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− | == RX-0 ユニコーンガンダム(Unicorn Gundam) ==
| + | *外国語表記:[[外国語表記::Unicorn Gundam]] |
| *[[登場作品]]:[[ガンダムシリーズ]] | | *[[登場作品]]:[[ガンダムシリーズ]] |
| **[[機動戦士ガンダムUC]] | | **[[機動戦士ガンダムUC]] |
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| *メカニックデザイン:カトキハジメ | | *メカニックデザイン:カトキハジメ |
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| + | == 概要 == |
| 連邦宇宙軍再編計画「'''UC計画'''」の最終段階として開発された実験機。[[アナハイム・エレクトロニクス]]社の[[グラナダ]]工場にて試作機2機が開発された。 | | 連邦宇宙軍再編計画「'''UC計画'''」の最終段階として開発された実験機。[[アナハイム・エレクトロニクス]]社の[[グラナダ]]工場にて試作機2機が開発された。 |
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| 本機の正式名称は「RX-0 ユニコーン」であり「ユニコーンガンダム」は愛称に過ぎない。しかし、[[ガンダムタイプ]]として開発された理由は、ジオン根絶の絶対的象徴としてガンダム以外に考えられないというプロパガンダ的な意味が込められていた。 | | 本機の正式名称は「RX-0 ユニコーン」であり「ユニコーンガンダム」は愛称に過ぎない。しかし、[[ガンダムタイプ]]として開発された理由は、ジオン根絶の絶対的象徴としてガンダム以外に考えられないというプロパガンダ的な意味が込められていた。 |
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− | [[バナージ・リンクス|バナージ]]が乗る機体は1号機であり、同型機として2号機の[[バンシィ]]と、2機とは別ルートで作られた3号機のフェネクス(GFT上映の外伝映像、ゲーム作品のみの登場)が存在する。ただし、1号機は極めて特別な存在で、「箱の鍵」として[[カーディアス・ビスト|カーディアス]]により独自の「La+(ラプラス)プログラム」が組み込まれており、その上で「[[袖付き]]」に譲渡される予定だった。しかし、偶然の出来事によりバナージに託されることとなる。 | + | [[バナージ・リンクス]]が乗る機体は1号機であり、同型機として2号機の[[バンシィ]]と、2機とは別ルートで作られた3号機のフェネクス(GFT上映の外伝映像、ゲーム作品のみの登場)が存在する。ただし、1号機は極めて特別な存在で、「箱の鍵」として[[カーディアス・ビスト]]により独自の「La+(ラプラス)プログラム」が組み込まれており、その上で「[[袖付き]]」に譲渡される予定だった。しかし、偶然の出来事によりバナージに託されることとなる。 |
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| モチーフとなっているのは、15世紀末に製作されたフランスの連作タペストリー『'''貴婦人と一角獣'''』で貴婦人に寄り添う神獣・ユニコーン。劇中でも連作の中の一枚である「私のたった一つの望み」が登場し、重要な役割を果たす。 | | モチーフとなっているのは、15世紀末に製作されたフランスの連作タペストリー『'''貴婦人と一角獣'''』で貴婦人に寄り添う神獣・ユニコーン。劇中でも連作の中の一枚である「私のたった一つの望み」が登場し、重要な役割を果たす。 |
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− | 数奇な偶然からバナージの機体となったユニコーンガンダムであるが、この機体の本来の役割は「ニュータイプの乗る機体をパイロットごと破壊する」ことにある。想定されていた戦闘スタイルは、まず随伴機であるジェスタが取り巻きを片付け、デストロイモードを発動したユニコーンが敵ニュータイプを一騎打ちで片付ける、というもの。解除後のクールタイムもジェスタがカバーすることが前提となっている。
| + | 数奇な偶然からバナージの機体となったユニコーンガンダムであるが、この機体の本来の役割は「ニュータイプの乗る機体をパイロットごと破壊する」ことにある。想定されていた戦闘スタイルは、まず随伴機である[[ジェスタ]]が取り巻きを片付け、デストロイモードを発動したユニコーンが敵ニュータイプを一騎打ちで片付ける、というもの。解除後のクールタイムもジェスタがカバーすることが前提となっている。 |
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| ==== デストロイモード ==== | | ==== デストロイモード ==== |
− | 一定の条件下になると装甲が展開してシルエットが一回り大きくなると同時に露出されたサイコフレームが発光、角がV字型のアンテナに割れてガンダムフェイスが現れるという「デストロイモード」へと「[[変身]]」し、凄まじい能力を発揮する。
| + | 一定の条件下になると装甲が展開してシルエットが一回り大きくなると同時に露出された[[サイコフレーム]]が発光、角がV字型のアンテナに割れてガンダムフェイスが現れるという「デストロイモード」へと「[[変身]]」し、凄まじい能力を発揮する。 |
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| また、装甲の下に格納されていたアポジモーターが展開するため空間戦闘能力が向上し、バックパックに格納されていたビームサーベルが使用可能になると同時に、腕部ビームサーベルを装備したまま前部に展開、発振が可能になる、自機のサイコフレームで敵機のサイコミュシステムに干渉させることで[[ファンネル]]等の端末から敵機そのものを操作することが可能になる。 | | また、装甲の下に格納されていたアポジモーターが展開するため空間戦闘能力が向上し、バックパックに格納されていたビームサーベルが使用可能になると同時に、腕部ビームサーベルを装備したまま前部に展開、発振が可能になる、自機のサイコフレームで敵機のサイコミュシステムに干渉させることで[[ファンネル]]等の端末から敵機そのものを操作することが可能になる。 |
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| デストロイモードの状態でパイロットの感応波が一定レベルを超過し、NT-Dが制御限界を超えた場合の緊急モードで、パイロットの意志とは無関係に発動する。 | | デストロイモードの状態でパイロットの感応波が一定レベルを超過し、NT-Dが制御限界を超えた場合の緊急モードで、パイロットの意志とは無関係に発動する。 |
| この状態になると装甲がデストロイモードからさらに展開され、内部のフル・サイコフレームがむき出しとなる。 | | この状態になると装甲がデストロイモードからさらに展開され、内部のフル・サイコフレームがむき出しとなる。 |
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| 作中この形態にならなかったためか、スパロボシリーズでは基本的にこの形態は採用されてない。 | | 作中この形態にならなかったためか、スパロボシリーズでは基本的にこの形態は採用されてない。 |
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| ==== ユニコーンガンダム(覚醒) ==== | | ==== ユニコーンガンダム(覚醒) ==== |
− | ユニコーンがバナージの意識の影響を受け、上記のデストロイ・アンチェインドに代わって発動させた新たなる形態。サイコフレームの発光色が、かつてのアクシズ・ショック時にνガンダムから発生した光と同じ緑色に変化している。
| + | ユニコーンが[[バナージ・リンクス]]の意識の影響を受け、上記のデストロイ・アンチェインドに代わって発動させた新たなる形態。 |
− | ニュータイプの感応能力を極限以上まで発揮するための姿であり、作中バナージの呼び出しに応じたり、推進力のないシールドをファンネルのように操ったりした。
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| + | [[サイコフレーム]]の発光色が、かつての[[アクシズ]]・ショック時に[[νガンダム]]から発生した光と同じ緑色に変化している。 |
| + | [[ニュータイプ]]の感応能力を極限以上まで発揮するための姿であり、作中バナージの呼び出しに応じたり、推進力のないシールドを[[ファンネル]]のように操ったりした。 |
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| ==== 《ユニコーンガンダム》 ==== | | ==== 《ユニコーンガンダム》 ==== |
− | 作中、バナージがコロニーレーザーを相殺した際に使用したサイコフィールドを発生させるために、ニュータイプ能力が極限を超えたレベルで発揮された結果、精神がサイコフレームを介してモビルスーツと完全に融合、複合生命体として新生した状態である。いわば、バナージが常から口にしていた「可能性という名の神」そのものと言える。
| + | 作中、[[バナージ・リンクス]]がコロニーレーザーを相殺した際に使用したサイコフィールドを発生させるために、[[ニュータイプ]]能力が極限を超えたレベルで発揮された結果、精神が[[サイコフレーム]]を介して[[モビルスーツ]]と完全に融合、複合生命体として新生した状態である。いわば、バナージが常から口にしていた「可能性という名の神」そのものと言える。 |
− | サイコ・フィールドにより、手をかざすだけでモビルスーツの大部隊を停止させ、ミサイルを自爆させるという「権能」を発揮するもバナージの意識がリディの呼びかけによって個を取り戻し、オードリーに必ず帰ると約束したことを思い出し融合が解除。元のユニコーンヘと戻り、この力は永遠に失われることとなった。
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| + | サイコ・フィールドにより、手をかざすだけでモビルスーツの大部隊を停止させ、ミサイルを自爆させるという「権能」を発揮するもバナージの意識が[[リディ・マーセナス]]の呼びかけによって個を取り戻し、[[オードリー・バーン]]に必ず帰ると約束したことを思い出し融合が解除。元のユニコーンヘと戻り、この力は永遠に失われることとなった。 |
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| 「'''真ユニコーンガンダム'''」の呼称は原作者の福井晴敏がインタビュー中の便宜上に仮称したもの。ファンの間ではこの形態を「'''神コーン'''」という俗称で呼ぶこともある。 | | 「'''真ユニコーンガンダム'''」の呼称は原作者の福井晴敏がインタビュー中の便宜上に仮称したもの。ファンの間ではこの形態を「'''神コーン'''」という俗称で呼ぶこともある。 |
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| === 強化装備形態 === | | === 強化装備形態 === |
| ;[[フルアーマー・ユニコーンガンダム]] | | ;[[フルアーマー・ユニコーンガンダム]] |
− | :バナージの友人タクヤ・イレイが考案した武装プラン。武装を重点的に強化した最終決戦装備。 | + | :[[バナージ・リンクス]]の友人[[タクヤ・イレイ]]が考案した武装プラン。武装を重点的に強化した最終決戦装備。 |
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| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |
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− | == 機体[[BGM]] == | + | == 機体BGM == |
| ;「UNICORN」 | | ;「UNICORN」 |
| :挿入曲。ユニコーンモードの時は基本的にこれ。 | | :挿入曲。ユニコーンモードの時は基本的にこれ。 |