差分

471 バイト追加 、 2018年12月20日 (木) 23:42
編集の要約なし
28行目: 28行目:  
'''枢木スザク'''は『[[コードギアス 反逆のルルーシュ]]』の[[主人公]]の一人。
 
'''枢木スザク'''は『[[コードギアス 反逆のルルーシュ]]』の[[主人公]]の一人。
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[日本]]の名家・枢木家出身。その後「[[神聖ブリタニア帝国|ブリタニア]]を中から変えていく」と考え、自ら名誉ブリタニア人に志願し、ブリタニア軍に入隊。偶然ルルーシュと再会した直後に、特派にスカウトされて[[ナイトメアフレーム]]の実験機『[[ランスロット]]』のパイロットとなる。
+
[[日本]]の名家・枢木家出身。その後'''「[[神聖ブリタニア帝国|ブリタニア]]を中から変えていく」'''と考え、自ら名誉ブリタニア人に志願し、ブリタニア軍に入隊。偶然ルルーシュと再会した直後に、特派にスカウトされて[[ナイトメアフレーム]]の実験機『[[ランスロット]]』のパイロットとなる。
    
=== 人物 ===
 
=== 人物 ===
幼少期はやんちゃで乱暴者な[[性格]]であったが、自らの浅はかな行動によって日本がブリタニアの制圧下に置かれてしまったのを機に、「間違ったやり方で何かを得ても意味がない」という考えに至り、結果より過程を重んじ、性格も温厚かつ生真面目になった。
+
幼少期はやんちゃで乱暴者な[[性格]]であったが、自らの浅はかな行動によって日本がブリタニアの制圧下に置かれてしまったのを機に、'''「間違ったやり方で何かを得ても意味が無い」'''という考えに至り、結果より過程を重んじ、性格も温厚かつ生真面目になった。
    
ただし、その振る舞いは、[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]を演じる[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ]]の様に、ある意味で「仮面を被った演技」とも言え、物語が進んでいくにつれ、本来の苛烈な面が見える様になっていった。
 
ただし、その振る舞いは、[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]を演じる[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ]]の様に、ある意味で「仮面を被った演技」とも言え、物語が進んでいくにつれ、本来の苛烈な面が見える様になっていった。
   −
人死にを嫌いながらも人を殺さない訳にはいかない軍隊に所属しているという矛盾を持っており、[[ロイド・アスプルンド|ロイド]]からも指摘されたことがある。さらに「ブリタニアを内部から変える」と言っているが、まったくそれを成し遂げていないうちから本人はすぐに自分を死に追いやろうとすることも矛盾の一つといえる。また、過剰なまでに自分の決めた理念に拘り、それを時には他人にまで強制する事もあるが、スザク自身は[[紅月カレン|カレン]]に反発されるまで気付けなかった。
+
人死にを嫌いながらも人を殺さない訳にはいかない軍隊に所属しているという矛盾を持っており、[[ロイド・アスプルンド|ロイド]]からも指摘された事がある。さらに「ブリタニアを内部から変える」と言っているが、まったくそれを成し遂げていないうちから本人はすぐに自分を死に追いやろうとする事も矛盾の一つといえる。また、過剰なまでに自分の決めた理念に拘り、それを時には他人にまで強制する事もあるが、スザク自身は[[紅月カレン|カレン]]に反発されるまで気付けなかった。
   −
同胞である日本人からはブリタニア側についたことにより「裏切り者」として、ブリタニア人からは元[[イレヴン]]という理由で軽蔑の対象になっている。その後、ユーフェミアの騎士に任命されたことでブリタニアに恭順する日本人には希望の象徴になり、ブリタニア人からも一目置かれる存在になっているが、ブリタニアを憎む日本人からは「奴隷の平和だろう!枢木のやっていることは!」と批判されてもいる。
+
同胞である日本人からはブリタニア側についた事により「裏切り者」として、ブリタニア人からは元[[イレヴン]]という理由で軽蔑の対象になっている。その後、ユーフェミアの騎士に任命されたことでブリタニアに恭順する日本人には希望の象徴になり、ブリタニア人からも一目置かれる存在になっているが、ブリタニアを憎む日本人からは「奴隷の平和だろう! 枢木のやっていることは!」と批判されてもいる。
   −
R2では虐殺を引き起こした[[ユーフェミア・リ・ブリタニア|ユフィ]]の騎士だったということから彼女に媚を売って従っていたと誤解され、さらに[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]を皇帝に引き渡して[[ナイトオブラウンズ]]に出世したのでますます日本人からは敵視されるようになり、[[暗殺]]されかかったこともあった。さらに、ナイトオブラウンズへの出世後は非情で手段を選ばない面も見せるようになり、捕虜となったカレンにリフレインを使用してルルーシュがゼロであるのかを吐かせようとした事もあり、本人に自覚は無かったが、ブリタニアの思想に染まりつつあった節がある。しかし、他者から非難されても仕方のない手段を取ってまでもブリタニアで自身の出世を図った理由は、後述のR2編での来歴にもあるとおり、[[シャルル・ジ・ブリタニア|ブリタニア皇帝]]から[[エリア11]]を賜って[[日本]]を解放するためであった。
+
R2では虐殺を引き起こした[[ユーフェミア・リ・ブリタニア|ユフィ]]の騎士だったということから彼女に媚を売って従っていたと誤解され、さらに[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]を皇帝に引き渡して[[ナイトオブラウンズ]]に出世したのでますます日本人からは敵視されるようになり、[[暗殺]]されかかった事もあった。さらに、ナイトオブラウンズへの出世後は非情で手段を選ばない面も見せるようになり、捕虜となったカレンにリフレインを使用してルルーシュがゼロであるのかを吐かせようとした事もあり、本人に自覚は無かったが、ブリタニアの思想に染まりつつあった節が有る。しかし、他者から非難されても仕方のない手段を取ってまでもブリタニアで自身の出世を図った理由は、後述の『R2』編での来歴にもあるとおり、[[シャルル・ジ・ブリタニア|ブリタニア皇帝]]から[[エリア11]]を賜って[[日本]]を解放する為であった。
    
ルルーシュが基本的に結果を重視しているのに対し、スザクは模範的で過剰なまでに過程に拘るなど、親友同士でありながらも、ルルーシュとは対極的な位置にある存在である。また、ルルーシュは後方から[[指揮官|指揮]]する軍師タイプであることに対し、スザクが前線で戦う戦士タイプであること。ルルーシュが作戦立案能力には優れていても予想外の出来事に致命的に対応できないことに対して、スザクがいかなる戦場でも臨機応変に戦えるが常時は優柔不断な性格が垣間見えることなども、二人が真逆な存在であることを更に強調している(ただし、やることなす事が裏目に出やすいのはルルーシュと同じと言える)。能力上、ルルーシュはナイトメアに乗って活躍する事が少ない半面、スザクは超人的な身体能力([[ドラマCD]]の[[セシル・クルーミー|セシル]]の回想では'''ランスロットの足を素手で持ち上げていた''')と卓越したKMF操縦能力を持ち、ナイトメアで戦場を駆け回る事が非常に多い。
 
ルルーシュが基本的に結果を重視しているのに対し、スザクは模範的で過剰なまでに過程に拘るなど、親友同士でありながらも、ルルーシュとは対極的な位置にある存在である。また、ルルーシュは後方から[[指揮官|指揮]]する軍師タイプであることに対し、スザクが前線で戦う戦士タイプであること。ルルーシュが作戦立案能力には優れていても予想外の出来事に致命的に対応できないことに対して、スザクがいかなる戦場でも臨機応変に戦えるが常時は優柔不断な性格が垣間見えることなども、二人が真逆な存在であることを更に強調している(ただし、やることなす事が裏目に出やすいのはルルーシュと同じと言える)。能力上、ルルーシュはナイトメアに乗って活躍する事が少ない半面、スザクは超人的な身体能力([[ドラマCD]]の[[セシル・クルーミー|セシル]]の回想では'''ランスロットの足を素手で持ち上げていた''')と卓越したKMF操縦能力を持ち、ナイトメアで戦場を駆け回る事が非常に多い。
49行目: 49行目:  
幼少期はブリタニア人の事を嫌悪していたが、父親によって日本に送り込まれたルルーシュ、ナナリーの兄弟と出会った事で彼らと友人関係になる。しかし、日本がブリタニアの侵攻を受けてルルーシュ達と離れ離れになり、この後、ブリタニアへの徹底抗戦を唱えていた内閣総理大臣の父・枢木ゲンブを殺害してしまう。それによってブリタニアと日本が戦う事は無くなると信じていたが、その浅はかな考えと行動は、日本がブリタニアの猛攻を受けて完全支配下に置かれるという、最悪の結果を招いてしまった<ref>ただし、父親・ゲンブの殺害については[[漫画|漫画版]]や[[小説|小説版]]での描写から「スザクがゲンブを殺していなかったら、もっと酷い事態になっていた」という見方もある。</ref>。この事に責任を感じたスザクは、内部からブリタニアを変える為に、名誉ブリタニア人としてブリタニア軍に入隊する。
 
幼少期はブリタニア人の事を嫌悪していたが、父親によって日本に送り込まれたルルーシュ、ナナリーの兄弟と出会った事で彼らと友人関係になる。しかし、日本がブリタニアの侵攻を受けてルルーシュ達と離れ離れになり、この後、ブリタニアへの徹底抗戦を唱えていた内閣総理大臣の父・枢木ゲンブを殺害してしまう。それによってブリタニアと日本が戦う事は無くなると信じていたが、その浅はかな考えと行動は、日本がブリタニアの猛攻を受けて完全支配下に置かれるという、最悪の結果を招いてしまった<ref>ただし、父親・ゲンブの殺害については[[漫画|漫画版]]や[[小説|小説版]]での描写から「スザクがゲンブを殺していなかったら、もっと酷い事態になっていた」という見方もある。</ref>。この事に責任を感じたスザクは、内部からブリタニアを変える為に、名誉ブリタニア人としてブリタニア軍に入隊する。
   −
特派配属後も、第三皇女である[[ユーフェミア・リ・ブリタニア]]の専属騎士に本人から任命されるなど、[[ナンバーズ]]及び[[名誉ブリタニア人]]としては極めて異例な出世を遂げていく事になる。階級も最初は一等兵だったのが、ランスロットの専属パイロットで准尉、ユーフェミア専属騎士で少佐と、驚異的な昇進をしている。しかし、[[行政特区日本]]の記念式典当日、ユーフェミア自身がギアスに支配されたことで日本人の虐殺を実行してしまった後、ゼロにユーフェミアを殺害されてしまったことでそれまでのゼロの行為に対する憤りは憎悪と怒りへと変わった。そして、V.V.から聞かされたギアスの存在と事実を知る。神根島にて、[[紅月カレン|カレン]]の前でゼロがルルーシュである事を暴露し、流体サクラダイトの脅しにも屈する事無く、ゼロの存在そのものを否定して捕縛する。
+
特派配属後も、第三皇女である[[ユーフェミア・リ・ブリタニア]]の専属騎士に本人から任命されるなど、[[ナンバーズ]]および[[名誉ブリタニア人]]としては極めて異例な出世を遂げていく事になる。階級も最初は一等兵だったのが、ランスロットの専属パイロットで准尉、ユーフェミア専属騎士で少佐と、驚異的な昇進をしている。しかし、[[行政特区日本]]の記念式典当日、ユーフェミア自身がギアスに支配されたことで日本人の虐殺を実行してしまった後、ゼロにユーフェミアを殺害されてしまったことでそれまでのゼロの行為に対する憤りは憎悪と怒りへと変わった。そして、V.V.から聞かされたギアスの存在と事実を知る。神根島にて、[[紅月カレン|カレン]]の前でゼロがルルーシュである事を暴露し、流体サクラダイトの脅しにも屈する事無く、ゼロの存在そのものを否定して捕縛する。
    
==== R2 ====
 
==== R2 ====
ルルーシュを捕獲した功績をもとにナイトオブラウンズへの加入を要求し、ナイトオブセブンに任命される。その目論見はナイトオブワンに昇格し、その権限である「任意のエリア一つの支配権」を得る事で日本を解放することである。そのため「[[コードギアス 亡国のアキト|亡国のアキト]]」で描かれているように欧州戦線に皇帝名代の軍師の補佐役として参加するなど、世界各国の紛争に積極的に介入する。搭乗機である[[ランスロット・コンクエスター]]と合わせて、「ブリタニアの白き死神」として、内外で恐れられるようになった。
+
ルルーシュを捕獲した功績をもとにナイトオブラウンズへの加入を要求し、ナイトオブセブンに任命される。その目論見は'''ナイトオブワンに昇格し、その権限である「任意のエリア一つの支配権」を得る事で祖国・[[日本]]を解放する'''事である。そのため「[[コードギアス 亡国のアキト|亡国のアキト]]」で描かれているように[[ヨーロッパ|欧州]]戦線に皇帝名代の軍師の補佐役として参加する等、世界各国の紛争に積極的に介入する。搭乗機である[[ランスロット・コンクエスター]]と合わせて、「ブリタニアの白き死神」として、内外で恐れられるようになった。
    
後にナナリーの補佐役として[[エリア11]]へ赴任した。同じくラウンズである[[ジノ・ヴァインベルグ|ジノ]]と[[アーニャ・アールストレイム|アーニャ]]と行動を共にする。復活したゼロ=ルルーシュではないかと疑っていたが、周到な隠蔽工作のおかげで確信できなかった。その後ルルーシュが自らゼロであることを明かし、恥も外聞も捨ててまでナナリーを守ってくれと懇願する姿に心を動かされ、和解しかける。だが、シュナイゼルの介入によって罠を仕掛けたと誤解され、完全に決裂してしまう。
 
後にナナリーの補佐役として[[エリア11]]へ赴任した。同じくラウンズである[[ジノ・ヴァインベルグ|ジノ]]と[[アーニャ・アールストレイム|アーニャ]]と行動を共にする。復活したゼロ=ルルーシュではないかと疑っていたが、周到な隠蔽工作のおかげで確信できなかった。その後ルルーシュが自らゼロであることを明かし、恥も外聞も捨ててまでナナリーを守ってくれと懇願する姿に心を動かされ、和解しかける。だが、シュナイゼルの介入によって罠を仕掛けたと誤解され、完全に決裂してしまう。
   −
直後に起きた第2次トウキョウ決戦ではカレンの駆る聖天八極式に追い詰められ、第1期でルルーシュがかけた「生きろ」のギアスの力で、半ば暴走してしまう形でニーナがコンクエスターに搭載していたフレイヤを発射してしまう。結果トウキョウ租界は焦土と化し、大勢の犠牲者を出してしまった。そのため、自らが出した犠牲に見合う結果を出さねばならない、という強迫観念にとりつかれ、「必要なものは過程ではない、結果だ」と、以前の信念を捨てる決意をする(奇しくもこれはルルーシュの信念と同じ)。そしてシュナイゼルのクーデター計画に乗ってナイトオブワンになるべくシャルル暗殺に向かう。
+
直後に起きた第2次トウキョウ決戦ではカレンの駆る聖天八極式に追い詰められ、第1期でルルーシュがかけた「生きろ」のギアスの力で、半ば暴走してしまう形でニーナがコンクエスターに搭載していたフレイヤを発射してしまう。結果トウキョウ租界は焦土と化し、大勢の犠牲者を出してしまった。そのため、自らが出した犠牲に見合う結果を出さねばならない、という強迫観念にとりつかれ、'''「必要なものは過程ではない、結果だ」'''と、以前の信念を捨てる決意をする(奇しくもこれはルルーシュの信念と同じ)。そしてシュナイゼルのクーデター計画に乗ってナイトオブワンになるべくシャルル暗殺に向かう。
    
だが、向かった先の神根島でシャルルの[[アーカーシャの剣]]を使った計画の全容とルルーシュの戦いの切っ掛けとなったマリアンヌ暗殺事件の真相を知り、その場にいたルルーシュと共に計画を阻止する。そして混乱しきった世界に収拾をつけるためにルルーシュの立案した「[[ゼロレクイエム]]」計画に協力を決意する。
 
だが、向かった先の神根島でシャルルの[[アーカーシャの剣]]を使った計画の全容とルルーシュの戦いの切っ掛けとなったマリアンヌ暗殺事件の真相を知り、その場にいたルルーシュと共に計画を阻止する。そして混乱しきった世界に収拾をつけるためにルルーシュの立案した「[[ゼロレクイエム]]」計画に協力を決意する。
83行目: 83行目:  
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]
 
:プロローグで『破界篇』終盤仕様で現れた後、『R2』の設定込みで参戦。今作でも敵として登場し、序盤からブリタニアや[[アロウズ]]の手先として出てくる。最速の登場はクメンルート第7話「暗転」。乗機や自身の能力もあり、侮れない強敵。
 
:プロローグで『破界篇』終盤仕様で現れた後、『R2』の設定込みで参戦。今作でも敵として登場し、序盤からブリタニアや[[アロウズ]]の手先として出てくる。最速の登場はクメンルート第7話「暗転」。乗機や自身の能力もあり、侮れない強敵。
:仲間になる前は[[地球連邦政府 (00)|地球連邦]](アロウズ)の掲げる歪みきった恒久和平に染まっており、その為か原作以上に非情な面を見せ、[[沙慈・クロスロード|沙慈]]を黒の騎士団員では無いかと疑ったり(更にこの時点で「世界の平和に必要なら不正も見逃す」(意訳)と、'''自分の信念すら捻じ曲げている'''有様)、[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ]]が[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]であるのかを確かめる為に、[[テロリスト]]に傷付けられそうになった[[シャーリー・フェネット|シャーリー]]を見過ごそうとする場面もあった(ルルーシュがシャーリーを身を挺して庇った事で、何とか事無きを得た)。
+
:仲間になる前は[[地球連邦政府 (00)|地球連邦]](アロウズ)の掲げる歪みきった恒久和平に染まっており、その為か原作以上に非情な面を見せ、[[沙慈・クロスロード|沙慈]]を黒の騎士団員では無いかと疑ったり(更にこの時点で「世界の平和に必要なら不正も見逃す」(意訳)と、'''自分の信念すら捻じ曲げている'''有様)、[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ]]が[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]であるのかを確かめる為に、[[テロリスト]]に傷付けられそうになった[[シャーリー・フェネット|シャーリー]]を見過ごそうとする場面も有った(ルルーシュがシャーリーを身を挺して庇った事で、何とか事無きを得た)。
:それ故に、敵対する立場にある[[ZEXIS|自軍部隊]]のメンバーから非情な言動を批判される一幕も存在する。しかし、その一方で非情な行動を取るスザクの内面について描写されたり、原作よりも良い方向に補正されている描写<ref>一例を挙げると、原作では捕虜になった[[紅月カレン|カレン]]に対して使おうとした薬物がリフレインから自白剤に変更されている。</ref>も存在している。
+
:それ故に、敵対する立場にある[[ZEXIS|自軍部隊]]のメンバーから非情な言動を批判される一幕も存在する。しかし、その一方で非情な行動を取るスザクの内面について描写されたり、[[スパロボ補正|原作よりも良い方向に補正されている描写]]<ref>一例を挙げると、原作では捕虜になった[[紅月カレン|カレン]]に対して使おうとした薬物がリフレインから自白剤に変更されている。</ref>も存在している。
 
:終盤で自軍に加入するが、[[ゼロレクイエム]]ルートでは原作通りに敵として登場し、ギアスシナリオ終了後の第57話に入ってくるのでラスト3話しか使えず非常に遅い。また、[[黒の騎士団]]ルートでは世界の情勢を顧みず、私情に任せて敵対するが、自身もその行為に迷いを抱えていたため敗北。[[シャルル・ジ・ブリタニア|シャルル]]と[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア|マリアンヌ]]封印後もその態度を変えず、和解せずに[[プトレマイオス2]]の独房に入れられてしまう(黒の騎士団に「日本の裏切り者」としてスザクのことを恨んでいる多くの日本人との衝突を避ける為、「[[斑鳩|イカルガ]]に置いていくわけにはいかない」というゼロの判断でもある)。しかし、次のステージで[[ミスター・ブシドー|ブシドー]]と[[ルイス・ハレヴィ|ルイス]]を迎撃するため[[スメラギ・李・ノリエガ|スメラギ]]に釈放され(彼との戦いにて「ナイトオブゼロ(ここでは国も主君も何もない騎士の意)」を名乗る)、そのまま自軍参入。
 
:終盤で自軍に加入するが、[[ゼロレクイエム]]ルートでは原作通りに敵として登場し、ギアスシナリオ終了後の第57話に入ってくるのでラスト3話しか使えず非常に遅い。また、[[黒の騎士団]]ルートでは世界の情勢を顧みず、私情に任せて敵対するが、自身もその行為に迷いを抱えていたため敗北。[[シャルル・ジ・ブリタニア|シャルル]]と[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア|マリアンヌ]]封印後もその態度を変えず、和解せずに[[プトレマイオス2]]の独房に入れられてしまう(黒の騎士団に「日本の裏切り者」としてスザクのことを恨んでいる多くの日本人との衝突を避ける為、「[[斑鳩|イカルガ]]に置いていくわけにはいかない」というゼロの判断でもある)。しかし、次のステージで[[ミスター・ブシドー|ブシドー]]と[[ルイス・ハレヴィ|ルイス]]を迎撃するため[[スメラギ・李・ノリエガ|スメラギ]]に釈放され(彼との戦いにて「ナイトオブゼロ(ここでは国も主君も何もない騎士の意)」を名乗る)、そのまま自軍参入。
 
:EDでは原作同様表向きは死んだことにされ、ゼロとして生きることになったルルーシュと共に行動している。世界を変えるためとは言え、最終的には親友を殺すことになった原作と比べ、ルルーシュと和解でき、更に騎士団ルートではユフィも生還し、トランザムバーストでルルーシュの考えと想いを理解することで完全に和解する、というゼロレクイエムルートと比較してかなり救いのある結末となっている。エンディングではゼロレクイエムルートでは表向き死亡、黒の騎士団ルートでは行方不明ということになり、いざ危機が訪れればナイトオブゼロとして起つことを決意している。
 
:EDでは原作同様表向きは死んだことにされ、ゼロとして生きることになったルルーシュと共に行動している。世界を変えるためとは言え、最終的には親友を殺すことになった原作と比べ、ルルーシュと和解でき、更に騎士団ルートではユフィも生還し、トランザムバーストでルルーシュの考えと想いを理解することで完全に和解する、というゼロレクイエムルートと比較してかなり救いのある結末となっている。エンディングではゼロレクイエムルートでは表向き死亡、黒の騎士団ルートでは行方不明ということになり、いざ危機が訪れればナイトオブゼロとして起つことを決意している。
174行目: 174行目:  
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
;[[ルルーシュ・ランペルージ]]([[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]])
 
;[[ルルーシュ・ランペルージ]]([[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]])
:親友。役職上、お互いに正体を知らずに対峙する事も多い。「初めて殺した人物が肉親である」という共通点がある。彼の場合は義兄の[[クロヴィス・ラ・ブリタニア|クロヴィス]]。また、お互いに'''同胞達から見れば「裏切り者」と評価されるような立場である'''ことも共通している。
+
:親友。役職上、お互いに正体を知らずに対峙する事も多い。「初めて殺した人物が肉親である」という共通点がある。彼の場合は義兄の[[クロヴィス・ラ・ブリタニア|クロヴィス]]。また、お互いに'''同胞達から見れば「裏切り者」と評価されるような立場である'''点も共通している。
 
:終盤までは最大の仇敵として戦い続けるが、真意を知った後は彼の剣として「[[ゼロレクイエム]]」を遂行。涙ながらに彼を「ゼロ」として討ち、託された思いを胸に生きていく事になる。
 
:終盤までは最大の仇敵として戦い続けるが、真意を知った後は彼の剣として「[[ゼロレクイエム]]」を遂行。涙ながらに彼を「ゼロ」として討ち、託された思いを胸に生きていく事になる。
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』黒の騎士団ルートではユフィの生存によって確執の最大の原因がなくなり、トランザムバーストで真意を互いに理解したことで関係が完全に修復される。
+
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』黒の騎士団ルートではユフィの生存によって確執の最大の原因がなくなり、トランザムバーストで真意を互いに理解した事で関係が完全に修復される。
 
;[[ナナリー・ランペルージ]]
 
;[[ナナリー・ランペルージ]]
 
:親友の妹。幼少期は彼女とも仲良くなっており、スザクの生存を知った時は喜んでいた。ナナリー自身はスザクを異性として思いを寄せているが、スザク自身はその事に気づいていない。
 
:親友の妹。幼少期は彼女とも仲良くなっており、スザクの生存を知った時は喜んでいた。ナナリー自身はスザクを異性として思いを寄せているが、スザク自身はその事に気づいていない。
191行目: 191行目:  
:TV版では未描写だが、スザクが父を殺すに到った要因は[[小説|小説版]]・[[漫画|漫画版]]などで幾つかの解釈がされている。
 
:TV版では未描写だが、スザクが父を殺すに到った要因は[[小説|小説版]]・[[漫画|漫画版]]などで幾つかの解釈がされている。
 
;[[皇神楽耶]]
 
;[[皇神楽耶]]
:親戚同士にあたる。幼少期には婚約者でもあったが現在は解消。ブリタニア軍に入隊した事が原因で嫌われている。もっとも、彼女からは幼少期に後述されるえげつない仕打ちを喰らっている間柄。
+
:親戚同士にあたる。幼少期には婚約者でもあったが、現在は解消。ブリタニア軍に入隊した事が原因で嫌われている。もっとも、彼女からは幼少期に後述されるえげつない仕打ちを喰らっている間柄。
 
;[[藤堂鏡志朗]]
 
;[[藤堂鏡志朗]]
 
:幼少期に藤堂道場の門下生として通っていた。しかし、成長してからは敵対することに。
 
:幼少期に藤堂道場の門下生として通っていた。しかし、成長してからは敵対することに。
460行目: 460行目:  
:黒の騎士団ルートにて。[[トランザム|トランザムバースト]]の[[GN粒子]]を浴び、互いの想いを理解しあったスザクとゼロは笑顔と共に互いを許し、子供の頃まで遡って再び友人となった。
 
:黒の騎士団ルートにて。[[トランザム|トランザムバースト]]の[[GN粒子]]を浴び、互いの想いを理解しあったスザクとゼロは笑顔と共に互いを許し、子供の頃まで遡って再び友人となった。
 
;「ゼロ! 僕も君と共に戦おう!」
 
;「ゼロ! 僕も君と共に戦おう!」
: 最終話におけるゼロと[[ガイオウ]]の[[戦闘前会話]]にて。憎しみも蟠りも超え、同志として戦うその姿に、かつての迷いはもはやない。
+
: 最終話におけるゼロと[[ガイオウ]]の[[戦闘前会話]]にて。憎しみも蟠りも超え、同志として戦うその姿に、かつての迷いはもはや無い。
 
;「ゼロ……このハンカチを使いなよ」<br />ゼロ「す、すまん、スザク…」
 
;「ゼロ……このハンカチを使いなよ」<br />ゼロ「す、すまん、スザク…」
 
:黒の騎士団ルートEDにて、飲み物を飲む姿をからかわれて[[装甲騎兵ボトムズ|むせる]]ゼロに対して。苦笑しつつハンカチを渡す姿に、かつての怒りはもはやない。
 
:黒の騎士団ルートEDにて、飲み物を飲む姿をからかわれて[[装甲騎兵ボトムズ|むせる]]ゼロに対して。苦笑しつつハンカチを渡す姿に、かつての怒りはもはやない。
508行目: 508行目:  
:第九世代KMFであり、ランスロットの後継機。ナイトオブゼロとなったスザクの最後の愛機で(当初はナイトオブセブンの2代目専用機だった)、今まで得たデータを基に一から造り上げたランスロットである。
 
:第九世代KMFであり、ランスロットの後継機。ナイトオブゼロとなったスザクの最後の愛機で(当初はナイトオブセブンの2代目専用機だった)、今まで得たデータを基に一から造り上げたランスロットである。
 
:二丁のスーパーヴァリスとエナジーウィングによる超高速飛行、MVSによる斬撃といった遠近戦闘を自在にこなす戦闘力は作中最強に食い込む。
 
:二丁のスーパーヴァリスとエナジーウィングによる超高速飛行、MVSによる斬撃といった遠近戦闘を自在にこなす戦闘力は作中最強に食い込む。
 +
 +
== 余談 ==
 +
*イベント「コードギアス反逆のルルーシュ キセキの誕生日」にてルルーシュ役の[[声優:福山潤|福山潤]]氏、C.C.役の[[声優:ゆかな|ゆかな]]氏らから「一番謝りたいキャラは?」という質問において枢木スザクを挙げている。
 +
**[[ルルーシュ・ランペルージ]]([[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]])を[[主人公]]とした物語の展開上「損な役割」を背負わされる事が多かった枢木スザクというキャラクターについて、福山氏は「何もおかしなこと言ってない」、ゆかな氏は「一番かわいそうだと思う」と発言している。
 +
**ちなみにスザクを演じた櫻井孝宏氏もスザクを挙げており「俺(=スザク)に謝れ」とコメントしている。
 +
*キッズステーションの番組紹介では、スザクは元為政者の子である点とルルーシュとの対比を兼ねて「白の王子」と称される事もあった。
 +
*ランスロット搭乗時に多用する蹴りは視聴者から「'''スザクキック'''」の[[俗語・俗称|俗称]]で呼ばれているが、当人は「'''くるくるキック'''」と呼んでいる。
 +
**本来は[[藤堂鏡志朗|藤堂]]譲りの[[武術・格闘技|武術]]で「陽昇流誠壱式旋風脚(ひのぼりりゅう まこといちしき せんぷうきゃく)」という名前なのだが、「子供には言いづらい」との理由でこうなった。当時は「枢木スザクのくるくるキック」だったらしい。
 +
*枢木スザク役の[[声優]]の櫻井孝宏氏は、『R2』最終話のエンドカードのイラストを描いている。
 +
*[[コンピュータゲーム|ゲーム]]『テイルズオブグレイセス F』にて櫻井氏が演じるアスベル・ラントの衣装としてスザクの衣装がダウンロード配信された(1キャラ500円。他のメインキャラに着せられるゼロ、C.C.、カレンの衣装も配信され、勝利台詞でキャラクターを意識した台詞を喋る)。
 +
**ちなみにスザクとアスベルには「幼少の頃に王族と友達になる」等、ユーザーから色々共通点を指摘される。…というか容姿も[[性格]]も似ている為、あまり違和感が無い。
 +
**ゲーム『テイルズオブエクシリア2』にも『コードギアス』関連の衣装がダウンロード配信され(1キャラ300円)、『グレイセス』の時とは違いパーティーキャラ全員分用意されているが、スザクの服装を割り当てられたのはジュード・マティスである(櫻井氏は演じていない)。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
 
<references />
 
<references />
  −
== 余談 ==
  −
*キッズステーションの番組紹介では、元為政者の子である点とルルーシュとの対比を兼ねて「白の王子」と称されることもあった。
  −
*ランスロット搭乗時に多用する蹴りは視聴者から「'''スザクキック'''」の[[俗語・俗称|俗称]]で呼ばれているが、当人は「'''くるくるキック'''」と呼んでいる。本来は藤堂譲りの武術で「陽昇流誠壱式旋風脚(ひのぼりりゅう まこといちしき せんぷうきゃく)」という名前なのだが、「子供には言いづらい」との理由でこうなった。当時は「枢木スザクのくるくるキック」だったらしい。
  −
*スザク役の[[声優]]の櫻井孝宏氏は、『R2』最終話のエンドカードのイラストを描いている。
  −
*ゲーム『テイルズオブグレイセス F』にて櫻井氏が演じるアスベル・ラントの衣装としてスザクの衣装がダウンロード配信された(1キャラ500円。他のメインキャラに着せられるゼロ、C.C.、カレンの衣装も配信され、勝利台詞でキャラを意識したセリフを喋る)。
  −
**ちなみにスザクとアスベルには「幼少のころに王族と友達になる」など、ユーザーから色々共通点を指摘される。というか容姿も[[性格]]も似ているため、あまり違和感がない。
  −
**ゲーム『テイルズオブエクシリア2』にもギアス関連の衣装がダウンロード配信され(1キャラ300円)、『グレイセス』の時とは違いパーティーキャラ全員分用意されているが、スザクの服装を割り当てられたのはジュード・マティスである(櫻井氏は演じていない)。
  −
*イベント「コードギアス反逆のルルーシュ キセキの誕生日」にてルルーシュ役の福山潤氏、C.C役のゆかな氏らから「一番謝りたいキャラは?」という質問においてスザクが挙げられており、福山からは「何もおかしなこと言ってない」、ゆかなからは「一番かわいそうだと思う」と発言されている。ちなみにスザクを演じた櫻井孝宏氏もスザクを挙げており「俺に謝れ」とコメントしている。
      
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
880

回編集