差分

18 バイト除去 、 2018年12月16日 (日) 07:27
編集の要約なし
23行目: 23行目:     
=== 人物 ===
 
=== 人物 ===
普段は丁寧語を使いながらも紳士的に振る舞っているが、同時に慇懃無礼とも言え、人を食ったような軽口を叩きつつ飄々とした態度を取りながらも、相手を見下した言動や不快感を与える様な遠回しな嫌味も言ったりする。また、自らの目的の為には手段を選ばず、一部の連合兵士達を平然と捨て駒として犠牲にしたり、まだ幼い子供達に[[コーディネイター]]の排斥思想を植え付けた兵士に教育させる等、地球連合内で行われている非道な所業の幾つかにはアズラエルが関与している。経営者としてはそれなりに優秀な人材で、新しく掴んだ[[ザフト]]製のガンダムタイプのモビルスーツである[[ジャスティスガンダム|ジャスティス]]と[[フリーダムガンダム|フリーダム]]の2機の動力が核エンジンであるのを見抜く等、洞察力にも優れている。
+
普段は丁寧語を使いながらも紳士的に振る舞っているが、同時に慇懃無礼とも言え、人を食ったような軽口を叩きつつ飄々とした態度を取りながらも、相手を見下した言動や不快感を与える様な遠回しな嫌味も言ったりする。また、自らの目的の為には手段を選ばず、一部の連合兵士達を平然と捨て駒として犠牲にしたり、まだ幼い子供達に[[コーディネイター]]の排斥思想を植え付けた兵士に教育させる等、地球連合内で行われている非道な所業の幾つかにはアズラエルが関与している。経営者としてはそれなりに優秀な人材で、[[ザフト]]製のガンダムタイプのモビルスーツである[[ジャスティスガンダム|ジャスティス]]と[[フリーダムガンダム|フリーダム]]の2機の動力が核エンジンであるのを見抜く等、洞察力にも優れている。
    
反面、器量は狭い上に自己中心的で、精神的に幼い面も見え隠れしている。特にコーディネイターが絡むとその傾向が顕著であり、精神的に追い詰められ心に余裕がなくなると狂気的で醜悪な本性を露にする。ただし、元からコーディネイターを狂的に憎悪していた訳ではなく、「戦争の狂気」というものに当てられてしまったが為にコーディネイターに対する狂気染みた憎悪に取り憑かれてしまったらしい。
 
反面、器量は狭い上に自己中心的で、精神的に幼い面も見え隠れしている。特にコーディネイターが絡むとその傾向が顕著であり、精神的に追い詰められ心に余裕がなくなると狂気的で醜悪な本性を露にする。ただし、元からコーディネイターを狂的に憎悪していた訳ではなく、「戦争の狂気」というものに当てられてしまったが為にコーディネイターに対する狂気染みた憎悪に取り憑かれてしまったらしい。
  −
本来は[[民間人]]に過ぎない彼が、軍艦に乗って指令を下す法的根拠は、本編を見る限り存在しない。現実で言えば、三菱重工業やゼネラル・エレクトリックの最高経営者が軍を指揮するようなものである。しかし、連合軍側も平然とこの状況を受け入れており、抵抗したのは(作中では)ナタル・バジルールただ一人に過ぎなかった。<ref>ただし、小説版ではオーブ開放作戦の司令官ダーレスはアズラエルの横槍をかなり苦々しく思っている。そもそも彼がアズラエルに逆らえないのは最高司令部より彼の意向に沿うようにとの命令が下されていたためである。</ref>ブルーコスモスの思想は、軍部にシビリアン・コントロールを無視させるほど浸透していたようである。
      
なお、アズラエルの名前の由来は、イスラムにおいて死を司る[[天使]]アズラーイールの[[英語]]読みから。劇中において、アズラエルの管轄下にあった[[ドミニオン]][[ナタル・バジルール|隊に]][[フレイ・アルスター|所属]][[オルガ・サブナック|して]][[クロト・ブエル|いた]][[シャニ・アンドラス|者]](アズラエル自身を含めて)全員が死亡した結末を考えると、皮肉めいた名前かもしれない。
 
なお、アズラエルの名前の由来は、イスラムにおいて死を司る[[天使]]アズラーイールの[[英語]]読みから。劇中において、アズラエルの管轄下にあった[[ドミニオン]][[ナタル・バジルール|隊に]][[フレイ・アルスター|所属]][[オルガ・サブナック|して]][[クロト・ブエル|いた]][[シャニ・アンドラス|者]](アズラエル自身を含めて)全員が死亡した結末を考えると、皮肉めいた名前かもしれない。
43行目: 41行目:     
=== 評価 ===
 
=== 評価 ===
 +
本来は[[民間人]]に過ぎない彼が、軍艦に乗って指令を下す法的根拠は、本編を見る限り存在しない。現実で言えば、三菱重工業やゼネラル・エレクトリックの最高経営者が軍を指揮するようなものである。しかし、連合軍側も平然とこの状況を受け入れており、抵抗したのは(作中では)ナタル・バジルールただ一人に過ぎなかった。<ref>ただし、小説版ではオーブ開放作戦の司令官ダーレスはアズラエルの横槍をかなり苦々しく思っている。そもそも彼がアズラエルに逆らえないのは最高司令部より彼の意向に沿うようにとの命令が下されていたためである。</ref>ブルーコスモスの思想は、軍部にシビリアン・コントロールを無視させるほど浸透していたようである。
 +
 
ムルタ・アズラエルは、あくまでも大企業の経営者であり、プロの軍人や政治家ではなく、それゆえか、後のジブリールと比較すると、この争いを一種のビジネスライクなもののように、何処か醒めた捉え方をしていたようである。その彼が連合軍の[[指揮官]]になってしまったことが、戦線を拡大させてしまったことは間違いない(実際、彼のそういった意識の現れとして劇中において「(戦争とは)こちらの被害を少なく、なおかつ敵の被害を大きくするものである」という趣旨の発言をしている)。
 
ムルタ・アズラエルは、あくまでも大企業の経営者であり、プロの軍人や政治家ではなく、それゆえか、後のジブリールと比較すると、この争いを一種のビジネスライクなもののように、何処か醒めた捉え方をしていたようである。その彼が連合軍の[[指揮官]]になってしまったことが、戦線を拡大させてしまったことは間違いない(実際、彼のそういった意識の現れとして劇中において「(戦争とは)こちらの被害を少なく、なおかつ敵の被害を大きくするものである」という趣旨の発言をしている)。
  
匿名利用者