一方、スーパーロボットアニメのほうはというと、『ダルタニアス』からの流れを引き継ぐ形で『[[宇宙大帝ゴッドシグマ]]』『[[百獣王ゴライオン]]』『光速電神アルベガス』が、そしてリアルロボットの要素を取り入れた『機甲艦隊ダイラガーXV』『ビデオ戦士レザリオン』が制作・放送されてはいたが、かつての勢いは失われつつあった。<br />そんな中、1985年にそれまでのロボットアニメとは全く毛色が異なる2つの作品が現れる。『THE TRANSFORMERS(邦題:戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー)』と『魔神(マシン)英雄伝ワタル』である。前者は意思を持つ「善」と「悪」のロボット軍団による群像劇を軸に、それまで演出面でのスパイスでしかなかった「変形・合体」を「擬態」という形で前面に押し出し、後者は『ドラゴンクエスト』に代表されるファンタジー系RPGの手法をロボットアニメに持ち込んだ作品で、いずれも低年齢層を中心に人気を博し(これは児童雑誌とのタイアップによる所も大きい)、スーパーロボット系の凋落を止めることに成功する。 | 一方、スーパーロボットアニメのほうはというと、『ダルタニアス』からの流れを引き継ぐ形で『[[宇宙大帝ゴッドシグマ]]』『[[百獣王ゴライオン]]』『光速電神アルベガス』が、そしてリアルロボットの要素を取り入れた『機甲艦隊ダイラガーXV』『ビデオ戦士レザリオン』が制作・放送されてはいたが、かつての勢いは失われつつあった。<br />そんな中、1985年にそれまでのロボットアニメとは全く毛色が異なる2つの作品が現れる。『THE TRANSFORMERS(邦題:戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー)』と『魔神(マシン)英雄伝ワタル』である。前者は意思を持つ「善」と「悪」のロボット軍団による群像劇を軸に、それまで演出面でのスパイスでしかなかった「変形・合体」を「擬態」という形で前面に押し出し、後者は『ドラゴンクエスト』に代表されるファンタジー系RPGの手法をロボットアニメに持ち込んだ作品で、いずれも低年齢層を中心に人気を博し(これは児童雑誌とのタイアップによる所も大きい)、スーパーロボット系の凋落を止めることに成功する。 |