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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | [[地球連邦軍]]の大将。ちなみに彼は艦隊指揮を執っていても、「提督」ではなく「将軍」と呼ばれ続けていたことから、地球連邦宇宙軍成立以前は陸軍か空軍の指揮を執っていたのではないかと思われる。 | + | [[地球連邦軍]]の大将。ちなみにレビルは艦隊指揮を執っていても、「提督」ではなく「将軍」と呼ばれ続けていたことから、地球連邦宇宙軍成立以前は陸軍か空軍の指揮を執っていたのではないかと思われる。 |
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| フルネームは安彦良和氏の[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』において設定されたもので、一般的には「'''レビル将軍'''」と呼ばれる<ref>ついでに、『SDガンダム GGENERATION』シリーズおよび『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズにおけるレビル将軍のフルネームは「'''ヨハン・エイブラハム・レビル'''」と設定されている。</ref>。 | | フルネームは安彦良和氏の[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』において設定されたもので、一般的には「'''レビル将軍'''」と呼ばれる<ref>ついでに、『SDガンダム GGENERATION』シリーズおよび『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズにおけるレビル将軍のフルネームは「'''ヨハン・エイブラハム・レビル'''」と設定されている。</ref>。 |
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| === 経歴 === | | === 経歴 === |
− | 富野由悠季監督による[[小説|小説版]]では「士官学校の初等科からを首席卒業したエリート」という設定になっており、連邦・ジオン共に名の知れた名将でもあった。 | + | 富野由悠季監督による[[小説|小説版]]『機動戦士ガンダム』では「士官学校の初等科からを首席卒業したエリート」という設定になっており、連邦・ジオン共に名の知れた名将でもあった。 |
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− | レビル将軍は一週間戦争では各サイドの生き残りと[[ルナツー]]の戦力を取りまとめ、第一連合艦隊を編成。それを指揮しルウム戦役に臨むが、新兵器[[モビルスーツ]]の前に、圧倒的な戦力差を誇りながら[[ジオン公国軍]]に惨敗。レビル自身も乗艦「アナンケ」を破壊させられ捕虜になるが、[[南極条約]]調印直前に脱走に成功する。そして、「ジオンに兵なし」演説において捕虜として垣間見たジオン公国軍の実情を暴露し徹底抗戦を主張する。おかげで事実上の講和条約だった南極条約は、休戦条約から「[[核ミサイル|核兵器]]や[[コロニー落とし]]など大量破壊兵器の使用禁止、捕虜交換などの交戦規定」を定めた戦時条約に留まった。 | + | レビル将軍は一週間戦争では各サイドの生き残りと[[ルナツー]]の戦力を取り纏め、第一連合艦隊を編成。それを指揮しルウム戦役に臨むが、新兵器[[モビルスーツ]]の前に、圧倒的な戦力差を誇りながら[[ジオン公国軍]]に惨敗。レビル自身も乗艦「アナンケ」を破壊させられ捕虜になるが、[[南極条約]]調印直前に脱走に成功する。そして、「ジオンに兵なし」演説において捕虜として垣間見たジオン公国軍の実情を暴露し徹底抗戦を主張する。おかげで事実上の講和条約だった南極条約は、休戦条約から「[[核ミサイル|核兵器]]や[[コロニー落とし]]など大量破壊兵器の使用禁止、捕虜交換などの交戦規定」を定めた戦時条約に留まった。 |
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| その後、戦意高揚の為に英雄を求めた連邦議会により、[[陸]]・[[海]]・[[空]]・[[宇宙|宇]]の全連邦軍の指揮権を持つ最高司令官として抜擢され、レビル将軍は一時的にとはいえ、地球連邦軍の実質上のトップとなる。彼の指揮の元、地球連邦軍は大反攻作戦である「オデッサ作戦」においてジオン公国軍に勝利を収め、再び宇宙に進出してジオン公国軍の宇宙要塞「[[ソロモン]]」の攻略に成功する等、大勢を有利にしていく。 | | その後、戦意高揚の為に英雄を求めた連邦議会により、[[陸]]・[[海]]・[[空]]・[[宇宙|宇]]の全連邦軍の指揮権を持つ最高司令官として抜擢され、レビル将軍は一時的にとはいえ、地球連邦軍の実質上のトップとなる。彼の指揮の元、地球連邦軍は大反攻作戦である「オデッサ作戦」においてジオン公国軍に勝利を収め、再び宇宙に進出してジオン公国軍の宇宙要塞「[[ソロモン]]」の攻略に成功する等、大勢を有利にしていく。 |
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| 付与された多大な権限を背景に、自身がモビルスーツの脅威を一番身近で感じた為か、地球連邦軍のMS開発計画である「V作戦」の主導。また、連邦とジオンの地球上におけるパワーバランスを変える事になった「オデッサ作戦」では直接の指揮を取るなど、[[一年戦争]]を連邦の勝利に導く為には無くてはならない存在であった。 | | 付与された多大な権限を背景に、自身がモビルスーツの脅威を一番身近で感じた為か、地球連邦軍のMS開発計画である「V作戦」の主導。また、連邦とジオンの地球上におけるパワーバランスを変える事になった「オデッサ作戦」では直接の指揮を取るなど、[[一年戦争]]を連邦の勝利に導く為には無くてはならない存在であった。 |
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− | また、政治力にも優れており、保守派や日和見主義の多い参謀本部からの突き上げをうまく回避し、台所事情の苦しい連邦軍を上手く纏め上げて戦闘態勢を維持し続けたのは評価に値する。しかし、その文武に優れ先見性もある恵まれた能力故に、地球連邦軍の主流派に入ることはできなかったようで、あくまでも戦時の英雄に過ぎないと言う意見もある。裏を返せば地球連邦軍のタカ派のトップでもあり、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』ではその側面が強調され、ジオン公国軍を強く敵視し徹底抗戦を唱える場面も描かれている。
| + | また、政治力にも優れており、「保守派や日和見主義の多い参謀本部からの突き上げを巧く回避し、台所事情の苦しい連邦軍を巧く纏め上げて戦闘態勢を維持し続けた」事は評価に値する。しかし、その文武に優れ先見性もある恵まれた能力故に、地球連邦軍の主流派に入ることはできなかったようで、'''「あくまでも戦時の英雄に過ぎない」'''という意見もある。裏を返せば、レビル将軍は地球連邦軍のタカ派のトップでもあり、安彦良和氏の漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』ではその側面が強調され、ジオン公国軍を強く敵視し徹底抗戦を唱える場面も描かれている。 |
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− | レビルは[[ニュータイプ]]に理解があり、[[ホワイトベース隊]]を個人的に支援した他、「[[ソロモンの亡霊]]」による奇襲時にはニュータイプ同士の共鳴の為か頭痛を訴えるなど、彼自身もニュータイプか、もしくはその素養があったことが分かる。 | + | レビルは[[ニュータイプ]]に理解があり、[[ホワイトベース隊]]を個人的に支援した他、「[[ソロモンの亡霊]]」による奇襲時にはニュータイプ同士の共鳴の為か頭痛を訴える等、彼自身もニュータイプか、もしくはその素養があったことが分かる。 |
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
| === [[旧シリーズ]] === | | === [[旧シリーズ]] === |
| ;[[第3次スーパーロボット大戦]] | | ;[[第3次スーパーロボット大戦]] |
− | :[[ジャブロー]]基地が[[インスペクター]]に襲われた際の通信でのみ登場。それきり登場しないが安否は不明。 | + | :[[ジャブロー]]基地が[[インスペクター]]に襲われた際の通信でのみ登場。それきり登場しないが、安否は不明。 |
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| === 単独作品 === | | === 単独作品 === |
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| ;[[ギレン・ザビ]] | | ;[[ギレン・ザビ]] |
| :[[ジオン公国軍]]総帥で、レビルの[[ライバル|宿敵]]ともいえる存在。彼の密命で放たれた[[ソーラ・レイ]]によってデギン諸共命を絶たれた。 | | :[[ジオン公国軍]]総帥で、レビルの[[ライバル|宿敵]]ともいえる存在。彼の密命で放たれた[[ソーラ・レイ]]によってデギン諸共命を絶たれた。 |
− | :なお、ギレン・ザビがジオン公国軍側の主人公キャラクターを務める戦略シミュレーションゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズでは、対するレビル将軍が地球連邦軍側の主人公キャラクターを務めている。 | + | :なお、ギレン・ザビがジオン公国軍側の主人公キャラクターを務める[[コンピュータゲーム|戦略シミュレーションゲーム]]『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズでは、対するレビル将軍が地球連邦軍側の主人公キャラクターを務めている。 |
| ;[[黒い三連星]] | | ;[[黒い三連星]] |
| :ルウム戦役では彼らの攻撃によって旗艦が撃沈され、捕虜となっている。 | | :ルウム戦役では彼らの攻撃によって旗艦が撃沈され、捕虜となっている。 |
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| :彼が率いる[[ホワイトベース隊]]に便宜を図った。 | | :彼が率いる[[ホワイトベース隊]]に便宜を図った。 |
| ;[[アムロ・レイ]]、[[フラウ・ボゥ]] | | ;[[アムロ・レイ]]、[[フラウ・ボゥ]] |
− | :ベルファストで会った際、彼やフラウに対して期待しつつも「軍を抜けたいならば、一年は刑務所に入らなければならない」との厳しい現実を突きつけた。 | + | :[[ベルファスト]]で会った際、彼やフラウに対して期待しつつも「軍を抜けたいならば、一年は刑務所に入らなければならない」との厳しい現実を突きつけた。 |
| ;エルラン | | ;エルラン |
| :オデッサ作戦時の参謀だが、彼の[[スパイ]]行為で作戦が破綻しかけた。SRW未登場。 | | :オデッサ作戦時の参謀だが、彼の[[スパイ]]行為で作戦が破綻しかけた。SRW未登場。 |
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| == 名台詞 == | | == 名台詞 == |
| ;「我が軍以上に、ジオンも疲弊している」 | | ;「我が軍以上に、ジオンも疲弊している」 |
− | :「ジオンに兵なし」の演説の一部分。情報媒体により内容が変化している。[[小説|小説版]]では独裁体制をとる[[ジオン公国]]および[[ギレン・ザビ|ギレン]]を徹底批判し、弱腰の[[地球連邦政府]]および[[地球連邦軍]]上層部も批判した。 | + | :「ジオンに兵なし」の演説の一部分。情報媒体により内容が変化している。 |
− | ;「[[ニュータイプ]]というのはな、戦争なんぞせんでもいい人間の事だ。[[超能力|超能力者]]の事ではない」 | + | :[[小説|小説版]]では独裁体制をとる[[ジオン公国]]および[[ギレン・ザビ|ギレン]]を徹底批判し、弱腰の[[地球連邦政府]]および[[地球連邦軍]]上層部も批判した。 |
− | :参謀からニュータイプの事を質問されて。[[宇宙世紀]]全体を通じて「ニュータイプとは何か」を理解していた唯一の人ではなかろうか? | + | ;「''[[ニュータイプ]]というのはな、戦争なんぞせんでもいい人間の事だ。[[超能力|超能力者]]の事ではない''」 |
| + | :参謀からニュータイプの事を質問されて。レビル将軍は、[[宇宙世紀]]全体を通じて「ニュータイプとは何か」を理解していた唯一の人物ではなかろうか? |
| :その一方で、ジオン公国のニュータイプ論を「戦意高揚の宣伝」とも言い切っており、この点はギレンと同じような考えだった。 | | :その一方で、ジオン公国のニュータイプ論を「戦意高揚の宣伝」とも言い切っており、この点はギレンと同じような考えだった。 |
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| :マゼラン級戦艦。ソロモン戦以降にレビルが搭乗していた戦艦。[[ソーラ・レイ]]の直撃で撃沈された。SRW未登場。 | | :マゼラン級戦艦。ソロモン戦以降にレビルが搭乗していた戦艦。[[ソーラ・レイ]]の直撃で撃沈された。SRW未登場。 |
| ;ゼネラル・レビル | | ;ゼネラル・レビル |
− | :『[[機動戦士ガンダムUC]]』に登場した[[ドゴス・ギア]]級宇宙戦艦。レビルの名を冠したドゴス・ギア級の2番艦。SRW未登場。 | + | :『[[機動戦士ガンダムUC]]』に登場した[[ドゴス・ギア]]級宇宙戦艦。[[一年戦争]]の英雄であるレビル将軍の名を冠したドゴス・ギア級の2番艦。SRW未登場。 |
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| == 余談 == | | == 余談 == |
| *『[[機動戦士Vガンダム]]』の終盤に登場する[[地球連邦軍]]の高級軍人ムバラク・スターン(SRW未登場)は、容姿・[[性格]]・[[軍階級|階級]]がレビル将軍(ヨハン・イブラヒム・レビル)とそっくりである他、名前がアラブ系である点も共通している。 | | *『[[機動戦士Vガンダム]]』の終盤に登場する[[地球連邦軍]]の高級軍人ムバラク・スターン(SRW未登場)は、容姿・[[性格]]・[[軍階級|階級]]がレビル将軍(ヨハン・イブラヒム・レビル)とそっくりである他、名前がアラブ系である点も共通している。 |
| *此路あゆみ氏によるガンダムシリーズの外伝[[漫画]]作品『NIGHT=HAWKS!』の[[主人公]]チャアミン・ブラウンは、作中において'''「レビル将軍の孫」'''という出自が明かされている。 | | *此路あゆみ氏によるガンダムシリーズの外伝[[漫画]]作品『NIGHT=HAWKS!』の[[主人公]]チャアミン・ブラウンは、作中において'''「レビル将軍の孫」'''という出自が明かされている。 |
− | **ただし、同作は単行本化されず著者により同人媒体で出版されたのみで、シリーズの外伝作品の中でも読むのは非常に困難である。 | + | **ただし、同作は単行本化されず著者により同人媒体で出版されたのみで、シリーズの外伝作品の中でも読む事は非常に困難である。 |
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| == 脚注 == | | == 脚注 == |