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小説版について追記
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若年層に多く発生例が見られたニュータイプとしては例外的な中年男性。また情緒不安定なキャラが多いニュータイプとしてはこれまた例外的に、落ち着きのある謹厳実直な人柄である。
 
若年層に多く発生例が見られたニュータイプとしては例外的な中年男性。また情緒不安定なキャラが多いニュータイプとしてはこれまた例外的に、落ち着きのある謹厳実直な人柄である。
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なお年齢についてだが、小説版だと'''宇宙世紀0080時点で二十八歳となっている。'''しかしあまりにも風貌とあわなさすぎであり、シャアからも「老けて見える」という感想を抱かれていた。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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:ララァから「力の様なもの」を感じたと発言した後、シャアから「私から何を感じるかね?」と尋ねられた際、ギョッとしたような表情を浮かべ、取り繕うようにこう発言した。
 
:ララァから「力の様なもの」を感じたと発言した後、シャアから「私から何を感じるかね?」と尋ねられた際、ギョッとしたような表情を浮かべ、取り繕うようにこう発言した。
 
:この時点では、シャアは自分がニュータイプだとは自覚していなかったが、シャリアはシャアの持つニュータイプの片鱗を感じ取ったようである。
 
:この時点では、シャアは自分がニュータイプだとは自覚していなかったが、シャリアはシャアの持つニュータイプの片鱗を感じ取ったようである。
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;「すごいMSとパイロットだ。あのパイロットこそ真のニュータイプに違いない。そうでなければ、このブラウ・ブロの[[オールレンジ攻撃]]を避けられるわけがない!」
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:アムロのガンダムと戦い、早々にそのすごさを理解したシャリア。しかし彼の声色はむしろ感心する度合いが強い。この時点で彼は自分の死を覚悟していて、それだけに気負いもなく敵に感心出来たのだろうか。
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;「んっ!? なんだ!? ……見つけたのか!!」「シムス中尉、逃げろ!!」
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:死の直前の絶叫。圧倒されていたアムロが、ニュータイプとしての覚醒でシャリアを捕捉した。シャリアも同時にそれを理解するが……
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:なおこのセリフ、シムスに逃げろと言っているが、彼自身には逃げる意思がなかったことがわかる。
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;「フフ……。アムロ・レイ、率直な青年なのでしょう? 私はうらやましく思います」
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;シャア「率直は決して美徳ではないよ。大尉」
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;「いえ、我々が屈折しすぎているのです。中佐……いえ、キャスバル・ダイクン」
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:小説版での発言。時代の趨勢と進むべき道をシャアと語り合ったのち、アムロについての印象と自分たちへの評価を語るシャリアは、目の前の男をあえて「シャア・アズナブル」ではなく「キャスバル・ダイクン」と呼ぶ。詳細は後述するが、'''小説版のシャリアはストーリーそのものを左右する超重要人物の一人である。'''
    
== 搭乗機体 ==
 
== 搭乗機体 ==
 
;[[ブラウ・ブロ]]
 
;[[ブラウ・ブロ]]
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;[[リック・ドム]](小説版のみ)
 
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**また氏の執筆した漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』においては、登場こそするもののTV版の温厚な人柄とは全く異なり、プライドの高い傲慢な人物して描写されており、ギレンに対して一歩距離を置いていたアニメとは違い、強烈なギレン派としても描かれている。戦闘でも常時冷静にアムロの力量を見決めていたTV版と比較して、こちらは戦闘中に逆上したりするなど冷静さを失う場面も。結果的に撃墜された際には実験動物みたいな扱いを強要したギレンに対する嘆きとも恨み言とも言える絶叫を残して戦死。シャアからも「この程度の男」と酷評されることになる。TV版で登場した時期は丁度安彦氏が入院中で、氏が製作にタッチしていないキャラであるという事とは恐らく無関係ではあろうが、何故か安彦氏絡みでことごとく扱いが悪くなっている。
 
**また氏の執筆した漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』においては、登場こそするもののTV版の温厚な人柄とは全く異なり、プライドの高い傲慢な人物して描写されており、ギレンに対して一歩距離を置いていたアニメとは違い、強烈なギレン派としても描かれている。戦闘でも常時冷静にアムロの力量を見決めていたTV版と比較して、こちらは戦闘中に逆上したりするなど冷静さを失う場面も。結果的に撃墜された際には実験動物みたいな扱いを強要したギレンに対する嘆きとも恨み言とも言える絶叫を残して戦死。シャアからも「この程度の男」と酷評されることになる。TV版で登場した時期は丁度安彦氏が入院中で、氏が製作にタッチしていないキャラであるという事とは恐らく無関係ではあろうが、何故か安彦氏絡みでことごとく扱いが悪くなっている。
 
**元々、TVシリーズが話数短縮されなかった場合、シャリアの出番はより長くなり[[アムロ・レイ|アムロ]]のニュータイプ覚醒にも大きな役割を果たす存在となる予定であった。ある意味[[打ち切り]]の被害を最も被ったキャラクターとも言える。
 
**元々、TVシリーズが話数短縮されなかった場合、シャリアの出番はより長くなり[[アムロ・レイ|アムロ]]のニュータイプ覚醒にも大きな役割を果たす存在となる予定であった。ある意味[[打ち切り]]の被害を最も被ったキャラクターとも言える。
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*こうした扱いに対して、富野由悠季氏が執筆した[[小説]]版『機動戦士ガンダム』においては'''超重要人物として登場。'''
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**シャア以上のニュータイプの才能と謹厳かつ明晰な頭脳からシャアの右腕として活躍し、ララァ・スンやクスコ・アルといったエルメスパイロットが次々戦死するのに対して、[[ア・バオア・クー]]まで生き延びる。しかもその最終局面では、「連邦でもザビ家でもない、'''宇宙移民(真のニュータイプ)のための新しい時代を開く'''」というシャアの理想を実現させるべく、アムロ・レイにブラウ・ブロの精神波で語り掛け、[[説得|停戦と協力を訴える]]という重要な役割を担う。
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**これは乱戦故の混乱や、その真っただ中に撃ち込まれたソーラ・レイ第一射によるアムロたちの動揺(至近距離で連邦軍支援艦隊が蒸発し、その死者たちの悲鳴がTV版より覚醒していたアムロやシャリアたちに大きな負荷となった)によりうまくいかず、アムロの一撃でシャリアは戦死してしまう。
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**しかし、シャリアの死の瞬間に[[チェーン・アギ|彼の意識は宇宙に放出され]]、[[サイコフレーム|アムロにその真意を理解させる]]とともに、最終版の全く独自の展開へとストーリーを導くこととなる。
    
== 資料リンク ==
 
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