74行目: |
74行目: |
| :続編『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』における[[ブルーコスモス]]盟主(および[[ロゴス]]の代表)。 | | :続編『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』における[[ブルーコスモス]]盟主(および[[ロゴス]]の代表)。 |
| :SEED時代の彼の行動やブルーコスモス内での立ち位置が描かれていない為、二人に面識があったかは作中で明らかにされていないが、この後任者の「決戦時には地下深くに引きこもる」「危なくなると味方を見捨てて逃げ出す」という行為が、図らずともアズラエルの「'''軍艦に乗って前線に出る'''」「'''[[ジェネシス]]を喰らってもへこたれずに反撃する'''」という行為を良い意味で際立たせ、アズラエル本人は何もせずとも汚名返上を果たした。 | | :SEED時代の彼の行動やブルーコスモス内での立ち位置が描かれていない為、二人に面識があったかは作中で明らかにされていないが、この後任者の「決戦時には地下深くに引きこもる」「危なくなると味方を見捨てて逃げ出す」という行為が、図らずともアズラエルの「'''軍艦に乗って前線に出る'''」「'''[[ジェネシス]]を喰らってもへこたれずに反撃する'''」という行為を良い意味で際立たせ、アズラエル本人は何もせずとも汚名返上を果たした。 |
− | :ブルーコスモス盟主としての器をアズラエルと比較されることもあり、自らの手腕で[[地球連合軍]]側のほぼ全権限を掌握してザフトと戦ったアズラエルと、[[ギルバート・デュランダル|デュランダル]]の掌の上で散々踊らされた末に破滅したジブリールとでは、リーダーとしての質もアズラエルの方が上であったと言える(尤も、最期まで[[ラウ・ル・クルーゼ|誰]][[ギルバート・デュランダル|か]]の掌の上で踊らされていたという点は共通しているが)。付け加えれば、アズラエルはオーブとの交渉を自分で引き受け、要求を拒否されても通告した時間は守り、時間と同時に攻撃を開始させると外交のマナーも守っている。対してジブリールはユニウスセブン落下で地球が甚大な被害を受けたにもかかわらず戦争を始め、更に各国を強引に連合に加えるだけでなく自らの意にそぐわない地域を裏切り者として焼き払う、更にヘブンズベースが認められていないとはいえ地球連合軍の基地である事実と、ヘブンズベースへの通告は分離派ではあるがザフトと地球連合軍両者の公式な声明でもあるにも関わらず要求の回答期限を待たずに攻撃させるなど外交のマナーなどを無視しているという卑劣漢である。 | + | :ブルーコスモス盟主としての器をアズラエルと比較されることもあり、自らの手腕で[[地球連合軍]]側のほぼ全権限を掌握してザフトと戦ったアズラエルと、[[ギルバート・デュランダル|デュランダル]]の掌の上で散々踊らされた末に破滅したジブリールとでは、リーダーとしての質もアズラエルの方が上であったと言える(尤も、最期まで[[ラウ・ル・クルーゼ|誰]][[ギルバート・デュランダル|か]]の掌の上で踊らされていたという点は共通しているが)<ref>付け加えれば、アズラエルはオーブとの交渉を自分で引き受け、要求を拒否されても通告した時間は守り、時間と同時に攻撃を開始させると外交のマナーも守っている。対してジブリールはユニウスセブン落下で地球が甚大な被害を受けたにもかかわらず戦争を始め、更に各国を強引に連合に加えるだけでなく自らの意にそぐわない地域を裏切り者として焼き払う、更にヘブンズベースが認められていないとはいえ地球連合軍の基地である事実と、ヘブンズベースへの通告は分離派ではあるがザフトと地球連合軍両者の公式な声明でもあるにも関わらず要求の回答期限を待たずに攻撃させるなど外交のマナーなどを無視しているという卑劣漢である。</ref>。 |
| :但し、アズラエルがナチュラル・コーディネイター間の争いに関して何処かビジネスライクな醒めた観念を不純物として内包し続けていたのに対し、ジブリールはと言えば、逆に良くも悪くも真剣にコーディネーターに対し恐怖・そしてそこから来る勘定として純粋に嫌悪していたという点もある。 | | :但し、アズラエルがナチュラル・コーディネイター間の争いに関して何処かビジネスライクな醒めた観念を不純物として内包し続けていたのに対し、ジブリールはと言えば、逆に良くも悪くも真剣にコーディネーターに対し恐怖・そしてそこから来る勘定として純粋に嫌悪していたという点もある。 |
| ;ブルーノ・アズラエル | | ;ブルーノ・アズラエル |
136行目: |
136行目: |
| ;「『要求は不当な物であり従うことはできない。オーブ連合首長国は今後も中立を貫く意志に変わりはない……』」<br />「ッは、いやぁ流石、アスハ前代表。期待を裏切らない人ですねぇ。」<br />「ほんとのところ、要求飲まれちゃったらどうしようかなぁと思っていたのですよ。あれのテスト、是非とも最後まで頑張り通していただきたいものですがね」 | | ;「『要求は不当な物であり従うことはできない。オーブ連合首長国は今後も中立を貫く意志に変わりはない……』」<br />「ッは、いやぁ流石、アスハ前代表。期待を裏切らない人ですねぇ。」<br />「ほんとのところ、要求飲まれちゃったらどうしようかなぁと思っていたのですよ。あれのテスト、是非とも最後まで頑張り通していただきたいものですがね」 |
| :第38話より。『オーブ政府に現政権解体、国軍武装解除・解体を実施しない場合ザフト支援国と見做し武力を持って対峙する』という要求のオーブ政府の回答を読み上げながら。 | | :第38話より。『オーブ政府に現政権解体、国軍武装解除・解体を実施しない場合ザフト支援国と見做し武力を持って対峙する』という要求のオーブ政府の回答を読み上げながら。 |
− | :所詮彼にとっては第二世代「G」兵器の実践テストが目的である事が分かる台詞である。小説版ではこの言い方に艦隊司令官のダーレスは嫌悪感を示している(部隊の長である彼にしてみれば、降伏してくれれば自分の部下も、オーブの軍人や国民も死者が出る事はなくなるというまっとうな願いがあったため。命令と割り切って従っても、軍などとは名ばかりでブルーコスモスそのものと化している連合では彼が地球連合軍の軍人である証明にもなっている。)。 | + | :所詮彼にとっては第二世代「G」兵器の実践テストが目的である事が分かる台詞である。小説版ではこの言い方に艦隊司令官のダーレスは嫌悪感を示している<ref>部隊の長である彼にしてみれば、降伏してくれれば自分の部下も、オーブの軍人や国民も死者が出る事はなくなるというまっとうな願いがあったため。命令と割り切って従っても、軍などとは名ばかりでブルーコスモスそのものと化している連合では彼が地球連合軍の軍人である証明にもなっている。</ref>。 |
| ;「あー、もうダメダメです、そんなの。この戦力で攻めて制圧できなかった国なんて、消えてもらった方が後の為でしょう」 | | ;「あー、もうダメダメです、そんなの。この戦力で攻めて制圧できなかった国なんて、消えてもらった方が後の為でしょう」 |
| :第39話より。[[オーブ連合首長国|オーブ]]攻防戦で、オーブから会談の要請がきていると言われて。小説版では艦隊司令官のダーレスは一国の運命を語っている態度とは思えないとして、絶句してしまっている。 | | :第39話より。[[オーブ連合首長国|オーブ]]攻防戦で、オーブから会談の要請がきていると言われて。小説版では艦隊司令官のダーレスは一国の運命を語っている態度とは思えないとして、絶句してしまっている。 |
158行目: |
158行目: |
| ;「核は持ってりゃ嬉しいただのコレクションじゃない。強力な兵器なんですよ」<br />「兵器は使わなきゃ…。高い金をかけて造ったのは使うためでしょう」<br />「さ…さっさと撃って、さっさと終わらせて下さい、こんな戦争は」 | | ;「核は持ってりゃ嬉しいただのコレクションじゃない。強力な兵器なんですよ」<br />「兵器は使わなきゃ…。高い金をかけて造ったのは使うためでしょう」<br />「さ…さっさと撃って、さっさと終わらせて下さい、こんな戦争は」 |
| :第47話より。アズラエルの戦争や兵器への考え方が如実に出ている台詞の一つ。[[第3次α]]ではアズラエルのこの台詞は、'''あの[[三輪防人|三輪長官]]も唖然とさせた'''。 | | :第47話より。アズラエルの戦争や兵器への考え方が如実に出ている台詞の一つ。[[第3次α]]ではアズラエルのこの台詞は、'''あの[[三輪防人|三輪長官]]も唖然とさせた'''。 |
− | :ちなみに兵器には見せて脅すという使い方もあるので、この発言は間違いとは言えないにしても、完全に正しいわけでもない。(本編中でも[[アンドリュー・バルトフェルド]]が[[ジェネシス]]発射後に指摘しているように、[[核ミサイル|核]]およびジェネシスのような兵器の本来の存在価値は、相手国にその保有を見せる事で自国への攻撃、侵攻を断念させたり、降伏させるという『戦争の抑止』である。相手が[[ジェネシス|同等以上の兵器]]を持っていた場合、無暗な兵器の使用は相手の反撃を呼んでしまい、かえって被害を大きくしてしまう可能性もある)だが、「さっさと」勝利を求めた彼には… | + | :ちなみに兵器には見せて脅すという使い方もあるので、この発言は間違いとは言えないにしても、完全に正しいわけでもない<ref>本編中でも[[アンドリュー・バルトフェルド]]が[[ジェネシス]]発射後に指摘しているように、[[核ミサイル|核]]およびジェネシスのような兵器の本来の存在価値は、相手国にその保有を見せる事で自国への攻撃、侵攻を断念させたり、降伏させるという『戦争の抑止』である。相手が[[ジェネシス|同等以上の兵器]]を持っていた場合、無暗な兵器の使用は相手の反撃を呼んでしまい、かえって被害を大きくしてしまう可能性もある</ref>。だが、「さっさと」勝利を求めた彼には… |
| :余談だが、後年[[マジンカイザーSKL (OVA)|あるロボットアニメ]]にて、アズラエル同様に檜山氏が演じた[[キバ|悪役キャラ]]が、このアズラエルの台詞と似た事を言っている。 | | :余談だが、後年[[マジンカイザーSKL (OVA)|あるロボットアニメ]]にて、アズラエル同様に檜山氏が演じた[[キバ|悪役キャラ]]が、このアズラエルの台詞と似た事を言っている。 |
| ;「勝ち目のない戦いに『死んでこい』って自分の部下を送る人達より、僕の方がよっぽど優しいと思うけど?」 | | ;「勝ち目のない戦いに『死んでこい』って自分の部下を送る人達より、僕の方がよっぽど優しいと思うけど?」 |
178行目: |
178行目: |
| :断末魔。最期はアークエンジェルより放たれたローエングリンの光に飲まれ、アズラエルは[[宇宙]]の塵となった。 | | :断末魔。最期はアークエンジェルより放たれたローエングリンの光に飲まれ、アズラエルは[[宇宙]]の塵となった。 |
| ;「ママは、なんで僕をコーディネイターにしてくれなかったのさッ!」 | | ;「ママは、なんで僕をコーディネイターにしてくれなかったのさッ!」 |
− | :スペシャルエディションにて発言。幼少期に、[[コーディネイター]]の少年との喧嘩に勝てなかったアズラエルが母親に叫んだ台詞。母親からは平手打ちを受け、「何馬鹿なこと言っているのッ!」「あんなおぞましい」と発言して、アズラエルを戒めている。コーディネイターに対する根強いトラウマは、この当時からあった模様。 | + | :スペシャルエディションにて発言。幼少期に、[[コーディネイター]]の少年との喧嘩に勝てなかったアズラエルが母親に叫んだ台詞。母親からは平手打ちを受け、「何馬鹿なこと言っているのッ!」「あんなおぞましい」と発言して、アズラエルを戒めている。コーディネイターに対する根強いトラウマは、この当時からあった模様<ref></ref>。 |
| :アズラエルはC.E.41年生まれであり、この時代はジョージ・グレン暗殺前とS2インフルエンザ流行前であるため、人類の遺伝子改変に関する議定書も無視されたコーディネイター寛容論の時代である。しかし、ブルーコスモスはコーディネイター問題に不快感表明と製造病院の焼き討ちを行っており、そのパトロンであったアズラエル財団の後継者をコーディネイターにする事はありえなかっただろう。ちなみに、この時のアズラエルの年齢を10歳前後と仮定するとC.E.49年~53年くらいになり、正に地球で反コーディネイター感情が高まりつつあり、激発する直前の時代であるため、母親の様な考え方を持つナチュラルは珍しくないであろう。 | | :アズラエルはC.E.41年生まれであり、この時代はジョージ・グレン暗殺前とS2インフルエンザ流行前であるため、人類の遺伝子改変に関する議定書も無視されたコーディネイター寛容論の時代である。しかし、ブルーコスモスはコーディネイター問題に不快感表明と製造病院の焼き討ちを行っており、そのパトロンであったアズラエル財団の後継者をコーディネイターにする事はありえなかっただろう。ちなみに、この時のアズラエルの年齢を10歳前後と仮定するとC.E.49年~53年くらいになり、正に地球で反コーディネイター感情が高まりつつあり、激発する直前の時代であるため、母親の様な考え方を持つナチュラルは珍しくないであろう。 |
| :なお、HD版39話では台詞こそ無いものの、この場面の映像が流用されている。 | | :なお、HD版39話では台詞こそ無いものの、この場面の映像が流用されている。 |