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209 バイト追加 、 2019年3月23日 (土) 05:48
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:第4章で、スマイラスの真意を告げられても尚「人は変われる」と信じるレイラに激昂しながら突きつけた現実論。
 
:第4章で、スマイラスの真意を告げられても尚「人は変われる」と信じるレイラに激昂しながら突きつけた現実論。
 
:既にいくつもの加盟国がユーロ・ブリタニアの領土になった上に大西洋をまたいでブリタニア本国がいるという状況になっても資産家達はパーティー、政治家達は保身、そして軍はテロを言い訳に前線から逃げ出して、市民もそれらに関心を抱かないというもはや腐りに腐りきったE.U.を知っているが故に、人間は変わらない救いようのないという絶望を感じさせる。
 
:既にいくつもの加盟国がユーロ・ブリタニアの領土になった上に大西洋をまたいでブリタニア本国がいるという状況になっても資産家達はパーティー、政治家達は保身、そして軍はテロを言い訳に前線から逃げ出して、市民もそれらに関心を抱かないというもはや腐りに腐りきったE.U.を知っているが故に、人間は変わらない救いようのないという絶望を感じさせる。
:小説版ではレイラの瞳に映る自分の醜さに耐えられなったからだと述懐している。
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:小説版では、激昂したのはレイラの瞳に映る自分の醜さに耐えられなったからだと述懐している。
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;「あんた一人が命懸けで戦っても何も変わらないよ。世界はそんなに優しくない……」
 
;「あんたはあんた自身とここの連中の命を助けることだけを考えていればいいんだ!それだけで十分だ、責める資格がある奴なんて誰もいない」
 
;「あんたはあんた自身とここの連中の命を助けることだけを考えていればいいんだ!それだけで十分だ、責める資格がある奴なんて誰もいない」
 
:アポロンの馬車をユーロ・ブリタニアに渡すことで拡がる戦火を憂い降伏を渋るレイラの肩を掴みながら、普段の気怠さとは打って変わって必死の形相と声で言い聞かせる。
 
:アポロンの馬車をユーロ・ブリタニアに渡すことで拡がる戦火を憂い降伏を渋るレイラの肩を掴みながら、普段の気怠さとは打って変わって必死の形相と声で言い聞かせる。
 
:それはクラウスの偽らざる本音でありスパイでありながらもレイラのことも城の人々も好きだった。方舟でMIAになったアキトたちのこととて、殺したかったわけではなくそうなってしまっただけだった。
 
:それはクラウスの偽らざる本音でありスパイでありながらもレイラのことも城の人々も好きだった。方舟でMIAになったアキトたちのこととて、殺したかったわけではなくそうなってしまっただけだった。
;「ああやって焚き付ける奴らは絶対に死なない……足下に屍を築き、それを踏み台にして、高き所の果実をつかみ取る……。あんたは利用されただけだ」
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;「ああやって焚き付ける奴らは絶対に死なない……足下に屍を築き、それを踏み台にして、高き所の果実をつかみ取る……。将軍はユーロピアの皇帝になろうとしてるんだよ。あんたは利用されただけだ」
 
:上記の台詞を吐く中でスマイラスの「自由のために命を捨てることをためらうな」と声高に叫ぶ、華麗にして壮麗で、荘厳にして厳粛で、そして何より空虚な演説が響く中で吐き捨てる典型的な権力者の本質を抉った持論。その声音には明らかなスマイラスへの軽蔑があった。最後の台詞でその現実を突きつけレイラも涙を流しながらそれを受け入れざるを得なった。
 
:上記の台詞を吐く中でスマイラスの「自由のために命を捨てることをためらうな」と声高に叫ぶ、華麗にして壮麗で、荘厳にして厳粛で、そして何より空虚な演説が響く中で吐き捨てる典型的な権力者の本質を抉った持論。その声音には明らかなスマイラスへの軽蔑があった。最後の台詞でその現実を突きつけレイラも涙を流しながらそれを受け入れざるを得なった。
  
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