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| サンライズとキングレコードが制作を、キングレコード第三クリエイティブ本部とスターチャイルドレコードが製作を行った美少女ロボットアニメ。主要人物の9割が女性を占める他、スターチャイルドに関連している声優陣が多く参加している。『[[GEAR戦士電童]]』『[[機動戦士ガンダムSEED]]』を手掛けた福田己津央氏がクリエイティブプロデューサーを務めた事で話題を呼んだ。 | | サンライズとキングレコードが制作を、キングレコード第三クリエイティブ本部とスターチャイルドレコードが製作を行った美少女ロボットアニメ。主要人物の9割が女性を占める他、スターチャイルドに関連している声優陣が多く参加している。『[[GEAR戦士電童]]』『[[機動戦士ガンダムSEED]]』を手掛けた福田己津央氏がクリエイティブプロデューサーを務めた事で話題を呼んだ。 |
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− | 深夜枠での放送とはいえ、近年では稀にみるほどにエログロ色が濃厚で過激な作風であり、登場人物のアクの強さとも相まって人を選ぶ傾向にある。一方で、序盤から多くの伏線が積み立てられたストーリーや一貫したキャラクター描写などは評価が高い。
| + | 深夜枠での放送とはいえ、近年では稀に見る程にエログロ色が濃厚で過激な作風であり、登場人物のアクの強さとも相まって人を選ぶ傾向にある。一方で、序盤から多くの[[伏線]]が積み立てられたストーリー展開や一貫したキャラクター描写等は、評価が高い。 |
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| == ストーリー == | | == ストーリー == |
− | 高度な技術「マナ」の恩恵により戦争や貧困が無くなった安寧の世界。だが、それはマナを使えない人間「ノーマ」は排他の対象となり、人間として扱われない偽りの平穏でもあった。ミスルギ皇国の第一皇女、アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギもノーマは根絶されるべきという歪んだ思想に染まっており、赤子ですら排他の対象と見なしていた。彼女が16歳を迎えた日に執り行われた「洗礼の儀」において、実の兄ジュリオによって自身がノーマである事実を暴露され、辺境の軍事基地「アルゼナル」の一兵士「アンジュ」としてその身を堕とされてしまう。
| + | 高度な技術「マナ」の恩恵により戦争や貧困が無くなった安寧の世界。だが、それはマナを使えない人間「ノーマ」は排他の対象となり、人間として扱われない偽りの平穏でもあった。ミスルギ皇国の第一皇女、アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギもまた「ノーマは根絶されるべき」という歪んだ思想に染まっており、赤子ですら排他の対象と見なしていた。しかし、彼女が16歳を迎えた日に執り行われた「洗礼の儀」において、実の兄ジュリオによって自身がノーマである事実を暴露され、辺境の軍事基地「アルゼナル」の一兵士「アンジュ」としてその身を堕とされてしまう。 |
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| 自身ですら知られていなかった現実を受け入れず困惑するアンジュは身勝手な振る舞いにより隊長を含めた3人の兵士を死に追いやってしまい、第一中隊の面々から糾弾される。直後に人間たちの平穏がノーマたちが人類の敵である「[[ドラゴン]]」と戦い、死んでいったために守られていた事とミスルギ皇国が革命で滅んだ事を聞かされたアンジュは自棄となり、旧式の[[パラメイル]]「[[ヴィルキス]]」へ乗り出撃。死ぬつもりでいたアンジュだったが、ドラゴンへの恐怖と生への執着によりヴィルキスが覚醒。闘争心の赴くままにドラゴンを撃破する。 | | 自身ですら知られていなかった現実を受け入れず困惑するアンジュは身勝手な振る舞いにより隊長を含めた3人の兵士を死に追いやってしまい、第一中隊の面々から糾弾される。直後に人間たちの平穏がノーマたちが人類の敵である「[[ドラゴン]]」と戦い、死んでいったために守られていた事とミスルギ皇国が革命で滅んだ事を聞かされたアンジュは自棄となり、旧式の[[パラメイル]]「[[ヴィルキス]]」へ乗り出撃。死ぬつもりでいたアンジュだったが、ドラゴンへの恐怖と生への執着によりヴィルキスが覚醒。闘争心の赴くままにドラゴンを撃破する。 |
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| ==== [[メイルライダー]] ==== | | ==== [[メイルライダー]] ==== |
| ;[[アンジュ]] | | ;[[アンジュ]] |
− | :主人公。ミスルギ皇国第一皇女「'''アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ'''」だったが、ノーマである事を暴かれ辺境の軍事基地「アルゼナル」の一兵士へと身を堕とす。 | + | :主人公。ミスルギ皇国第一皇女「'''アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ'''」だったが、ノーマである事を暴かれて辺境の軍事基地「アルゼナル」の一兵士へと身を堕とす。 |
| ;[[サリア]] | | ;[[サリア]] |
| :アルゼナル第一中隊副隊長(後に隊長)。冷静な性格だが、乙女チックな趣味を持つ一面も。 | | :アルゼナル第一中隊副隊長(後に隊長)。冷静な性格だが、乙女チックな趣味を持つ一面も。 |
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| :アンジュリーゼの兄でミスルギ皇国皇太子だったが、アンジュリーゼがノーマである事を告発し父親のジュライから皇位を奪う。 | | :アンジュリーゼの兄でミスルギ皇国皇太子だったが、アンジュリーゼがノーマである事を告発し父親のジュライから皇位を奪う。 |
| ;[[シルヴィア・斑鳩・ミスルギ]] | | ;[[シルヴィア・斑鳩・ミスルギ]] |
− | :アンジュリーゼの妹でミスルギ皇国第二皇女。過去の事故で下半身が不随となっているが……。 | + | :アンジュリーゼの妹でミスルギ皇国第二皇女。過去の事故で下半身が不随となっているが…。 |
| ;[[リィザ・ランドッグ]] | | ;[[リィザ・ランドッグ]] |
− | :ミスルギ皇国の近衛長官で、ジュリオの副官。その正体は……。 | + | :ミスルギ皇国の近衛長官で、ジュリオの副官。その正体は…。 |
| ;[[モモカ・荻野目]] | | ;[[モモカ・荻野目]] |
| :アンジュを慕う筆頭侍女のメイド。後にアンジュを追ってミスルギ皇国から単身アルゼナルに赴く。 | | :アンジュを慕う筆頭侍女のメイド。後にアンジュを追ってミスルギ皇国から単身アルゼナルに赴く。 |
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| === アウラの民 === | | === アウラの民 === |
| ;[[サラマンディーネ]] | | ;[[サラマンディーネ]] |
− | :ドラゴン達を束ね、突如アンジュたちの前に立ちはだかる黒髪の乙女。 | + | :ドラゴン達を束ね、突如アンジュ達の前に立ちはだかる黒髪の乙女。 |
| ;[[ナーガ (クロスアンジュ)|ナーガ]] | | ;[[ナーガ (クロスアンジュ)|ナーガ]] |
| :サラの側近。長い髪の女性。 | | :サラの側近。長い髪の女性。 |
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| == 用語 == | | == 用語 == |
| ;マナ | | ;マナ |
− | :人類が生み出した魔法によく似た技術。単なるエネルギー源に留まらず、コミュニケーションや情報共有の手段としても用いられる。作中世界の人類は「これを扱える事が人間として当然の証」と盲目的に見ている。 | + | :人類が生み出した魔法によく似た技術。単なるエネルギー源に留まらず、コミュニケーションや情報共有の手段としても用いられる。 |
| + | :作中世界の人類は「マナを扱える事が人間として当然の証」と盲目的に見ている。 |
| ;ノーマ | | ;ノーマ |
− | :マナを無力化し、マナを扱えない人間を指す俗語・蔑称。自然発生では女性しか生まれない。 | + | :マナを無力化し、マナを扱えない人間を指す蔑称。なお、自然発生ではノーマは女性のみにしか発生しない。 |
| ;[[ドラゴン]] | | ;[[ドラゴン]] |
| :人類の敵とされる謎の巨大な怪物。空間から門を開いて現れる他、様々な体格を持った個体が存在する。 | | :人類の敵とされる謎の巨大な怪物。空間から門を開いて現れる他、様々な体格を持った個体が存在する。 |
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| :辺境に位置する孤島でノーマたちの隔離場所。ドラゴン迎撃基地としての機能を備えている。 | | :辺境に位置する孤島でノーマたちの隔離場所。ドラゴン迎撃基地としての機能を備えている。 |
| ;[[パラメイル]] | | ;[[パラメイル]] |
− | :アルゼナルの戦力である機動兵器で、パイロット達は「メイルライダー」と呼称される。アンジュ曰く、バイクのような器具を用いたラクロスに似たスポーツ「エアリア」に感覚が似ているらしい。 | + | :アルゼナルの戦力である機動兵器で、[[パイロット]]達は「メイルライダー」と呼称される。 |
| + | :アンジュ曰く「バイクのような器具を用いたラクロスに似たスポーツ『エアリア』に感覚が似ている」との事。 |
| ;[[ラグナメイル]] | | ;[[ラグナメイル]] |
| :エンブリヲが製造した機動兵器で、性能はパラメイルを遥かに凌ぐ。全7機が存在する。 | | :エンブリヲが製造した機動兵器で、性能はパラメイルを遥かに凌ぐ。全7機が存在する。 |
| ;[[ミスルギ皇国]] | | ;[[ミスルギ皇国]] |
− | :アンジュの生まれ故郷である巨大国家。指輪と「永遠語り」という歌が代々継承されている。一見平和な理想郷に見えるが、その本質は……。 | + | :アンジュの生まれ故郷である巨大国家。指輪と「永遠語り」という歌が代々継承されている。一見平和な理想郷に見えるが、その本質は…。 |
| ;ローゼンブルム王国 | | ;ローゼンブルム王国 |
| :アルゼナルの管理国家。ミスルギとの親交も深い。管理国家故か、ノーマへの差別意識は他の国々と比べ比較的緩い。 | | :アルゼナルの管理国家。ミスルギとの親交も深い。管理国家故か、ノーマへの差別意識は他の国々と比べ比較的緩い。 |
| ;古の民 | | ;古の民 |
− | :かつてアルゼナルと共にリベルタスを進めていたマナが扱えない人類(男性も含む)が結成した組織。タスクは古の民で最後の生き残りである。 | + | :かつてアルゼナルと共にリベルタスを進めていたマナが扱えない人類(男性も含む)が結成した組織。なお、タスクは「古の民の最後の生き残り」である。 |
| ;[[リベルタス]] | | ;[[リベルタス]] |
− | :アルゼナルが進めている作戦で、今の偽りの世界を破壊し、ノーマが自由を得るためだとジルは言うが……。 | + | :アルゼナルが進めている作戦。「今の偽りの世界を破壊し、ノーマが自由を得るためだ」とジルは言うが…。 |
| ;[[ペロリーナ]] | | ;[[ペロリーナ]] |
− | :一昔前に流行ったマスコット。[[ヴィヴィアン]]が特にお気に入りでありグッズ類を熱心に集めている。 | + | :一昔前に流行ったマスコット。[[ヴィヴィアン]]が特にお気に入りであり、グッズ類を熱心に集めている。 |
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| == 楽曲 == | | == 楽曲 == |
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| === 単独作品 === | | === 単独作品 === |
| ;[[スーパーロボット大戦V]] | | ;[[スーパーロボット大戦V]] |
− | :初参戦作品。色々と共通点が多い『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』と同時参戦し、やはりというべきなのか絡みも多い。更に意外にも [[真ゲッターロボ 世界最後の日]] とクロスオーバーする。 | + | :初参戦作品。色々と共通点が多い『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』と同時参戦し、やはりというべきなのか絡みも多い。更に意外にも 『[[真ゲッターロボ 世界最後の日]]』とクロスオーバーする。 |
| :エピソードの時系列の再構成が行われており、原作より早い段階で[[サラマンディーネ]]が登場する。 | | :エピソードの時系列の再構成が行われており、原作より早い段階で[[サラマンディーネ]]が登場する。 |
− | :[[中断メッセージ]]も完全に次回予告のノリを踏襲しているなど原作再現度は高いが、際どいイベントも再現される上、とどめと言わんばかりに[[エンブリヲ|歩く一八禁めいた下衆男]]も出るため多くのユーザーから「'''CERO:Cの元凶'''」とも呼ばれている(とはいえ、'''これでも原作よりマイルドに抑えられた方ではある''')。 | + | :[[中断メッセージ]]も完全に[[次回予告]]のノリを踏襲しているなど原作再現度は高いが、際どいイベントも再現される上、とどめと言わんばかりに[[エンブリヲ|歩く18禁めいた下衆男]]も出るため多くのユーザーから'''「『スパロボV』がCERO:Cになった原因」'''とも呼ばれている(とはいえ、'''これでも原作よりマイルドに抑えられた方ではある''')。 |
− | :なおファンから懸念された宇宙適正だが、'''パラメイルは丸々宇宙A・パイロットも全員宇宙A'''である。 | + | :なお、ファンから懸念された宇宙適正だが、'''パラメイルは丸々宇宙Aで、パイロットも全員宇宙A'''である。 |
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| == 各話リスト == | | == 各話リスト == |
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| == 余談 == | | == 余談 == |
− | *作風などにクリエイティブプロデューサーを務めた福田己津央氏の意向が強く、またOP映像を始めとする各話の作画を氏が直接手掛けたためか、福田氏が監督を務めた作品とよく間違われやすい。 | + | *作風等にクリエイティブプロデューサーを務めた福田己津央氏の意向が強く、またOP映像を始めとする各話の作画を氏が直接手掛けたためか、「福田氏が監督を務めた作品である」と、よく間違われやすい。 |
− | *放映開始当時はあまり人気は出ないだろうと推され、'''アンジュの下衆っぷりがウケればこっちのもの'''と制作陣は観ていたが類を見ないヒロインぶりを見せるアンジュや強烈といえる仲間たち、ストーリーが予想外の人気を博した。 | + | *放映開始当時は「あまり人気は出ないだろう」と推され、'''「アンジュの下衆っぷりがウケればこっちのもの」'''と制作陣は観ていたが、類を見ないヒロインぶりを見せるアンジュや強烈な個性を持つ仲間達、ストーリーが予想外の人気を博した。 |
− | *映画や[[漫画]]、[[小説]]といった他作品のオマージュないしパロディが多い事でも有名。特に本作の前期OPや[[ヴィルキス]]が[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]のそれに酷似しており、セルフオマージュとされている。 | + | *映画や[[漫画]]、[[小説]]といった他作品のオマージュないしパロディが多い事でも有名。特に本作の前期OPや[[ヴィルキス]]が『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』のそれに酷似しており、セルフオマージュとされている。 |
− | **[[ガンダム]]や[[エルガイム]]、[[ボルテスV]]の武装が登場したり、[[キラ・ヤマト|キラ]]と[[アスラン・ザラ|アスラン]]のぬいぐるみや『革命機ヴァルヴレイヴ(SRW未参戦)』のキャラが登場する格闘ゲームが出たりと、サンライズ作品のカメオ出演といったお遊び演出も多い。 | + | **[[ガンダム]]や[[エルガイム]]、[[ボルテスV]]の武装が登場したり、[[キラ・ヤマト|キラ]]と[[アスラン・ザラ|アスラン]]と[[ラクス・クライン|ラクス]]のクレーンゲーム用ぬいぐるみや、『革命機ヴァルヴレイヴ』(SRW未参戦)のキャラが登場する[[コンピュータゲーム|格闘ゲーム]]が出たりと、サンライズ作品のカメオ出演といったお遊び演出も多い。 |
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| == 商品情報 == | | == 商品情報 == |