主導でストーリーが作られている)。「メカとおおまかな世界観は玩具メーカーがデザインするが、実際のストーリー展開はアニメスタッフに委ねる」というような、多くのロボットアニメとは制作スタンスが根本的に異なっており、映像化されるゾイドは基本的に商品化もされてなくてならないという理念が根底にある。ゲームなどにおいては特典としてゲームオリジナルのゾイドのキットが付くことも恒例化している。なお、コトブキヤなど他のメーカーからもゾイドのプラモデルや可動フィギュアが販売されているが、これらは「アニメ版を原作にした玩具」という扱いである。
 
ゾイドのコンテンツとしての母体はあくまで玩具サイドであるため、玩具メーカー(タカラトミー)によって玩具のための詳細な物語が先に創られ、それを「原作」としてアニメ化やコミカライズといったメディア展開が行われている。アニメで描かれた新しい世界観やストーリーもアニメスタッフが考えたものではなく、ゾイドの玩具企画室が主導になって作り上げたものである(例外として、『[[機獣創世記ゾイドジェネシス]]』はアニメスタッフ主導でストーリーが作られている)。「メカとおおまかな世界観は玩具メーカーがデザインするが、実際のストーリー展開はアニメスタッフに委ねる」というような、多くのロボットアニメとは制作スタンスが根本的に異なっており、映像化されるゾイドは基本的に商品化もされてなくてならないという理念が根底にある。ゲームなどにおいては特典としてゲームオリジナルのゾイドのキットが付くことも恒例化している。なお、コトブキヤなど他のメーカーからもゾイドのプラモデルや可動フィギュアが販売されているが、これらは「アニメ版を原作にした玩具」という扱いである。
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:第2作。2001年に放送。全26話。ゾイド同士によるバトルスポーツ「ゾイドバトル」を主軸とする作品。
 
:第2作。2001年に放送。全26話。ゾイド同士によるバトルスポーツ「ゾイドバトル」を主軸とする作品。
 
;''ゾイドフューザーズ''
 
;''ゾイドフューザーズ''
:第3作。2004年から2005年にかけて放送。全26話。『/ZERO』同様ゾイドバトルを主軸とする内容だが、こちらは「父が追い求めた伝説のゾイド探し」「ゾイド同士の合体・Ziユニゾン」などの重要な要素が増え、さらにはゾイドバトルを支配する程度しか考えていなかった『/ZERO』の悪の組織バックドラフト団とは違い、こちらの悪の組織リヒタースケールは世界征服も企んでいたため、ストーリーも徐々にシリアス色が増していく。
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:第3作。2004年から2005年にかけて放送。全26話。『/ZERO』同様ゾイドバトルを主軸とする内容だが、こちらは「父が追い求めた伝説のゾイド探し」「ゾイド同士の合体・Ziユニゾン」などの重要な要素が増え、世界征服をも目論む悪の組織「リヒタースケール」の存在もありストーリーも徐々にシリアス色が増していく。
 
;[[機獣創世記ゾイドジェネシス|ゾイドジェネシス]]
 
;[[機獣創世記ゾイドジェネシス|ゾイドジェネシス]]
 
:第4作。2005年から2006年にかけて放送。全50話。
 
:第4作。2005年から2006年にかけて放送。全50話。
 
;''ゾイドワイルド''
 
;''ゾイドワイルド''
:第5作。2018年から2019年にかけて放送。
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:第5作。2018年から2019年にかけて放送。全50話。
 
:タカラトミー発足後初の新作ゾイドアニメであり、『ジェネシス』以来約13年ぶりのTVシリーズにして『/ZERO』以来のMBS製作作品となる。
 
:タカラトミー発足後初の新作ゾイドアニメであり、『ジェネシス』以来約13年ぶりのTVシリーズにして『/ZERO』以来のMBS製作作品となる。
 
:世界観も従来のゾイドシリーズから一新されており、シリーズ初の地球を舞台とした作品となっている他、「人間の相棒(一緒にカメラに写る)にふさわしいサイズ」として全体的に小型化している<ref>設定上は本作の「XLゾイド」でも旧作の「小型ゾイド」並みのサイズしかない。ただし玩具は縮尺が1/72から1/35に変更されているので大きさ据え置きである(逆に言うとパイロット人形が倍の大きさになっている)。</ref>。
 
:世界観も従来のゾイドシリーズから一新されており、シリーズ初の地球を舞台とした作品となっている他、「人間の相棒(一緒にカメラに写る)にふさわしいサイズ」として全体的に小型化している<ref>設定上は本作の「XLゾイド」でも旧作の「小型ゾイド」並みのサイズしかない。ただし玩具は縮尺が1/72から1/35に変更されているので大きさ据え置きである(逆に言うとパイロット人形が倍の大きさになっている)。</ref>。
:また、作風も従来作以上に低年齢層に向けた内容になっている。
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:作風については当初は従来作以上に低年齢層を意識した内容となっていたが、ストーリー後半は敵組織である「デスメタル帝国」の勢力拡大に伴いシリアスの度合いを高めていく。
    
===漫画===
 
===漫画===