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1954年に人類の前に現れた最初のゴジラ。名前は太平洋上に浮かぶ孤島「大戸島」に伝わる伝説の怪物「'''呉爾羅'''」から取られている<ref>東宝公認のアンソロジー『THEゴジラCOMIC』に収録された近藤豊(現:近藤ゆたか)氏の短編[[漫画]]『元禄大戸島異聞』において、江戸時代を舞台に芹沢大助博士の先祖である浪人が「呉爾羅」と戦うエピソードが描かれたことも。</ref>。海底に潜んでいた太古の怪獣であり、水爆実験の影響により目覚め大戸島へと現れる。その後、東京湾へ現れ日本本土へ上陸。防衛隊の攻撃や5万ボルトの高圧電流をものともせず、[[東京]]銀座一帯を蹂躙し尽し、焦土へと変える<ref>特に、「[[日本]]の政治の中枢である国会議事堂がゴジラによって破壊されてしまう」場面は有名。以降のゴジラシリーズ作品においても、国会議事堂や東京タワー等、「著名な建造物がゴジラによって破壊される」事が半ばお約束になっている。ただし、意外にも東京タワーは全シリーズを通して一度(ゲスト出演を入れると二度)しかゴジラに破壊されたことがない。なお、そのシリーズ唯一の作品である『東京SOS』の[[世界観]](前作の『×メカゴジラ』を含む)では過去にモスラにも破壊されているため、東京タワーの破壊は最低でも二度目である。</ref>。
 
1954年に人類の前に現れた最初のゴジラ。名前は太平洋上に浮かぶ孤島「大戸島」に伝わる伝説の怪物「'''呉爾羅'''」から取られている<ref>東宝公認のアンソロジー『THEゴジラCOMIC』に収録された近藤豊(現:近藤ゆたか)氏の短編[[漫画]]『元禄大戸島異聞』において、江戸時代を舞台に芹沢大助博士の先祖である浪人が「呉爾羅」と戦うエピソードが描かれたことも。</ref>。海底に潜んでいた太古の怪獣であり、水爆実験の影響により目覚め大戸島へと現れる。その後、東京湾へ現れ日本本土へ上陸。防衛隊の攻撃や5万ボルトの高圧電流をものともせず、[[東京]]銀座一帯を蹂躙し尽し、焦土へと変える<ref>特に、「[[日本]]の政治の中枢である国会議事堂がゴジラによって破壊されてしまう」場面は有名。以降のゴジラシリーズ作品においても、国会議事堂や東京タワー等、「著名な建造物がゴジラによって破壊される」事が半ばお約束になっている。ただし、意外にも東京タワーは全シリーズを通して一度(ゲスト出演を入れると二度)しかゴジラに破壊されたことがない。なお、そのシリーズ唯一の作品である『東京SOS』の[[世界観]](前作の『×メカゴジラ』を含む)では過去にモスラにも破壊されているため、東京タワーの破壊は最低でも二度目である。</ref>。
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ゴジラによる被害に心を痛めていた[[科学者・技術者|科学者]]・芹沢大助博士は周囲の人物の[[説得]]により、自身が開発した水中酸素破壊剤「オキシジェン・デストロイヤー」の使用を決意。海底に潜伏している時に芹沢博士に「オキシジェン・デストロイヤー」を使用され、身体を溶かされ死亡する<ref>使用された場所は初代では東京湾だが、劇中では明言されていなかったことから機龍二部作では手塚昌明監督のこだわりにより房総半島沖が使用場所となっている。</ref>。
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ゴジラによる被害に心を痛めていた[[科学者・技術者|科学者]]・芹沢大助博士は周囲の人物の[[説得]]により、自身が開発した水中酸素破壊剤「オキシジェン・デストロイヤー」の使用を決意。海底に潜伏している時に芹沢博士にオキシジェン・デストロイヤーを使用され、身体を溶かされ死亡する<ref>オキシジェン・デストロイヤーが使用された場所は『ゴジラ』(1954)では東京湾なのだが、劇中では明言されていなかったので、機龍二部作では手塚昌明監督のこだわりによって房総半島沖に変更されている。</ref>。
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最後に古生物学者である山根恭平博士の'''「あのゴジラが、最後の一匹だとは思えない。もし、水爆実験が続けて行われるとしたら、あのゴジラの同類がまた世界のどこかへ現れて来るかもしれない…」'''という言葉で映画は締めくくられる。そしてその言葉通り、様々な世界(後のシリーズ作品)において新たなゴジラが現れる事となった<ref>中には、初代ゴジラが倒されて約40年後の1995年に(かつて初代ゴジラを倒した)「オキシジェン・デストロイヤー」の影響によって、新たなる怪獣「デストロイア」が生まれた事もある(『ゴジラVSデストロイア』)。</ref>。
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最後に古生物学者である山根恭平博士の'''「あのゴジラが、最後の一匹だとは思えない。もし、水爆実験が続けて行われるとしたら、あのゴジラの同類がまた世界のどこかへ現れて来るかもしれない…」'''という言葉で映画は締めくくられる。そしてその言葉通り、様々な世界(後のシリーズ作品)において新たなゴジラが現れる事となった<ref>中には、初代ゴジラが倒されて約40年後の1995年に(かつて初代ゴジラを倒した)オキシジェン・デストロイヤーの影響によって、新たなる怪獣「デストロイア」が生まれた事もある(『ゴジラVSデストロイア』)。</ref>。
    
なお、この頃は白黒映画という事もあってか青い放射火炎ではなく、あくまでも高温の息という設定であり「白熱光」と呼ばれていた。
 
なお、この頃は白黒映画という事もあってか青い放射火炎ではなく、あくまでも高温の息という設定であり「白熱光」と呼ばれていた。
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:基本的に島国[[日本]]を舞台とするゴジラ作品においては、人類側や敵怪獣との海上・海中戦も頻繁に描かれている。昭和シリーズでは、戦いを終えたゴジラが海へと帰ってゆくラストシーンも定番だろう。
 
:基本的に島国[[日本]]を舞台とするゴジラ作品においては、人類側や敵怪獣との海上・海中戦も頻繁に描かれている。昭和シリーズでは、戦いを終えたゴジラが海へと帰ってゆくラストシーンも定番だろう。
 
:また、ゴジラは真空の宇宙空間でも活動可能なので、あらゆる環境で生息可能な完全生物と言える。
 
:また、ゴジラは真空の宇宙空間でも活動可能なので、あらゆる環境で生息可能な完全生物と言える。
:その一方で、ゴジラは[[飛行]]が出来ないので、モスラ等の飛行する怪獣との戦闘において不利になる場面が多く見られた<ref>なお、『ゴジラ対ヘドラ』では放射熱線を口から吐いて'''後ろ向きで[[飛行]]した'''。流石に不評の声も多かった(そもそも、田中友幸プロデューサーが大反対していたのだが、'''「田中プロデューサーが入院している間に坂野義光監督ら現場スタッフ達の判断で採用された」'''という、曰くつきの場面でもある)が、[[プレイステーション3|PS3]][[コンピュータゲーム|ゲーム]]'''平成版デザインのゴジラの技として採用された'''事も。</ref>。
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:その一方で、ゴジラは[[飛行]]が出来ないので、モスラ等の飛行する怪獣との戦闘において不利になる場面が多く見られた<ref>なお、『ゴジラ対ヘドラ』では放射熱線を口から吐いて'''後ろ向きで[[飛行]]した'''。流石に不評の声も多かった(そもそも、田中友幸プロデューサーが大反対していたのだが、'''「田中プロデューサーが入院している間に坂野義光監督ら現場スタッフ達の判断で採用された」'''という、曰くつきの場面でもある)が、[[プレイステーション3|PS3]][[コンピュータゲーム|ソフト]]『GODZILLA』で'''平成版デザインのゴジラの技として採用された'''事も。</ref>。
    
=== [[サイズ]] ===
 
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;芹沢大助
 
;芹沢大助
 
:『ゴジラ』(1954)に登場する[[科学者・技術者|科学者]]。第二次世界大戦で[[医療・病障害|負傷した]]右眼に眼帯を着用している。
 
:『ゴジラ』(1954)に登場する[[科学者・技術者|科学者]]。第二次世界大戦で[[医療・病障害|負傷した]]右眼に眼帯を着用している。
:最初のゴジラを自身が開発した「オキシジェン・デストロイヤー」により抹殺したが、「オキシジェン・デストロイヤー」が[[核ミサイル|核兵器]]に代わる新たな兵器として利用される事を恐れ、設計図など関連する[[資料]]を全て破棄。最期は、自身がゴジラと運命を共にする事で「オキシジェン・デストロイヤー」に関する全ての情報を闇へと葬った。
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:最初のゴジラを自身が開発した水中酸素破壊剤「オキシジェン・デストロイヤー」によって抹殺したが、オキシジェン・デストロイヤーが[[核ミサイル|核兵器]]に代わる新たな兵器として利用される事を恐れ、設計図など関連する[[資料]]を全て破棄。最期は、自身がゴジラと運命を共にする事でオキシジェン・デストロイヤーに関する全ての情報を闇へと葬った<ref>ゴジラに対して明確な形で勝利した経緯を持つ故か、芹沢大助博士は[[ドリームキャスト]]用[[コンピュータゲーム|ソフト]]『ゴジラ・ジェネレーションズ』において(何故か巨大化して)[[隠し要素|隠しキャラクター]]'''「ジャイアント芹沢博士」'''として登場する。なお、このゲームソフトでは「潜水服を身に纏い、眼帯から発射する怪光線や両手に持ったオキシジェン・デストロイヤーで街を破壊する」という[[ギャグイベント|笑撃的な]]彼の姿を見る事が出来る。</ref>。
:一部ゲームではなぜか巨大化し'''『ジャイアント芹沢博士』'''として登場。眼帯から発射する怪光線やオキシジェン・デストロイヤーで街を破壊する。
   
;山根恭平
 
;山根恭平
 
:『ゴジラ』(1954)に登場した生物学者で、ゴジラの名付け親。
 
:『ゴジラ』(1954)に登場した生物学者で、ゴジラの名付け親。
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;[[自衛隊]]
 
;[[自衛隊]]
 
:[[日本]]が抱える事実上の戦力で、ゴジラシリーズ作品においても度々登場する。
 
:[[日本]]が抱える事実上の戦力で、ゴジラシリーズ作品においても度々登場する。
:単なる[[やられメカ|やられ役]]として登場する場合もあるが、一部作品では独自の兵器を駆使してゴジラとも互角に渡り合う。ゴジラにとって「(怪獣以外の)[[ライバル|好敵手]]」と言うべき存在である。
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:単なる[[やられメカ|やられ役]]として登場する場合もあるが、一部作品では独自に開発した超兵器を駆使してゴジラとも互角に渡り合う。ゴジラにとって「(怪獣以外の)[[ライバル|好敵手]]」と言うべき存在である。
 
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;[[家城茜]]
 
;[[家城茜]]
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:『X-Ω』ではゴジラ迎撃作戦の一員としてゴジラに挑む。
 
:『X-Ω』ではゴジラ迎撃作戦の一員としてゴジラに挑む。
 
;[[Dr.ヘル]]、[[あしゅら男爵]]
 
;[[Dr.ヘル]]、[[あしゅら男爵]]
:『X-Ω』ではゴジラと浅からぬ因縁を抱いており、ゴジラを捕獲して[[機械獣]]に改造せんと目論むが、ゴジラに手を出したばかりに想像を絶する悪夢を見ることに…
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:『X-Ω』ではゴジラと浅からぬ因縁を抱いており、ゴジラを捕獲して[[機械獣]]に改造せんと目論むが、ゴジラに手を出したばかりに想像を絶する悪夢を見ることに…。
    
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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*頭部は[[ジェノブレイカー|ティラノサウルス]]、背鰭は[[ゴウザウラー|ステゴサウルス]]、身体は草食恐竜イグアノドンと、以上の三種類の恐竜をモチーフとしている。名前は、'''ゴリラとクジラを混合した造語「ゴジラ」から命名された'''のであるが、名前の綴りから海外では「ガッズィーラ」と発音を間違われてしまう事も多い。この事は米国で製作された1998年の映画『GODZILLA』(通称:エメゴジ、『ファイナルウォーズ』では「ジラ」名義で登場)でもネタにしている。
 
*頭部は[[ジェノブレイカー|ティラノサウルス]]、背鰭は[[ゴウザウラー|ステゴサウルス]]、身体は草食恐竜イグアノドンと、以上の三種類の恐竜をモチーフとしている。名前は、'''ゴリラとクジラを混合した造語「ゴジラ」から命名された'''のであるが、名前の綴りから海外では「ガッズィーラ」と発音を間違われてしまう事も多い。この事は米国で製作された1998年の映画『GODZILLA』(通称:エメゴジ、『ファイナルウォーズ』では「ジラ」名義で登場)でもネタにしている。
 
**米国で製作された2014年の映画『GODZILLA ゴジラ』(通称:ギャレゴジ)では、俳優の渡辺謙氏演じる日本人[[科学者・技術者|科学者]]芹沢猪四郎博士<ref>ちなみに、役名は『ゴジラ』(1954)の登場人物である'''芹沢'''大助博士および同作品の監督を務めた本多'''猪四郎'''氏に由来する。</ref>のみが一貫して「GOJIRA(ゴジラ)」と発音している。これについて実は元の台本では「ガッズィーラ」になっており、渡辺氏もギャレス・エドワーズ監督から「[[英語]]の発音に近づけて欲しい」との要請を受けていたが、渡辺氏は日本人としての拘りや思い入れから「絶対嫌だ」とその要請を拒否して「ゴジラ」と発音した。その結果、観客からは歓声を以て受け入れられ、エドワーズ監督も渡辺氏の判断に称賛を送っている。
 
**米国で製作された2014年の映画『GODZILLA ゴジラ』(通称:ギャレゴジ)では、俳優の渡辺謙氏演じる日本人[[科学者・技術者|科学者]]芹沢猪四郎博士<ref>ちなみに、役名は『ゴジラ』(1954)の登場人物である'''芹沢'''大助博士および同作品の監督を務めた本多'''猪四郎'''氏に由来する。</ref>のみが一貫して「GOJIRA(ゴジラ)」と発音している。これについて実は元の台本では「ガッズィーラ」になっており、渡辺氏もギャレス・エドワーズ監督から「[[英語]]の発音に近づけて欲しい」との要請を受けていたが、渡辺氏は日本人としての拘りや思い入れから「絶対嫌だ」とその要請を拒否して「ゴジラ」と発音した。その結果、観客からは歓声を以て受け入れられ、エドワーズ監督も渡辺氏の判断に称賛を送っている。
**庵野秀明氏が脚本・編集・総監督を務めた2016年の映画『シン・ゴジラ』の劇中においても、日本の首都圏に現れた巨大不明生物が米国において「GODZILLA(ガッズィーラ)」と呼称されていたが、「言いにくいから」という理由で主人公によって「ゴジラ」へと改称されている。
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**庵野秀明氏が脚本・編集・総監督を務めた2016年の映画『シン・ゴジラ』の劇中では、日本の首都圏に現れた巨大不明生物が米国において「GODZILLA(ガッズィーラ)」と呼称されていたが、「言いにくいから」という理由で主人公によって「ゴジラ」へと改称されている。
 
*'''ゴジラの鳴き声は、「コントラバスの弦を使用して出した音を加工・編集して作っている」'''との事。
 
*'''ゴジラの鳴き声は、「コントラバスの弦を使用して出した音を加工・編集して作っている」'''との事。
 
**ちなみに、モノクロ作品である第1作目『ゴジラ』(1954)および第2作目『ゴジラの逆襲』におけるゴジラの鳴き声は、重低音であった。そして、カラー作品である第3作目『キングコング対ゴジラ』以降の作品におけるゴジラの鳴き声は、現行の甲高いものになっている。
 
**ちなみに、モノクロ作品である第1作目『ゴジラ』(1954)および第2作目『ゴジラの逆襲』におけるゴジラの鳴き声は、重低音であった。そして、カラー作品である第3作目『キングコング対ゴジラ』以降の作品におけるゴジラの鳴き声は、現行の甲高いものになっている。
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