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== 概要 ==
== 概要 ==
[[ペンタゴナワールド]]の中でも一番の資本力がある「'''アマンダラ・コンツェルン'''」アマン商会の総帥。
[[ペンタゴナワールド]]の中でも一番の資本力がある「'''アマンダラ・コンツェルン'''」アマン商会の総帥。その正体は'''オリジナルの[[オルドナ・ポセイダル]]'''で、現在のペンタゴナワールドを支配する存在と見なされているポセイダルは自らの影武者で、かつての恋人・ミアン・クゥ・ハウ・ハッシャーであった。
普段付けているヒゲとサングラスは変装であり、それらをとった素顔は30代ほどの若い青年で、[[バイオリレーションシステム]]の力を受ける事で、より若々しい美形に変貌する。
== 劇中での活躍 ==
=== ヤーマン王朝時代 ===
かつてヤーマンが栄えていた時代、まだ幼かったポセイダルは、ヤーマン一族によって家族を目の前で虐殺されてしまい、その復讐の為に反乱軍である「テンプルナイツ」を創設。自ら率いる形でヤーマン王朝を打倒したポセイダルは、ペンタゴナを統合。「ヤーマンの支配から世界を救った英雄」にまで上り詰めるのだった。
しかし、英雄として世界統一を果たした後のポセイダルの人生は堕落の一途を辿る事になった。バイオリレーションシステムによって[[不老不死|不老の身体]]を得たポセイダルは、自分以外の誰一人も信じず、また統治者としての責務を背負う事も嫌悪した結果、恋人のミアン(組織の№2)を言葉巧みに騙し、バイオリレーションの力で洗脳した彼女を自らの影武者「'''統治者ポセイダル'''」に仕立て上げる。更に彼女と同じく恋人であった[[フル・フラット]](組織の№3)には、同じくバイオリレーションによって永遠の若さを与えた上で、サートスターを自治領として提供。そして自らは'''アマンダラ・カマンダラ'''を名乗って、戦争の陰で暗躍する「[[死の商人]]」として、何の責任も取らず自らの欲望のままにペンタゴナを支配する俗人へと成り下がってしまうのだった…。
=== ポセイダル政権時代 ===
「'''技術の喪失により次第に本来の力を失っていくHMの継承者'''」という役割も担っていたアマンダラであったが、ペンタゴナ全体で戦争が起こっているのもそっちのけで、実益と道楽を兼ねてHMの発掘・設計・開発に携わり、「死の商人」として武器密売を行っていた。そして、[[ポセイダル軍]]と反乱軍の双方に武器提供を行い(本人曰く、反乱軍から金銭の類は受け取ってないという)、特にヤーマン王朝の末裔である[[ダバ・マイロード]]と、ポセイダル軍で頭角を現し始めた青年・[[ギャブレット・ギャブレー]]の二人には、「未来を切り開く若者」と見込み、いろいろと便宜を図ってきた。
しかし、ミアンを[[バイオリレーションシステム]]で思うがままに操ってペンタゴナワールドを長年支配していた体制も、次第に綻びが見えるのと共に崩れ、反乱軍の想定外といえる活性化、[[ギワザ・ロワウ]]率いる[[13人衆]]の反乱、更には自身やミアン、バイオリレーションの秘密を知るフラットがミアンを解放すべく暗躍を始め、ミアン自身までもがバイオリレーションの副作用によって自分を本当のポセイダルと思うようになるなど、アマンダラの仕組んでいたシナリオは、次々と狂うことになる。そして、バイオリレーションを通じてミアンの異常を察知したアマンダラは、執事のエイマンと共に自らスヴェートに乗り込む形で、遂に表舞台に引きずり出される。
ミアンを使ってスヴェートの自爆システムを起動させる事で、反乱軍とギワザ軍の双方を全滅させようと目論むが、真実をフラットから聞かされた上に自分こそが本物のポセイダルであると思い込んだミアンからは悉く反発されてしまう。思うように事が進まず、ダバに追い詰められたアマンダラは、[[オージ]]に乗り込んでダバと対峙。バイオリレーションシステムの力で若返り、圧倒的な力でダバを追い詰めるが、正気に戻ったミアンがシステムを切ったため、身体が急速に老化して消滅。ポセイダルに支配された時代は、ようやく終焉を迎える事になるのだった。
生い立ちに類似する部分がある事からも、アマンダラ・カマンダラは英雄としてペンタゴナの解放の為に戦ってきた主人公・ダバ・マイロードと対極の存在と言える。それ故に、アマンダラの様な「堕ちた英雄」になる事を望まなかったダバは、戦争終結後に新たなペンタゴンの指導者になろうとはせず、あくまでも一人の人間として、全てを捨てて精神を崩壊させてしまった[[クワサン・オリビー]]と共に、コアムへと帰り隠棲する道を選ぶ事になってしまった。去っていくダバを見届けた[[ガウ・ハ・レッシィ]]は、「'''ペンタゴナの歴史からヤーマン王朝が消滅することが決定的となったことで、ポセイダルのヤーマンへの復讐は完遂された'''」と解釈している。
== 登場作品と役柄 ==
== 登場作品と役柄 ==
:どの作品でも、最初は死の商人として暗躍する形で登場し、終盤で正体を現し戦う事になる。真のポセイダルだけあって、その強さは影武者であろうとも足元にも及ばないバケモノ級の強さで、リアル系はおろか、スーパー系ですらも、文字通り「一撃必殺」で倒してしまう為、命中・回避系の精神コマンドの使用は必須となる。
:ただし、アマンダラが莫大な資金を所有し、搭乗している[[オージ]]の装甲が純金を素材にしていると言う設定等から、高額の資金を落としてくれると言うありがたさもある為、条件が揃わない限り何度も復活してしまう作品等では、可能なまで撃墜を繰り返される事も少なくない。
=== [[旧シリーズ]] ===
=== [[旧シリーズ]] ===
;[[第4次スーパーロボット大戦]]([[第4次スーパーロボット大戦S|S]])
;[[第4次スーパーロボット大戦]]([[第4次スーパーロボット大戦S|S]])
:終盤のマップ「オルドナ=ポセイダル」において本性を現し[[ブラッドテンプル]]に乗って登場。顔グラフィックはアマン商会時のもののみ。
:終盤のマップ「オルドナ=ポセイダル」において本性を現し[[ブラッドテンプル]]に乗って登場。顔グラフィックはアマン商会時のもののみ。
;[[スーパーロボット大戦F完結編]]
;[[スーパーロボット大戦F完結編]]
:[[エルガイムMk-II]]入手イベントで登場。また、[[ロンド・ベル]]に情報を流し[[ギワザ・ロワウ|ギワザ]]を叩こうとする。後半[[オージ]]に乗って登場。前半はアマン商会時の変装姿、後半は[[バイオリレーションシステム|バイオリレーション]]で若返った姿と2種類の顔グラフィックが用意されている。<br />余談だが、本作のアマンダラは乗機であるオージの機体性能も相まってやたらに強く、攻略本では'''「ムチャクチャ強い。[[気力]]はボコボコ上がるわ、ザンザン[[切り払い|切り払う]]わ、オージに乗ってるわ…」'''とまで書かれていた。
:[[エルガイムMk-II]]入手イベントで登場。また、[[ロンド・ベル]]に情報を流し[[ギワザ・ロワウ|ギワザ]]を叩こうとする。後半[[オージ]]に乗って登場。前半はアマン商会時の変装姿、後半は[[バイオリレーションシステム|バイオリレーション]]で若返った姿と2種類の顔グラフィックが用意されている。<br />余談だが、本作のアマンダラは乗機であるオージの機体性能も相まってやたらに強く、リアル系でありながらマジンガー系といったスーパーロボットでさえ、良くてライフを一発で半分以下まで落とし、最悪の場合は即死に追い込んでしまう程。攻略本では'''「ムチャクチャ強い。[[気力]]はボコボコ上がるわ、ザンザン[[切り払い|切り払う]]わ、オージに乗ってるわ…」'''とまで書かれていた。
=== COMPACTシリーズ ===
=== COMPACTシリーズ ===
:アマンダラの両親はダバの同族のヤーマンによって殺されたことを最終局面で漏らした。
:アマンダラの両親はダバの同族のヤーマンによって殺されたことを最終局面で漏らした。
;[[ギャブレット・ギャブレー]]
;[[ギャブレット・ギャブレー]]
:彼の素質に目をつけ、正規軍入隊をとりなした。
:彼の素質に目をつけ、正規軍入隊をとりなした。その観察眼は間違っていなかったが、クワサンの存在が原因で、最終的には離反されてしまった。
;[[ファンネリア・アム]]
;[[ファンネリア・アム]]
:新たな愛人候補として狙っていたようで、彼女を連れ去ろうとしたが阻止された。
:新たな愛人候補として狙っていたようで、彼女を連れ去ろうとしたが阻止された。
;[[ガウ・ハ・レッシィ]]
:彼女もアムと同様に愛人候補として狙っていたらしく、[[ヌーベルディザード]]と[[ホエール]]を提供している。
; エイマン
: SRW未登場。アマンダラに仕える執事で、彼が真のポセイダルである事やバイオリレーション・システムに関する真実を知る一人でもある。劇中終盤にてアマンダラに同行する形でスヴェートへと向かい、ポセイダルを捕らえようとするも、瓦礫の崩落に巻き込まれて死亡する。
== 他作品との人間関係 ==
== 他作品との人間関係 ==
女を思い通りに出来ると思っている傲慢さからか、[[エンブリヲ|何処ぞの]][[パプテマス・シロッコ|誰か]]と同じく、女の敵として見なされる展開が多い。
; [[パプテマス・シロッコ]]
: 同じスパロボ作品に何度か出演しているが、競演までには至っていない(ただし、『F完結篇』のポセイダルルートでは、ポセイダル〔ミアン〕がシロッコ〔ただしクローン〕と同盟を結んでいる為、何らかの接触があった可能性が高い)。女性を指導者に擁立し自らはその陰で暗躍を重ねる等、その思想面は非常に似通っており、一部のファンからは、シロッコの最終的な行動はアマンダラと同様だったのではないかとさえ評されている。
;[[木戸丈太郎]]、[[ケーン・ワカバ]]
;[[木戸丈太郎]]、[[ケーン・ワカバ]]
:[[XO]]にて彼らから'''「女たらし」'''と罵られる。
:[[XO]]にて彼らから'''「女たらし」'''と罵られる。
== 名台詞 ==
== 名台詞 ==
; 「賢しい女が…。男の支配の手から…逃れられるなどと思うなよ…!!」
: 真実をフラットから聞かされたポセイダル(ミアン)に逆らわれた際に言い放った台詞。この事からも、アマンダラがいかに女を軽視しているのかが伺われる。
; 「甘いな。所詮戦いは結果だよ…」
: ダバに追い詰められた際、自らがかつて愛し影武者に仕立てていたミアンを盾にして、開き直って言い放った台詞。もはやアマンダラにはかつてペンタゴナを解放した英雄の面影など欠片も無く、ダバからも「そこまで腐っていたのか!」と唾棄されている。
;アマンダラ「私が予定した以上の行動をしなければ、良い生活ができたものをな」<br>ダバ「他人に人生の枠を組まれて、何が面白いものか!」<br>アマンダラ「ならば、つまらなくしてやる!」
;アマンダラ「私が予定した以上の行動をしなければ、良い生活ができたものをな」<br>ダバ「他人に人生の枠を組まれて、何が面白いものか!」<br>アマンダラ「ならば、つまらなくしてやる!」
:最終話「ドリーマーズ・アゲン」におけるダバとの対決時のやりとり。他人の人生までも自分の思い通りにしようとするアマンダラの傲慢さを象徴する台詞である。
:最終話「ドリーマーズ・アゲン」におけるダバとの対決時のやりとり。他人の人生までも自分の思い通りにしようとするアマンダラの傲慢さを象徴する台詞である。