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390 バイト追加 、 2017年10月3日 (火) 22:31
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エンジェル・ハイロゥの影響範囲内は[[地球]]全土に及ぶため、これは'''「地球上の全人類を安楽死させる」'''という恐るべき兵器である(厳密には対象は人類に限らず、多数の動物達が同様の症状に見舞われている描写がある)。
 
エンジェル・ハイロゥの影響範囲内は[[地球]]全土に及ぶため、これは'''「地球上の全人類を安楽死させる」'''という恐るべき兵器である(厳密には対象は人類に限らず、多数の動物達が同様の症状に見舞われている描写がある)。
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しかし一方で、エンジェル・ハイロゥは「あくまでも[[アースノイド|地球の人類]]を眠らせるだけの機械」にすぎないので、軍事・政治的制圧用としては不適であった。'''[[全長一覧|全長]]20km'''という巨大さはどれだけ防御網を固めてもカバーしきるのが不可能なため、拠点的には「もって数日、仮に[[地球]]を乗っ取ろうというのなら、その間に地球主要を制圧しきる別の手段が必要であろう」というという見込みが([[漫画]]『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』において)示されている。
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しかし一方で、エンジェル・ハイロゥは「あくまでも[[アースノイド|地球の人類]]を眠らせるだけの機械」にすぎないので、軍事・政治的制圧用としては不適であった。'''[[全長一覧|全長]]20km'''という巨大さはどれだけ防御網を固めてもカバーしきるのが不可能なため、拠点的には「もって数日、仮に[[地球]]を乗っ取ろうというのなら、その間に地球主要を制圧しきる別の手段が必要であろう」という見込みが示されている<ref name="ghost">[[漫画]]『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』(SRW未参戦)。同作では「地球侵攻作戦が長引けば10万人のサイキッカー達も無事では済まず、サイキッカーも使い捨ての兵器に過ぎない」と語られており、事実であれば戦略級安楽死兵器としても不完全という事になる。</ref>。
    
さらに、その巨大さと裏腹に船体は非常に脆く、[[Iフィールド]]の様な防御兵装も無い為、『Vガンダム』劇中でも[[ビーム兵器|ビーム]]一発の被弾だけでかなりの損害を受けており、被弾箇所からはコールドスリープのカプセルが割れて投げ出されたサイキッカー達の遺体があふれ出ている。
 
さらに、その巨大さと裏腹に船体は非常に脆く、[[Iフィールド]]の様な防御兵装も無い為、『Vガンダム』劇中でも[[ビーム兵器|ビーム]]一発の被弾だけでかなりの損害を受けており、被弾箇所からはコールドスリープのカプセルが割れて投げ出されたサイキッカー達の遺体があふれ出ている。
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本来は、2度の戦争で疲弊しきっていた木星帝国の代表・[[ベルナデット・ブリエット|テテニス・ドゥガチ]]が、将来へ向けて立案した3つのプランの一つで、「10万人の人間を[[木星]]へ移住させる目的の巨大移動船」として設計されていた。また、死傷者を出す事無く暴動を鎮圧させる為の手段として、人間を眠らせる「'''サイクロトロン・ウェーブ・システム'''」も組み込まれていたが、この特性に目を付けていたサイド2の代表・[[フォンセ・カガチ]]は、協力したテテニスの意思に反して、地球攻略の為の軍事兵器として転用する事になった。
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本来は、2度の戦争で疲弊しきっていた木星帝国の代表・[[ベルナデット・ブリエット|テテニス・ドゥガチ]]が、将来へ向けて立案した3つのプランの一つで、「10万人の人間を[[木星]]へ移住させる目的の巨大移動船」として設計されていた。また、死傷者を出す事無く暴動を鎮圧させる為の手段として、人間を眠らせる「'''サイクロトロン・ウェーブ・システム'''」も組み込まれていたが、この特性に目を付けていたサイド2の代表・[[フォンセ・カガチ]]は、協力したテテニスの意思に反して、地球攻略の為の軍事兵器として転用する事になった<ref name="ghost" />。
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『Vガンダム』の劇中に登場したエンジェル・ハイロゥは、母性的な抱擁を根底に持つマリア主義の考え方を殺戮兵器に転用させたものと言え、マリアの描いていた理想というよりは、カガチの歪んだ理想を具現化させたシステムとも言える。これを用いて地球上の人間を全て眠らせ、緩慢な死に至らしめる事がザンスカール帝国の最終戦略であった。
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『Vガンダム』の劇中に登場したエンジェル・ハイロゥは、母性的な抱擁を根底に持つマリア主義の考え方を殺戮兵器に転用させたものと言え、[[マリア・ピァ・アーモニア]]の描いていた理想というよりは、カガチの歪んだ理想を具現化させたシステムとも言える。これを用いて地球上の人間を全て眠らせ、緩慢な死に至らしめる事がザンスカール帝国の最終戦略であった。
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これに対して[[リガ・ミリティア]]と[[地球連邦軍]]の連合艦隊は応戦。両軍の指導者と戦力の殆どを消耗する、熾烈な戦いを演じる場所となる。しかし、当初システムをコントロールしていた[[マリア・ピァ・アーモニア]]が死亡し、その娘である[[シャクティ・カリン]]が引き出した「ウォーム・バイオリレーション(生命エネルギーの粒子)」は、リングを切り離して、小型の輪を作り、両軍の戦闘兵器を大気圏外へと飛ばした。これにより指導者達と最終兵器を一挙に失ったザンスカール帝国との戦争は、唐突に終了した。
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これに対して[[リガ・ミリティア]]と[[地球連邦軍]]の連合艦隊は応戦。両軍の指導者と戦力の殆どを消耗する、熾烈な戦いを演じる場所となる。しかし、当初システムをコントロールしていたマリアが死亡し、その娘である[[シャクティ・カリン]]が引き出した「ウォーム・バイオリレーション(生命エネルギーの粒子)」は、リングを切り離して、小型の輪を作り、両軍の戦闘兵器を大気圏外へと飛ばした。これにより指導者達と最終兵器を一挙に失ったザンスカール帝国との戦争は、唐突に終了した。
    
[[漫画|コミックボンボン]]版では「エンジェル・ハイロ'''ウ'''」と呼称する。
 
[[漫画|コミックボンボン]]版では「エンジェル・ハイロ'''ウ'''」と呼称する。
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=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦α]]
 
;[[スーパーロボット大戦α]]
:[[サイド3]]を壊滅状態に陥れたことで、その驚異が明るみに出る。部隊内での対策会議ではエンジェル・ハイロゥの干渉波に対抗するため、[[シュウ・シラカワ|シュウ]]の案で[[リュウセイ・ダテ|リュウセイ]]と主人公の[[サイコドライバー]]能力を用いた念の送信合戦で中和させるという方法が発案され、この作戦を実行するかしないかはプレイヤーの手に委ねられる。
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:[[サイド3]]を壊滅状態に陥れたことで、その驚異が明るみに出る。部隊内での対策会議ではエンジェル・ハイロゥの干渉波に対抗するため、[[シュウ・シラカワ|シュウ]]の案で[[リュウセイ・ダテ|リュウセイ]]と[[スーパーロボット大戦α|主人公]]の[[サイコドライバー]]能力を用いた念の送信合戦で中和させるという方法が発案され、この作戦を実行するかしないかはプレイヤーの手に委ねられる。
:実行した場合、仲間の補助もあり当初は成功するが、途中マリアとシャクティの親子が干渉波を増幅させ、[[ニュータイプ]]や[[念動力|念動力者]]を危機に陥れるも、それに打ち克った主人公のサイコドライバー能力により'''中和作戦のはずが、逆にサイキッカーおよびマリアとシャクティにその意思が伝わり、'''サイキッカー達は自らその機能を停止させた。
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:実行した場合、仲間の補助もあり当初は成功するが、途中マリアとシャクティの親子が干渉波を増幅させ、[[ニュータイプ]]や[[念動力|念動力者]]を危機に陥れるも、それに打ち克った主人公の[[サイコドライバー]]能力により'''中和作戦のはずが、逆にサイキッカーおよびマリアとシャクティにその意思が伝わり、'''サイキッカー達は自らその機能を停止させた。
 
:この現象の際には「念の逆流」「押し返した」等の表現が作中に出てくるが、エンジェル・ハイロゥの送る念をそのまま送り返してサイキッカー達を廃人にしたわけではなく、主人公自身の「サイド3にもたらした凄惨な結果を受け止めて、真の平和への道を見出すために念を送るのをやめてほしい」という怒りのこもった切なる願いを送り、それが届いた結果の無力化である。ただ「念の送信合戦をしていた」という事実を考慮すれば、「押し返した」等の表現が間違っている、というわけでもない。
 
:この現象の際には「念の逆流」「押し返した」等の表現が作中に出てくるが、エンジェル・ハイロゥの送る念をそのまま送り返してサイキッカー達を廃人にしたわけではなく、主人公自身の「サイド3にもたらした凄惨な結果を受け止めて、真の平和への道を見出すために念を送るのをやめてほしい」という怒りのこもった切なる願いを送り、それが届いた結果の無力化である。ただ「念の送信合戦をしていた」という事実を考慮すれば、「押し返した」等の表現が間違っている、というわけでもない。
 
<!-- おそらく、「押し返した」というのを「サイキッカー達の念をそのまま跳ね返した」と解釈されて、それが誤解という見解の編集と思われますが、流れとしては「念の送信合戦で中和に留める作戦のはずが、逆にサイキッカー及びマリアにその意思が伝わり、彼らの共感を得たため、彼らが念を止めた」わけで、「敵側へ念が逆流しています」という記述もあります(作中キャラの推論ではない)。結局のところ「複数人の念で対象を無力化する兵器を一人の念で無力化させた」という事実から「3万人の念に打ち勝った」「押し返した」というのはこっちのルートでは誤解ではないと思います。(実行しないルートではマリアとシャクティピンポイントの念の送信かもしれません) -->
 
<!-- おそらく、「押し返した」というのを「サイキッカー達の念をそのまま跳ね返した」と解釈されて、それが誤解という見解の編集と思われますが、流れとしては「念の送信合戦で中和に留める作戦のはずが、逆にサイキッカー及びマリアにその意思が伝わり、彼らの共感を得たため、彼らが念を止めた」わけで、「敵側へ念が逆流しています」という記述もあります(作中キャラの推論ではない)。結局のところ「複数人の念で対象を無力化する兵器を一人の念で無力化させた」という事実から「3万人の念に打ち勝った」「押し返した」というのはこっちのルートでは誤解ではないと思います。(実行しないルートではマリアとシャクティピンポイントの念の送信かもしれません) -->
:実行しなかった場合、コントロール艦を[[YF-19]]と[[YF-21]]で奇襲し、エンジェル・ハイロゥの出力を低下せしめるも、弱体化したサイキックウェーブが自軍に浴びせられるが、同じく主人公の怒りの念を感じたマリアとシャクティがエンジェル・ハイロゥを停止させ、その隙に内部に侵入したV2ガンダムおよび[[ウイングガンダムゼロカスタム|ウイングガンダムゼロ]]の手によりコントロール艦の機能を破壊されるに至る。ちなみに、本来の『Vガンダム』の主人公である[[ウッソ・エヴィン|ウッソ]]よりも[[ヒイロ・ユイ|ヒイロ]]の方が圧倒的に目立っており、'''ツインバスターライフルを回転させてぶっ放し、機能を停止させる'''という、とんでもない暴力的手段を行使している。
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:実行しなかった場合、コントロール艦を[[YF-19]]と[[YF-21]]で奇襲し、エンジェル・ハイロゥの出力を低下せしめるも、弱体化したサイキックウェーブが自軍に浴びせられるが、同じく主人公の怒りの念を感じたマリアとシャクティがエンジェル・ハイロゥを停止させ、その隙に内部に侵入した[[V2ガンダム]]および[[ウイングガンダムゼロカスタム|ウイングガンダムゼロ]]の手によりコントロール艦の機能を破壊されるに至る。ちなみに、本来の『Vガンダム』の主人公である[[ウッソ・エヴィン|ウッソ]]よりも[[ヒイロ・ユイ|ヒイロ]]の方が圧倒的に目立っており、'''ツインバスターライフルを回転させてぶっ放し、機能を停止させる'''という、とんでもない暴力的手段を行使している。
 
:その後は共通して、[[ユーゼス・ゴッツォ|ユーゼス]]の手で地球の太平洋上に落下。そして[[ネルフ]]本部でユーゼスに応戦した[[EVA弐号機]]に干渉波を集中させて[[惣流・アスカ・ラングレー|アスカ]]を廃人に追い込んだ。なお、内部の「サイキッカー」だが、「'''全員脳髄だけの状態'''で保管されていた」という[[トラウマイベント|残忍な方法を取っていた事実]]が判明する。
 
:その後は共通して、[[ユーゼス・ゴッツォ|ユーゼス]]の手で地球の太平洋上に落下。そして[[ネルフ]]本部でユーゼスに応戦した[[EVA弐号機]]に干渉波を集中させて[[惣流・アスカ・ラングレー|アスカ]]を廃人に追い込んだ。なお、内部の「サイキッカー」だが、「'''全員脳髄だけの状態'''で保管されていた」という[[トラウマイベント|残忍な方法を取っていた事実]]が判明する。
 
:オリジナル要素として、クロスゲートドライブによる転移が可能で、数発ツインバスターライフルに耐えらえる、海中でも機能を発揮するなどから、原作以上の頑丈さを持っていることがうかがえる。またマリア、シャクティが改心して実質中枢不在になってからも稼働したが、どのような原理なのかは作中では明らかにされていない。
 
:オリジナル要素として、クロスゲートドライブによる転移が可能で、数発ツインバスターライフルに耐えらえる、海中でも機能を発揮するなどから、原作以上の頑丈さを持っていることがうかがえる。またマリア、シャクティが改心して実質中枢不在になってからも稼働したが、どのような原理なのかは作中では明らかにされていない。
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[[Category:ガンダムシリーズ]]
 
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[[Category:機動戦士Vガンダム]]
 
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== 脚注 ==
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