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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | 『[[装甲騎兵ボトムズ]]』を始めとする[[ボトムズシリーズ]]の[[主人公]]。基本的に物語は、彼の独白(モノローグ)を多用した回想録形式で進行する。 | + | 『[[装甲騎兵ボトムズ]]』を始めとする[[ボトムズシリーズ]]の[[主人公]]。基本的に物語は、キリコの独白(モノローグ)を多用した回想録形式で進行する。 |
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| 戦いしか知らない一兵士だったが、「素体」と呼ばれる軍の最高機密を見てしまったために軍を追われることになる。そして「素体」の謎を追い求める旅の中で出会った仲間達との触れ合いの中で、徐々に人間らしさを手に入れてゆく。 | | 戦いしか知らない一兵士だったが、「素体」と呼ばれる軍の最高機密を見てしまったために軍を追われることになる。そして「素体」の謎を追い求める旅の中で出会った仲間達との触れ合いの中で、徐々に人間らしさを手に入れてゆく。 |
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| 百年戦争の末期、ギルガメス軍の一員として戦っていた[[AT]]乗り。かつて最強の部隊と恐れられた'''[[レッドショルダー|レッドショルダー隊]]'''に所属していた過去を持つが、幼少時の記憶などを失っている。 | | 百年戦争の末期、ギルガメス軍の一員として戦っていた[[AT]]乗り。かつて最強の部隊と恐れられた'''[[レッドショルダー|レッドショルダー隊]]'''に所属していた過去を持つが、幼少時の記憶などを失っている。 |
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− | キリコの最大の特徴は、'''他者から干渉されることや支配されることを徹底的に嫌う'''ということであり、人付き合いは良いとはいえない。その一方で、支配欲や出世欲なども希薄であり、誰にも邪魔されずただ静かに暮らせればそれで良いという老成した雰囲気をかもしだしている(この様子からかなり大人びて見えるが、設定年齢上はまだ18歳である)。このような[[性格]]になったのには、キリコが少年の頃から兵士として戦い続け、人生に一種の諦観を得てしまっていることが大きい。 | + | キリコの最大の特徴は、'''「他者から干渉されることや支配されることを徹底的に嫌う」'''ということであり、人付き合いは良いとは言えない。その一方で、支配欲や出世欲等も希薄であり、「誰にも邪魔されずただ静かに暮らせればそれで良い」という老成した雰囲気をかもしだしている(この様子からかなり大人びて見えるが、設定年齢上はまだ18歳である)。このような[[性格]]になったのには、キリコが少年の頃から兵士として戦い続け、人生に一種の諦観を得てしまっていることが大きい。 |
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− | 優れた操縦技術と戦闘能力を持つ「戦士」であるが、命令系統のしっかりした縦型の社会では生きていけないことを示すなど「軍人」としての資質はまったく無い。なお、『ペールゼン・ファイルズ』の[[小説|小説版]]においては、同僚のザキに「敵が憎いから軍にいるのか」と問われた際「敵に怨みはない」と否定している。
| + | 優れた操縦技術と戦闘能力を持つ「戦士」であるが、命令系統のしっかりした縦型の社会では生きていけないことを示すなど「軍人」としての資質はまったく無い。なお、『[[装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ|ペールゼン・ファイルズ]]』の[[小説|小説版]]においては、同僚の[[ゲレンボラッシュ・ドロカ・ザキ|ザキ]]に「敵が憎いから軍にいるのか」と問われた際「敵に怨みは無い」と否定している。 |
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| キリコ自身は静かに暮らしたいのに、彼の「異能」(後述)を狙う様々な組織が執拗に干渉を続け、彼は火の粉を払うために戦い続ける、というのが[[ボトムズシリーズ]]の基本的な骨子である。 | | キリコ自身は静かに暮らしたいのに、彼の「異能」(後述)を狙う様々な組織が執拗に干渉を続け、彼は火の粉を払うために戦い続ける、というのが[[ボトムズシリーズ]]の基本的な骨子である。 |
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| なお、戦場に身を置き続けてきた経験からか、キリコは映像作品中では何時如何なる時も赤色の「耐圧服」というATの[[パイロットスーツ]]を着用しており、いわゆる「私服」と呼べるような服を着用しているシーンは、ほとんど確認出来ない。あとはせいぜい変装のために敵の制服を拝借して着用した程度で、彼の衣類に対する無頓着さが垣間見える。また、『孤影再び』では「赤い耐圧服を着た男」という情報から兵士がキリコの正体に気づくというシーンがあるが、これはTVシリーズから30年以上が経過した世界で赤い耐圧服が時代遅れになって(手に入らないわけではないようである、後述参照)いる事と、常にそれを着用し数々の戦果を上げたキリコの姿から「赤いかく乱」というあだ名が付けられているという設定から来るものである(『孤影再び』OVAコメンタリーより)。なおTV版ラストで全裸のままコールドスリープに入ったキリコは、『赫奕たる異端』冒頭では耐圧服を持ち合わせていなかったものの物語中盤から着用している。 | | なお、戦場に身を置き続けてきた経験からか、キリコは映像作品中では何時如何なる時も赤色の「耐圧服」というATの[[パイロットスーツ]]を着用しており、いわゆる「私服」と呼べるような服を着用しているシーンは、ほとんど確認出来ない。あとはせいぜい変装のために敵の制服を拝借して着用した程度で、彼の衣類に対する無頓着さが垣間見える。また、『孤影再び』では「赤い耐圧服を着た男」という情報から兵士がキリコの正体に気づくというシーンがあるが、これはTVシリーズから30年以上が経過した世界で赤い耐圧服が時代遅れになって(手に入らないわけではないようである、後述参照)いる事と、常にそれを着用し数々の戦果を上げたキリコの姿から「赤いかく乱」というあだ名が付けられているという設定から来るものである(『孤影再び』OVAコメンタリーより)。なおTV版ラストで全裸のままコールドスリープに入ったキリコは、『赫奕たる異端』冒頭では耐圧服を持ち合わせていなかったものの物語中盤から着用している。 |
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− | ちなみに自称'''糞真面目な男'''である。
| + | ちなみに自称「'''糞真面目な男'''」である。 |
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| === 異能 === | | === 異能 === |
− | TVシリーズの後半、キリコは古代クエントに存在していた「異能者」たちと同等の資質を持っていることが判明する。
| + | TVシリーズの後半、キリコは古代クエントに存在していた「異能者」達と同等の資質を持っていることが判明する。 |
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| TVシリーズ作中においては「異能者」とは超能力の使い手などではなく、「機械に関する高い親和性を持ち、常人よりも高い身体能力を持つものたち」と説明されていた。いわば、「現世人類よりも進化した新しい種」のような扱いであり、『[[機動戦士ガンダム]]』における[[ニュータイプ]]を意識した設定とも考えられる。異能者としての資質を持つものは常人よりも[[アーマード・トルーパー]]の操縦に秀でており、天才的な腕を持つパイロットとなる。この「異能者」を人工的に作り出そうとしたのが[[パーフェクトソルジャー]](PSと呼ばれる)であった。 | | TVシリーズ作中においては「異能者」とは超能力の使い手などではなく、「機械に関する高い親和性を持ち、常人よりも高い身体能力を持つものたち」と説明されていた。いわば、「現世人類よりも進化した新しい種」のような扱いであり、『[[機動戦士ガンダム]]』における[[ニュータイプ]]を意識した設定とも考えられる。異能者としての資質を持つものは常人よりも[[アーマード・トルーパー]]の操縦に秀でており、天才的な腕を持つパイロットとなる。この「異能者」を人工的に作り出そうとしたのが[[パーフェクトソルジャー]](PSと呼ばれる)であった。 |
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| == 名(迷)台詞 == | | == 名(迷)台詞 == |
| === TVシリーズ === | | === TVシリーズ === |
− | ;「味方だ!味方だ…」<br />「隊長、自分にも作戦を教えてください!」<br />「みんなアレが何だか知ってるんだ…なぜ隠す?」 | + | ;「味方だ! 味方だ…」<br />「隊長、自分にも作戦を教えてください!」<br />「みんなアレが何だか知ってるんだ…なぜ隠す?」 |
− | :第1話で、味方の基地だと知らずに作戦に参加した際のセリフ。キャラ設定が定まってなかった関係か、2話以降の彼とは似ても似つかないような弱気な性格で、声の雰囲気もかなり異なる。仕方ないことではあるが、前日譚であるペールゼンファイルズでの彼を知ってると違和感が強い。 | + | :第1話で、味方の基地だと知らずに作戦に参加した際の台詞。キリコのキャラクター設定が定まっていなかった関係か、第2話以降の彼とは似ても似つかないような弱気な[[性格]]で、声の雰囲気もかなり異なる。 |
| + | :仕方の無い事ではあるが、前日譚である『ペールゼンファイルズ』でのキリコを知ってると違和感が強い。 |
| ;(俺の運命を狂わせた、あの忌ま忌ましい戦争は、その日終結した)<br />(だが、それは何の意味もない。 あれを見たときから、俺自身の戦いが始まっていたのだ。 果てのない戦いが…) | | ;(俺の運命を狂わせた、あの忌ま忌ましい戦争は、その日終結した)<br />(だが、それは何の意味もない。 あれを見たときから、俺自身の戦いが始まっていたのだ。 果てのない戦いが…) |
| :第1話ラスト、基地で地獄のような尋問から脱出したキリコの独白。この台詞からキリコの巡礼の旅が始まる。 | | :第1話ラスト、基地で地獄のような尋問から脱出したキリコの独白。この台詞からキリコの巡礼の旅が始まる。 |
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| ;「冗談は無しだ。俺は、くそ真面目な男だ」 | | ;「冗談は無しだ。俺は、くそ真面目な男だ」 |
| :第35話、レッドショルダーに恨みを抱くゾフィーに命を狙われつつも、ゴウト達との合流を急ぐキリコとフィアナ。そんな中、生命維持に必要なヂヂリウムの欠乏によってフィアナが倒れてしまう。フィアナはキリコに、足手纏いになる自分を捨てるよう懇願するのだが……。 | | :第35話、レッドショルダーに恨みを抱くゾフィーに命を狙われつつも、ゴウト達との合流を急ぐキリコとフィアナ。そんな中、生命維持に必要なヂヂリウムの欠乏によってフィアナが倒れてしまう。フィアナはキリコに、足手纏いになる自分を捨てるよう懇願するのだが……。 |
− | :時獄篇ではDLC「転機」にてDVEで収録。 | + | :『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』ではDLC「転機」にて[[DVE]]で収録。 |
| ;(俺には何の返す言葉も無かった。彼女の家族が悲劇に遭った時には、俺自身はこの星にはいなかったという事実は、ただの言い訳にしかなるまい。何故なら、俺はそれまでそれと同じようなことをやってきたし、彼女に事実を話したところで、彼女は俺を決して許しはしまい。俺自身の心と同じに) | | ;(俺には何の返す言葉も無かった。彼女の家族が悲劇に遭った時には、俺自身はこの星にはいなかったという事実は、ただの言い訳にしかなるまい。何故なら、俺はそれまでそれと同じようなことをやってきたし、彼女に事実を話したところで、彼女は俺を決して許しはしまい。俺自身の心と同じに) |
| :第36話ラストの独白。フィアナの危機を何とか回避し、過去の清算をするべくゾフィーの許へ(殺されに)向かうキリコであったが、ゾフィーは既に立ち去っていた。バニラから「まだお前を許したわけじゃない」というゾフィーの伝言を聞きかされたキリコは……。<br />なお、ここではキリコは第3次サンサ戦役に参加していないと言っているが、『野望のルーツ』では参加した事になっている。 | | :第36話ラストの独白。フィアナの危機を何とか回避し、過去の清算をするべくゾフィーの許へ(殺されに)向かうキリコであったが、ゾフィーは既に立ち去っていた。バニラから「まだお前を許したわけじゃない」というゾフィーの伝言を聞きかされたキリコは……。<br />なお、ここではキリコは第3次サンサ戦役に参加していないと言っているが、『野望のルーツ』では参加した事になっている。 |
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| :第38話、PSであることに過剰な誇りを持つイプシロンを、上記の台詞で切って捨てる。 | | :第38話、PSであることに過剰な誇りを持つイプシロンを、上記の台詞で切って捨てる。 |
| ;「味は悪くないが……」 | | ;「味は悪くないが……」 |
− | :第42話にて、シャッコが狩った砂モグラの肉を口にして。砂モグラとはクエントに生息する生物で、モグラとはいうものの実際はイモムシのような姿をした巨大な生物であり、外見はかなりグロテスクである。 | + | :第42話にて、シャッコが狩った砂モグラの肉を口にして。 |
| + | :ちなみに「砂モグラ」とはクエントに生息する生物で、モグラとはいうものの実際はイモムシのような姿をした巨大な生物であり、外見はかなりグロテスクである。 |
| :初めは「食欲が湧かない」と食べるのを渋るが、シャッコに「日暮れまでありつけないぞ。こんな美味いものを……」と言われ観念したように一口食べてこう漏らすが、「味『は』」と言っている辺りやはり気は進まなかったようだ。 | | :初めは「食欲が湧かない」と食べるのを渋るが、シャッコに「日暮れまでありつけないぞ。こんな美味いものを……」と言われ観念したように一口食べてこう漏らすが、「味『は』」と言っている辺りやはり気は進まなかったようだ。 |
| :ちなみに当のシャッコはかなり美味しそうに食べていた。 | | :ちなみに当のシャッコはかなり美味しそうに食べていた。 |