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=== その後 ===
 
=== その後 ===
 
『[[機動戦士ガンダムUC]]』、『[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]]』では名前のみ、小説『ガイア・ギア』ではアフランシに埋め込まれたセルチップの記憶として登場する。「赤の肖像」のシャアの独白によれば「アムロと共に、第二次ネオ・ジオン抗争終盤で、'''サイコフレームに命を吸われる形で死亡した'''」事になっているようである。TVアニメ『RE:0096』21話では、ジオン共和国がシャアを模して作った強化人間[[フル・フロンタル]]の肉体に、いつの間にかアムロやララァと共に残留思念の状態で現れている様子が描かれていた。
 
『[[機動戦士ガンダムUC]]』、『[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]]』では名前のみ、小説『ガイア・ギア』ではアフランシに埋め込まれたセルチップの記憶として登場する。「赤の肖像」のシャアの独白によれば「アムロと共に、第二次ネオ・ジオン抗争終盤で、'''サイコフレームに命を吸われる形で死亡した'''」事になっているようである。TVアニメ『RE:0096』21話では、ジオン共和国がシャアを模して作った強化人間[[フル・フロンタル]]の肉体に、いつの間にかアムロやララァと共に残留思念の状態で現れている様子が描かれていた。
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=== 総評 ===
 
=== 総評 ===
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また、「優れた[[ニュータイプ]]でありながら、'''感性そのものは[[オールドタイプ]]でしかない'''」という特徴がある。それを示すかのように、個人的な確執や、ララァの一件から最期の最期まで抜け出すことができずに足掻いており、分かり合おうという姿勢を見せたことはあまりない。パイロット、政治家、そしてニュータイプ、それぞれの面で非常に高い能力と才能を発揮しながらも、人間の業から抜け出すことがついに出来なかった。むしろ、本質的には'''「他人に頼られるよりも、自分が他人に頼りたい」'''という心の弱さを抱えており、それにも関わらずあまりに高すぎる能力と才能を持っている事から周囲からはその本質を理解されず、[[カミーユ・ビダン|よき相棒と言える人物]]や、[[ハマーン・カーン|好意を]][[レコア・ロンド|寄せてくる]][[クェス・パラヤ|女性]]からも「父性」を求められ、さらにはシャア自身も女性に対して中途半端な態度を取っていること、プライドの高さ等の色々と面倒くさい部分も多く、その為、破局するという悪循環を招いている。
 
また、「優れた[[ニュータイプ]]でありながら、'''感性そのものは[[オールドタイプ]]でしかない'''」という特徴がある。それを示すかのように、個人的な確執や、ララァの一件から最期の最期まで抜け出すことができずに足掻いており、分かり合おうという姿勢を見せたことはあまりない。パイロット、政治家、そしてニュータイプ、それぞれの面で非常に高い能力と才能を発揮しながらも、人間の業から抜け出すことがついに出来なかった。むしろ、本質的には'''「他人に頼られるよりも、自分が他人に頼りたい」'''という心の弱さを抱えており、それにも関わらずあまりに高すぎる能力と才能を持っている事から周囲からはその本質を理解されず、[[カミーユ・ビダン|よき相棒と言える人物]]や、[[ハマーン・カーン|好意を]][[レコア・ロンド|寄せてくる]][[クェス・パラヤ|女性]]からも「父性」を求められ、さらにはシャア自身も女性に対して中途半端な態度を取っていること、プライドの高さ等の色々と面倒くさい部分も多く、その為、破局するという悪循環を招いている。
   
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
初代設定での登場は少なく、基本的には『[[Ζ]]』のクワトロ時代か逆シャアの[[ネオ・ジオン]]総帥時代がベースとなっている。その中でも異色なのは『逆シャア』シナリオ再現の真っ只中から味方になる『D』と『第3次Z時獄篇』であろう。とにかくスパロボのストーリーにおいても最重要人物の一人であり、絶大な存在感を持つ。
 
初代設定での登場は少なく、基本的には『[[Ζ]]』のクワトロ時代か逆シャアの[[ネオ・ジオン]]総帥時代がベースとなっている。その中でも異色なのは『逆シャア』シナリオ再現の真っ只中から味方になる『D』と『第3次Z時獄篇』であろう。とにかくスパロボのストーリーにおいても最重要人物の一人であり、絶大な存在感を持つ。
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:リギルド・センチュリーが宇宙世紀の遥かな未来だと知り、人類が時を経ても変わらない絶望に駆られ、当初はトワサンガの客分となっていた。また、[[クンパ・ルシータ]]と共に人類を進ませるための火種となることを目的としていたが、シャアと直接的な接点を持たないが故の[[シーブック・アノー|シーブック]]の叱責を受けて、赤い彗星でもジオン・ダイクンの子でもない、一人の男としてもう一度可能性を信じるために[[エクスクロス]]へ寝返り、彼らと共に戦うことを決意する。
 
:リギルド・センチュリーが宇宙世紀の遥かな未来だと知り、人類が時を経ても変わらない絶望に駆られ、当初はトワサンガの客分となっていた。また、[[クンパ・ルシータ]]と共に人類を進ませるための火種となることを目的としていたが、シャアと直接的な接点を持たないが故の[[シーブック・アノー|シーブック]]の叱責を受けて、赤い彗星でもジオン・ダイクンの子でもない、一人の男としてもう一度可能性を信じるために[[エクスクロス]]へ寝返り、彼らと共に戦うことを決意する。
 
:精神コマンドで新たに決意を獲得した為、マルチアクションで撃墜数を稼ぎやすい。ナイチンゲールを入手すると初期習得済みのヒット&アウェイと合わせてマルチアクション+MAP兵器版ファンネルで雑魚一掃もでき、エースボーナスで技量(とNTLv)も上がるので、再攻撃を取得させれば通常版ファンネルで固い雑魚も1ターンで落とせたりと鬼神の如き強さを発揮する。クワトロを含め、プレイアブルでは歴代でも最強クラスのシャアである。
 
:精神コマンドで新たに決意を獲得した為、マルチアクションで撃墜数を稼ぎやすい。ナイチンゲールを入手すると初期習得済みのヒット&アウェイと合わせてマルチアクション+MAP兵器版ファンネルで雑魚一掃もでき、エースボーナスで技量(とNTLv)も上がるので、再攻撃を取得させれば通常版ファンネルで固い雑魚も1ターンで落とせたりと鬼神の如き強さを発揮する。クワトロを含め、プレイアブルでは歴代でも最強クラスのシャアである。
:また、『逆シャア』設定のシャアが味方になる作品で[[百式]]も使用できるのは今作が初なため、実用面でのメリットは殆どないが「『逆シャア』設定のシャアを百式に乗せる」といった遊びもできる。
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:また、実用面でのメリットは殆どないが、本作は[[百式]]も参戦するため「『逆シャア』設定のシャアを百式に乗せる」といった遊びもできる。
    
=== 関連作品 ===
 
=== 関連作品 ===
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;ジオン・ズム・ダイクン
 
;ジオン・ズム・ダイクン
 
:父親。[[ジオン公国]]の前身であるジオン共和国の指導者で[[スペースノイド]]の解放を謳ったが、[[ザビ家]]により暗殺された。ガンダム界隈では非常に有名だが、スパロボでは名前のみの登場。
 
:父親。[[ジオン公国]]の前身であるジオン共和国の指導者で[[スペースノイド]]の解放を謳ったが、[[ザビ家]]により暗殺された。ガンダム界隈では非常に有名だが、スパロボでは名前のみの登場。
:なおシャアは『逆襲のシャア』でも父はザビ家に暗殺されたと主張しているが、本当に暗殺なのかどうかについては当事者の弁がない。スパロボにおいては[[旧シリーズ]]では「ビアンの片腕であり、DCの思想的な支えであったがDCの武力蜂起に反対し、凶弾に倒れた」と『第4次』でシャアが語っている(ザビ家による暗殺とは語っていないが、『第2次G』や『第3次』での行動からシャアは父の死にデギンが関わっていると確信していた模様)。
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:なおシャアは『逆襲のシャア』でも父はザビ家に暗殺されたと主張しているが、本当に暗殺なのかどうかについては当事者の弁がない。
 
::富野監督は小説版ガンダムで暗殺としているが、安彦良和は漫画『機動戦士ガンダムORIGIN』及びそのアニメ作品では、カリスマ指導者としての重責に押しつぶされたストレスによる過労死ととられる描写をしている。安彦はその解釈について「暗殺されたという設定だと、ザビ家は政権を乗っ取った悪役だという勧善懲悪ものになってしまう。それはガンダム的じゃない。違うだろうとずっと前から思っていた。だから、ダイクンの死は病死のように描きたかった。(中略)シャアも父が暗殺されたとは思っていない」<ref name="yasuhiko">東洋経済オンラインでの2015年のインタビューより。</ref>「ダイクンはただ死んだのであってそれに対し(側近のジンバ・ラルらによる)陰謀説が一人歩きした」<ref>『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 公式ガイドブック2』 角川書店より。</ref>と述べている。
 
::富野監督は小説版ガンダムで暗殺としているが、安彦良和は漫画『機動戦士ガンダムORIGIN』及びそのアニメ作品では、カリスマ指導者としての重責に押しつぶされたストレスによる過労死ととられる描写をしている。安彦はその解釈について「暗殺されたという設定だと、ザビ家は政権を乗っ取った悪役だという勧善懲悪ものになってしまう。それはガンダム的じゃない。違うだろうとずっと前から思っていた。だから、ダイクンの死は病死のように描きたかった。(中略)シャアも父が暗殺されたとは思っていない」<ref name="yasuhiko">東洋経済オンラインでの2015年のインタビューより。</ref>「ダイクンはただ死んだのであってそれに対し(側近のジンバ・ラルらによる)陰謀説が一人歩きした」<ref>『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 公式ガイドブック2』 角川書店より。</ref>と述べている。
 
;トア・ダイクン
 
;トア・ダイクン
 
:母親。物語開始前に死去。1stから逆襲のシャアにかけてシャアが存在を語ったことはない。
 
:母親。物語開始前に死去。1stから逆襲のシャアにかけてシャアが存在を語ったことはない。
 
:安彦良和が独自の解釈で描いた『ORIGIN』では、'''アストライア・トア・ダイクン'''という名前の'''愛人'''になっており、ジオンの死後に正妻とザビ家に軟禁され、離れ離れになった息子と娘を思いながら亡くなっている。『逆襲のシャア』を観た安彦はシャアの最後のセリフなどからヒントを得て<ref name="yasuhiko"></ref>、シャアの歪んだ心性の説明をつけるために幼少期にトアが非業の死を遂げたトラウマによって、ザビ家への恨みはむしろ「母の仇」としてであり、精神的に幼児性を引き摺ることになったと設定している。
 
:安彦良和が独自の解釈で描いた『ORIGIN』では、'''アストライア・トア・ダイクン'''という名前の'''愛人'''になっており、ジオンの死後に正妻とザビ家に軟禁され、離れ離れになった息子と娘を思いながら亡くなっている。『逆襲のシャア』を観た安彦はシャアの最後のセリフなどからヒントを得て<ref name="yasuhiko"></ref>、シャアの歪んだ心性の説明をつけるために幼少期にトアが非業の死を遂げたトラウマによって、ザビ家への恨みはむしろ「母の仇」としてであり、精神的に幼児性を引き摺ることになったと設定している。
   
==== [[ジオン軍]] ====
 
==== [[ジオン軍]] ====
 
;[[ララァ・スン]]
 
;[[ララァ・スン]]
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:また、成長したミネバにとっても本心を吐露できる数少ない存在でもあったようで、『[[機動戦士ガンダムUC]]』においてシャアと同じ姿と声を持ちながら大衆に迎合し自ら望んで道化を演じる[[フル・フロンタル]]に対して、彼女は失望を露にしている。
 
:また、成長したミネバにとっても本心を吐露できる数少ない存在でもあったようで、『[[機動戦士ガンダムUC]]』においてシャアと同じ姿と声を持ちながら大衆に迎合し自ら望んで道化を演じる[[フル・フロンタル]]に対して、彼女は失望を露にしている。
 
;本物の「シャア・アズナブル」(THE ORIGIN)
 
;本物の「シャア・アズナブル」(THE ORIGIN)
:『THE ORIGIN』に登場。地球に住んでいた際にザビ家に襲撃され、敢えて彼らに恭順の意を示すために移住先のルウムで出会ったキャスバルの友人で、瞳の色(キャスバルは青、彼は茶色)以外は瓜二つの容姿を持った男性。本来「シャア・アズナブル」とは彼の本名であった。ギレンが煽動するスペースノイドの選民思想を鵜呑みにし、[[地球連邦政府]]と[[アースノイド]]を激しく憎悪している場面がある。その思想から彼はジオン士官学校への入学を決めた。ザビ家への復讐を決意したキャスバルは、ジオン国内に潜入するために当時名乗っていた「エドワゥ・マス」として彼をジオン側工作員に誤認暗殺させることで『シャア・アズナブル』となり、ジオン士官学校に入学。復讐の第一歩を踏み出した。<ref>瞳の色の違いについては、眼底色素に異常があるとして常にサングラス型のバイザーを着用し、途中からアニメ版でも身に着けていたマスクで追及を回避している。</ref>
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:『THE ORIGIN』に登場。キャスバルが養父テアボロ・マスと共にルウム(サイド5)に移住した際に出会った少年。キャスバルとは瞳の色(キャスバルは青、彼は茶色)以外の容姿が瓜二つで、本来「シャア・アズナブル」とは彼の本名であった。
:アニメ版『THE ORIGIN』にも登場。区別を明確にする意図か、演じているのはキャスバル役の池田氏ではなく関俊彦氏。なお2017年8月に配信された『ガンダムビルドファイターズ バトローグ』第1話では1年戦争時代のシャアの疑似人格AIが登場したが、そちらも関氏が演じている。
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:ギレンが煽動するスペースノイドの選民思想を鵜呑みにし、[[地球連邦政府]]と[[アースノイド]]を激しく憎悪している場面がある。その思想から彼はジオン士官学校への入学を決めた。ザビ家への復讐を決意したキャスバルは、ジオン国内に潜入するために当時名乗っていた「エドワゥ・マス」として彼をジオン側工作員に誤認暗殺させることで『シャア・アズナブル』となり、ジオン士官学校に入学。復讐の第一歩を踏み出した。<ref>瞳の色の違いについては、眼底色素に異常があるとして常にサングラス型のバイザーを着用し、途中からアニメ版でも身に着けていたマスクで追及を回避している。</ref>
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:アニメ版『THE ORIGIN』にも登場。区別を明確にする意図か、演じているのはキャスバル役の池田氏ではなく関俊彦氏。
 
:彼個人はあくまでキャスバル達が移住したテキサスコロニーの管理人の息子であり、両親と違って最後までキャスバルの真の素性を知ることはなかった。元々キャスバルとも馬が合っていたが、母の死によって豹変した彼に利用されてしまう事になる。
 
:彼個人はあくまでキャスバル達が移住したテキサスコロニーの管理人の息子であり、両親と違って最後までキャスバルの真の素性を知ることはなかった。元々キャスバルとも馬が合っていたが、母の死によって豹変した彼に利用されてしまう事になる。
 
:SRW未登場。
 
:SRW未登場。
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*本編のみならず、派生作品でもその活躍は枚挙にいとまがない(公式に組み込まれるかは別)。
 
*本編のみならず、派生作品でもその活躍は枚挙にいとまがない(公式に組み込まれるかは別)。
**『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(安彦良和)のシャア前史では、テキサス・コロニーにて「本物のシャア・アズナブル」が登場。眼の色以外はキャスバルと瓜二つの容姿を持つ少年で、キャスバルは彼と[[偽物|すり替わる]](その後「キャスバル」は事故で爆死)ことでザビ家の追跡を逃れてジオン士官学校の籍を得た。
   
**『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』(長谷川裕一)ではグリプス戦後にミネバを[[木星]]圏に隠すが、ネオ・ジオンの一派が彼女を実験台にして[[イデオン|伝説巨神]]を覚醒させたため、その打倒のためにアムロやジュドーと共闘した。
 
**『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』(長谷川裕一)ではグリプス戦後にミネバを[[木星]]圏に隠すが、ネオ・ジオンの一派が彼女を実験台にして[[イデオン|伝説巨神]]を覚醒させたため、その打倒のためにアムロやジュドーと共闘した。
 
**『Gの影忍』(こやま基夫)では世捨て人の老人に扮して潜伏している。[[東方不敗マスター・アジア|マスター・アジア]]もかくや、という程の対MS格闘術をみせた他、終盤では外宇宙の生命体の襲来に対抗すべくMS忍軍「百騎夜行」を組織している。
 
**『Gの影忍』(こやま基夫)では世捨て人の老人に扮して潜伏している。[[東方不敗マスター・アジア|マスター・アジア]]もかくや、という程の対MS格闘術をみせた他、終盤では外宇宙の生命体の襲来に対抗すべくMS忍軍「百騎夜行」を組織している。
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