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先述の特攻は「'''己のヒロイズムをアピールする為のパフォーマンス'''」にすぎず、秘密裏に[[ボソンジャンプ]]で逃げ延び潜伏を続けたのち、T3が[[UND]]を撤退させたのを絶好の機会とみて計画始動に打って出た。しかしT3がこのような侵略行為を認めるはずもなかったため、彼らを反逆者として屠るべく大量の[[ティランド]]と共に黎明戦争最後の壁として立ちふさがる。
 
先述の特攻は「'''己のヒロイズムをアピールする為のパフォーマンス'''」にすぎず、秘密裏に[[ボソンジャンプ]]で逃げ延び潜伏を続けたのち、T3が[[UND]]を撤退させたのを絶好の機会とみて計画始動に打って出た。しかしT3がこのような侵略行為を認めるはずもなかったため、彼らを反逆者として屠るべく大量の[[ティランド]]と共に黎明戦争最後の壁として立ちふさがる。
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実はダイマは今に至るまで'''「挫折や失敗から這い上がり、それを糧に人間的な成長をする」'''という、人間なら誰しもがいつかは踏む事になるステップを経る事無く、ひたすらに成功ばかりを重ね続けて今の地位を得た結果その内面は'''「少年の心を持った大人」などど形容するのも生易しい、大人の皮を被る駄々っ子そのもの'''と化していた。先述のパフォーマンス発言が、特攻で自分が死んだと思っていた人々の悲しみを反故にするものだとは露とも思っていないなど心情や空気が読めない無神経な一面もあり、VTX社訓から読み取れるパワハラ体質と共に社内外を問わず敵を作っている要因にもなっている。また50間近でありながら幼稚なメンタルから脱却できずにいる一方で、[[巴武蔵]]の死に対する哀悼の意をT3からの信頼を強める為に利用するなどビジネスマンとしての損得勘定が悪い意味で染み付いたせいか妙に打算的なところがある。
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実はダイマは今に至るまで'''「挫折や失敗から這い上がり、それを糧に人間的な成長をする」'''という、人間なら誰しもがいつかは踏む事になるステップを経る事無く、ひたすらに成功ばかりを重ね続けて今の地位を得た結果その内面は'''「少年の心を持った大人」などど形容するのも生易しい、大人の皮を被る駄々っ子そのもの'''と化していた。先述のパフォーマンス発言が、特攻で自分が死んだと思っていた人々の悲しみを反故にするものだとは露とも思っていないなど心情や空気が読めない無神経な一面もあり、VTX社訓から読み取れるパワハラ体質と共に社内外を問わず敵を作っている要因にもなっている。また50間近でありながら未熟で幼稚なメンタルから脱却できずにいる一方で、[[巴武蔵]]の死に対する哀悼の意をT3からの信頼を強める為に利用するなど、ビジネスマンとしての損得勘定が悪い意味で染み付いたせいか妙に打算的なところがある。
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総じて自分の行動と思想は地球人類の総意であるという思い込みとエゴに凝り固まっており、質の悪いことに本人はすべて'''善意'''のつもりであり自身の計画が地球の恥さらしになることなど微塵も思っていない。ヒロスケからは軍籍時代から「力以外の戦いがあることを知ってほしい」という想いをダイマに対して抱いており、それがVTX入社のきっかけとなったのだが当のダイマ本人はそのことを理解できていなかったのである。
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総じて「自分の行動と思想は地球人類の総意である」という思い込みとエゴに凝り固まっており、質の悪いことに本人はすべて'''善意'''のつもりであり自身の計画が地球の恥さらしになることなど微塵も思っていない。ヒロスケからは軍籍時代から「力以外の戦いがあることを知ってほしい」という想いをダイマに対して抱いており、ダイマにとってもそれがVTX入社のきっかけとなったのだが、結局ダイマは今になるまでそのことを理解できていなかったのである。
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銀河統一計画を考案した動機も民衆に自ら立ち上がり外宇宙の困難に挑む意思や力がないと勝手に決めつけ、「彼らに立ち代わり自分が指標となって黄金の時代をもたらしてやろう」というエゴイズムに満ち溢れたものであり、人々をこのように評価していた時点で最初から黄昏の時代特有の価値観を脱却できていなかったといえる。
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銀河統一計画を考案した動機も民衆に自ら立ち上がり外宇宙の困難に挑む意思や力がないと勝手に決めつけ、「彼らに立ち代わり自分が指標となって黄金の時代をもたらしてやろう」という傲慢さに満ち溢れたものであり、人々をこのように評価していた時点で、元より黄昏の時代特有の価値観から脱却できていなかったといえる。
    
=== 最終決戦 ===
 
=== 最終決戦 ===
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[[機界新種]]を攻略して[[卯都木命]]を救出したT3を危険分子として抹殺しようと姿を現したエイムを処断し、銀河統一計画を阻止せんとするT3と対峙。[[Gストーン]]を参考にしたダイガイアンの機能によって最初から限界を超えた状態で襲い掛かってくる。自分の雄姿を見せつけ計画のプロパガンダにする目的で太陽系全土にこの戦いを中継しており、機動要塞に集まってきた市民やVTX社員の事も新しい人類の船出の旗頭となる自分に声援を送りに来てくれたものだと信じ込んでいた。
 
[[機界新種]]を攻略して[[卯都木命]]を救出したT3を危険分子として抹殺しようと姿を現したエイムを処断し、銀河統一計画を阻止せんとするT3と対峙。[[Gストーン]]を参考にしたダイガイアンの機能によって最初から限界を超えた状態で襲い掛かってくる。自分の雄姿を見せつけ計画のプロパガンダにする目的で太陽系全土にこの戦いを中継しており、機動要塞に集まってきた市民やVTX社員の事も新しい人類の船出の旗頭となる自分に声援を送りに来てくれたものだと信じ込んでいた。
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しかし彼らが機動要塞に姿を見せた理由は銀河統一計画に反対する為であり、数え切れぬほどのブーイングの嵐が飛び交ったことで強いショックを受ける。今更の様に社長面をして逆上するものの「前社長と呼ぶな」と宣言していたのが仇となって逆に秘書から既に自分はVTXの一員ですらないと三行半を突き付けられ、T3の面々から人類一人一人が(武力だけではない)戦う意思に目覚め立ち上がれるという事実を痛烈に指摘されるとともにぼろくそに非難される。トドメに[[ホシノ・ルリ]]から'''「痛い無職の中年」'''と駄目押しの一撃を喰らい挫折の味を知らなかった反動もあってか戦意が喪失し、その影響でダイガイアンに蓄積されたエネルギーが放出されたことでT3が全力全開となり完全に形勢が逆転した。
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しかし彼らが機動要塞に姿を見せた理由は銀河統一計画に反対する為であり、数え切れぬほどのブーイングの嵐が飛び交ったことで強いショックを受ける。今更の様に社長面をして逆上するものの「前社長と呼ぶな」と宣言していたのが仇となって逆に秘書から既に自分はVTXの一員ですらないと三行半を突き付けられ、T3の面々から人類一人一人が(武力だけではない)戦う意思に目覚め立ち上がれるという事実を痛烈に指摘され容赦ない非難を受ける。トドメに[[ホシノ・ルリ]]から'''「痛い無職の中年」'''と駄目押しの一撃を喰らい挫折の味を知らなかった反動もあってか戦意を喪失、その影響でダイガイアンに蓄積されたエネルギーが放出されたことで疲弊しきっていたT3も復活し完全に形勢が逆転した。
    
==== 隠しルート ====
 
==== 隠しルート ====
ダイマがイーファスΩを退けT3に立ちはだかるという流れは通常ルートと同じだが、こちらではダイガイアン1号にDG細胞由来の自己修復機能が搭載されており、突如受けたダメージを全回復してくる。更にイーファスΩから脱出していたエイムが[[ダイガイアン2号]]とともに姿を現し、親友としてダイマの銀河統一計画に協力を宣言。その茶番全開の友情から[[タカヤノリコ]]に「二つの炎が一つになって、銀河を巻き込む戦火になろうとしている」と言わしめた。
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ダイマがイーファスΩを退けT3に立ちはだかるという流れは通常ルートと同じだが、こちらではダイガイアン1号にDG細胞由来の自己修復機能が搭載されており、突如受けたダメージを全回復してくる。更にイーファスΩから脱出していたエイムが[[ダイガイアン2号]]とともに姿を現し、親友としてダイマの銀河統一計画に協力を宣言。その茶番同然ながら互いに陶酔しきった友情から[[タカヤノリコ]]に「二つの炎が一つになって、銀河を巻き込む戦火になろうとしている」と言わしめた。
    
1号の自己修復に必要なエネルギーを供給する役目を持つ2号を先に倒されたことでエイムを失い、T3から自分の行いが「世界の敵でありT3の敵」と糾弾されたことでその信念に強い揺らぎが生じ、今まで経験しなかった挫折に戸惑いを覚える。しかし「間違っていた道であっても突っ走れ」というエイムの遺言を受けて「自分が屈すれば彼が無駄死にになる」という考えのもと自らを奮い立たせ改めてT3に刃を向ける。
 
1号の自己修復に必要なエネルギーを供給する役目を持つ2号を先に倒されたことでエイムを失い、T3から自分の行いが「世界の敵でありT3の敵」と糾弾されたことでその信念に強い揺らぎが生じ、今まで経験しなかった挫折に戸惑いを覚える。しかし「間違っていた道であっても突っ走れ」というエイムの遺言を受けて「自分が屈すれば彼が無駄死にになる」という考えのもと自らを奮い立たせ改めてT3に刃を向ける。
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どちらのルートでも「堕ちた英雄」という現実を突きつけられ今まで経験しなかった失敗や挫折に直面したことが切欠でT3に敗北し、ダイガイアン1号と共に果ててエイムの元に逝こうとする。
 
どちらのルートでも「堕ちた英雄」という現実を突きつけられ今まで経験しなかった失敗や挫折に直面したことが切欠でT3に敗北し、ダイガイアン1号と共に果ててエイムの元に逝こうとする。
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特務三課の面々から脱出して罪を償うよう要求され、最初は生き恥を晒すことを拒むも主人公からVTX社訓その七『逃げる事を潔いとは言わない』を突きつけられる。更にかつての恩人にこれ以上幻滅したくないラミィからの説得を受けた事が決め手となり、ダイガイアン1号から脱出・投降するという結末を迎えた。
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特務三課の面々から脱出して罪を償うよう要求され、最初は生き恥を晒すことを拒むも主人公からVTX社訓その7『逃げる事を潔いとは言わない』を突きつけられる。更にかつての恩人にこれ以上幻滅したくないラミィからの説得を受けた事が決め手となり、ダイガイアン1号から脱出・投降するという結末を迎えた。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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;[[サイゾウ・トキトウ]]、[[サギリ・サクライ]]
 
;[[サイゾウ・トキトウ]]、[[サギリ・サクライ]]
 
:特務三課の主任。社の一大プロジェクト「プロジェクトTND」のフラッグシップ機であるティラネードのパイロットという重要な立場にいるにもかかわらず、何とダイマは彼(彼女)の名前を憶えていない。
 
:特務三課の主任。社の一大プロジェクト「プロジェクトTND」のフラッグシップ機であるティラネードのパイロットという重要な立場にいるにもかかわらず、何とダイマは彼(彼女)の名前を憶えていない。
:この事がダイマの部下に対するいい加減な一面を物語っている反面、二人の社長に対する不審の種ともなった。
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:この事がダイマの部下に対するいい加減な一面を物語っている反面、2人の社長に対する不審の種ともなった。
 
;[[ラミィ・アマサキ]]
 
;[[ラミィ・アマサキ]]
 
:地球に漂着した彼女を保護したことから、「おじさま」と呼ばれ慕われている。
 
:地球に漂着した彼女を保護したことから、「おじさま」と呼ばれ慕われている。
 
;[[ヒロスケ・アマサキ]]
 
;[[ヒロスケ・アマサキ]]
:特務三課課長で連邦軍時代の上官。VTXにおいてはともに入社した同期でもある。VTXを勧めたのはサラリーマンという武力以外の戦場がある事をダイマに知ってもらいたいという意図があっての事だったが、そのことを理解せず剰え力による侵略をしようとした彼に業を煮やし、最終決戦では「VTXを私物化した悪党」と辛辣に断じた。
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:特務三課課長で連邦軍時代の上官。VTXにおいてはともに入社した同期でもある。
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:サラリーマンという「武力以外の戦場」がある事を知ってもらいたいという想いからダイマにVTXを勧めたが、彼がそのことを理解せず剰え力による侵略という道を選んだ事に失望し、最終決戦では「VTXを私物化した悪党」と辛辣に断じた。
 
;[[エイム・プレズバンド]]
 
;[[エイム・プレズバンド]]
 
:連邦軍時代からのライバル兼親友。地球の同胞を売ろうとした事でダイマに断罪されるが、隠しルートでは贖罪を済ませた(つもりになった)事で共同戦線を張りT3に立ち塞がる。
 
:連邦軍時代からのライバル兼親友。地球の同胞を売ろうとした事でダイマに断罪されるが、隠しルートでは贖罪を済ませた(つもりになった)事で共同戦線を張りT3に立ち塞がる。
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*苗字の由来は「バンダイナムコホールディングス」と、かつてのスパロボ制作会社「ウィンキーソフト」の複合であると思われる。
 
*苗字の由来は「バンダイナムコホールディングス」と、かつてのスパロボ制作会社「ウィンキーソフト」の複合であると思われる。
*最終話の敵対はT3の面々が困惑しているように一見唐突な展開に見えるが、仮にも自分が経営する会社の一大プロジェクトに携わる特務三課の主任である主人公の名前を憶えていない点やパワハラ感漂うVTX社訓等からきな臭いものを感じていたプレイヤーも少なくない模様。一方でネタバレを防ぐため、キャラ事典では当初ゴードウィン名義のNPCとして登録され、ラスボスとして登場するとダイマ名義で声優表記のある項目が追加される。
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*最終話の敵対はT3の面々が困惑しているように一見唐突な展開に見えるが、仮にも自分が経営する会社の一大プロジェクトに携わる特務三課の主任である主人公の名前を憶えていない点やパワハラ感漂うVTX社訓等からきな臭いものを感じていたプレイヤーも少なくない模様。
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**一方でネタバレを防ぐため、キャラ事典では当初ゴードウィン名義のNPCとして登録され、ラスボスとして登場するとダイマ名義で声優表記のある項目が追加される。
 
*最終話のぶっ飛び具合が話題になりやすいが「[[ビアン・ゾルダーク|純粋な]][[エルデ・ミッテ|地球人]]」「[[アルカイド・ナアシュ|決戦の部隊が地球上]]」「[[ルド・グロリア|独善者ではあるが自分なりに地球の事を想い行動していた]]」「[[インファレンス|エンディングで明確に]][[ホープス|生存している]]」等など、それ以外にも歴代ラスボスとしては異例の要素が多い。
 
*最終話のぶっ飛び具合が話題になりやすいが「[[ビアン・ゾルダーク|純粋な]][[エルデ・ミッテ|地球人]]」「[[アルカイド・ナアシュ|決戦の部隊が地球上]]」「[[ルド・グロリア|独善者ではあるが自分なりに地球の事を想い行動していた]]」「[[インファレンス|エンディングで明確に]][[ホープス|生存している]]」等など、それ以外にも歴代ラスボスとしては異例の要素が多い。
 
*2017年公開の寺田Pとシナリオライター・奈須きのこ氏の対談<ref>http://news.denfaminicogamer.jp/kikakuthetower/170728/2</ref>にて、寺田Pは(「納得できるだけの伏線があればそれもアリ」と銘打ったうえで)「超銀河帝国と戦った後に、そこらへんのオッサンと戦えますか、ってことですよ(笑)」という発言をしていたが、ダイマは'''奇しくもこの発言にほぼ沿ったラスボスとなった'''。
 
*2017年公開の寺田Pとシナリオライター・奈須きのこ氏の対談<ref>http://news.denfaminicogamer.jp/kikakuthetower/170728/2</ref>にて、寺田Pは(「納得できるだけの伏線があればそれもアリ」と銘打ったうえで)「超銀河帝国と戦った後に、そこらへんのオッサンと戦えますか、ってことですよ(笑)」という発言をしていたが、ダイマは'''奇しくもこの発言にほぼ沿ったラスボスとなった'''。